Amy's This Week

2020.02

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2020.02.11

2/3-9,2020 第62回グラミー賞と、『キャッツ』

先週はQueenのことを書いてしまったので、周回遅れで1/26にあったグラミー賞授賞式についてです。今年のハイライトは、やはり当会的にエアロスミス& Run DMCでしたが、他にも見どころがたっぷりあったのでまずは冒頭から。

もう何に感動したかって、冒頭の司会者アリシア・キーズです。昨年に続いての司会はすっかり板について貫禄さえ感じましたが、お祭りにふさわしくない神妙な顔つきで登場すると、その日の朝、事故で亡くなったコービー・ブライアントについてスピーチをしました。

当日の朝ですよ!8年前、グラミー賞授賞式の前日にウィットニー・ヒューストンが亡くなりました。その時も、急遽内容変更でウィットニーに捧げるスピーチやパフォーマンスがあり、ああ、徹夜で企画変更やリハをしたんだな。凄いな〜と、いたく感動したものでしたが…なんと、今回はその日の朝です!具体的にいえば、事故を知ってから開演まで6時間あったでしょうか??

アリシア曰く「こんな形でグラミー受賞式が始まることになろうとは。(中略)でもコービーも音楽を愛していました。今夜は共に歌い、共に踊り、共に泣きましょう。そして世界にただ一つの共通語、皆を一つにしてくれる力をもつMusicを讃えましょう。Musicは最も癒しを与えてくれるものでもあります。皆でその時間を持ちましょう!」

もし日本であれば、会場の全員で黙祷!なんてやるところでしょうが、そうではなく、皆で思いをシェアして、音楽を讃えようという姿勢は素晴らしく(パットのトリビュート・ライヴを思い出しました!)、グラミー賞の臨機応変な対応と共に、その後のパフォーマンスが湿っぽくなることなく、誰もが全力でパフォーマンス出来るような司会でスタートしたアリシアに、オープニングからガッツリと感動させてもらったのでした。

その後の多くのパフォーマンスについて全ての感想を書いていたらキリがないので、私にとってのハイライトを。やはりまずはプリンス・トリビュートでした!!!にしても、なんで今?(^^; まあ、いつでも良いですがww

90年代、ウィットニーのオープニング・パフォーマンスをしていた可愛いアッシャーも、すっかり立派な大人w いや〜ん、1曲目、『リトル・レッド・コルベット』じゃない❤️ 堪らじwww テレビの前で突然手拍子(あそこでねw)して、うちの猫がびっくりしてwww そして『ダブ』でしんみりしながらウェンディ&リサを思い出したと思ったら、締めは『Kiss』。それぞれ違うアルバムからの選曲ですね。素晴らしい。シーラEも相変わらずカッコ良く、痺れちゃいました〜❤️

そして、意外にも今回大泣きをしてしまったのが、なんとカミラ・カベロでした(^^; プレゼンターはコメディアンのジム・ガフィガン。この人は知的なコメディアンで人気ですが、その知的さがチラっと垣間見えたのが、カミラを呼び込む時。ちゃんとカミラの出身であるキューバの母国語=スペイン語で、「カミヤ・カッベッヨ!」と呼んでいました。これにはカミラへの敬意も感じられるし、とても良い感じでしたね!

とはいえ、もちろんそこで大泣きしたわけではありませんww 彼女の『First Man』でのパフォーマンスですよね。スクリーンには幼い頃からの、キューバ時代のお父さんと可愛い小さなカミラの映像が流れ、最後はステージから降りて、ちょうど歌詞の「あなたが泣いたのなんて初めて見たわ」あたりでお父さんの目の前に…。そりゃあパパも泣いちゃいますよね〜( T T

この『ファースト・マン』という曲は、歌詞のどこにもパパとかダディとかダッドとか入っておらず、ただYouのみ。それがまた良かったんです。まさに直接お父さんに向かって歌い掛ける曲で。あまりにもベタな演出で、お父さんだって分かっていたはずなのにやっぱり泣いてしまう…って、本当に美しかったです。グウェン・ステファニも、ちょっと涙ぐんでいました。ジム・ガフィガンが、「世界中の父と娘に捧げる」と言っていましたが、このシーンは本当に、世界中の父と娘がグッときたはずです。

あと、よく知らなかったH.E.Rのパフォーマンスにも感動しました!中盤、おお〜っ!R&Bアーティストなのに、超カッコよくギター弾くじゃないですか!曲は『Sometimes』。まるでジョーのDTLギターのよう❤️ 

わずか40秒ほどですが、ちょうどそのシーンの映像もあったので、貼りますね。観て観て!サイコー!

https://youtu.be/NFUHXg5zXvM

ニプシー・ハッスル・トリビュートもかなり豪華でした。そりゃあある日突然33歳で銃撃されて亡くなるという、衝撃的な出来事だったので、豪華に讃えてあげなくてはなりませんね。それこそグラミーの精神です。プレゼンターとしてオジーとシャロンが出てきたのも嬉しかったです。シャロン「では受賞者は…」、オジー「俺か?」、シャロン「ノー」って…夫婦漫才か?!www でも、オジーが結構元気そうで良かったです。オジー、頑張れ〜!!!

