2/27-3/5, 2017 第89回アカデミー賞と『La La Land』

今年もついにやってきましたアカデミー賞の発表です。とは言っても、受賞者を予想して結果と照らし合わせて楽しむというより、発表の場=授賞式その物が毎年ハリウッド最大のライヴ・ショウで何よりも楽しみです❤️ 演技ではない 素顔のスターたちが一同に会して繰り広げられるゴージャスな授賞式を、今年はジミー・キンメルが司会しました。 同じ深夜のトーク番組の司会者でも、グラミーでは歌う『カー・プール』のコーナーが人気を博した英国人ジェームズ・コーデンが起用され、アカデミーでは長年マット・デイモンとの確執で有名なジミー・キンメルが起用されて、まさにうってつけ。公の場でこれほど辛辣に言い合える仲とは、ジミー・キンメルとマット・デイモンって実際には本当に仲が良いのでしょうね〜。ベン・アフレックと登場したマット・デイモンの名前を呼ばずに「ベン・アフレックとゲスト」と紹介したり、マットが話し始めると音楽(ジミー・キンメルが指揮していました)で邪魔したり。かと思うと、通路を歩くジミーを転ばせようと足を出すマット…ww  『La La Land』のことは後ほどということにして、とにかく全編通して楽しませてくれたのは、司会のジミー・キンメルでした。 あと今年の授賞式で、地味ながら素敵なスピーチで感動させてくれたシーンが二つ。まずは『ハクソー・リッジ』で録音賞を獲ったケヴィン・オコーネル氏。なんと21回目のノミネートで初受賞だそうです。それだけでも拍手喝采❤️ 39年前にお母さんがこの仕事のチャンスを得てくれたとかで(つまり、もう39年もこの仕事をしてきたということですね!)、そのお母さん(今は亡き…)への感謝の言葉が良かったです。「39年前に母がチャンスをくれて、どうしたらお礼出来るかな?と聞いたら、『とにかくしっかり働いて、ずっと働いて、いつかアカデミー賞を獲ったら世界中の人の前で私に感謝して』と言われたんだ」と。そして天を仰ぐようにして、「お母さん、ありがとう!」 長年地道に仕事をしてきて、今や大ベテランの身で初心を忘れず母に感謝の言葉を贈ったケヴィン・オコーネルの人柄が、タキシードの足元がスニーカーだったことに表れていたように思え、とても感動してしまいました❤️   そして、外国語映画賞を受賞したイランの『セールスマン』。監督のアスガー・ファルハディ氏は、トランプ大統領の中東7ヶ国からの入国を禁止する大統領令に抗議して授賞式に来ておらず、代理の女性が監督のスピーチを代読しました。 「映画製作者は世界共通の人間の特性を捉え、国籍、宗教への先入観を打破出来ます。映画は人々の共感を生み、今一番必要とされるのが共感なのです」と。   昨年のアカデミー賞では黒人作品・俳優が一切ノミネートされておらず人種差別と言われ、それがすっかり是正された今年は、トランプ大統領のおかげで新たな課題が生まれたようでした。そういえばプレゼンターとして登場したメキシコ人のガエル・ガルシア・ベルナルも「メキシコ人として、ラテンアメリカとして、移民労働者として、世界を分断する壁に反対します」と言って大きな拍手を得ていましたね。   さらにもっと細かいところで感動したシーンは、長編アニメ賞を受賞した『ズートピア』でステージに上がった三人の男性がスピーチをして、最後に「夫にも感謝するよ!」と言ったところです。それを聞いた他の二人もすぐに「家族に感謝する!」「両親に感謝します!」とさらっと続けて退場となったのですが、ちょっと待って。「夫に感謝する」と言った人は男性だったんですけど? ああ、そうか。ここで戸惑ってはいけないんですね。誰も何も突っ込まなかったのが今は二十一世紀…ってことなんですね。   さらにメル・ギブソンですよ。10年ぶりの復活です。私はメル・ギブソン監督作品の大大大ファンなので、今から『ハクソー・リッジ』が楽しみでしかたありません❤️ 先週ラッセル・クロウのことを『ろくでなし』と書きましたが、このメル・ギブソンもすごい人ですよねww  この10年間のメルの話題は、人種差別発言にパワハラ、セクハラ、女を殴るとんでもないアル中野郎…だったわけですが、ついに復活しました! 