Amy's This Week

2017.01

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2017.01.31

1/23-29, 2017 銃と薔薇とアイヒマン

さて、この週はなんと言っても週末のGuns n’ Rosesライヴです!多くの方がいらしたことと思います。私の周囲でも、いっぱいいました。実際には会わなくても、その場を共有していたと思うと嬉しいものです。銃を日本風の刀に替えたロゴは洒落ていましたね〜❤️ 大昔に行った初来日。そして同じツアー(Use Your Illusion Tour)で2回来た時は2回とも行って、本当に大好きだったガンズ。それが予想通り(?)長くは続かず、気づけば残ったのはアクセルとバンド名だけ。それでも2007年の武道館公演には行ったんですよね。なんか「武道館」ってゆーだけで、行きたくなる気持ち分かってもらえますか?w   その時のセットリストって、考えてみれば今回と大して変わりはないし、もちろん好きな曲のオンパレードなのですから大いに楽しんだんですが…とにかく忘れられないゲッソリした思い出が。アクセルって何度も衣装替え(単にTシャツを着替えるだけですが)するのは毎度ながら、色によって(?)物凄く汗染みが目立つことありますよね。いや、ライヴなんだし、脇汗とかはお互い様です。でもね、この時のアクセル、胴回りに腹巻みたいに汗染みが出来たんですよ(爆)。もうマジ、なんじゃそりゃ…って思いましたよ。超トホホ…orz  幸い(?)なことにこの時はギタリストが3人もいて、リチャード、ロビン、ロンと3人ともルックスが良かったので、そっちばかり観るようにしてたっけww   …と、そんなツライ思い出もあったので、今回10年ぶりのガンズには戦々恐々気分でした。でもどうやら「アクセル結構痩せた」との噂w  これは楽しみでしたw  ダフは変わらずカッコ良いですよね❤️ 2014年にフランスのナントでのヘルフェスト、続いてイタリア、ミラノでのフェスティバルに行った時に、ナントの空港からミラノまでダフと同じフライトだったことがあるんです。超ラッキー❤️ ダフはその時、Walking Paperというバンドで、フェスに参加していたんですね。ナントで搭乗待ちの時に思い切ってお願いした写真がコレです。 ミラノでスーツケースが出て来るのを待っている時にも話すことが出来て、その時は内心、「またガンズとして演ることはないですか?」なんて尋ねたかったんですけどね。なぜか、それは訊いちゃいけない!って思ったんですよね〜w  それで「今のバンドはどうですか?」と訊いたのを覚えています。すると彼は「調子良いよ」と言ってたっけ。あれから3年後でガンズで来日とは。人生何が起こるか、誰にも分からないものですね。   で、埼スパでのライヴです。アクセルがスラッシュと一緒に演るなんて「現世ではあり得ないね」と答えていたというセリフをツアー・タイトルにするなんて、これも洒落ているじゃありませんかww   オープニングの『It’s So Easy』から、まあ❤️ 土曜に続いて連チャンなのにアクセルの声、絶好調じゃないですか!しかも何が嬉しいって、早い曲はそのまま飛ばしてくれたことです。時々いるでしょ。オリジナルと比べてライヴでめちゃくちゃテンポ落として演る人たちって…。いつだったかは覚えていませんが、エアロスミスの超スロー『Sick As A Dog』でマジSickになりそうだったことがあったな〜ww  でもガンズはBrownstoneも、Jungleも、Double Talkin’ Jiveも…2017年になっても疾走感が溢れていて、超嬉しかったです。   『You Could Be Mine』は、私の「大好きなイントロTOP 10 All Time」に入る曲で、この時ばかりはマットならもっと良かったのにな〜と強く思ってしまいました(涙)。なんで世の中、今回のガンズを再結成と大騒ぎするのかしら?マットがいないのに…。いやまあそこは、アクセルだけだったところにダフとスラッシュが来てくれたのですから、それだけで十分喜ばなくてはいけないのですね。