Amy's This Week

2016.01

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2016.01.25

1/18-24, 2016 雪とラファエル前派とツェッペリン

東京は、月曜日の朝起きたら物凄い積雪!この冬一番の大雪でした。どうしても東京は雪に慣れていないので、ひとたび大雪が降るとすぐに交通がマヒしてしまいます。シロウトとしては、「でも、新潟や東北の豪雪地帯でもちゃんと電車は動いているじゃん…」なんて思ってしまうのですが、そこはもう耐寒耐雪仕様になっているわけで。東京の車や電車はそうじゃないですもんね〜。通勤で苦労された皆様、本当に本当にお疲れ様でした。   2011年にエアロスミスが来日した時、初めて12月に札幌へ行きました。きっと雪も降っているだろうと思い、「自称」スノーブーツを履いていったところ…もうあまりにツルツルで、超怖い思いをしました。とても一人では歩けず、一緒に行ったスタッフと二人(彼女もツルツル状態)、腕を取り合う…とゆーか、ほぼ抱き合うくらいの勢いでお互いにしがみつき合いながら雪道を歩いたものでした。その隣には、パンプスで颯爽と歩く札幌美人が…(爆)。   人は経験から知識を得るもの。そんな思いは二度とごめんと思ったので、その後12月にロシアに行く時には、靴底にスパイクが仕込まれ積雪時にはスパイクを起こして歩く、という優れものブーツを買って意気揚々と出掛けたのでした。そして積雪。よっしゃとばかりにスパイクをカチッと出すと…なんということでしょうw 完全に滑る恐怖から解放され、無敵感覚で颯爽と歩けるではないですか。ああ、やはり文明の利器は活用すべきなのですね。                             が、これがまた思わぬ面倒の始まり。トリセツには、「雪の無いところでは、必ずスパイクをしまって下さい」とありました。そりゃそうね、壊れるといけないからね、と雪の上に出るまでは決してスパイクを出さずに、雪の上に出る直前でよっこらしょとスパイクを出すわけです。これがもう、どうして人々はこんなにマメに雪かきするの?とヒトの親切を恨みに思うほど街中はマメに雪かきされているわけですよ。しかしどうしてもそうではないところを歩かなくては進めない箇所もある。その度にブーツの裏に手をやり、スパイクを指で探り当てて出したり、引っ込めたり…。ただでさえダルマのように着込んだ身で、周囲になんの支えも無いような場所もあり、当然片足立ちになって頑張るわけで。泥混じりのシャーベット状コンクリート道の上にひっくり返る恐怖は、雪道で滑る恐怖とほぼ同等だったのでした。   そんな経験からさらに得た知識はというと…コンクリートの道路が見え隠れする街中では、結局スパイク内蔵ブーツは面倒なだけ、という身も蓋もない結論でした。ワイヤレスでオートマチックにスパイクが出し入れ出来るブーツが出来たら、素晴らしいんだけどな。ということで今回もまた、滑る恐怖と共にへっぴり腰で歩いていた週の頭でした。   さてそんな週のハナ金は、また美術展へ行ってきました。Bunkamuraで開催中の『ラファエル前派展』です。   ラファエル前派大好きです。ロンドンのテートにあるミレイの『オフィーリア』は吸い込まれそうなほどに美しいし、ああ、ロセッテイの描く唇といったら!と、超楽しみにしていた美術展です。今回はリバプール国立美術館所蔵の作品展ということで、行ったことのない美術館なので特に楽しみには大きく、その期待は全く裏切られることなく堪能してきました。   やっぱりこの唇なロセッティ。この女性は美の偶像で、燃えるような赤い服に髪も赤。手に持つヤシの葉は勝利の象徴で美の勝利を表しています。そういえばモスクワの『赤の広場』に行った時、なぜ赤の広場というかガイドさんが説明してくれました。赤とは美を意味するので、『美しい広場』という意味なのだとか。イギリスもロシアも同じなんですね。そして左には目隠しをしたクピドどバラで愛、右にはドクロとポピーで死が表現されています。こんなふうに「読む」絵画は大好物です。素晴らしい。 初めて知った画家ウィリアム・ヘンリー・ハントは、『鳥の巣のハント』と言われたほど、鳥の巣を描くのが得意だったそうです。どれもこれも目を奪われる作品だらけの中、今回私が一番感動したのは美しい女性よりも鳥の巣だったかもしれません。出来ることなら、一日中眺めていたいと思いました。 同展覧会の公式ページに主要作品紹介があったので、よろしければコチラをどうぞ。3月までやっていますよ。 http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/15_raffaello/works.html   そして週末は、お気に入りのツェッペリン・トリビュート・バンドを観に行きました。かつて仕事でお世話になったデザイナーさん御夫婦と、今も来日アーティストのVIPイベントでお世話になっているカメラマンさんと一緒です。彼らはこの日初顔合わせで、私は「きっと気が合うはず」と思っていたのですが、気が合うどころか、なんと両者の自宅が同じ町内にあったのです!これには全員がびっくりぽんw この日のライヴは王道曲が多めで嬉しい限り。My top 5 most favorite intro song all timeに入る『Song Remains The Same』や、アンコールの『Rock n’Roll』など、やっぱり盛り上がるぜツェッペリン!私はリアルに観たことがないので(DVDのみ)、こういった機会がとても嬉しく楽しめるのだと思います。だってエアロスミスのコピーバンドなんて、全然興味ないもん。本物のライヴが生々しく記憶にあるので、絶対にコピーバンドを楽しめないと思うから。   ということで、久しぶりの爆音を満喫して、遠くなった耳を必死で耳抜きしながら帰ってきた週末でした。寒いよぉ〜!まだまだ冬は真っ盛り。鹿児島にも雪が降ったとニュースになっていました。皆様、どうぞ風邪やインフルに負けないように気をつけてくださいね。いっぱい食べて、体力つけて頑張っていきましょう!