監督としては才能ある人なんですね。これだけ嫌われ要素満載だったのに、10年ぶりでいきなりアカデミー賞6部門ノミネート。そして2部門で受賞しました。編集賞で受賞した時には、会場にいるメルにカメラが向くと、ステージ上の受賞した編集者に向かってグーを突き出して「イエ〜イ!」。髪は白さが目立ってきましたが、真っ青なやんちゃな目は健在でした❤️    主演男優賞でケイシー・アフレックの名前が発表された瞬間に、ケイシーを抱きしめに行ったベン・アフレックの姿も感動的だったな〜❤️ しょっちゅう書いていると思いますが、私はベン・アフレックとマット・デイモンのボストン小僧仲間が大好きなのです。大人になってもずっと友情を大切にしているところが最高ですよね。今回その片割れベンの弟が、マットのプロデュース作品でオスカーを手にしたとは❤️ ジミー・キンメルには「マットは主演をベンの弟に譲り、自分は変なポニーテールをした中国人の映画に出て(『グレート・ウォール』のこと。これも楽しみですがw)大コケしました」なんて、言われてしまったけれど、それを余裕で笑って聞いているマットも本当に良い奴だわ。授賞式後のインタビューでは、ケイシー・アフレックが「兄弟でオスカーを手にしたのは、俺たち初めてじゃないか?」と嬉しそうに言っていました❤️ この夜は、ベン&ケイシー兄弟とマットの3人でめちゃくちゃ飲んだんでしょうね〜ww …と、ここまで私にとっての様々な感動シーンを振り返ってみましたが、やはりダントツ、大トリ、最近の英語だとBestest!!!と言えるのは『La La Land』ですね❤️ なんと13部門14ノミネート(歌曲賞に2曲ノミネートされたから)という快挙の結果、6オスカーを獲得しました。歌曲賞ノミネートの2曲は、ジョン・レジェンドがメドレーでライヴ披露。どちらも地味な曲ながら、結果的には『City of Stars』が受賞しました。実はこのタイトルだけで、もうアカデミー賞獲ってしまいそうですけどねww  オスカーを逃した方の『Audition』は、映画の中でエマ・ストーンが実際に歌うシーンが最高です。曲だけ取り上げられるよりも、あくまでも映画の中でのシーンが素晴らしい曲でした。   そんな歌曲賞にノミネートされた2曲はわりと地味な曲でしたが、なんといっても音楽賞を獲った音楽が最高でした❤️ こちらも今回のアカデミー賞での素晴らしいもう一つの友情物語です。やはりオスカーを獲得したデミアン・チャゼル監督が学生時代からの友人ジャスティン・ハーウィッツと共に「ミュージカルを作ろう!」と誓い合い、励まし合って寝る間も惜しんで作曲に取り組んだとか。とにかく音楽ありきのこの作品だったのですから、監督と作曲で友人二人が共にオスカーを手にして本当に良かった。頭一章節で、その映画の世界がワァ〜と広がる音楽は『ゴッドファーザー』『ジョーズ』『ロッキー』その他たくさんありますが、そこに色とりどりの衣装とダンスまで目に浮かぶのは、さすがミュージカルの『ラ・ラ・ランド』です❤️ エマ・ストーンは一切の口パクなしで全編その場で実際に歌ったそうだし、ライアン・ゴスリングは猛特訓して自らピアノを弾いています。そんなライアンがオスカー獲れなかったのが残念で仕方ないけれど、きっとケイシーすごく良かったんでしょうね。早く『ラ・ラ・ランド』以外の作品も日本公開して欲しいものです。   最後の作品賞発表では手違いがあって一時は『ラ・ラ・ランド』と発表されながらも、結果的に『ムーンライト』だったという驚きのオチがありました。その時の『ラ・ラ・ランド』のプロデューサー(すでに受賞スピーチをしていた)の、「これはジョークじゃないんだ。本当に『ムーンライト』だから出て来て。ほらっ!」とオスカーを突き出して『ムーンライト』関係者を呼んだシーンには誰もが驚いたところでしょうが、のちに『ムーンライト』関係者が「もし逆の立場だったら、自分はあれほど寛大な態度が取れたとは思えない…」と言うほど、それは潔く、男らしく、気持ちの良いものでした。   