2/21-28, 2016 山下達郎とキャロル

この週報は、基本的に月曜日から日曜日までの7日目をまとめて毎週書いています。が、先週だけは2/15-20と6日目でした。気がつきました?毎週書いていると特にトピックの無い週もあって、何を書こうか悩むことも少なくないのですが、この週はあり過ぎましたw そこで、最後の日曜日を翌週送りにしてしまったんです。   その日曜日、静岡県静岡市に行って来ました。昨年10月から始まっている山下達郎パフォーマンス2015-2016全64公演中46公演目の静岡市民会館公演です。 静岡市に住む友人と一緒に、3時間半に及ぶライヴを楽しんで来ました♪ タツローさんはサウンドにこだわるので、ホールでしかライヴをしません。キャパ2,000程度のホールばかりなので、もうチケット取るのが超大変。ファンクラブに入っていても、全64公演中1公演しか取れず、さらに当選確率の高いぴあプレミアムでもう1公演がやっとこさ。なのでVIPイベントなどはありませんが、もうライヴそのものがVIP感覚です。   今年はデビュー40周年だそうです。先週の週報で、アリス・クーパーのことを何十年も見た目が変わらないヴァンパイアと書きましたが、タツローさんも同じような感じです。髪は後退したかもしれないですが、今やニットキャップかぶっているので目立たず(笑)、ともあれ体型が変わらないというのは素晴らしい。そして何よりも最も素晴らしいのはその声です。音へのこだわりの強いタツローさんのこと。少しでも声が出なくなったらもうライヴはしてくれないと思うのですが、ご本人もおっしゃっていました。「まさか、還暦過ぎてもステージに立っていられるとは」と。   ちょうど今月で63歳になったそうです。もちろん余程体調管理をされているのだとは思いますが、3時間半のステージを半年間で64本というツアーをこなすなんて、もうファンとして心から有難や。でもタツローさんは、かつて73歳の三波春夫さんのステージを観て感銘を受けたので、自分もそこまでやるのが目標だそうです。ポール・マッカートニーも今ちょうど73歳で、つい先日今年のツアー日程が発表されていたので、きっとタツローさんも73歳までやってくれそうですね♪   静岡のステージでタツローさんが言っていました。「今日この会場においでの皆様の年齢は、大体40代から50代、60年代の方々だと思います。この今40代から60代という年代は、最も良い音楽を楽しめた世代で、本当に幸せな世代です。この後になると、音楽はダンスの添え物であったり、映像の添え物になってしまう。でも僕らは純粋に音楽だけで楽しめたんですから」と。なるほど。今の中年世代って幸せなんですね〜❤︎   彼はまた、世界一英語の発音が綺麗な日本生まれ日本育ちアーティストだと思います。それはきっとタツローさんが、自身の声も楽器と捉えて、音にこだわった結果だと思うんですよね。私も英語の勉強をする時に、発音にはとてもこだわった方だったので、平気でI lab youとか、Sank youなどと歌う日本人アーティストはどうしても好きになれません。高校時代に留学をしていた竹内まりやさんがタツローさんを好きになったのも、めちゃくちゃ分かる気がします。   タツローさんライヴではお馴染みの、ベースの伊藤広規さんがまたカッコ良くて大好きです。見た目はごくフツーのオッチャンなんですが、ベースを持たせるともうチョッパーチョッパーで、ヴァーダイン・ホワイトも真っ青なくらいのグルーヴ感♪ ライヴ終盤のメンバー紹介で各自がちょこっと好きに弾く時に、この日静岡での伊藤さんはクリームの『Sunshine of Your Love』をイントロから弾いていました❤︎ 噂では、モーリス・ホワイト訃報後の2/5仙台公演では『Let’s Groove』を弾いたそうです。ああ、せっかく46本もやっているのに、もっと観たいよぉ〜! そんな達郎さんツアーは、今年は4月で終わり。そして丸一年空いて、来年4月からまたツアーがあるそうです。とにかくメンバー全員元気に長生きして欲しいです。   …と、山下達郎で盛り上がった週、映画は1本。アカデミー賞に女優二人がダブル・ノミネートしている『キャロル』を観てきました。