4月7日の火曜日、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫&福岡で緊急事態宣言が発出されました。

まだかまだか、と言われる中、ついに…でしたが、具体的には火曜日に予告、水曜日の午前0時から…ということでした。そこですぐ、あ、なるほど、と思ったのは、4/8（水）からだと5/6（水）までちょうど4週間。そんなところでも、キリ良くしたいのが、いかにもお役所だな〜と思った次第です。

以前にも書きましたが、テレ朝のアナウンサーが、「明日は変えられませんが、二週間後は変えられます。皆で二週間後を変えましょう！」と言っていたのが印象的でした。そうか、二週間後は変えられるのか。と思った人は少なくなかったはず。でもその二週間ってずっと家にいると長く感じますよね〜。さらにその二倍の期間頑張らないと。

東京都民としては、小池都知事を改めて頼もしく思っています。「社長だと思っていたら中間管理職だった」と、緊急事態宣言を巡る国との折衝について、悔しさを滲ませていましたが、そんな悔しい思いは初めてでは無いはず。都知事になる前から、小池さんはずっと年上の男性たちに随分と虐められていましたよね。それがあからさまに見える時も、よくキレずに冷静な対応で頑張っているなと、思っていました。女性であるだけで世間の風当たりが強いことを、規模は違えど私も身を持って知っています。小池さんに対して批判的なことを言う、書く人々は、決まって男性達ですから。もちろん例外の方々もいるとはいえ、少数派なんですよね。こと権力に対する男性の嫉妬は、どんな嫉妬より強いです。

居酒屋は閉めろという都に対して、国は20時までOK。そこでどうにかアルコール提供を19時までに都が折衝した模様です。19時までなら、初めから行かない人が多いだろうことを期待してでしょうか。てか、3密NGと散々言っているのに、居酒屋OKって、国はバカじゃないの？

だったら、都の言うように完全に営業禁止にして保証金をもらった方が、お店側も、コロナ封鎖的にも絶対良いはずなのに。小池さん、イライラしたでしょうね〜。でも、会見ではいとも冷静に「ギリギリのタイミングで歩み寄れた」と言っていました。感情制御とは、知性によってなされるのでしょう。さすがです。

都は理髪店・美容院も休業要請対象にしていましたが、反対する国に押し切られた様子。が、今回、このCOVID-19による緊急事態を迎え、なんと初めて小池さんの頭頂に白髪が見えました。今まで一度もそんなことは無かったのに。40も過ぎたら、誰もが多少なりとも白髪は生えてきますよね。それが見えないということは、定期的にお手入れをしているということです。が、初めて見えたということは、小池さんはここ1ヶ月以上もう美容院に行っていないということでしょう。国に営業OKとされても、休業要請した手前小池さんは行かずに頑張っているのが目に見えて、私は俄然好感を持ちましたw

理髪店、つまり床屋さんって、シャンプーは前かがみになるでしょう？でも美容院って、上を向くんですよね。シャンプーしてくれる人と思い切りご対面です。顔に薄いガーゼを当ててくれるお店もあるけれど、これはかなり怖いです。だから私も行けない。それは美容師さんの安全を守るためでもありますしね。私は幸い白髪があまり多くない方だし、これはもう、我慢出来るところまで我慢しますよw

あとネイルもね。何年も前のことですが、いつもマスクをしているネイリストさんに風邪をうつしてしまったことがありました(^^; ごめんなさい！あの距離ですもん。お互い怖いですよね。なので逆に、この時期ジェルネイルがそのまま伸びてきて、爪の生え際のジェルが乗っていない部分が長く出てきた人は、ソーシャル・ディスタンシングを考えて、ネイル・サロンへ行くのを控えているんだなと分かりますw

そんなこんなを書いている今日は、イースター。TDLに行けば（開園していればw）可愛い卵型のお菓子とか買えたのにな〜と、遠い目で思ってみたりします。いや小池さんが「桜は来年も咲きます」と言っていたように、イースターだってまた来年もありますねw それを言ったら、緊急事態宣言発出となった4月8日は花祭り。私は仏教系の高校だったので、この日は甘茶（学校ではカルピスだったけどw）を飲む楽しい日。後輩たちは今年そんな楽しい日も無かったのね〜と、可哀想に思いました。

