Amy's This Week

2025.04

15
2025.04.15

4/7-13, 2025 今更な第97回アカデミー賞と、『教皇選挙』

弊社は3月決算です。だから4月は大忙しなのにいろいろあって思うように進んでおらず、この週は必死の決算に取り掛かる「ための」準備というか、とにかく年に一度相変わらずのデスク仕事に追われる日々でした。(当分続きます)そんなわけで週報に書くネタが全く無いので、少し振り返って今年の第97回アカデミー賞授賞式について書きたいと思います。(あと3年で100回だ!)

前週にちょうど『ウィキッド』について書いたので、今書くというタイミングは悪くないかもしれません。とにかく今年のアカデミー賞授賞式は『ウィキッド』とLA頑張れ(山火事があったので)がテーマなオープニングだったからです。まずはルビースリッパーズ(シューズではなくスリッパーズです!)の踵を3回カチカチしてスタートしました(「オズの魔法使い』を知っていればここでニヤッと出来ますね)

…とその前に…いきなりですが愚痴があります!ここで週報をご覧下さっている方はご存知の通り、私は毎年グラミー賞とアカデミー賞をとても楽しみにしています。ほぼその為だけにWOWOWを契約しているようなものですし。なのに…今年はなんとチュニジアに行っている間にグラミー賞があって、しっかり録画し損ねて観ることが出来ませんでした。涙

もう逃してしまったものは仕方ない。あとはとにかくアカデミー賞だわ!と思っていたところ、なんと、一体何があったのやら。今年はWOWOWオンデマンドのみ。嘘でしょ〜?オンデマンドは録画出来ません。するとNHKで生中継があるというのでそちらを録画。そしていざ観ると、もうとにかくめちゃ同時通訳が邪魔!!!下手だし、間違うし、誤魔化すし(ガイ・ピアースの若い頃の写真が出たところで司会が『ガンズ&ローゼスか!』(ブロンドの長髪が少しアクセルに似ていたから)と言ったのに多分同時通訳者はガンズ自体を知らなかったのか「ガンの…むにゃむにゃ」と誤魔化しました!)、声が邪魔で英語の言葉がよく聞こえないし、とにかくオリジナルの声・通訳どちらもまともに聞こえず、あまりにもストレスになって途中で視聴はギブ。その後のNHK字幕放送に賭けました。

過去もWOWOWの字幕放送を観ていたのでそのつもりでいたら、なんとNHKの字幕放送はめちゃくちゃ省略版であまりにも短すぎる!総集編って何よ。大河ドラマじゃないんだから。オープニング以外でも途中にいくつかもパフォーマンスがあったはずなのに全て端折られました。司会のトークだってもっといろいろ面白いことがあったはずなのに、賞の発表だけで、これもまためちゃストレス。今年は最悪だ…。

NHKも技術はあるのだしどうせもともと時差があるんだから、生中継などに固執せず1時間遅れにして字幕放送をして欲しいです。総集編ではなく。ああ、来年もこんなことになるんでしょうか。もうお先真っ暗ですよ…。

そんなわけで、結局今年はNHKの総集編を観ただけに終わってしまいました。それでも…オープニングは流石に省略されずに観ることが出来たので、ショーと言える内容はオープニングのみ。そこでじっくりと何度も観たのでした。今年初頭はやはりLAの山火事が大きなニュースだったため、山火事がようやく鎮火したことで、LAを讃えるオープニングでした。それに『ウィキッド』というか『オズの魔法使い』を絡めたんですね。それでルビースリッパーズ。ドロシーのセリフです。カンザスに戻って「やっぱりおうちが一番」と。この後LAにちなんだ作品が並びました。これがもう最高❤️

ハリウッドに住み映画産業に携わる人々にとって、やはりハリウッドがホームなのですよね。そしてこのシーン。『ワイルドスピード・スカイミッション』(2015)です。まだこの頃はポール・ウォーカーがいました!涙

