Amy's This Week

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2024.08.20

8/12-18, 2024 ポール・マッカートニー写真展と、『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』

初めてこの催しを知った時は、ん?ポールの写真展?今なんで?どのタイミング?と少し不思議に思ったのですがよく知れば『ポールが撮った写真展』でした。おお!そういうことかw 入場料が少しお高め。でもそこはサー・ポールなので致し方あるまいw 会場が六本木ヒルズなので六本木の耳鼻咽喉科に行くついでに行っちゃおうw

この写真展はぴあで紙チケだったのですが、当日思い切りチケ忘れ!なんてこった。日時指定なので出直すことも出来ないわ。ぴあのアプリを見ると発券済みとあったので、それをスタッフに見せて言ってみるしかありません(泣)

スタッフさんは私の名前と電話番号を尋ね「確認しますので少々お待ちを」と奥に引っ込みました。その直後に「問い合わせ番号」が載っているいることに気付き、あー!それを伝えれば早かったのに!!とめちゃ悔いながら待つこと4-5分。先ほどのスタッフさんが出て来ました。わりと早くて、一瞬ダメだったらもう諦めるしかないと観念していたら「確認取れました!」と既に手にしたチケットを渡してくれました。おお〜!ありがとう、ぴあ!ありがとう、六ヒル!

…というバタバタの末入場したポール写真展でした。入場してすぐの解説で、なぜ今この写真展かが分かりました。2020年に発見されたのか。コロナ禍でポールも自宅の大掃除をしたのねw 探して出てきたというのがアナログの良いところですね。私も昔のネガたくさんあります。写真展にはならないけれどw

これはポールが使用していたカメラと同モデルだそう。ペンタックスって上に「アサヒ」が付いていたんですね。私の父も、叔父もカメラが好きでした。この時代…1960年代頃ってカメラが趣味って流行っていたのかな。

ポールがこんなにも写真を撮ることが好きだったなんて初めて知りました。これでリンダを好きになったのがめちゃ納得出来ました。なんならこの写真展での一番の収穫はそこだったかもしれませんw

今回私が一番気に入っている写真です!ポールの自撮り写真と六ヒル森タワーの高度感に東京タワーも入って最高じゃん!と自画自賛w でもポールと東京タワーと画角しか見ておらず、あとでどなたか知らない方がど真ん中に写り込んでいたことに気付きました(汗)。スミマセン!でもモデルになって下さりありがとうございました!!この方にお会い出来るなら進呈させて頂きたいです!エアドロでw

おこがましくも、私もポールと同じく20代で初めてカメラを買いました。(もちろん私はオートフォーカスですw)TDLでパレードを撮りたかったからですが、これが撮ってみるとめちゃ難しい!相手は動くしねw TDLでかなり鍛えられたと思いますw 当時はもちろんアナログ。最初の頃はプリントして36枚中良いなと思えるのは3分の1も無い有様でしたw 夕方以降を考えればやはりフィルムはISO感度400一択。一週間のアメリカには36枚撮り400フィルムを10本は持参して、帰国後の現像含め写真代だけで数万円の出費でしたね。今はいいわw

とにかくTDLのパレードや旅先での撮影でめちゃアングルを考えるようになり、さらにその後仕事でミーグリ写真を撮るようになり(90年代はファン&バンド入り乱れてごちゃごちゃの中勝手にガンガン写真を撮るスタイルでした。今思えば凄いww)、かなり腕が鍛えられました。やはり写真って場数を踏むとそこそこ上達しますよね。

…なんて自分のことばかり書いてごめんなさい。ポールでしたw この日はほぼ撮り放題でめちゃ楽しかったです。後半にほんの数点撮影禁止があり、それはポール側から撮らないで欲しいと要望があったからだそうですが、なぜダメなの?と全く理由が分からないほど失礼ながら他愛の無い作品でしたw だからまあいいやと思えて問題なしw 写っている人の肖像権とかかな?

