Amy's This Week

2020.10

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2020.10.27

10/19-25, 2020 アニマル・パラダイス展と、『異端の鳥』

以前、動物特集展ということで千葉まで足を運んだこともありましたが、今回はなんと静岡在住の友人がオススメしてくれた広尾の美術館へ行ってきました。一度も行ったことなかったんです。私、広尾生まれなのにww 遠くの人の方がマメにチェックしていますね!アニマル・パラダイスだなんて!これは行かねばw 場所は、なんか便利なようで不便なところ…と、以前の私なら思ったでしょう。が、今の私は歩きますよ〜ww 行きは六本木から歩き、帰りは渋谷まで歩いちゃいましたw 楽勝!ww

映画館でいうなら単館系=ミニシアター系。美術館の場合は何て言うのかな。コロナ禍で完全日時予約制でもあり、ほぼ誰もいないくらい!展示室は地下で、下へ降りる自分の足音だけが響き渡る感じでした(^^; が、展示室には数名のお客さんがいて、内心ほっw 私が気に入った可愛い子たちを紹介します。先ずは、ポスターにもなった竹内栖鳳(せいほう)の『班猫』です。 1924年(大正13年)に制作されたこの作品は、ここ山種美術館のコレクションの中でも人気作品だとか。4年ぶりの公開で、我が国の『重要文化財』に指定されているんですって。今でいうサバ白猫を、この時代は班猫と呼んでいたんですね。三島で見つけたこの子を気に入り、画家が自宅に連れて帰ったそうです。そしてアトリエで好きなようにさせて、その仕草をいくつも描いたそう。いかにもリラックスした表情で、画家を見つめる瞳が美しいです❤️

猫がいるなら犬もありますw 西山翠嶂(すいしょう)の『狗子(くし)』。私は今まで「狗子」を「子犬」という意味だと思っていましたが、間違っていました。「狗」が「犬」のことで、「狗子」の「子」は単なる接尾語だとか。なる!「女子」の「子」と同じなんですね!「女子100メートル」とか「女子トイレ」とか、全て子供とは限りません。幾つになっても女の人が集まる会は「女子会」と呼んで間違いではないのですw

閑話休題。『狗子』を子犬だと思っていたのは、日本画に可愛い子犬が多く描かれているせいもあったと思います。この西山翠嶂の子犬たちも本当に可愛い!すっかり安心して寝込んでいたところに、画家の視線を感じて「ん?」と目を開けた瞬間でしょうか。西山翠嶂は動物好きな竹内栖鳳の弟子で、才能を評価され娘婿にもなったそうです。動物好きの家族ですね!今回は、シミ抜きの修復がなされての展示だそうです。上が展示されていた修復後、下が修復前。本当に綺麗になりました!

動物への愛は鳥にも向けられています。竹内栖鳳『鴨雛』。モフモフの鴨の子供達がご飯を食べて、満足そうにくつろいでいます。まだ生えそろっていない羽が可愛い!

こちらのモフモフは、寒い朝にひょっと現れた野生のリスのようです。橋本関雪の『霜の朝』。いかにも野生な警戒する視線がまた、「大丈夫よ」と言ってあげたくなるほど可愛らしいです。

そして猫をもう一匹。小林古径の『猫』です。この子は背筋をしゃんと伸ばし、両手を揃えて凛とした姿。耳は少し外側に向いているので、お行儀良くしていてもリラックスしている様子。私のいとこの家にいるメルちゃん(キャラメルのメルです)に似ています。班猫とこの子の二種類、ファイルホルダー買っちゃっいましたw

…と、静か〜な美術館で、そお〜っと鑑賞してきましたw 都心にいることを忘れてしまうひととき。なんだか少し贅沢をした気分でした。この『アニマル・パラダイス』展は11月15日(日)までです。素敵なミニ美術館でした。
https://www.yamatane-museum.jp/exh/2020/takeuchiseiho.html

 

そんな週の一本は、『異端の鳥』です。 いやあ〜、話題だったから迷わず観たんですが…エグいのグロいの全然平気な私でも、これは後味良くなかったですね…orz トロント国際映画祭で上映された時は途中退席者続出…との触れ込み通り、私も冒頭2分で退席したくなりました!が、あまりに早いので我慢しよう、と衝動を押しとどめての観賞でした。

カラーだったら見るに堪えなかった…という感想が多いようですが、私はむしろカラーにしていた方が、『ソウ』シリーズとか、『アス』とかその他よくあるエンタメ・ホラーになった気がします。悪く言えば文字通りの「色モノ」ね。そうしてくれた方が軽くワーキャー言いながら観れたかも。白黒だからこそ、シリアスで、シビアで、不気味で…ホント、気分悪いorz

一切戦争シーンは無いながら、戦争や貧困はこうして人々を荒廃させるんだな、と思います。主人公の子供も、そんな社会を生き延びたって可哀想だけどろくな大人に成長しそうもありません。そんなどよ〜んとした終わり方で、いやホント不快感しか残りませんでした。

舞台は「東欧のどこか」という設定で、国を限定出来ないよう、独自のスラビック・エスペラント語というどこの国の言葉ではない言語を使用しているそうです。国を限定してしまったら、その国からクレームが出るのが目に見えているからでしょうね。救いなのは、原作者が当初は『自伝』と言っていながら、実はほとんどが創作であったとのこと。それは幸いだけれど、その原作者は自殺してしまったという…なんとも色々後味悪い作品なのでした。

 

お口直しに…w 現在NHKで放送中の『赤毛のアン』を観ています。以前、友人と3人でプリンス・エドワード島でのエアロスミス公演を観に行きました。私はどこでも、行ったことのない場所なら良かったし、一人が『赤毛のアン』の大ファンだったからです。昼間はレンタカーでグリーンゲイブルズや草原(?)や海岸などをドライブして、原作を知らなかった私は「ふ〜ん」という感じでしたが、アン・ファンの友人は「この日のためにパフスリーブを着てきた!」と大はしゃぎでした。

それから何年も経ち、今回初めてドラマを観て、その友人がパフ・スリーヴを着た意味がやっと分かった次第ですw

で、このドラマ『アンという名の少女』、さすが世界の名作。とても面白いんですが…私にはどうしても主人公のアンがジェイニー・レーンに見えてしまうのです!!一度「あれ?似てる?」と思って以来、年齢も、性別も違うのに、もうジェイニーにしか見えません!これを読んで下さっている方なら、ジェイニー分かりますよね?私のアオハルww 毎週日曜日の夜11時@NHKです。次の日曜日がもう最終回。ぜひ見てみて下さい!オマケに動画もどうぞ。『I Saw Red』 by Warrent.
https://youtu.be/3dh79Ggx9Js

 

お口直しパート2、我が家の班猫ですw 歯肉炎になり、抜歯して歯石取りもしてもらいました。安心しました〜。