Amy's This Week

2026.02

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2026.02.07

1/12-18, 2026 オルセー美術館所蔵印象派展と、『カリギュラ 究極版』

購入していた前売りをふとチェックしたらもうあと1ヶ月を切ってる!と慌てて上野の国立西洋美術館へ行ってきました。うーん、朝イチを狙ったのにやはり週末は激混み😱 曜日自由な人生なのだから週末は仕事して平日行かなきゃダメだな…とかなり気落ちしての観覧でしたww

とはいえ今回はもう来てしまったので、頑張って人々の頭越しに鑑賞しました。本場パリのオルセー美術館は過去3回行っているんですよ。でもアングル(『泉』!)やマネ(『オランピア』や『草上の昼食』)、ミレー(『落穂拾い』『晩鐘』)など結局毎回目玉商品(笑)をチェックしてしまうので、それ以外の記憶が全く無いんですよねww

今回はサブテーマが『室内をめぐる物語』とあり室内を描いた作品中心のコレクションで、90%は知らなかった?覚えていなかった?作品ばかりでしたw 終盤まで撮影禁止なので、公式サイトから人々の頭越しでも足と目が止まった作品をピックアップしていきます。

クロード・モネの『ルイ・ジョアシャン・ゴーディベール夫人』。シャイなのか、実は乗り気でなくほとんど顔を見せたくないのか。そんな妻の肖像画肖像画を依頼した(たぶん)注文主ルイ・ジョアシャン・ゴーディベール氏は、この作品を見てどう思ったのでしょうか。モネがめっちゃ苦労して完全に後ろを向きたい奥さんを説得してこの角度で妥協してもらったのかもw いろいろ考えるとこの夫婦の仲まで想像出来て実に奥の深い面白い作品です。いかにも19世紀な質素で品のあるドレスが素敵。そこにもあまり出たがりではないこの女性の性格が見えるよう。

クロード・モネ『アパルトマンの一室』。パリ郊外にあった実際にモネが居住していたアパルトマンだそうで、部屋を仕切るのがドアではなくカーテンと同色の背の高い植物とはなんてお洒落なんでしょう。逆光の中に佇むのは息子のジャンで、奥の窓辺に座っているのが妻のカミーユだとか。とてもプライベートな作品で、ヘリンボーンのフローイングでかなり高級なアパルトマンであることが分かります。子供が幼い頃からモネは成功していたんですね。ん?と思って調べたら、この頃はスポンサーになってくれる画商と出会ったそうです。やはり音楽界ならマネージメント、画家界隈では裕福な画商がいないとね。

アルベール・ベナール『ある家族』。ボナールじゃないんだ。ベナールって知りませんでした。紛らわしいw まあ日本で言えば加藤か佐藤か…かなw 中央の子の青い瞳に吸い込まれそうです。『ある家族』とは…自分の家族だったんですね。右が妻で四人の子供。左端が女の子ではなく男の子だったとは。これは美男子に育ったでしょうねw そして奥にいるのが自分自身と義母だそう。この作品を制作していた時、画家は父としてとても充実感があったでしょうね。全体を覆う温かみのある色彩が穏やかな愛を表しているようです。

これは有名。ルノアールの『ピアノを弾く少女たち』です。この作品は、実は私が子供の頃我が家のリビングに複製額装が飾られていました。母親が好きだったのかな。A3くらいのサイズだった記憶があるのですが、一体どこで手に入れたのだろ。私が幼い頃ですから、そんな昔に東京でルノアール展があったのかな。などなど少し子供の頃に思いを馳せてしまいました。

まるで若冲の西洋版w モネがこんなに七面鳥を描いていたとは。タイトルはその名の通り『七面鳥』。居住する城館に飾る絵を注文した主の庭の様子を描いたそうで、注文主は室内にいながら庭の様子を眺められたわけです。モネの機知に富んだ題材選びに感嘆!注文主はさぞ喜んだでしょうね。

これは絵画ではなくエミール・ガレのガラス作品。『花挿:湖水風景』です。この時代ガラス温室というガラスの中に庭を模した作品が流行ったとか。なんという発想!凄く肉厚感のあるガラスの中に摩訶不思議な世界がありました。形から一瞬スマホが入っているのかと思ってしまったのは自分の現代感覚の情けなさww

以降は撮影OKエリアだったので私の撮影です。アルベール・バルトロメの『音質の中で』。とても大きな作品でした。画家の妻だとか。この作品を描いた6年後に妻は亡くなってしまったそうで、まだ若いのに可哀想。この作品が画家の慰めになっていれば良かったのですが。

微妙な大きさの違いはあれどまるで屏風絵のような二連作、エルネスト・クォストの『バラ』。高さは優に2m以上あり、この2作品の前に立つとまるでバラ園の中に迷い込んだような気になるとても魅力的な作品でした。また私が大好きなゴッホの『薔薇』にも似ているな〜と思っていたら、この9歳年上のエルネスト・クォストをゴッホは父と慕っていたそうです。なるほど〜。めちゃ納得出来ました。

モネの『睡蓮、柳の反映』です。モネの『睡蓮』は数多くありますが、私にとってのこの作品の魅力は上方の欠損部です。これは第二次世界大戦時、作品が疎開した時の保管状況が悪く湿気などの被害に遭ったからだそうなのですが、これがまるで金地の屏風絵のような魅力になっているのです。まあこれは日本人にしか分かりませんねw

こちら傷んでいないモネの『睡蓮』。この作品の何がすごいかと言えば、これは国立西洋美術館の創設者と言える実業家松方幸次郎がモネから直接購入したということです。オランジェリー美術館にある多くの『睡蓮』よりも濃いピンクの花が多くてとても華やか。松方さんは素晴らしい買い物をされたんですね。

今回ファイルホルダーを一つだけ購入しましたが、帰宅してからやはり買えば良かったと凄く後悔してしまったのがこちら。サブレで可愛いし、美味しそうだし、缶も可愛い!2,300円でした。小さい缶で高いなと思ってしまい買わなかったのですが、後になればさほど高くないかも…。あーん!ホント買えば良かったです!

