11/4-10,2019 リヒテンシュタイン公爵家の至宝展と、『ボーダー』

やっと落ち着いたオフィスワークの日々に戻り、この週は何回かお誕生日ランチやディナーをして頂きました。本当にありがたや❤️

大好きな人たちと美味しいもの食べて、I’m blessed so much!!! なので撮った写真は食べ物ばかりww そこで少し前になりますが、シンディ東京公演最終日の早い時間に行った、Bunkamura ザ・フォーラムで開催されているリヒテンシュタイン公爵家の至宝展について書きますね。

以前ウィーンに行った時、ウィーン美術史美術館が第一希望、造形美術アカデミーが第二希望の行きたいところで、どちらも行ってからあとはどこかな?と思ってホテルの人と話をしたら、「絶対リヒテンシュタイン美術館よ!」と言われたのでした。

リヒテンシュタイン?お隣の国ですよね?と尋ねると、「そうだけど、リヒテンシュタイン家はお金持ちだから、オーストリアにもたくさん不動産を持っているの。集めた美術品も、自分の国だけでは置ききれないのよ」と笑っていたのが印象的でした。

ところが残念なことに、私に旅程では翌日がウィーン最後の日であり、その日は休館日ということで、縁のなかったリヒテンシュタイン美術館。すっかり忘れていたけれど、今回お仕事でBunkamuraへ行き、ポスターを見てふとそんなことを思い出しました。ならば最終日には少し早めに家を出て、お仕事前に美術鑑賞を楽しむことにしたのでした。

いやもう、イメージ通りのヨーロッパ貴族趣味でしたw とにかくお金をかけて「飾る」ということを目的とした美術品の数々。もちろん、お金持ちがそれを誇示するために絵画はじめ装飾品を集めるのは古今東西同じですが、そこにはやはりお国柄が出るというもの。まだハプスブルグ家展には行っていないのですが、ハプスブルグ家なんてもう少し実質的なのではないかな? 見学していてもう後半はあまりのゴテゴテ装飾に飽き飽きしてしまったベルサイユ宮殿を思い出しました。まさに、これでもか、の豪華さの羅列。

建国300年の国ということなので、この豪華な品々で囲まれた一家が国を興したのはまさにフランス王室が豪華絢爛を誇っていた時代とほぼ同時期ですが、リヒテンシュタイン家の凄いところは、これほどの贅沢をしても民衆に反感を抱かれなかったところですよね。現在は所得税が無いとのことなので、300年前も、領主がお金持ちなので庶民への税金が無かった、あるいは軽かったのかもしれません。だから、庶民に嫌われることは無かったのでしょう。小さな国はしょせん一般市民の人口も少ないため、税金に依存しない国の運営方法を考えるのでしょう。ふと、リヒテンシュタイン侯国とかつてのヴェネチア共和国に共通点があるように思えました。その点、領土型国家のフランスは庶民の人口が多かっために、安直に税を取り立て破滅に向かってしまったのか…。

北方ヨーロッパの美術館では、必ず見ることが出来る大好きなルーカス・クラナッハ。スケスケの衣をまとった女性像が多いクラナッハですが、リヒテンシュタイン家のお好みはちゃんと服を着た聖女ですw 聖バルバラのバックにある塔はお約束通り窓三つ。カリフォルニア州サンタバーバラに住む人々は、こんなこときっと知らないんだろうな〜ww

最近の日本での美術展の良い傾向として、例え一部でも写真撮影OKということが増えてきたことです。ライヴもしかり。誰もがスマホを持つ現代ですから。むしろ自由に撮影させて、SNSなどで宣伝してもらう方が主催側・お客側どちらにも利があるという時代の流れですね。で、このリヒテンシュタイン展も、終盤で撮影OKとなりました。もう、ごちゃごちゃ豪華なお花ばっかりよw

by ヤン・ファン・ハイスム。

by フェルナンと・ゲオルク・ヴァルトミュラー。ポスターにもなっている目玉作品。生花、金属、陶器、テーブルの大理石、シルクのリボン(?)など、見事にあらゆる材質の質感が描き分けられています。さすが!

by フェルディナント・キュス。構図が面白く、遠近法が素敵。

私がとても嬉しかったのは、これ。ウフィツィ美術館にあるロッソ・フィオレンティーノの『リュートを弾く天使』を絵付けしたお皿です。この絵を気に入ったので、注文してお皿を作ったのでしょうか。ウフィツィ美術館の美術品は、メディチ家の遺言でどれほどお金を積んでも売ってくれないので、お皿を作ることにしたのかもww でもちょっと、天使ちゃんの表情がアニメちっくw いや、エマ・ワトソン風?www

オリジナルの絵画はもっとふんわりしています。ここに200年の開きを感じるw

全体的にいわゆるロココ調(遠いフランスの芸術)なのは、ドイツにあってなぜ?と思いましたが、観終わって分かったような気がしました。リヒテンシュタイン家はお金持ちだったから、いわゆる隣の青い芝を買い集めてしまおう!と思ったのかも。とにかくきらびやかな装飾が大好きで、ココアのカップまで透し彫り風に作ってしまった(つまり、使えないw)のはもう笑ってしまいますw

それでも、21世紀の今現在も世界で唯一の家名がそのまま国名になった国として存在しているのは大したものです。いつか機会があれば、ウィーンのリヒテンシュタイン美術館にも行ってみたいです。久しぶりに、ヨーロッパの貴族という存在を思い出させてもらいました。12/23までやっています。

 

そんな週の一本は、『ボーダー 二つの世界』です。

衝撃的でした!面白かったです。大好きだった『僕のエリ』と同じ原作者。もっとも私はハリウッドのリメイク(クロエ・グレース・モレッツちゃんがまだ幼くて可愛かった『モールス』です)で知ったのですが。日本には単館系があるおかげでスウェーデンの作品も観れて幸せですよね。きっとこれもハリウッドでリメイクされる気がします。

「ボーダー」とは国境のこと。港の税関職員として働く主人公は、まさにスウェーデンとデンマーク?フィンランド?のボーダーを職場としているわけですが、実はもう一つのボーダーもあったという…。

そういえば昔、妖精といえばティンカーベルみたいなものだと思っていたのに、北欧では妖精(トロール)がとても不気味な見た目だと知り、とてもショッキングでした。え?そーなの?とwww

この作品も、え?そーなの?え?どーゆーこと?と思いながら最後まで観ていましたが、今となればまあファンタジーなので、理解することよりも、そのままを受け止めることが大事なんだと思います。ただ、真逆なことを言ってしまえば、人の見た目はそのままを受け止めず、内面を見ることが大事。税関でバレた小児ポルノ愛好家なんて、なんと見た目のスッキリとしたナイスルッキングガイだったことか。

主人公のティーナと仲間のヴォーレは毎回特殊メイクに4時間かけていたとか。素顔は別人ですね!!これも衝撃的!私はきっとハリウッドがリメイクすると思っているんですが、劣化メイクならニコール・キッドマンかシャーリーズ・セロンかなw 今から楽しみです!!www

とにかく良い意味でショッキングで、非常に面白かったです!北欧の人々はファンタジー好きなのか、現実的なのか?いや、これぞ現実的なファンタジーとでも呼ぶべき? 何も前知識がないまま観て良かった。ぜひ、ネタバレとか先に観ないで、衝撃を受けて下さい!!オススメです。

 

そんなわけで、気づけば立冬も過ぎました。ついこないだまで暑いと思っていたのに。デクラークの帰った南アはこれから夏か…なんて考えながら、未だに時々ラグビーW杯の録画を観ていますw 皆様、風邪ひかないようにね!ではまた来週。

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