Amy's This Week
2021.10
10/11-17, 2021 高尾山正五九参りと、『クーリエ:最高機密の運び屋』
山へ行くようになって初めて知ったことが沢山あります。日本の多くの山には神が祀られていたり、山そのものが神であったり、山が修験の場であったり、登山口の多くは神社やお寺であったり…と、古来より多神教国である日本らしさがあり、そこに古代ローマとの共通性を感じる私は非常に嬉しく受け止めています。
古代ローマなどと言ってしまうと話が逸れてしまうのでw そこは忘れるとしても、こうした考え方が山に対するリスペクト精神を生み、育て、それが山に住む動物や植物を保護することにも繋がり、また山に畏敬の念を抱くことで山岳事故予防にも繋がっていると思っています。残念ながらコロナ禍で新人登山者が増え、山岳事故は増加しているそうですが。これは同じ新人登山者である自分自身、改めて畏敬の念を新たにして、無理せず楽しみたいと思っています。
そして、『正五九参り』という言葉も初めて知りました。神社やお寺に年三回、お正月、五月、九月の三回お参りすることで願いが大きく叶うのです。神様のパワーが生まれるお正月、最盛期となる五月、滅に入る九月…という説もあれば、新年、田植えの時期、収穫の時期…という説もあり、神社でもお寺でもあります。
だいたい薩長のクーデターだった明治維新で神仏分離令が発布されるまで日本では神仏習合だったので、明治政府の目が届かなかった山では今も神仏習合が残っていて、多くのお寺に鳥居があったりします。お参りの際に、一体ここでは手を叩くべきなのかどうか、悩むことありますよねww その一つが高尾山です。子供の頃から家族に連れられたり、遠足で行ったりと、都民には慣れ親しんだ高尾山。そこにある薬王院にも正五九参りがありました。早速私も今年から新年、春と行き、今年はコロナ禍で『九』の開始が10/9からと設定されていたので、ついにこの週、正五九参りコンプを目指して行ってきました。
この日のベストショット。アザミの蜜を楽しむアサギマダラ。
ただの観光で行っていた時は気にならなかった混雑も、登山となると俄然必死で避けたくなりました。コロナ禍ということもあるかもしれませんが、それだけではなく、何よりもマイペースキープが大事なので。そこで今回はわざわざ相模湖まで行き、そちらからバスに乗り大垂水峠登山口からスタート。
さすがに人は少なく、あっという間に奥高尾縦走路に出てしまいました。いわゆるメイントレイルで、ここからは高尾山頂上に向かって、どんどん出会う人が増えて行きます。
頂上へ向かってなかなかキツい長い階段。
それでも登った甲斐あり、高尾山頂上にいるにゃんに会えました。狙ったかのようにそばに来てくれ、しばし楽しい休憩タイム。ちゃんと桜耳になっているし、頂上のお店やビジターセンターの人たちに大切にお世話してもらっているのでしょう。
まだ午前中で山頂は意外にもかなり空いていました。混んでいる時は、この山頂標示を撮影するのに列が出来るらしいです。
残念ながら、雲が多くて富士山は見えず。
そして、下りながらお目当の薬王院へお参りに行きます。奥高尾から入ったので、先に奥の院、浅間社からお参りしてから、長い階段を降りて、御本社へ。
さらに降りて、御本堂へ。どうか、そろそろ本当にコロナ収束をお願いします。
全て逆ルートになっているので、仁王門を出たところで振り返ってパチリ。へ〜、世界遺産ならぬ日本遺産ってあるんですね。
最近高尾山へ行った人が皆撮影していた可愛いスポット。見つけた時には、ここか〜!と嬉しかったです。特に屋根もなく、雨ざらしなのに、色も形もよくキープしています。誰が作ったのかな。
薬王院へ行った時の下山は2号路から病院脇へ抜けるトレイルが気に入っています。雨が続いたあとだからか、滑りそうなところが多く、結構気を遣いました。
この日は初めて途中の分岐で琵琶滝方面へ下りてみました。
おお〜!これが琵琶滝!予想していたよりずっと細く上品でしたw が、だからこそ滝行に良いんですね。本当にここで滝行をする人が多いそうで、誰かが滝行している時は撮影禁止だそうです。この時は誰もいなくて良かった。
高尾山にも多くの動物が住んでいるそうで、こんな大きな鹿に会えたら嬉しいな〜。実際にはリスさえ逢ったことありませんw あのニャンコは…野生動物とは言えないですよね〜www
という感じで無事に下山しました。そして高尾山の下山後の楽しみといえば…これでしょ!ww 賑やかにお店がたくさん並ぶ参道は、どうしても無視して通り抜けることは出来ませんw 本当は多くの人たち同様、山頂で気持ちよく飲みたいところなんですけどね。好きだけど強くはないので下山時に転んだら大変ww なので、下山まで我慢していますw この日は京王電鉄xYAMAPコラボ企画正五九参りコンプリートの記念ピンバッジも頂きました!