ケイト・ブランシェットは一番好きな女優さんです。 これはなんか、思っていた以上に深いお話でした。『テルマ&ルイーズ』は爽快なほどに分かり易かったのに。けれど後になって思ったのは、1950年代はそれほどLGBTが抑圧された時代だったのだということでした。本来は女性を恋愛対象にする女性たちも、そのままでは生きていけないので偽りの結婚を男性としていた時代。結婚した男性の方も良い迷惑だと思いますが、仕方ない。お互いに誰もが不幸な時代だったということでしょう。   私は過去、ゲイの上司の元で働いたことがあります。これがもう、非常に快適だったんですよね!それまでは、ちょっと男性上司や先輩に重用されたりすると、すぐに「デキてる」とか影で言われたりするわけですよ(爆)。あまりにあちこちで言われるので、もう全然気にしないようにしていましたが、実は私が一向にモテなかったのは、こういった多くの噂のせいだったんじゃないかと思ったこともありましたw が、ゲイ上司の元で働くようになると、当然そういった噂は一切無くなり、一緒に出張行っても問題無し。もう快適そのものなわけです♪ 上司も全く下心無しで私の仕事だけを見てくれるわけで、今ならセクハラになる「あれ?今日はデート?」みたいな発言も完璧にありません。女性にはゲイの上司、超オススメです!(と言って、上司を選ぶことは出来ないですけどね〜)   長年の友人にもゲイのカップルがいます。彼らは本当に良い人たちでとても大切な友人。そんなわけで、私はLGBTな人たちに対して、一切の偏見を持っていないつもりでした。でも、いつの頃か、少し悩むようになったんですよね。私は結婚していません。その代わりとも言えるほど、男女共に友人には恵まれていたのですが、最近二年続けて大親友だった女性二人を亡くして、本当にショックで堪りませんでした、てか、今でも思い出せば哀しいです。本当に深く愛していたんです。そう、これも愛なんですよね。父のことを愛していた様に、友人のこともとても愛していました。でも、もちろんそんな彼女たちとセックスしたいとは絶対に思わないw いや、勘弁して下さい。そーゆーんじゃないからw という感じ。そこでふと気がつくのです。あれ?偏見は持っていないつもりなのに、自分はLGBTと思われるのが嫌というのはおかしくない?と。   決してこのことばかり考えていたわけではありませんが、随分と長い間、私はこの事で悩んでいたように思います。私は単にリベラルぶった、実はコンサバな女なのかもしれない…?なんて。それがですね、なんとこの映画を観て分かったんですよ。ふと気付いたんです。そしてそれまで例えば「なぜLGBTの人たちはことさらに主張したがるのだろう?」といった素朴な疑問にも答えが出ました。シンプルに、誰もが本当の自分を分かって欲しい。自分を偽りたくない、ということなのだと。私も、LGBTと思われるのが嫌だったのは、決して偏見を持っているからではなく、ストレートという本当の自分を誤解無く周囲に分かって欲しかったからだったんです。ほっ(笑)。   さて、この映画の原作者はパトリシア・ハイスミスという女性で、あの『太陽がいっぱい』を書いた人でした。リアルタイムで観たのはリメイクの『リプリー』でしたが、やはり『太陽がいっぱい』の方が芸術的。アラン・ドロンの苦悩に満ちた哀愁漂う美しさは、決して誰にもリメイク出来ません。 『太陽がいっぱい』のラストシーンはその極め付けで、あまりにも哀しい、でもあまりにも美しい笑顔で終わります。本当に印象的なラストシーンなのですが、『キャロル』を観て、そのラストシーンの氷のような冷たい表情がふと緩むケイト・ブランシェットの美しい顔に、『太陽がいっぱい』を思い出したのです。ああ、これがパトリシア・ハイスミス作品のラストシーンなのだと妙に感動した次第です。『キャロル』の方は、哀しい結末ではありませんが❤︎   そんなわけでこの週は、思い掛けず長年の自分の苦悩が解き放たれた週となりました。さて、いよいよ次週は4年に一度の2月29日。そしてアカデミー賞授賞式放映日です。『キャロル』の主演&助演女優のダブル受賞はなるか??楽しみです!      

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