Amy's This Week

2020.01

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2020.01.19

1/13-18, 2020 VIPチーム新年会と、『フォードvs.フェラーリ』

大きな集まりが苦手な私は、新年会ももっぱら小刻みw そんな中、今週は私にとって今季最大の新年会がありました。VIPチーム4人ですww

大切なチームながらも、昨年はバラバラなことも多かったので、こうして集まる楽しみはひとしおでした。近況報告からお互いにグチり合い、褒め合い(?)、ゴシップに花を咲かせ…と、反省会的な色合いは皆無でしたw だって新年会だもの。全ては忘年会で忘れ去り、もう前しか見ませんよ〜ww

とはいえ、直前まで私は少しだけ落ち込んでいました。まだ記憶も新しい昨年末のKISS VIPに関して、M&G VIPに参加したとおぼしき人が「Ultimate VIPとのあまりの差に、スタッフの西洋かぶれしたアホな女をどついたろかと思った」…と書いているのをネットで見つけたからです。さらにその方は「Extremeの時もそう思った」とか。ソレ、完璧に私のことですよね(^^;

そーかー、私、どつかれる寸前だったのか…。ん?でもExtremeのVIPは1種類だったはず?と思っていたら、ミーグリ無しお土産のみのVIPもあったと新年会で聞きました。ん〜、それじゃあM&G有りの方が100万倍良いのはファンなら当たり前ですね〜。

週報をご覧頂いている皆様はすでにご存知の通り、今回のKISS VIPでは時間がカブることもあり、私は完全にUltimate担当でした。で、実際に動いてみると…いやコレ、めちゃくちゃ良いじゃない!!でしたw そりゃあ40万ですからね。良くて当たり前でしょう。でなきゃ困ります。それにしても…です。本当に素晴らしく楽しい内容で、実際に参加された皆様からはミーグリ前の段階で、つまりまだ1秒もアーティストに会っていない段階で、「すでにお腹いっぱい!」「もうここまでで元が取れた感!」なんてお声も聞きましたw スタッフとしても嬉しい限り。

…とそんな訳だったので、Ultimateに参加された方からのクレームはもちろん皆無でした。だからUltimateを担当した私が、Ultimateに参加して「いない」方の声で悩むことは無いと分かってはいます。でもまあ人間だものw やはり「どついたろか」と思われたと知るとゾワッとします(^^;

今回のKISS VIPはM&G受付人数が過去最高でした。最後、ということも重なり、KISSのVIPに初参加の方も多く、それは事前のお問い合わせの段階から感じていました。Ultimateの方はさすがに初VIPの方はほぼいなかったと思いますが、M&G VIPにはかなりいらした模様。そういった今までのKISSミーグリの様子を知らない方々には、さすがにミーグリの進み具合の速さは驚きだったのかもしれないですけどね。まあ、それも含めてKISSですから。

そういった初VIPの方々や、VIPに参加したことの無い方々、つまり、世の中のほとんどの人々(苦笑)が圧倒的に誤解していることは明白にただ一つ。決めるのは誰か、ということです。全てはアーティストが決めているんですよ〜w VIPの価格はもちろん、受付人数、内容、進行方法、その他諸々、全てはアーティストの決定無しでは有り得ません。全て彼らが決めるのです。周囲はその決定に従うのみですし、ましてや私が決めることなんてあるわけがありませんwww

そういえば、昔エアロスミスの広島公演がキャンセルになった時、つまり当然VIPもキャンセルになった訳で、一人一人に電話してお伝えしたところある人に「なぜですか?」を尋ねられました。ぶっちゃけ私たちスタッフだって本当のところは知らない訳ですよ。スティーヴンの具合を診た医者じゃないもの。でもとにかくキャンセルと決定されたのでお伝えしただけで、「バンドの決定なので…」とお答えするしかなかったところ、言われたのが「何でもバンドのせいにするんですね!」でした…。(爆)

そんなこんなで、まあ、何かあれば矢面に立って受け止めるしかないのも、我々スタッフの仕事の一部かもしれません。そして今回も、もしUltimateに参加した人から「どついたろか」と思われたのなら、私は大いに反省をしなくてはならないし、心から謝らなければならないし、アーティストにフィードバックしなくてはなりません。が、そうではない人からであれば、むしろ私は参加した人々が嫉妬されるほど良い仕事をしたってことかな?wと受け止めることにしましょうwww またきっと、M&G VIPのお世話をしたスタッフは、VIP自体に参加していない一般のファンの皆様から嫉妬を受けていたかもしれないし、なんならKISSは大好きなのにどうしてもライヴ自体に行けなかった人々から、ドーム一杯の人々全員が嫉妬されていたのかもしれないですwww

そんな嫉妬渦巻くVIPワールドですがw ギフトグッズはUltimateとM&Gでさほど大きな差はなく、というか、ほんのわずかな差だったので、「どんな差?」チェックがしっかりされていたようですw Ultimateに参加した方が、トートバッグを使用していたら「あ、あれ40万だよ」と囁く声が聞こえたそうでww あ〜、私なら「おおっ!Ultimate VIPに参加したのスゴイですね!」って声出して賞賛しますけどねw 囁きになるところが嫉妬なのかな〜(^^;

