1/6-12, 2020 ブダペスト展と、『マザーレス・ブルックリン』

世間はこの週からお正月も明け、日常に戻りましたね。私にはあまり関係ないですがw 年中休み無し、とも言えるし、年中休み、とも言えます。いやそこまでは言えないかww とにかく、世間が仕事始めでピリついているウチに!と、早速2020年初の美術展に行って来ました。『プダペスト国立西洋美術館&ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵ヨーロッパとハンガリーの美術400年』展って長い!w 略して『ブダペスト展』です。残念ながら館内の撮影は禁止だったので、いつものようにネットサーフィンして、画像を集めてみました。

入場した途端、内心「ブラボー!」w ガラ空きなんだものwww 読み通り!ちょうど水曜日に歯医者さん(六本木)の予約があったので、歯医者さん終わりの水曜夕方に行きました。もう空いているだけで超幸せ!!!ありがたや〜❤️

で入場した途端、つまり私が声にならない声で「ブラボー!」と叫んだ瞬間、目の前にあったのがクラナッハでした。そこでもう一度「ブラボー!」ww わりと美術展って、まず最初にガツン!とした作品を置いたりしますよね。それがブダペスト展では大好きな北方ルネサンスのクラナッハで、しかも強烈な『不釣り合いな恋人』の二連発。老人と若い美女、そして若い男性と老婆です。

ひゃ〜、強烈!もともとクラナッハの作品は、どの美女も冷たい印象があります。そう、薄い衣一枚で誘惑するような美女たちも、決して肉感的なセクシーさは無く、温かみのない妖しさがいかにもゲルマンな感じ。それはそれで大好きで、作品数も多いので、ベルリンやドレスデン、ウィーンなどの美術館では大いにはしゃぎましたw で、そうか。ハンガリーにもあるのね。

ということでまずはルネサンスから18世紀にかけてのドイツから。その後イタリア、オランダ、スペイン…と続き、そこまでで十分な見応えある点数でした。

嬉しかったのはイタリアのコーナーにあったヴァザーリの絵画。ヴァザーリは、あのウフィツィ美術館の設計者であり、ウフィツィ美術館からピッティ宮殿へ抜けるヴァザーリの回廊を作った人。また彼の執筆した『美術家列伝』も超有名です。そんな彼の絵画作品が見れて、「おっ!ヴァザーリの回廊の人の絵だ!」と、思わずミーハーちっくに喜んでしまいましたw 題材は『カナの婚礼』。『カナの婚礼』と言えばルーブルにあるヴェロネーゼの大作が有名ですが、ヴァザーリの作品はこじんまりながらも、この題材に欠かせない水瓶が手前に並べられていました。

私は美術展に行くと、わりと軽く各作品を眺めます。すると、中にふと目が止まる作品があるんですよね。そうなったら、その作品をじっくり見るのが私の鑑賞方法です。そんな私の今回の一枚は、自分でも意外なコレ。エル・グレコでした。

エル・グレコって、今までそれほど大好き!という程ではありませんでした。全体的に色調が暗い。人物が皆長いw…などが理由でしょうか。が、このエル・グレコは、相変わらず顔は長いですがw やはり印象的なのはバックの美しい青ですよね。多くはバックが濃い色調でごちゃごちゃするエル・グレコには珍しく、シンプルな青。服のグリーンも綺麗で、空いていたせいもあり、ゆっくりじっくりこの色味を堪能させて頂きました。

そして後半、19世紀、20世紀の作品も充実していて、いやいやこれはかなりの作品数。時間と体力にゆとりのある時に行かないと、大変なことになりそうでしたww ルノアールやモネなどもあり、しばらくしてやっとタイトル・ソングならぬタイトル作品にご対面です。シニェイ・メルシュ・パールの『紫のドレスの夫人』。

ブダペスト展ですもん。やはりハンガリー人の作品をメインにしなくちゃね!ということです。この作品がメインなので、ブタペスト展全体が紫をテーマカラーにしていて、それもとても良い感じ。でも、発表当時は周囲の草木の緑色に対して、紫色のドレスは対比が強烈過ぎて不評だったそうです。100年以上を経て「この紫が良い!」と評価されて良かったですよね。また、こうして全く知らなかった画家を知るのも、嬉しいです。どうしても、美術館へ行くと自分の知っている画家ばかりゆっくり観てしまうので。

さらに19世紀末ハンガリー美術の中で私が特に気に入ったのがコチラ。まさにベルギー世紀末のクノップフを彷彿させるこの雰囲気!しかも、額もまたとても素敵でした!ヴァサリ・ヤーノシュの『黄金時代』。この美しい額も、ヤーノシュ本人がデザインしたものだそうです。もう後半は新たな出会いだらけ。あまりよく知らなかったハンガリーの美術を紹介してくれてありがとう!

というわけで、六本木で現在開催中のブダペスト展は、予想以上の充実した素晴らしい内容でした。展示床面積が極小なのに宣伝が旨いためいつ行っても劇混みの上野の森の美術館とは対照的ww 美術は心を豊かにしてくれるということを、身をもって感じることが出来ました。3月までやっているので、春休みになる前に行くことをオススメしますよ!

https://budapest.exhn.jp

 

そんな週の一本は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を彷彿させる久々のフィルム・ノワール、『マザーレス・ブルックリン』です。

いや〜〜もう最高です!!!だってこのメンツを見て下さいよ。エドワード・ノートンにウィレム・デフォー、さらにブルース・ウィルスにアレック・ボールドウィン!観る前から美味しいに決まっているじゃないですか!www

エドワード・ノートンの初監督・制作作品だった『僕たちのアナ・バナナ』(2000)は軽いラブコメだったけれど、その後の『レッド・ドラゴン』(2002)で俄然、甘いルックスには似合わないキレ者演技派であるとチェックしていました。エドワード・ノートンも、ボストン出身だったんですね。大好きなボストン小僧たち(ベン・アフレックとマット・デイモンねw)よりさらに知的に感じるのは、アカデミーを獲った『バードマン』のイメージがあるからでしょうか。私はあの作品ダメだったけれどw

で、フィルム・ノワールですよ。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を彷彿させる…というのは、もちろん舞台がニューヨークであることと、時代が1957年に設定されたことからです。原作は1999年が舞台だったのを、エドワードが時代設定を変更したのだとか。これがもう、大正解だったと思いました。

ストーリーについてはあまりに面白いので絶対に書けませんが、見どころはエドワード・ノートン扮する主人公がトゥレット症候群という病を持っていることです。そういえば、そんな症状のある人のことをテレビで見たことがあったな〜なんて考えながら観ていました。が、現実のエドワードは当然違うので、これも演技。いやあ〜エドワードやるな〜。そこもかなり興味深い見どころです。

先に欠点を言ってしまうと、長いですww 144分。途中、少し眠くなったりしますww でもでも、やっぱり面白かった。私はこーゆーのが好きなのよ!もう一度観たいです!なぜTOHOシネマズは上映しないのか理解できない。ピカデリー新宿ありがとうww

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