そしてやはり私にとっての今回のハイライト。エアロスミスのプレゼンターはコモンでした。これがね〜、良い感じに上手い紹介をしてくれてたんですけどね。私は字幕版を観たのですが、「今夜は、Living on the edgeな彼らを讃えます」と言っているのにWOWOWの字幕は「彼らのロックな生き方を讃えます」でした。それってどうよ?せっかくコモンは『Livin & On The Edge』をうまく入れてくれたのに、あまりにもサラ〜っと流してしまって。私だったら「今夜は、彼らのリヴィン・オン・ジ・エッジな生き方を讃えます」と、カタカナでいくな〜。

と思っていた矢先です。「そしてここで、彼らが皆さんに歩き方(How to Walk This Way)を披露してくれます!」と言ったと思ったら、字幕は「曲は『ウォーク・ディス・ウェイ』です」と出て、直後に『Livin’ On The Edge』が始まるという…(^^; おいおい…私に字幕やらせてくれ〜!!wwww

で、始まった『エッジ』と『WTW』。最初からあの壁はなんだ〜?って思っていましたよww そしたらWTWでRun DMCが飛び出してきて…あ、その前に、いかにも台本丸覚えセリフ的な、ジョーの「ちょっと待って」がありましたw

Run DMCとのコラボはもう34年も前ですか。確かに、そんな時代にロックとラップを融合させた功績は、今讃えられるべき超エピックなことでしたね。年月が経てば経つほど、その重要さというか、偉大さが分かるようになりました。音楽ジャンルの融合はもちろんですが、要するに、白人音楽と黒人音楽を融合させたわけで、音楽的ダイバーシティをすでに80年代に実現していたのですから、素晴らし過ぎます!Run DMCは事故で一人亡くなってしまったけれど、彼らの成した事の素晴らしさが改めて認められる2020年まで、皆が元気でいて、こうして再びライヴが出来て、本当に良かったです。

…と言っても、やはりドラムスをプレイしていたのはJDでした。ライヴすることを発表する時のグループショットにはジョーイを呼び、中央に立たせて花を持たせ、実際のライヴではしっかり叩ける(てか、音はずっと良いのですから、切ないですね〜)JDを使う…。これぞ社長の判断。当然でしょう。これはビジネスなのですから。

それにしても、Run DMCは黒の上下&帽子というファッションもそのままに、しっかりエアロT着てくれていて。なのにSTはエアロ帽。Run DMCの帽子をかぶってあげれば良いのにwww

グラミー賞授賞式では、ライヴを盛り上げるために、ピットには大勢の若いファンを入れています。一般にチケット販売しているのでしょうか?いや、かなり若い子ばかりなので、動員かな?ともあれグラミー賞を盛り上げるためなので、今どきはかなりラップ・ファンが多いのでしょう。WTWの後半、いつものようにSTが若い女の子をステージにあげようとしたら、めちゃくちゃ嫌がられていたのには笑ってしまいましたwwwww エアロのライヴではあり得ない嫌がられようにもSTは諦めず頑張って手を引っ張ったら、やっとステージに上がってもらえましたw が、たぶんここでどんなステップをするのかも知らない子だったんでしょう。最後までギクシャクしていて、いやあ〜笑いました〜www

ということで、主要4部門を受賞した可愛いビリー・アイリッシュに全然触れなかったので、最後になりましたが写真アップしておきます。パジャマみたいな衣装が可愛かった❤️ 長〜いグリーンの爪もビリーらしかった。このエッジの効いた雰囲気を、どうかずっとずっと持ち続けて欲しいです。

 

そんな週の一本は、全然人生は変わらないw『キャッツ』です。

ねえ、ミュージカルは全世界で大ヒットの超ロングランでしたよね。で、どうしてこんなに映画になるとつまらないの?(^^; これはダメでしたね〜(T T

観る前に、すでにアメリカの批評でボロクソに言われているのは知っていました。でも、『ボーラプ』だってそうだったでしょ?評論家と一般客では正反対な感想になることはよくあるわけで。なので、ミュージカルは大ヒットだったのだしと、それなりに期待していたのですよ。なのに…泣

でも考えてみれば、私、ミュージカル大好きなんですよ。『コーラスライン』『42nd ストリート』『ウエストサイド・ストーリー』『ボーイ・フロム・オズ』『ジキルとハイド』『レント』『ジャージー・ボーイズ』『シカゴ』『ロック・オヴ・エイジス』などなど、ブロードウェイのためだけに何度もニューヨークに行ったし、ヴェガスでも観たし、来日公演も結構行きます。そんな私でも、実は『キャッツ』は一度も観たことなかったんですよね。機会はいくらでもあったのに。なんか、乗り気がしなかったのです。今回映画を観て、そんな自分の本能的な直感を信じよう!ってつくづく思いましたよw

かなりキャストは豪華だし、主人公のヴィクトリア演じるフランチェスカ・ヘイワードは美しいし、彼女のクラシックバレエも素晴らしかったけど…残念なことにジェームス・コーデンもテイラー・スイフトも、寝てしまって気づくことすら出来ませんでした(^^;

フランチェスカは本当に美しく、素晴らしいバレエ・ダンサーだと思うので、次回作『ロミオとジュリエット』は必ず観たいと思います。彼女が悪かったわけじゃないもの。じゃあ何が悪かったのか?と問われれば、もうなんだか分かりません。とにかく、つまらなかった〜!!毎週映画観ていれば、こんなこともありますね。ごめんなさいm(_ _)m

 

ということで、本当は次週に待望のアカデミー賞授賞式について書きたいところなのですが、明日から再びラスヴェガスへ行って来ます。たぶん、私にとって今回が最後のエアロスミス・レジデンシーになるのかな。今回お連れするのは4名様。VIPな旅をしてきますね。なので、次回週報はかなり遅れます。よろしくお願いします!!