作品も良いのだけれど、そこかしこに書かれていたポールの言葉が良かったです。
「これらの写真は、自分のというよりは親世代のイングランドを思い出させてくれた。初期のコンサートや、まさにイングランドで創造された『ビートルマニア』と呼ばれた生粋のファンたち。そして約束し野心を抱き見るもの全てが新しかった北部から来た若者たちのいる1963年のロンドンだ」
コロナ禍でずっと家にいて、古いネガ(or写真)を見つけたポールが若い頃を思い出して懐かしんでいる様子が目に浮かびました。こうして片付けって進まないんですよねw

あ、ポールの字だ❤️ アルバムカバーその他に時々ポールが自分で書いた文字が書かれていて、あ、Tシャツにもあったな。それらを見ていたのでポールの字はすぐ分かります。STとジョーの字もすぐ分かりますよ。ジョーはめちゃ汚いしww ん?「F」を見て。上に矢印を付けている!これってSTのお得意技じゃないですか。あ〜STはポールを真似していたのかしらwww STはポール大好きですからね。

かつてエアロスミスの来日時、テレビに出演して『Fallin’ In Love』を演奏することになりました。その時に大きな模造紙にマッキーで歌詞を書くように言われたのです。なんとスティーヴンからのご指名で!え?私?とマネージャーに訊くと「スティーヴンがアメリカ人は字が汚いからダメだからアイツに」と言ったそうww 全部書く必要はなく、「頭が出ればケツまでいける」(STの言葉をそれ風に訳しましたw)とのこと。それで各行の頭から1行で書けるとところまで書く…でカンペを書かせて頂きましたw 良い思い出ですw

閑話休題。現在は文字を手書きする習慣がかなり無くなってきているので、好きなアーティストの書く文字なんて知らない方が多いかもしれませんね。やはり手書き文字は温かみがあるというか、その人が伝わるというか…とにかくエモいです。

「(これらの写真を)見返すと『ワオ!俺たちやったな。リバプールから出てきたただのガキだったのに』って思う。それがこれらの写真の中にいるんだ。ああ、なんてジョンってカッコ良いんだ?ジョージはなんてハンサムなんだ。それに可笑しなフランスの帽子を被ったリンゴも最高だろ?」

『I Wanna Hold Your Hand』の手書き歌詞。somethingの「g」やsayの「y」がサインMacCartneyの「y」と同じなことにかなり感動しました!ww

味わい深いです。しばらく眺めていました。写真じゃないところに感動してスミマセンw

これはかなり好き!ポールを撮っているカメラマンたちにポールがカメラを向けたんですね。それで笑っているカメラマン。ポールのお茶目な一面が出てて凄く良い作品です。

たぶん初めてのアメリカで、初めて知るビールの看板を撮ったのだと思いました。ミラー・ハイ・ライフって今は無いですよね。てかダサい名前ww

マイアミがスーベニア・シティというのには今の私でもウケますww てか今はもうそんな言い方はしていないと思いますが。それほど当時は誰もが思い出の品を買いたくなる憧れの観光地だったのでしょうね。初めて来たポールも「どれほどの観光地なんだ?」と思ったのかもしれないです。

その答えがこれでした!マイアミからマイアミ・ビーチへ向かう両側海のフリーウェイ。ここは誰でも初めて通れば「おお〜!」と歓声を上げてしまいますよねw しかも左ハンドル&右側通行!片道3車線!!ww 60年代に英国から来たポールたちには大感動だったかもしれません。車の後部座席から身を乗り出して写真を撮るポールの姿が微笑ましく目に浮かびました。当時はシートベルト装着義務がありませんでしたからねww 思い切り乗り出していただろうな〜w

宿泊したビーチ添いのホテルから下を見ればファンたちが砂に描いたメッセージ!なんて絵になる光景なんでしょう。これは撮らねば。ん?「プリンス・リンゴ&ポール」?王室のある英国から来た王子たちということでしょうかw そういえばビートルズがデビューした頃はポールと並んでリンゴも大人気だったとどこかで読んだ気がしました。それにしてもこの光景、外に身を乗り出さないと撮れないですよね。60年代はホテル高層階の窓が開いたんですね。そんなところも面白いです。