しかし、宣言しちゃう。私はドラマーはマット・ソーラムが一番好きです!   1993年にアメリカのファンクラブ運営会社で働き始めた時、当時ガンズのファンクラブの仕事もあったんです。でも、あとから思えば崩壊が始まっていた時で、なかなかメンバーの協力が得られずアメリカのスタッフは苦労していたみたいでした。そんな時にちゃんとインタビューに応えてくれていたのがマットで、「ああ、マットって良い人なんだな」と思ったのを覚えています。やがてすぐにファンクラブは解散となり、その後スラッシュがスネイクピットで来日した時にVIPだけしましたが、スラッシュは時間にも正確だしとても感じ良かったので、やっぱりガンズ崩壊の元凶は「あの人」だったんだろうな〜って思ったんですよねw   ライヴに戻れば…そう、ガンズってカヴァーも多いんですね。それで時間が長くなる気もw  『Live And Let Die』と『Knockin’ On Heaven’s Door』は当然としても、『God Father』や『Layla』に『Angie』までも。しかも、そこ!みたいな切り取り方w  観た方、分かるでしょ?スラッシュの音色で、ゴッドファーザーの「そこから来たか!」って感じ。一種にしてゴッド・ファーザー の切ないシーンを思い出して痺れちゃいました〜❤️ 『レイラ』の「そこ!」チョイスはその後の『November Rain』へ続くためのアクセル・チョイスでしょうね。この時は『グッド・フェローズ』のラストシーンを思い出しましたよw 本編ラストの『Nightrain』では、だいぶアクセルの声がスカスカした感じになってきたように聴こえましたが、最後まで頑張りましたよね❤️ 全盛期(体重のw)よりたぶん15キロ近くはダイエット出来たのではないでしょうか。きっとアクセル自身も、ずっと動けるようになったと自覚しているでしょう。あと5キロ頑張れ!!ww    よく、そのバンドの一番良かった頃、つまりメンバーが20代だった頃と比較して、すぐ「声が出なくなった」とか「動きが鈍くなった」などと言う人たちがいますが、それは違うでしょって思います。誰だって年齢は重ねます。あんたもでしょ!って言いたいw  どれほどの超人でも、50代になれば20代の時と同じテンションでいられるわけがなく、それはアクションに現れるでしょう。それでも、同じキーや同じテンポで歌ったり、同じ体型でいれば、それはもう果てしない努力の結果で、そこはきちんと見て評価してあげなくては。スティーヴン・タイラーは40代になってステージでバック転しなくなり、50代になってターザン(ロープにしがみついて客席の上を飛ぶw)するのを止めたけど、そういった「おかず」的なことは良いんです。バンドって、声も含め、やっぱり最後は「音」だから。そして、ロックはやっぱりルックスだからw     そういう意味で、ヴォーカルは一番大変だと思います。「音」と言ってもやはり肉体そのものなので、絶対に衰えるはずですからね。だから日頃から鍛錬していないとキープは難しいでしょうが、逆に鍛錬していれば、奇跡のキープが出来るんですよね。ポール・マッカートニー、ミック・ジャガー、スティーヴン・タイラー、桑田佳祐、山下達郎、小田和正…みんな、素晴らしいキープぶりです。2015年、ラスベガスで御年71歳のロッド・スチュワートのライヴを観ました。さすがに曲と曲との間でお休みが長めでしたが、あの声のまま(って、20代からシワシワな声でしたけどww)で、メロディーラインもそのままで歌ってくれて、めちゃ感動を頂きました。ポールも未だにシャウトしているし、そんな70代たちが頑張っているんだから、50代のアクセルはまだまだ頑張ってくれなくちゃね!   そして、ロックは見た目も大事です。つまりアクセルはダブルで大変だったでしょうw   一時大金を稼いで生ぬるい生活をしてしまったから、そのツケでデブってしまい、元々が美しかっただけに酷い有様になってしまったけれど、10キロ以上落としたのは見て分かるし、スラッシュの弟もデブ!と呼んだことに対して謝罪したというし(爆笑)。