KISSやAerosmithが早速、仕事の無くなったツアークルー達をサポートする『Stay at Home』Tシャツの販売を始めました。これはレア（となることを願います！）だし、ファンならもちろん欲しくなりますよね！ただ、ぶっちゃけて言ってしまえば、KISSやエアロのクルーは日頃のギャラがやたらめちゃくちゃ良いです。ある時聞いて、腰を抜かしそうになりました(^^;　でもそれはきっと、究極の水商売であるからだろうと推測しました。縁起でもないけれど、ある日突然ポールが、ジーンが、STが、JPが、プレイ出来なくなってしまいそれが長期となってツアーがキャンセルとなれば、職を失うわけですから。また、ツアーが無事終了し、次の仕事が入るまでは無収入です。そんな時の為にも備えておけ、という太っ腹な金額なのでしょうね。

ライヴを実現してくれるクルーはサポートしたいけど、自分も今は苦しいし…という思う方は、ぜひこのプロジェクトの大元となるクルー・ネイションの商品を買うことをオススメします。こちらはバンドを特定していないので、バンドのブランド価格分お安くなっていますw クルーと言ってもたくさんいるので、なるべくギャラの安い人たちをサポートしてあげて欲しいですね(^^;
https://crewnationstore.com

でも取り敢えずは一人でも出歩かず、一人でも感染者を増やさないことです。日本では接客業ではないオフィスワークでも設備的、慣例的にテレワークにならない会社もあるようです。テレワークは出来ても週に半分は会社に出なくてはいけない…とかってなんで？と思いますよね。可哀想に。

また医療関係、ドラッグストアやスーパーマーケット勤務で絶対休めない人たちも沢山いますね。ありがとうございます！！心から敬意と感謝をお伝えしたいです。そんな方々のためにも、そうではない我々は、なるべく#StayHomeを心掛けたいです。

そんな週の一本は、ずいぶん前に観た『黒い司法 0%からの奇跡』です。

ディープ・サウスと言われるアラバマ州。取り立てての観光名所も無いです(^^; 数えてみたら私は全米50州中41州に行ったことあるのですが、アラバマ州は行ったことありませんでした。たぶん、今後も無さそうです。それほど田舎＝進歩的ではない州なので、今や全米一アフリカ系アメリカ人に対する差別が強い州なのかもしれません。

とはいえ、この邦題は良いんでしょうか？！はっきりと「黒い」って…。もちろん、いわゆる『ブラック企業』などを表す『黒』という意味でしょうが、当然、肌の色のことも掛けていますよね。本国では、日本でこんなタイトルにすることをOKしたのでしょうか？しかも『奇跡』って。気持ちは分かるけれど、正義が奇跡であってはならないと思うのだけど。

これが1980年代のお話だということに驚きます。え？1880年代じゃなくて？こんな、アフリカ系だからというだけで、あっさりと有罪にされ、あっさりと死刑になるなんて。アメリカって良い事もだけど、悪い事も極端です。

そんな土地で、自らもアフリカ系の弁護士ブライアン・スティーヴンソン氏が奮闘する実話は、とても良いお話でした。「『貧困』の反対語は、『裕福』ではなく『正義』だ」‥このセリフだけで感動してしまいます。彼は今現在も無実なのに死刑判決を受けたアフリカ系アメリカ人達の為に働いているそう。頑張れ！

そんなブライアン弁護士を演じるのは『クリード』のマイケル・B・ジョーダン。『ブラック・パンサー』の、と言った方が早いかな。彼を「忠実な子犬のような目をした…」と形容した人がいましたが、あ、その通り！と思ってしまいましたw 正義の人の目をしていますよね。

ブライアン弁護士に救われるウォルター役はジェイミー・フォックス。硬軟、善悪、何でも出来て安心して観ていられる今や大物アフリカ系俳優の一人です。最近では『フット・ザ・ビギニング』が良かったな。この『黒い司法』では、死刑に怯える無実の一般人役で、驚愕→諦め→希望→感極まる感動…と、観ている我々の感情を体現してくれます。良い映画でした。

もはやシアターがクローズなので、新たな映画を観ることは出来ません。なので、今年になってから観たけれど書くには至らなかった…という作品を取り上げていく予定です。といっても大して多くはないので、そのうち『今週の一本』を考え直す時が来そうですね。取り敢えずはその時まで、頑張ります。

#StayHomeも結果が出るのに二週間かかります。まだ1週間にも満たないので、もう少し我慢の日々ですね。皆様、どうかたとえ近所でも、なるべく出ないよう一緒に頑張りましょうね！！