メンバーの良い写真がたくさんありました。ポールのが無いのは残念ですがカメラマン本人なので仕方ないですw

そんなふうに写真を撮るのが好きで多くの人を撮ると、ふと自分の写真が無いことに気づいたりします。でもそこはポール、60年前に鏡で自撮りをしていたんですね。さすが。この写真が一番いいなと思っていたらポスターになっていましたw きっとポールご本人が一番気に入っているからこの写真展の顔として選ばれたのでしょうね。同じ作品を良いと思えて嬉しいww

ところがグッズにこの写真の絵ハガキが無かったんです。これだけはスーベニアとして買いたかったのにw それで何に使うか分からないのに『アクリル・フォト・ブロック・ミニ』なる物を買ってしまいました。ホントに何に使うんだろ?いえ、使う物ではないですね。シンプルにスーベニアでしたww

お高めな入場料に見合う内容だったか?と訊かれれば「もちろん」と答えます。それは当然ファンだからですが、実際ファン以外は行かないでしょ?w ポールの撮った写真の中に、その当時(21歳頃)のポールの楽しさとか喜びとか感動とかが見えたからです。ビートルズ初期の音楽はさほど好きではなく、アルバムも『ラバー・ソウル』以降しか持っていない私ですが思いの外感動出来ちゃいました。思いの外と言えば、作品数もかなりあり(ここに挙げたのはごくごくごく一部)とても充実していました。ちょうど白黒写真時代からカラーへの移行期だったのも充実の一端を担っていたと思います。ソロ・ポールのファン(私w)ではなくビートルズからの大ファンだったら涙モノかもしれないですね。おまけに東京の景色も楽しめるしねw  リピーター割引があるのでもう一度行っちゃおうか悩み中ですww

https://www.eyesofthestorm.jp/

 

そんな週の一本は、『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』です。

なんかポールの後にこんな映画でごめんなさいw 確か『プー1』(2023)(正式タイトルは『プー あくまのくまさん』でした)ではほぼ「面白くなかった」と書いたと思うのですが…『2』はかなり面白かったです!大体『2」は『1』を越えられない…という映画界のセオリーを見事に裏切ってくれましたよw

『1』がウケて予算がグッと増えたのか、単なる被り物プーだったのがちゃんと特殊メイクになり、ストーリーも分かりやすく、B級はB級なんですが「メジャーな」B級作品になったような感じでしたw

いや、こう暑いとね。なんかイライラしちゃうでしょ。だからスプラッター見てスッキリすると言ったら誤解生むかもしれないので言いませんがw クーラーの効いたシアターでダレない時間(93分)何も考えずにスクリーンに集中したら、なんか観終わって「面白かったな」と思えますww 『プー3』が出たらまた観ちゃうな!

 

この週、フランスの俳優アラン・ドロン氏がお亡くなりになりましたね。考えてみると私はアラン・ドロンの作品をほとんど観たことが無く、唯一テレビで観たのが『太陽がいっぱい』(1960)でした。でもその時に大感動し、テレビ放映で2回以上観ていると思います。それほど名作だし、アラン・ドロンが美しかった!特にあのラスト・シーンね。あ〜あの切ない美しさったら。あそこで終わるところが芸術なんですよ。いや堪りませんね。追悼でまた放映しないかな。

リメイクでドロン役をマット・デイモンが演じた『リプリー』(1999)はシアターで観たし、こちらの方が原作に近いと言われていたけれど、そりゃあアラン・ドロンと比べてしまったらマット・デイモンが可哀想w ストーリーは面白かったのでもう全然関係無い作品と思うしかないですw そうすれば『リプリー』は面白いサスペンス映画、『太陽がいっぱい』は美しい芸術作品というカテゴライズで共存出来ますね。←勝手な私見ですw

ともあれRest in Peace 美しい人…。