年明けて、残念なことにずいぶんとこれらVIPギフトがオークションに出ていることを知りました。売った人、そんなに目先のお金に困っているのでしょうか?困っているというよりは、目先の欲に負けてしまったのかな?10年後、絶対売ったことを後悔しますよ(断言)。VIPには何回も参加した人が少なくなかったので、同じ物を持っているから一つは売ろう、と考えるのは理解出来ます。が、それすらも、絶対10年後後悔しますから!いや、5年後かも。同じ売るのでも、絶対5年後の方が高く売れるから!www

私は仕事柄、社会的には超少数派である多くのVIPな方々とお話しする機会がよくあります。すると多分一般の方々からは驚きしかないご意見を多く聞きます。それは、中にはもっとお金出しても良いからもっと良い思いをしたい!というファンの方が少なくないことです。昨今のチケット代が高くなった、と嘆く人は多いかもしれませんが、前方の席はもっと高くしてくれた方が買えるチャンスが増えるというご意見や、VIPももっと高額にして参加者を減らし、ミーグリ時間を長くして欲しい、というご意見も聞きます。そう、KISSやエアロスミス、イル・ディーヴォも、彼らとのミーグリを「一瞬じゃん!」とクレームする人がいるとしたら、逆転の発想で「それほど多くの人が参加し易い価格設定にしてくれたんだ」と捉えてみたらいかがでしょうか(^^;

なんならミーグリをしないアーティストもいるわけですから。今回のKISS40万円が話題になった時、「ジョン・ボンジョヴィなら!」「クラプトンなら!」「ブルーノ・マーズなら!」などという声を聞きましたww あ〜分かるな〜ww お金の価値観は人それぞれですが、同じVIP=ミート&グリートの価値を見出している者として、好きなアーティストに出すお金は満ち足りた人生への必要経費ですからねw

とまあ、VIPの世界ってやたら狭いのに、だからこそとても深いんですよねw 私はそもそもこうした狭く深い世界が大好きww 魅力的で堪りませんww 広く一般的なことにさほど魅力を感じないとも言えます。だからこんな誰も選ばないレアな仕事をしているのだし、仕事以外でもたぶん世間には変わり者と見られていると思うしw、それを甘んじて受け止めますww

と、結局私は変わり者!が結論となったところで、盛り上がったVIPチーム新年会での美味しいお料理写真を載せておきますねww

 

そんなVIPへの思いを巡らした週の一本は、父にも見せたかった『フォードvs.フェラーリ』です。

いや〜、カッコ良かった❤️ マット・デイモンもクリスチャン・ベイルも大好きだし、ファザコンの私はもちろん父が携わっていたモータースポーツだもの、大好きです!幼い時に連れてってもらった富士スピードウェイを思い出して大興奮でした。

実在のキャロル・シェルビーもケン・マイルズも知りませんでした。でも、超有名な著書『我が闘魂の経営』は読んでいなくてもアイアコッカ氏がフォードをクビになってクライスラーに行き、そこで経営を立て直したことは知っていたので、アイアコッカ氏が登場した時には、やがてクビになるのに頑張っていたんだな〜なんて思ってしまいましたww

タイトルはフォードvs.フェラーリだし、もちろん実際ル・マンでの二社の戦いを描いているのだけど、フォードの中でも経営側と現場での戦いがあり、現場では走る者と走らせる者の戦いがあり、走る者はマシンとの命を賭けた戦いがあるのです。もう観ている間ずっと痺れちゃいました!!そう言えば昔ジョー・ペリーが「俺たちがやっていることは戦いなんだ」なんて言っていたっけ。

あまりに感動・興奮したので、父の思い出に浸りたくなり思わずググり、Amazonで大森ワークスの本を注文してしまいましたww でもやはり、ケンのラストには心がヒリヒリと痛みました。セナを思い出します(涙)。

それにしても…、キャロルって男性の名前でもアリなんですね!アメリカ人の名前には詳しいと思っていたけれど、これは知りませんでした。と思ってググってみたら、英語でもmale or female? とありましたww そして男女共アリだけど、絶対的に女子の方が多いとも。なるほど。日本の薫さんとか、忍さんとかに近いかもしれないですね。

 

さて、私の冬旅シーズンとなりました。プライベートの私は、興味がルネッサンス美術からやがて古代ローマへの深い愛に変わり、ここ数年でやっと古代ローマ無き後の時代に進み、今夢中なのは十字軍ですww 昨年モロッコへ行ったのも、古代ローマ遺跡があることと『グラディエーター』のロケ地なので行かねば!と思ったからでした(そんな理由で来ていた人は皆無だったww)。なので最近愛するリドリーの『キングダム・オヴ・ヘヴン』を再び観ました。最初この作品を観た時よりも、十字軍について多少なりとも分かってから観ると、もう感動が全然違います。で、本当は中近東に行きたいのですが、ちょっと勇気・度胸が無く、昨年モスリム社会に行ったので今年はキリスト社会…ということで、明日からマルタに行って来ます。マルタ騎士団❤️ それでは次週、マルタ旅レビューですよ!