Amy's This Week

2008.06

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2008.06.01

5/26-6/1, 2008 週報

アメリカではメモリアル・デイ(戦没将兵追悼記念日)の連休で、こっから本格的な夏スタート!そんな連休中にCNNではヒラリー・クリントンの失言謝罪映像がヘヴィロテだった。「最後まで判らない!」って粘るのはまあ構わないけれど。「だってロバート・ケネディだって、(大統領候補指名戦中最後の)6月になってから暗殺されたんだから」なんて、まるでオバマの暗殺待ちみたいな発言をTVカメラもある公のスピーチで言ってしまったんだからそれは酷い。

世の中、言って良いことと悪いことがある。まして仮にも世界一の権力を持つ立場に立候補している人間が、内心どう思おうと、TVカメラの前で全国民相手に実際口に出して良い事がどうか。もうおケツに火のついたヒラリーには、そんな事も判らなくなってしまったらしい。

で遂に一斉砲火を浴びた。それでやっと気付いたヒラリーが慌てて謝罪したわけだが・・・。とても興味深いその映像はCNNで何度も放映され、既にYouTubeにもあがっている。

場所はどっかのスーパー。ヒラリーの背後にはウィスキーの陳列棚。レジ前かなんかで、何気なく立って「決してそんな意味で言ったんじゃなかったの」とさらりと言い訳するヒラリー。あくまでも買い物の途中カメラに襲われ、緊急失言撤回、という設定(にしたいらしい)。スーパー自体普通ならあり得ない場所設定だし、さらにバックに映り込む映像として酒瓶を選んだことも「普通ならあり得ないでしょ。それ程後悔したから緊急に撤回するのよ」という下心見え見えだ。

が、そんな思い切りさりげを装った場所設定の割には一糸乱れずびしっとスーツ着込んで、濃いアイシャドウに真っ赤な口紅。そしてケネディの遺族には謝罪しても最後までオバマへの謝罪の言葉は無し。

私には関係の無い選挙とはいえ、なんだかね。同性として、つくづく情けなく嫌になる。頭の良い人だし、きっとこの場所設定も考えた末なんだろうが、こんなところででも女を訴え(男なら絶対にスーパーはあり得ないから)るところが本当に情けない。オバマも実は大した政策は打ち出していないと言われている中、ヒラリーはどんな政治をするかという以前に、どんな人間か、というところで選挙に負けてしまうのだろう。NBCのコメンテーターが言っていた。「これでもヒラリーを支持するアメリカ人はpolite(礼儀正しい)過ぎる」と。

勝負というものには、必ず勝者と敗者が存在する。見ている者達は勝者の勝ち方と同時に、敗者の負け方も見ているものだ。応援する者は、自分が応援した対象が負けた時「でもよくやってくれた」と思えればそれで報われる。野球で自分の好きなチームが負けても、ホームラン・バッターに直球で挑んで打たれたら諦められる。が、エラーや四球の押し出しで負けたら許せない。ヒラリーはある程度良い勝負をしていたのに、7回あたりからピッチャー返しでエラーをして同点に持ち込まれ、8回で四球押し出しで逆転され、今9回で連続四球後ありもしないバッターのドーピング疑惑を審判に訴えようとしているみたいだ。私が観客だったらもう見放して帰るだろう。

なんてことを考えていた週はあまりにも忙しく、珍しく映画はゼロ。こんな時もあります。ああ、観たい作品目白押しなのにな。時間を作るって、本当に難しい。いつもは得意な方なのだが、ダメな時は本当に無理。でもここで頑張ったんで、6月スタートも取り敢えずは順調か。

STのリハブ施設入所騒ぎも、結局週末に本人が声明を出して一段落した。何も言わないかと思っていたけれど、考えてみたらドラッグ関係にはムキになるSTでした。以前もドラッグ再開疑惑があがった時、「俺の髪で調べてみろ!」と自分の髪を引きちぎって(本当か?)マスコミに言ったというST。ここまでムキになるのはやっぱり本当に頑張って止めたから。かかとが削れてしまった程の足の怪我はその再建手術が思いの外大変だったようで、かれこれ数十年の奮闘の末、この時期に絶対完治したいという意欲がリハブ施設入所として現れたようだ。確かに痛くなったら鎮痛剤を飲むという対処療法より、根本的に絶対痛くならないように治した方が良いに決まっている。頑張れST!皆で応援しているよ!!