Amy's This Week

2009.03

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2009.03.08

3/2-8, 2009 週報

WBCが始まりました。が、自分的には前回に比べて全然盛り上がってません。なぜなんだろ〜?松中が落ちてしまったから?西岡がいないから?…どちらももちろん嫌いじゃないけど、日頃から大騒ぎする程好きだというわけでもなかったけど…。で、いろいろ考えてみたら、やはり昨年のペナント終盤の脱力、オリンピックの超激脱力が大きな要因だな〜。さらに監督がね……(爆)。ま、きっと、後半盛り上がってくれば、私も盛り上がるでしょう。

友人が旅行でロンドンに行きました。結構あちこち行ってると思っていたけど、ロンドン・ヴァージンだったそうで。思えば私が最後にロンドンに行ってから7年!なんてこった!もう7年!なんとまあ。あれほど通ったロンドンも、きっともうすっかり様変わりしているのだろうな〜。初めて行くという友人が、行くところをあちこちピックアップしているのを聞くのはとても楽しい。旅って行く前から始まってるんだよね。初めての地へ行く時のワクワク感。最近ありましぇ〜ん(涙)。

映画は1本。アカデミー受賞であらためて盛り上がっている『おくりびと』の、凱旋上映英語字幕版を観てきましたよ。なんともまあ、すさまじい人だかりでびっくり!!私はネットでチケはとってあるのだからとゆとりで出掛けたら、まず、エレベーターが混んでシアターにたどり着けない!!エレベーターに乗るまでに10分は並んで、やっとシアターのあるフロアに着いたら、今度は発券機の前にまたまた長蛇の列!!なんだよ〜〜(汗)。さすがにシアターのスタッフも出て来て、「予約番号をお手元にご用意の上お待ち下さい」とか、ハンドマイク状態。列の中からは「上映時間少し遅らせなさいよ〜」って声も上がる(当然、こーゆーコトゆーのはオバチャン)中、ここで15分くらい待ってようやくシアターにイン。さらにトイレにも並んで……と、早めに着いてたからまあ予告の15分が半分くらい切れたくらいで良かったけど、予告タイムも見越してギリ到着してたら完全アウトでした。んでもって、全席指定のシアターで立ち見もいて(ってことは、立ち見と判っててお金払って入ってるわけで)クラクラする程驚いた。

そんな大盛況の『おくりびと』。公開時に観た人にとっては「ったく、何をいまさら」って感じでしょうね。でもって、観た日本人たぶん90%以上が同じような感想を抱くと思います。……死という現象の尊厳を感じ、それを尊ぶことが愛だと認識し、 その意識を継承することの重要さと素晴らしさを思い…さらにそれを生業としている人への畏敬の念を抱く……って感じでしたww 

で、それだけじゃ面白くないので、アカデミー賞を取るほどアメリカ人にも理解され、共感を得た作品ということで、アメリカ人目線で観てみましたww だって、観てみて思ったのは、思いっきり始めからアカデミー狙って作られていたからね!ww

まず……なんか、日本人の神秘的な雰囲気を感じました。愛し合ってる若い夫婦が「行ってきます」で、キスしないでいちいち軽くハグするんだよね(汗)。な〜んか不思議な日本人!って思う。日本人としても不思議だけどww  ま、「日本人不思議!」って思わせる導入部として、ありなのかしら?

そして、孤独な三人が自分たちなりのご馳走でクリスマスを一緒に過ごすシーン。ほんの5-6日の差でも、お正月を描かずクリスマスを描いたところが狙ってますよね〜。日本人的には当たり前のフライドチキンも、アメリカ人的にはターキーの丸焼きじゃなくフライドチキンってところが、家族のいない一人ぼっちx3を表している感じがしてGood。それでもツリー飾って一緒に過ごすんだ、っていう共感が、めっさウケますね。

また、宗教の違いを気にしていることをmentionしつつ、「宗教は関係ない。なんでも受け入れる」って言うのは素晴らしい。まさにコレ。アメリカ国家としてのセリフです。死も愛も、すべての宗教に共通だものね。本当に素晴らしいメッセージだった。 実際、クリスチャンのお葬儀での納棺も見せてくれたしね。

そしてThe best part was……チェロを弾く時の選曲!『ホワイト・クリスマス』じゃ、単にハリウッドに媚びてるだけになるし、『きよしこの夜』でも、単にクリスマスになるだけ。それで当たり前だったんだけど。 でも、『アヴェ・マリア』ですよ!これはクリスマス・ソングというよりも、カトリックの祈祷文を曲にしたもの。その祈祷文の最後の部分が『聖母マリアよ。臨終の時も我ら罪人の為に祈れ』みたいな内容(Holy Mary, Mother of God, pray for us sinners,now, and at the hour of our death.) なのだから、まさに、この映画のテーマをここに表しています。誰にも共通の「死」の時には、厳かに祈る。そしてその気持ちを尊ぶ……このメッセージはストレートにアメリカにも通じますよね。てか、通じ過ぎて、「ホントに日本人が作ったのか??」って思うくらい(^^;

ってな感じで、既に観た友人には「淡々としてるから寝るかもよ!」と脅かされていた割には、全然寝ないで感動出来たさすがの作品でした。ま、地味っていえば地味だったから、アカデミーでも獲らなきゃ見なかったかもしれないのが正直なところ。そんな意味でも、アカデミー賞の効果って大きいわね。録画した授賞式をリピートして、ヒューの司会を堪能してます♪