Amy's This Week
2016.10
25
2016.10.25
10/17-23, 2016 KISS EXPO 2016 とゴッホ&ゴーギャン展
まずは、先週力尽きて書けなかった10月13日(木)のKISS EXPO Tokyo 2016 ~地獄の博覧会〜 オープニング日に実施された特別内覧会=VIPの模様から書きますね。
VIPは14時受付開始ということで、私は12時に会場入りしました。会場となる原宿ラフォーレ(すっごく久しぶり!)でポスターを見て、初めてこの企画がハロウィーン企画だった事を知り、なるほど〜🎵 ハロウィーン=コスプレ=KISSな感じ? なんだかウキウキ感が触発されますね〜❤️ さらに私にとっては、ハロウィーンと言えば 自分のお誕生日です(^^; 実際はジュージューニクの日なんですが、29日あたりはもう街はすっかりドクロやゾンビだらけになっていますからねw 今年もそんな季節か…と、感慨深い思いでエレベーターに乗ったのでした。 会場内では既に記者会見が始まっていて、しっかり覗き見をさせて頂くことに。ノーメイクのジーン以外はフェイクなKISSメンバーが揃い、ポール・メイクをしたアトムも登場。TVカメラ、スチールカメラ、記者さん達と、プレスの方々は物凄い人数で、記者会見というもの自体見慣れていないので、大変興味深く拝見させて頂きました。
やがて記者会見も終わり、会場内の下見・動線確認を。残念ながら会場内は撮影禁止ながら、入り口の大きなKISSサインは撮影OKなので、ここが来場者にとっての撮影スポットになりますね。床から天井までKISS❤️ 改めて、メンバーのメイク以前に、そのバンド名やロゴも、インパクトがあり絵になるバンドだな〜と思った次第ですが、その理由はすぐ1時間後にはジーン・シモンズ自身の口から知らされたのでした。
さっ!初日の一般開放は18時から。その前にいよいよVIPの受付開始です。
この日のVIPはとてもオリジナルな内容で、ライヴが無いVIPとはいえ、とても充実したイベントだったと思います。まずは最初にミート&グリートで撮影です。 その撮影スポットにジーンが登場した時の事です。ハーイ、ジーン!とスタッフが挨拶をしても、ジーンはスタンバったと思った瞬間、「棒(Stick)持って来い」周囲は一瞬きょとん?です。何の棒?何したいの?と。そんな当惑した空気が流れると、「もういい。俺が何でも良いから自分で探す」と言って控え室へ入って行こうとするところで、スタッフが慌ててとにかく何でも良いからと、ウォールを作った余りの1mほどの細い角材をジーンに渡すと、そう、これで良いんだとばかりの表情で、すっとその棒で天井を指し…なんと、天井から吊り下げられているライトの向きを変えたのでした。な〜んだ、眩しかったのね(^^; 言ってくれれば良いのに!!そんな空気でその場が満たされ、他のスタッフが脚立を持ち出し「やりますよ!」と言うと「いや、もうOKだ」とのこと。う〜ん、短気というよりは、効率よくさっさと仕事を進めたい人なのですね。よく「マイペースなミュージシャン」と言うと、実はそれは時間にルーズな人のことを言っていたりするのですが、ジーンの場合のマイペースは正に真逆。テキパキしないと怒られちゃうよ!ww 実際、昨年のKISS東京ドーム公演におけるミート&グリートはゲスト含めて300人いましたからね!そりゃあテキパキやらなきゃ進みません。そして、そこを気に入って頂けたのですから、今回も必死ですw KISSのM&Gをご存知の方にはご理解頂けるように、ジーンとのM&Gももう戦いのよう!ww 私は1枚もM&Gの模様を撮るゆとりがありませんでした(^^; ともあれ、参加された皆様が無事にジーンとの撮影を終え、その時点では時間も予定通りで、次はジーンのガイドによる内覧会でした。私は先に一通り展示品を拝見することが出来ていたので、そこにある説明文を読んでいたわけですが、やはりジーン御本人の説明は書いてあること以外の非常に興味深い内容が多く、しかも時々ジョークも交え、とても饒舌で、頭の回転の早い人であることを再認識しました。しかも、要所要所でちゃんと通訳の間を作って下さるw 有難いです🎵 私がとても感動したのは割と最初の部分で、KISSが一番最初にメジャー契約をした時の書類について、その実際の契約書を示しながらジーンが話してくれたことです。