以下は当日であれば特別展チケットで入れる常設展。一気に人が少なくて吸い込まれるように入りました。いつ見ても美しく日本の財産だ!と思うロセッティの『愛の杯』。ラファエロ前派大好きです。そして特にロセッティの描く女性の唇が好きw

ありました!これが前述したゴッホの『薔薇』です。我が家にもコピーの額装があります。エルネスト・クォストの『バラ』にインスパイアされたのがよく分かります。とはいえやはりゴッホらしいこの三次元感!匂い立つようです❤️

こちらの作品は、過去に観た記憶がありませんでした。アウグスト・ストリンドベリの『インフェルノ』。え?地獄?中央の白に吸い込まれるような感覚を得ます。滝かな?と思ったら面白いことに解説によればこれは洞窟の出口で嵐の吹き荒れる外を見たところなのだとか。洞窟内は美しく見えるので外は嵐で地獄という意味かな?と思えば、花のように見える周囲の赤色は「血を思わせる」とか。見方とはいろいろあるものですね。一体画家はどこを、何を、地獄としていたのでしょうか。とても興味深い作品でした。

『初展示作品』とありました。いやこれはもう私にとってこの日の目玉作品かもしれません。なぜならこれ、モネでもルノアールでもシスレーでもなく…なんとクリムトでした!『アッター湖の島』。えー?!クリムト?!こんな風景画があったなんて。思わず作品を見直して、湖面の細かな描写が男性器を表しているとか?なんて思ってしまいましたよwww どうやらそんなことはないようで、美しい湖面に反射する光を捉えて自然をそのまま写し取ろうとしたクリムトの意思が本当に感動的でした。もともとクリムトは好きですが、新たな魅力を知り感激です。

最後はこれも大好きなボナールの『花』です。ボナールを好きな理由はその明るい色彩と、もう一つはよく探すとかなりの確率で猫が描かれていることですw で今回もじっくり探してみました…が、どうやらこの作品は本当に花だけのようですねw ところで、クリムトとは異なり今までボナールにエロティシズムを感じたことはありませんでしたが、この作品、花瓶が女性の下半身に見えませんか?なんだかとても不思議。そう思うと上の花の部分も頭部を派手な装飾に覆われたショーダンサーのように見えたりもします。ん…クリムトで空振りだった分私はこの作品にエロティシズムを求めているのかしらww

…というわけで、前半あまりの混み様に気圧されて早足で回った分、久しぶりに常設展に入るゆとりがあって良かったです。それにしても本当に印象派って大人気ですね!2月に入ったらさらに混むと思うので、これでも良い方だったと思うことにします。2/15(日)までですよ。
https://www.orsay2025.jp/

 

そんな週の一本は、『カリギュラ 究極編』です。

古代ローマ好きとしては観ないわけにはいきません。究極と言われても元の作品を観ていないのでどこが究極なのか分からないわけですが、ともあれ凄そうだったので心して行ってきましたw

シアターでは別にフツーの人々が来ていたので(当たり前!ww)少しホッとしたりしてw 内容は、とにかく豪華絢爛。45年前の作品とのことなので当時は映画界も今よりずっと景気が良かったのか、何しろ『スター・ウォーズ』の2倍の予算で制作されたとか。めっちゃお金がかかってる!

でも…古代ローマファンとしてはあまりにイメージが歪曲されている気がして悲しい気もしました。特にティベリウスなんて絶対違う!と叫びたい。もう塩野七海さんに言いつけるよ!ww

まあこれはエンタメ作品ですよね。分かってはいるんですけどね。人間の奥底にあるすけべ本能の炎に油を注ぎ、古代ローマの皇帝という絶対的な権力者に対する一種の僻み根性にストレス発散させる作品かな。そう思うと公開時に大ヒットしたというのも納得出来ますが、今回『究極』と扇情的なタイトルを付けてもさほど話題になっていないことに少しホッとしていますw

マルコム・マクダウェルはロックファンなら多くが知っている『時計じかけのオレンジ』の人なのでその狂気さに驚くことはありませんでしたが、なんとカリギュラの妻役がヘレン・ミレンでぶっ飛びました!みんな若い時はどんな役でも必死に演じるんですね。凄いなー。『カリギュラ』を乗り越えての今のヘレン・ミレンなんだ。やはり根性ある人が残るんだなと、いたく感心してしまったのでした。

 

この週の水曜日、ラクリマ・クリスティで初めて!Line Cube渋谷に行きました。渋公或いはCCレモンホールの跡地ということは知っていましたが、え?通り沿いにあるんですね!なんかびっくり。ラクリマは安定の素晴らしさでした❤️