高尾山の参道を歩いていると、京王電鉄の寄進が多いことに気付くし、こうしたイベント協賛などからも、正五九参りって要するに京王電鉄のプロモーション?などと考えてしまったりもするのですが…まあそれでも多くの人々がこれを機会に健康増進すれば良いことですよね。さらにもちろん、正五九参りで願いが叶う率が上がれば嬉しいです。高尾山はこれからが紅葉の季節。山頂まで行かず、その手前の薬王院まででお参り出来るし、ケーブルカーやリフトもあるので、皆様もぜひ!
そんな週の一本は、『クーリエ:最高機密の運び屋』です。
お人好しな一般人がスパイとして利用される話で、映画としてはありがちに思えますが、実話ベースと聞くと、やはりとても怖いです。MI6もCIAも、シロウト巻き込むなよ〜って思います。可哀想に。
1962年のキューバ危機の話といえば、私は『13デイズ』(2000)が大好きです。JFK(ブルース・グリーンウッド。大好き!)役もロバート・ケネディ役もそっくりだったし、ケヴィン・コスナーが良かった。国防長官役のディラン・ベイカーも良かったので、『13デイズ』は何度も観ました。そこで、この『クーリエ』を観ながらも、「この頃ホワイトハウスでは…」などと、『13デイズ』を思い出していました。
あの時ディラン・ベイカー演じるマクナマラ国防長官は、臨検(海上封鎖)を実施するカリブ海の地図を前にして、「いいか、これは臨検(海上封鎖)ではない!言語だ!会話をしているんだ!」と言う強く印象に残るシーンがありました。冷戦下の米国とソ連は直接トップが会話するわけではなく、あらゆる手立てであらゆる人々が会話をし、結果的に戦争を回避したのでした。 そんなことを思い出しながら観ていると、ここではベネディクト・カンバーバッチが知らぬ間に会話の手助けをさせられていました。とはいえ、実は薄々感じていたんですよね。誰かの役に立ちたいと思ったのか、報酬が良かったのか、やりがいを感じたのか、スリルを求めたのか…何れにしてもその代償は小さくありませんでした。
とにかく、現代のロシアでもプーチン政権の裏側は不気味な匂いがしますが、冷戦下のKGBの恐ろしさは半端なかったと伝わるし、なんならMI6もCIAも、人権やコンプライアンスに関する意識が現在からは想像出来ないほど酷く低かったことが分かります。取り敢えずは、時と共に世の中わずかずつでも良くなっているんだな、と思えるのは、単に隠し方が旨くなっただけ?とも思える作品でした(^^;
さて、NYではポニーテールだったKKはそのまま帰国し、ついに秋篠宮殿下にお会いするという日、髪を切って登場しました。だったら初めからNYで切ってくれば余計な騒ぎにならず良かったのに…と思うところですが、いや、彼は騒ぎが好きなのかもしれないと思ってみると、様々なことが符合しました。いるんですよね。騒ぎが好きな人って。騒ぎを起こし、その中で冷静でいる自分が好きな人ってw
ジョー・ペリーがソロで来日した時に、VIPイベントを実施しました。多くのファンがVIPに参加し、説明を聞くために並んでいる中、VIPに参加しないパスの出ているゲストがわざわざVIPファンの中に入って騒いでいました。どのアーティストの時でも、普通ゲストの皆様はVIPファンの邪魔にならないようにしてくれるんですけどね。そうではなく、周囲に「あの人何?」と騒いで欲しいのです。それが分かっているのでこちらも見えないフリをしましたが…。 今回KKの姿を見て、そんな自己顕示欲の強い人たちを思い出しました。ま、ある意味、どこにでもいるような人…ということかもしれません。そしてだからこそ、特別な存在としての皇室を求める庶民には、違和感があるのかもしれませんね。苦笑
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