(KISS EXPO TOKYO 2016 公式サイトより) バンドをすると決めた時点で、彼はどうしたら売れるかということを一番に考えて全てを進めた、とのことでした。さすがですよね。よく、音楽が好きだから、ひたすら信じる道を…と言って全く売れずに終わっていくミュージシャン志望の人って古今東西いるわけじゃないですか。でもジーンは違った。つまり、メイクすることから、そのバンド名、ロゴのデザインまで、すべてどうしたら売れるかを基準で考え出されたものだということなのです。のっけから深く納得し、彼のガイドに引き込まれてしまいました。そして、そんな調子でその後も続き、参加者も皆とても楽しそうに、真剣にジーンの説明を聞き、時に笑いも起き、良い雰囲気で続きました。が… 途中頃から気になり始めたのが、とにかく時間がかかることです。ジーンの説明は面白いとはいえ、あまりに一つ一つ細かく長い。圧倒的に予定時間を超えていたのでした。そんな所にスタッフさんから私へ指令が。「ジーンに喋らせていたらキリが無くなるので、Q&Aへ移るよう誘導して下さい」 確かに私も時間が気になっていました。そこで次に訳した時に、「…ということで、この辺にして次はQ&Aに行きましょう…」と言いかけたところ、ええ、日本語でですよ!なのにジーンに気づかれてしまい、「No, No, No, No!! だめだ、まだだ。これからが重要なんだから。ほら、ちゃんと訳せ」「え〜、かしこまりました。皆様、これからが最も重要なところです」「そう、こっからが俺が皆に一番伝えたいことなんだ。今日ここの展示を見て面白かったっていうだけじゃなく、KISSの本当の信念を理解して覚えて帰ってくれ。いいか?」 「俺たちが活動を始めた時、多くの人々にそんなメイクはダメだ。そんなやり方はダメだ。と何から何まで駄目出しされた。でも俺たちは誰の言う事も聞かず、自分たちの信じる通りにやってきたのさ。その結果が、今日ここに展示されてるわけだし、その結果が今のこの俺なんだ。どうだ?間違ってなかっただろ?」 「いいか、誰に何を言われようと、絶対に気にしちゃいかん。お前はバカだ?お前はブスだ?関係ねーだろ。絶対に耳を貸すな。そして自分を信じるんだ。人は人。俺は俺。お前はお前。いいか?これが一番大事なことなんだよ」 そう言って、自分を囲むVIPの皆様一人一人の目を見るジーン様。ああ、ご最もでございます❤️ 本当に素晴らしい❤️ と感激に浸りつつ、やっとQ&Aに移動ですw ステージに上がったジーンに参加者からの質問をぶつけ、答えてもらいました。大幅に時間がズレ込んでいましたが、結局何をはしょる事もなく、Q&Aも予定通り実施され、終わると続いてサイン会。これもKISS方式で、ジーンがステージから降りてきて、参加者一人一人が手にする持参品2点にサインをしました。さらにもう1点!これがKISS EXPO TOKYO 2016スペシャルで、つい先ほど撮ったジーンとのM&G写真がフレームに入れられ既に参加者に渡されていて、そこにサインがもらえるのでした。これはスゴイ嬉しいですよね〜🎵 しかも名入れもOK。ここでやっと私も少しだけ撮影するゆとりが出ました。ちょっとボケてますけどね(^^;
そんなこんなのKISS EXPO TOKYO 2016 VIPは無事終了しました。とはいえ、終わったのはあくまでの初日のVIPイベントのことで、地獄の博覧会はまだ開催中です!10/29〜31までの最後3日間はKISSピック・プレゼントなどもありますので、まだの方は是非原宿に足を運んで下さいね!10月31日までですよ!! http://www.kissexpo2016.jp/index.html#profile と、やっとここからが本来のこの週。KISS EXPOが終わったところで、私の怒涛の3週間が終わりました。年内はもう現場でのお仕事はありません。溜まったデスクワークを片付けながら、ついに戻った「日常」を満喫しています。私の日常と言えば、週に1本の映画です❤️…が理想であり希望なんですが、この週は大感動の美術展に行って来ました。『ゴッホとゴーギャン展』です。
ゴッホと言えば、私はひまわりと同時に椅子も思い浮かべるのですが、それは肘掛の無い『ファン・ゴッホの椅子』。非常に質素です。
