Amy's This Week

2020.01

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2020.01.07

12/30, 2019 – 1/5, 2020 ミイラ展と、『男はつらいよ お帰り寅さん』

改めまして、皆様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

年末年始でお出掛けされた方も多かったでしょうか。東京っ子の私は、毎年日帰りで実家や親戚宅へ行くのみです。そして昨年末はずっと忙しかったので、今年初の週末は数週間ぶりに家にこもってのんびりしました。幸せ💖

なので、取り立てて書けることが無いので、昨年行って書きそびれていたミイラ展についてです。

エジプト大好きだし、ミイラも大好きなのでとても期待していたら、その期待以上に面白かったです!やっぱり世界は知らないことばかり。驚異に満ちていますね!写真撮影はNGなので、ネット検索した画像を載せます。

南米やエジプトのミイラについては見たことあったし、自分的に珍しくなかったので確認作業的鑑賞でした。目を見張ったのはヨーロッパのミイラ・コーナー。1904年オランダで発見されたという、ウェーリンゲメンのミイラです。さすがオランダ。背が高い!w が驚くのはそこではなく、なんと、骨が無く、皮膚だけのミイラでした。推定で紀元前40-50年頃に死亡した男性だとか。おおっ!カエサルが生きていた時代だ!

泥炭地に沈んでいた為に空気に触れず、つまりバクテリアなどの生物に冒されることなく皮膚が保存され、逆に骨は炭酸沼のせいで溶けてしまったそう。コーラばかり飲んでいると歯が溶ける、という話は嘘ではないんですね。にしても、これは驚異的だ〜!

さらにヨーロッパ・コーナーでは、実際のミイラはまだ研究中のため展示はありませんでしたが、今後の研究発表がめちゃくちゃ楽しみな『アイスマン』の説明がありました。アイスマンと聞いて、ヴァル・キルマーを思い浮かべてしまうアナタは素敵💖 でも『トップガン』ではなく、アルプスの氷河の中から発見された世界最古の冷凍ミイラのことです。

通常のミイラ作りでは、腐敗を防ぐために内臓などは取り除かれますが、このアイスマンは多分事故死(?)で、内臓がそのまま凍って残っていたのです。そして調べてみたら、なんと約5,000年前の遺体だったとか!氷河の中で氷結されていたので乾燥することなく、胃の内容物もそのまま凍っていたので、5,000年前(日本なら縄文時代)のこの人が生前最後に食べた物も分かるとか。わ〜、早く知りたい!

でも、この冷凍ミイラが発見された原因は地球温暖化です。氷河が溶けたので、この遺体が見つかったのです。温暖化は進んでいるので、今後もまだまだアイスマンやアイスウーマンが発見されるかもしれませんね。それは楽しみと言って良いのか良くないのか…。フクザツですよね。

そして最も私が感動したのは東アジアのコーナー。日本です。『即身仏』という呼び名は聞いたことがありましたが、初めて本物を見ました。福島県石川郡浅川町の貫秀寺に安置されている真言宗で修行を積んだ高僧のミイラです。一緒に行った友人は、どこかのお寺で見たことがあると言っていました。日本の各地にあるんですね。強い信仰心は無い私ですが、思わず両手を合わせて見入ってしまいました。とにかくひたすら、ありがたや。

そして今回最も驚異的と感動をしたのが、日本の江戸時代、木草学者のミイラでした。国立科学博物館所蔵。

木草学とは薬草学のことで、漢方の原料となる薬草の研究ですが、最終的に不老不死の研究になるのは古今東西変わらず。そしてこの研究者は、湿度の高い日本でもミイラを作ることが出来るのか、文字通り身を呈して研究したのでした。なんと、亡くなる直前に大量の柿の種を飲み込んでいたとか。亡くなる直前にそんな行為をする力があったこと自体、まさに死ぬ気で頑張ったんでしょうね。柿の種の主要成分であるタンニンに防腐作用があると発見し、実験してみたかったのです。江戸時代の木草学者さん、あなたの実験は大成功でしたよ!あの世で大喜びしていることでしょうね。

ということで、期待通り非常に興味深く楽しんだミイラ展でした。まだまだ2月までやっているので、冬の上野公園にお散歩がてらいかがですか?冬休みが終わった今がチャンスかも。

https://www.tbs.co.jp/miira2019/

 

そんな今年最初の一本は、お正月に相応しい『男はつらいよ お帰り寅さん』です。

昨年書いたように、私は寅さんシリーズを一本も観たことがありませんでした。ファンの皆様、ごめんなさい!でも、昨年のNHKドラマ『少年寅次郎』を大感動して観て以来、絶対これは観なくては!と思っていました。で、感想はと言えば…大感動!最後なぜか涙が止まらなかった〜T T

なぜでしょうね?自分でも不思議。過去のエピソード何一つ知らないのに。中盤、歴代のマドンナ映像が続いた時には、亡くなった父に見せてあげたかった、なんて思いました。父は八千草薫の大ファンだったんですw

でラスト。もう自分でも「なんでぇ〜??」とうろたえるほど、涙が溢れてきたんですよね。もうびっくり。でも、今これを書いていて分かった気がしました。ノスタルジーというか、亡くした愛する人たちを思って、恋しくて、泣けてしまったんだな、きっと。そして、そんな亡くした愛する人々に寅さんや、寅さん周辺の人々もダブってしまって。

10代の頃、近所の友人宅によく遊びに行っていました。我が家はマンションでしたが彼女の家は普通の家で、玄関はガラッと開ける引き戸。鍵がかかっていた試しはなく、いつも勝手にガラッと開けてから「こんにちは〜」と言って、上がり込んでいました。家族全員と仲良くなっていて、台所にはよく「春子おばちゃん」と呼ばれるおばさんがいて、私も春子おばちゃんと呼んでいました。何か作っている時には「ちょっとコレ食べてみな!」なんて言ってくれたおばちゃんでしたが、随分と後になってから、春子おばちゃんは全然親戚とかではなく、単なる近所のおばさんだと知って驚いたものでしたww

私は自分の親に呼び捨てにされたことはなかったのですが、その友人の家では家族全員に呼び捨てにされていてww 友人はもちろんでしたが、お父さんも、お母さんも、お兄ちゃんも弟も、そして春子おばちゃんも、みんな大好きでした。そういえば時々お兄ちゃんとお父さんがかなり真剣にケンカして、ビビったこともあったっけww そんな友人宅の思い出が、寅さんを観てグワ〜ッと蘇り、何もかも懐かしくて泣けてしまったのもあるかもしれません。

過去49作あると思うとあまりに多くて、過去作品を遡って観てみようとはちょっと思えないのですが(^^; 日本の国民的映画であることが分かった気がしたし、これからもずっと誰の心にも寅さんが必要だ、と思いました。たくさん笑って、たくさん泣いて。メロンの話、サイコーだったなwww もう一回観たい。良い映画でした💖

 

ということで2020年が始まりました。今年はどんなVIPがあるでしょうか?皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。