私も女子としてルックスにかなり厳しいことを言っていますが、いや、アクセル、努力は見えましたよ。ありがとう❤️ 本当に良かった❤️ 頑張ってくれたのねw  そしてせっかくそこまで出来たなら、気を抜かずに引き続き頑張ろうね。あと5キロよw     年齢を重ね、良い経験も悪い経験も重ね、わだかまりを捨てて精進する…って素晴らしいことじゃないですか。ビジネスの為でも良いんです。イコール、ファンの為になるんですから。そんなこんなを考えて、今回のガンズのライヴではアクセルの今後の意気込みを見せてもらった気がして嬉しかったです。でも…ダフ、ガンズのツアーの合間にはまたKings of Caosに戻ってマットと演ってね❤️   …とそんな週も映画を1本。『アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男』です。タイトルが長い!タイトルで説明しようとするのはどうなんでしょう?いかにも単館的? ここ数年、ナチス関連の作品が多いですね。昨年アカデミー賞外国語映画賞を獲った『サウルの息子』も非常に興味深かったし、昨年クリスマス頃に観た『ヒトラーの忘れもの』は、デンマークでの戦後処理モノで、これもまたとても良かったです(てか、可愛い男の子たち鑑賞作品でもありw)。戦後70年以上経ち、やっと当時の関係者がほぼ亡くなった為に隠されていた真実が映画化されるようになったのでしょう。そう考えると、1993年に『シンドラーのリスト』を作ったスピルバーグはいかに意欲的で意義あることであったかが今更ながらに分かります。そしてそれから20年経て、やっとスピルバーグのように政治力や経済力の無い者まで出来るようになったのかと思うと感無量です。   さてこのアイヒマン。数百万人のユダヤ人を強制収容所送りにしたナチスの親衛隊中佐で、100歩譲って、それ自体は上官の命令が絶対な戦争中のことだったとしても、戦後偽名を使いありとあらゆる策略を巡らせアルゼンチンに逃亡していたのだから、徹底的に汚い。東条英機とは違います。しかし、この作品のテーマはそんな薄汚いアイヒマンではなく、そのアイヒマンを50年代後半遂に追い詰めたバウワーというドイツ人検事で、ナチス残党がうごめくドイツ国内で孤軍奮闘ナチス狩りに執念を燃やし、手柄などは一切気にせずアイヒマンを狩ることだけを目標に、自らが国家反逆罪になることも恐れず、最後は有力情報をモサド(イスラエルの諜報機関)に渡し全てを託したのでした。「これは復讐ではない。正義と尊厳を賭けた戦いだ」良いコピーです❤️   そうしたドイツ国内での、同胞とのせめぎ合いの中正義を貫いた男がいたという、ある意味もう一人のシンドラーの実話です。確かに、実際にはドイツ国民全員がナチスだったわけではないのだから、こうしたナチスに反対していたドイツ人も多く存在していたのでしょう。しかし、その存在を映画という形にして対外的に広めるまでにこうして戦後50年、60年、70年とかかってしまうのですから、戦争の傷跡というものがいかに深いものであることか。そしてそれを常に再認識することが、戦後に生まれ育った我々全ての平和を享受している者の義務ではないかと思います。だから私はナチ関連映画を観続けます。   それにしても…平和というだけでなく現在に生きていて本当に良かった!と強く思ったことは、この時代はとにかく屋内でもどこでも皆喫煙していて煙だらけ。ひどい環境でしたね〜w  映画観ていてなんだか咳が出そうな錯覚に陥りました(^^;   時代が変わり、平均寿命が延びたわけが分かりますねw     そんなわけで、遂にAmy’s VIP Clubスタートして丸1年が経ちました!!メールやメッセージ、Voiceなどありがとうございます❤️ 会費無料なのは、一方通行ではなくメンバーの皆様にもご協力頂くクラブだから…ということで、1年を経てここまで来ることが出来ました。昨年の今頃、サイトのフォーマットは出来ても今後どうなることやら…と不安だったのが嘘のようです❤️ これからも益々充実して、アーカイブで溢れるくらいになりますように!これからも引き続きどうぞよろしくお願いします!!!