Amy's This Week
2017.07
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2017.07.18
7/3-9, 2017 Mr. Bigと『しあせな人生の選択』
生まれて初めてヨーロッパから帰った時、20代の時のイギリスでしたが、今よりずっと体力はあったはずなのに恐ろしいほどの時差ボケで、当時はヨーロッパへ行ったら帰国日の翌日まで休みを取っておかないと無理…なんて思ったものでした。アメリカより時差は少ないのになぜ?と不思議でしたが、今になれば単に慣れていなかっただけのように思います。あはは、亀の甲より年の功…とはよく言ったものですね。今ではすっかり元気に、翌日から日本での日常復帰しています。 そんな折、ちょうど良いタイミングでMr. BigのVIPアップグレードが発表されました。VIPとしては前回に続いて2回目になりますが、ず〜っと以前よりかつて在籍していた会社や元上司などの繋がりから、何かと縁があり、いろいろ話も聞いていて親近感のあるバンドです。
元々このバンドのことは一種のスーパーバンドだと思っていました。なんて、別に今更私が偉そうに言うまでもないですねww スーパーベーシストのビリー・シーン、スーパーギタリストのポール・ギルバート、そしてミスター・ヴォーカリストですもん。変な言い方かもしれませんが、SMAPみたいだな、って思ったものです。つまり、メンバーそれぞれがしっかり個性を持って、それぞれが確固たるファンを持っているという意味です。わりとヴォーカリスト&ギタリストが集中して人気者のバンドって多いでしょう?どのバンドとかは言いませんがww それが、2014年に初めてVIPでツアー同行して思ったのは「パットごめんなさい!!」ということww パットにも、他の3人のメンバーに負けず劣らずのファンがいたのです!しかしそれも当たり前。パットは2012年頃からパーキンソン病に侵されたことを公表しました。それでもバンドを続けている姿は、ミュージシャン以前に人として尊敬出来るものなのですから。こうなると最強じゃあないですか。楽器演奏の技術を評価するファンが格段に多い日本ならではで、こういった人気のあり方は本当にご本人たちは誇りに思うべきだし、我々日本人も評価すべきことでしょう。時々「Mr.ビッグって、日本ほどアメリカでは人気ないんでしょう?」なんて言う人がいますが、それは単にアメリカのロックファンがバカちんなだけなのです(断言)。 そんなわけで、尊敬するビリーやポールの超絶技巧を堪能したいファン、永遠の少年エリックに目を❤️にするファン、そして生きる力を与えてくれるパットに感謝を伝えたいファンが集まってのVIPは大盛況で、そこそこ長いジャパンツアーがあっという間に感じられたものでした。最終日のVIPが終了した時、彼らから「カメラマン、来いよ!サンキュー!!」とずっとM&Gの撮影をしたカメラマン氏を呼んだので、私のiPhoneで撮った写真がコチラ。
そのあと続けて、でもエリックがおどけて「お前も撮りたい?」とww 「え〜!撮りたいですよ〜!」と言ったら「ジョーダンだよ。カモン!サンキュ〜!!」と言ってくれ、両手を合わせたポーズをしたので私も一緒に。
共ににツアーしてみて分かったことは、それまでに耳にしていたことながら、3人の大人と一人の少年…という構図でしたww とにかくエリックは元気でパワフル。常に面白いことを探し、なければ作るww 少しでも空気が重くなれば、「ヘ〜イ!カモ〜ン!元気にイコ〜ゼ〜!!」的なムードメーカーであり、パワーチャージャー。時に一人で大騒ぎしているようで、他のメンバー(まあ、ビリーとポールねw)が「うるせ〜な〜w」っぽい目つきで見てもお構いなしww そういえばSTも同じですね〜w やっぱりバンドのヴォーカリストって共通点があるのでしょうかww ある時、VIPファンの皆様から多くのカードをお預かりした時のことです。4名それぞれ宛に分類し、メンバーに渡しに行った時のことでした。前述したように、このバンドの凄味として、それぞれのメンバーがそれぞれに多くのファンがいることです。ですからカードやお手紙の量もほぼ同等。たまたま先にパットとビリーには会えたので渡し、あとは右手にポール宛、左手にエリック宛のカードの束を持っていた時です。エリックがいたので、「あ、エリック、ファンからのカードですよ!」とエリック宛の束を渡しました。すると「そっちは?」と私の右手を指すので「こっちはポール宛です」と答えると「いいから、そっちも貸して」と言います。え〜?と思いながらも渡すと、両手にそれぞれを持ってまるで天秤を図るかのように左右の手を上下させ…「うん、こっちの方が重いね!」と、自分のカードの束の方が多いと満足げに言ったのです!どう見てもほぼ同じくらいなのに…ww そんなことからも、このバンドが再結成したのは、決してエリックが大人になったからではなく、他のメンバーが大人になったからなんだな〜とつくづく思った次第ですww でも誰もが年齢を重ねるわけですが、今や、いえ今後ますます、このバンドのパワーをキープしていくのはエリックのこんな少年らしさなのかな〜と思います。もしもスティーヴン・タイラーのファンが、彼の見た目だけではなく、そのガチャガチャした中身まで好きであるのなら、きっとエリック・マーティンも大好きになるでしょう!エリックは見た目は結構おとなしそうに見えますけどねww そこがまた、ズルいんだな〜ww ということで、9月後半から始まるMr. Bigジャパン・ツアー、今からとっても楽しみです!きっと何も変わっていないんだろうな❤️ パットの状態も、変わっていないことを心より願っています。 そんな現実に戻った週の一本は『しあわせな人生の選択』です。
久しぶりのスペイン/アルゼンチン作品。私の大好きな『瞳の奥の秘密』のリカルド・ダリンが、大人の男同志、そして愛犬との愛と友情を切なく優しく静かに演じます。アルゼンチン映画良いです❤️ 離婚し、子供も巣立ち、一人になっても変わらずそばにいてくれる愛犬。今や誰よりも大切な存在ながら、自分は病に侵されどうやら愛犬の最後まで責任を果たせないかもしれない…。そんな状況の時に、遠くから友人が来てくれ…あくまでも穏やかで、時に可笑しく、しょーもなく、でも愛に溢れた男同志の友情はただ「素敵」の一言。よく「泣いても笑っても人生」と言うけれど、「泣いても笑ってもどうせ死ぬ」のであれば、こんなふうに軽く、さっぱり何でもないふうに残りの日々を過ごせたら素敵です。その底には深い愛と哀しみが溢れていても、それを出したところで何も変わらないのですから…。 原題は『Truman』で、トルーマンというわんこの名前です。人の命の最期をテーマにしながらも、タイトルをシンプルに犬の名前にしているところが作品そのもののあり方を示しているのだし、これが「センス」というものなのに、こんなしち面倒臭くダサダサな邦題を付けるのが、日本の映画配給会社のダメなところだな〜。こんなことしてるから、邦画に負けてしまうんだよ…。と、ねーさんはうるさいですがww まあ、きっと日本というマーケットをよくよく考えた上での戦略なのでしょう。スミマセンww ともあれ、こーいった作品を観て、「おっさん同志の友情ワケわかんね〜」と思う人は若い証拠ww この一見軽いところに深さを見出してしまったら、あなたも(私も)人生そこそこ生きてきちゃったね〜ってことになると思いますww まあ、この世で唯一誰にも公平なのが年を重ねるということです。誰もあらがうことは出来ないのですから、せめて深さを売るでもなく、軽いだけでもなく、深さを持って軽く生きる大人でありたいものだと思います。良い映画ですよ!!
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