そして『マルホランド・ドライヴ』(2001)。ナオミ・ワッツが可愛らしい!でもさすがデイヴィッド・リンチ監督。全然意味の分からない作品でしたww

お次は、おお〜映画ファンなら誰でも知っているエリオット・グールドです!でも作品は分からず調べたら『ロング・グッドバイ』(1973)でした。

出た〜♪ 『ロッキー3』(1982)です。アポロとサンタモニカを走るシーン。

こちらは『ハードプレイ』(1992)ヴェニス・ビーチでのシーンです。原題は『White Men Can’t Jump』でこの作品は大ヒットしました。逆に…『Black Men Jump』だったら大問題になったでしょうね。

これは若き日のジャック・ニコルソンで『チャイナタウン』(1974)。私は観ていませんが、有名なので名前や景色は見て分かるという自分でも不思議w 映画ファンあるあるかなw

これは分かり易いロバート・ダウニーJR.で『アイアンマン2』(2010)。ランディーズ・ドーナッツでランディーズ・ドーナッツを食べるシーンです。ランディーズ・ドーナッツは5月に日本進出するそうですね。

これはグリフィス天文台で、この建物の裏の2階ベランダ(?)からのLAの夜景が宝石箱と言われていますよね。何度人を案内したことかw でも…この上から俯瞰するシーンのある映画作品は分かりませんでした。なんだろう?

でた!これはもちろん『La La Land』(2016)。この時ほど公開前から楽しみにしていて、公開後はシアターに何度も観に行った作品は久しぶりでした。本当に今でも大好き!

これは『アビエイター』(2004)すでに21年も前の作品なんですね。ディカプリオがかなり貫禄出たなーと思って観た記憶があります。

これは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)です。最高でした!ハリウッドの人々、映画産業に携わる人々にとって、これは最高のファンタジーでしょうね。私もタランティーノ監督作品では一番好きかもしれません。そして、やっぱりブラピはカッコ良いと思ったのでしたw

これは割と最近で『リコリス・ピザ』(2021)ですね。『007 死ぬのは奴らだ』が出てきたのがとても印象的でした。

これは観ていないんですよね。でも『ビッグ・リボウスキ』(1998)はヒットしていたしコーエン兄弟の作品なので知っています。ジェフ・ブリッジスってとても典型的なアメリカ人って感じがします。

『L.A.ストーリー/恋が降る街』(1991)これも観ていないのですが、LAの電光掲示板が面白いメッセージを出すというのは知っていました。車移動の多いLAらしい演出ですね。観たかったな。

そしてまた『La La Land』(2016)です。このシーンはグリフィス天文台へ登る道の途中…という設定ですが、実際にはこのあたりとても危険で絶対に車を止めたり車から出てはいけないと言われたエリアですww でもとにかくこのシーンは最高でしたね。

そんなオープニング映像が終わるとグリンダ役のアリアナ・グランデが『虹の向こう』を歌います。このドレスの色は…もちろんルビースリッパーズも履いていました。

そしてシンシア・エルヴォです。なんと潔いスキンヘッド!その代わりというか、とにかくどれだけ宝石を付けているんでしょう!これらは全てティファニー社製で、ホワイトゴールドのベースにダイヤモンドとエメラルド(もちろん!エメラルドシティですから)だそう。一体全部でおいくら?と考えてしまう私は下世話ですねw ごめんなさい。ネイルも凄いのですが…あれ?ネイルはチップを貼り付けているのかな?

そしてシンシアの印象的で素晴らしいドレスはルイ・ヴィトンですって。こちらもとても素敵でした。赤いアリアナとの組み合わせも良かったしね。歌もファッションも、冒頭のこの二人のパフォーマンスが今年のアカデミー賞最高の見せ場だったかもしれません。最後には二人が手を取り合って『Defining Gravity』(このタイトルでMR.BIGを思い出す私ww)を歌う二人。本当にもう圧巻!

特にシンシアの歌唱は素晴らしく、完全にシンシアが授賞式会場を乗っ取りましたね!私も初視聴の時は画面の前で拍手をしてしまいましたw

会場はまだオープニングだというのに大歓声でスタンディングオベーションする人々も。ミシェル・ヨーは涙を流していましたね。これをナマで聴けたら、自然に泣けてしまうの分かります。凄かっただろうなー。

このオープニング・アクトだけで何度も観てしまいました。本当に素晴らしい。『ウィキッド』は『ウィキッド』で良いのですが、やはりシンシアのメイクが緑でメガネのエルファバなので、アカデミー授賞式でのスキンヘッドにゴージャス宝石&ヴィトン・ドレスのインパクトには圧倒されます。こちらYoutube見てね。
https://www.youtube.com/watch?v=9UW7WEQMjMw