対して、この『ゴッホとゴーギャン展』のポスターになっているのは、肘掛のある方の椅子で、これがゴッホの描いた『ゴーギャンの椅子』でした。全体の色味も、非常に温かみがあります。ゴーギャンへの彼の思いが込められた椅子の絵ですよね。 ゴッホについての本も読んで思ったのは、ゴッホという人は、異常とも言えるほど思い込みの強い人で、ある意味自分で勝手に思い込んでは現実に裏切られ…と思い込み…を繰り返した人生だったように思います。つまり一人で面倒な状況を作り出してしまう人。少なくてもゴーギャンにとっては、そう思えたのだと思います。だから2ヶ月で理想だった共同生活は破綻してしまう…。 実際に、私も身近にゴッホがいたら(って、ずいぶん乱暴な想像ですがw)、きっとうまく付き合ってはいけないでしょうね〜。そうと思いつつも、そして若い頃はあの筆のタッチが大嫌いだったのに、大人になった今や、なぜか暗くて孤独で寂しがり屋のゴッホが大好きです️ 何があっても私は味方になってあげる。私は応援してあげる。みたいなww だからこそ、ゴーギャンは大嫌い。まったくなんて人でなしだ、と思うわけです(ファンの方、失礼!)。もう少し友に優しくしてあげても良いじゃない。自分勝手過ぎない?…ってまぁ、芸術家なんて皆、ゴッホも含め、自分勝手なものでしょうけどね…。 こんな風に、描かれた作品を鑑賞するだけではなく、それを描いた人の性格や人間関係まで思いを馳せて作品を観てみるとまた違った趣があるわけで、そんな鑑賞方法を提供してくれるのが今回の『ゴッホとゴーギャン展』です。 会場となる東京都美術館のロビーには、こんな風にそれぞれが描いた椅子のポスターを並べて掲示していました。左がゴッホが描いたゴーギャンの椅子。右がゴーギャンが描いたゴッホの椅子。
これだけ見ればお互い様に見えますが、ゴーギャンがゴッホの椅子を描いたのはゴッホの死後11年後です。11年ですよ!ゴッホをアルルに残してパリへ戻り、さらに遠く離れたタヒチへ渡って11年。しかしそこで、タヒチには無いためわざわざヨーロッパからひまわりの種を取り寄せ、種を植えて育て、咲いた花を切って花器に盛って、それを椅子に乗せて…。ここでもし、『ゴッホの椅子』とタイトル付けていたとしたら、私はゴーギャンを許す気持ちになりました。でもタイトルは『肘掛け椅子のひまわり』。ああ、ゴーギャン、なんて意地っ張り。 それでも、自分用の椅子には肘掛が無いのに、ゴーギャンへは肘掛付きの椅子を用意してくれたり、ゴーギャンを迎え入れるために、二人の製作部屋をひまわりの絵でいっぱいにしようとしていたゴッホに対し、性格は受け入れられなかったけど、悪い人ではなかったことを十分に理解し、11年を経て喧嘩をした感情も落ち着き、多少は自責の念も生まれ、そんな友人もいたと懐かしく思って描いたのでしょうか。ゴッホを象徴するひまわりと椅子を、自分がしてもらった様に肘掛付き椅子で描いています。この絵を観た時、私はゴーギャン嫌いなのになぜか感動して涙が出そうになりました。それはゴッホを思い、「もう遅いよ」という思いからだったかな…。 言い訳するようにバックにはタヒチの風景を描き入れ「思い出してはみたものの、自分はアルルじゃなくてタヒチなんだ」と言っている気もしますね。ああ、やっぱり私はゴーギャンよりずっとゴッホが好きww 当然ながら展示会場では撮影禁止ですが、最後に一箇所OKな撮影スポットがありました。これがなかなか良い出来で…。
本物のゴッホの椅子とゴーギャンの椅子です!うわぁびっくり。座っても良いらしく、座って写真を撮る人たちもいました。もちろんレプリカとはいえ、なんだかとても今風な感覚。作品から飛び出してきた錯覚が楽しめました。 人生において欠かせない人付き合いに苦労することは少なくないし、気が合うと思っていた友人と仲違いすることもあります。そんな自分の経験を重ね合わせつつ、ゴッホとゴーギャンそれぞれの振る舞いに思いを馳せ、その結果としての作品を鑑賞してみる面白さが、この『ゴッホとゴーギャン展』にはあります。東京は12月18日まで。来年1月以降は名古屋で開催されるそうです。…って、宣伝になっちゃったww http://www.g-g2016.com その帰り、上野HRCへ寄って買ったピンがコレ🎵 サックスを吹くゴッホ?ww 四隅はひまわりだし、台紙までゴッホっぽくしてみたりして、もぉHRCやるな〜❤️
ということで、奇しくも二つの博覧会の宣伝となった今週の週報でした。今後はしばらく現場のイベントが無いので、また美術展や映画のことを書いていきます。これからどうぞもよろしくね〜!!
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