今年のアカデミー授賞式ではオープニングシーンがすでに一番のハイライトシーンとなってしまったようなので、あとは小ネタを。歌曲賞の発表の時、なんだか音楽が『悪魔を憐れむ歌』っぽいなと思ったら、本当にミック・ジャガーが出てきました!しかも「俺は第一候補じゃなくて、元々はボブ・ディランにオファーがあったんだ。でもボブが『もっと若いヤツに譲るよ』と言ったので俺になったのさ。そう、俺はボブから若いからね!」なんていうジョークまで飛ばして大ウケしていましたねw
https://www.youtube.com/watch?v=9UW7WEQMjMw

最後は真面目な話。今回のアカデミー賞をほぼ総ナメ(5冠)したと言っても過言ではない『アノーラ』で、作品賞、監督賞のみならず脚本賞、編集賞も自身で獲ったショーン・ベイカー監督のスピーチが良かったです。
「コロナ禍でアメリカでは1000のスクリーンが失われました。今なお映画館は減り続けています。この流れを止めなければ、私たちは大切な文化の一部を失ってしまう。これが私の戦いの叫びです!映画制作の皆さん、どうか映画を劇場の大スクリーンのために作り作り続けて下さい。親御さんたちへ、子供たちを映画館での映画体験に連れて行って下さい。そうすることで次世代の映画ファンや映画制作者が育つのです。そして全ての人たちへ、出来る限り映画館で映画を観ましょう!映画を観るという素晴らしい伝統を、これからも守り続けましょう!」

このスピーチには授賞式会場にいた全ての人々から熱い拍手を受けていました。もちろん、テレビを通じてこちら側にいる私も拍手をしました。そうなんです。映画館で観るのとテレビ画面で観るのとでは全然違いますから。途中で停止することは出来ない状況で、巨大なスクリーンで、最高のサウンドで観るミュージカルの迫力や、銃撃戦の恐ろしさは決してテレビ画面では味わえません。例え60インチでもねw だから私は絶対的にシアター派です。

そんなわけで、今年のアカデミー賞授賞式ではオープニングと、ミックと、『アノーラ』で終始しました。私にとって。毎年この時期になるとただでさえ年度末で忙しいのにw アカデミー賞にノミネートされた作品を片っ端から観たくて、必死に時間のやりくりをし、それでも全部は観れないので作品のトリアージをしなくてはなりませんw そんな中『サブスタンス』が公開時期が少しズレてて助かりましたw やっぱり映画は素晴らしい。「いやー映画って本当に良いもんですね」とおっしゃった水野晴郎さんを知らない映画ファンもすでにいるのかな。

 

そんな週の一本は『教皇選挙』です。

コンクラーベですよ。英語ではコンクレーヴなんて発音されていましたが。ダン・ブラウンの『天使と悪魔』(2009)で一躍有名になった(私にとってw)コンクラーベというシステム自体が映画になるなんて。しかもレイフ・ファインズにスタンリー・トゥッチにジョン・リスゴーですよw 好きなおじさんばかりw 地味に楽しみにしていました。

実際観てみれば…確かに地味w 私としてはコンクラーベの面白いところとして白い煙と黒い煙について語って欲しかったです。表に出ないところで陰謀渦巻く…なんて、ボルジアとかパッツィ家の陰謀とかで教皇が暗躍していたのは歴史の常識なのだから特に驚くことではありません。ただ、候補者が一人ずつ脱落していく順番とか理由とかが面白かったかな。

最終的には…私にはよく分かりませんでした。え?そういう人がいるの?どういうこと?…と思っているうちに終わってしまいましたw うーん、オチが腑にオチない…という感じw ま、そのオチに至るまででかなり面白かったので良いかな。エンタメ作品とは言えませんが、レイフ・ファインズが好きなら楽しめます。

 

私が通っている大学病院の前は桜並木になっています。今年もタイミング良く見ることが出来ました。

華やかな桜の木を見るのはもちろん好きですが、下の方で木から直接出て咲いている桜も可愛くて凄く好き。接写モードやポートレート撮影などをして楽しみました🌸