それを言ったら、作品賞のプレゼンターだったウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェイ(典型的な「やり過ぎ」なお顔でしたね〜)の二人。まずウォーレンが封筒を開けて受賞作の名を読もうとして、作品の名前の上にエマ・ストーンの名前もあったことに気づいて「ん?」となった(そうです。後でそう言っていましたね)。そこですぐ振り向いて「これ、違うんじゃない?」と言えば良かったのだけど、まずはフェイに「ねえ、これどうよ」と見せたところ、フェイが何も考えずにさっさと作品の名前だけ見て『La La Land!!』と言ってしまった…ところで起きた混乱ですよね。なのにウォーレンは一言も「フェイが読んじゃったから…」とは言いませんでした。素晴らしい。稀代の色男は、年齢を重ねてもしっかり女性を大切にする良い男だったわけですね。   …と、大興奮のアカデミー授賞式。まだまだ書きたいことは山のようにあるのですが、キリが無いのでこの辺にしておきます。そして今週の一本はもちろんコレ。ここまで興奮を抑えていましたww 『ラ・ラ・ランド』です❤️ 元々ミュージカルは大好きです。『コーラスライン』『レント』最近では『ザ・ジャージ・ボーイズ』など、一体DVDで何回観たでしょう。歌とダンスは、何度観ても飽きることが無いんですよね。でもこの作品はブロードウェイ出身ではなく、初めからハリウッド産、初めから映画です。ハリウッド産のミュージカル映画なんて、ディズニーのアニメ以外で私が生まれて以降一体どれほどあったことか。『雨に唄えば』『ショウ・ボート』『オズの魔法使い』など、往年の名作は遥か昔のものでした。『ラ・ラ・ランド』のエンディングに、誇らしげに「Made in Hollywood」と出ます。それだけでもハリウッドの人々、アカデミー会員たちが大喜びするのは目に見えていたし、そんな作品を作った監督と作曲家が弱冠32歳とは。夢と希望に溢れた作品が、世界中のミュージカル映画ファンに夢と希望を与えてくれたのです。   印象的な楽曲と共にロサンゼルスのフリーウェイ上で繰り広げられる冒頭のシーンで一気に引き込まれ、さらに両雄を成す次の楽曲で歌い踊る女の子たちのシーン。ああ、なんてミュージカルって楽しいんでしょ❤️ その後ライアン・ゴスリングとエマ・ストーンが初めて一緒に踊るシーン。6分間ノーカットで、これがもう、イメージ通りのハリウッドのミュージカル・ダンスです❤️ 場所はグリフィス天文台周辺。これも、今のロサンゼルスのイメージアップにつながっていますよね。 その昔、1988年の『カラーズ』というショーン・ペンの出ていた映画で、グリフィス天文台へ向かう途中の道がどれほど怖いかを観ました。その後実際にロサンゼルスに初めて行った時にも、地元の人に「いくら途中に夜景が綺麗な場所があっても、てっぺんの天文台へ着くまで、絶対に途中下車したらダメだよ。あそこは埋められた屍体で、毎年山が高くなっていくんだから」と言われ、ドキドキで運転したのを覚えています。そんな思いをしても、グリフィス天文台からの夜景は見る価値があり、随分何度も行ったものでしたが、さすがにもう10年以上行っていません。でも今は治安もすっかり良くなっているようだし、『ラ・ラ・ランド』公開後は天文台を訪れる観光客が増えたことでしょうね。また行きたくなりました❤️ 『La La Land』公開後、LAでは撮影場所を巡るLa La Land Tourもあるそうですよ。   とにかく素晴らしい音楽とダンス、対照的にセンチメンタルなエマ、ライアンそれぞれの歌、そして胸を締め付ける切ないエンディング。ライアンの思いに、涙がこぼれました〜❤️ でも、敢えてストーリーはどうでも良いと言いたい! 17歳からの友人同士だった監督と作曲家二人が作ったこの作品は、やはり音楽ありきなので、ただただ音楽に身を委ね、実は物凄い努力の結果であるエマ・ストーンとライアン・ゴスリングの歌やダンス(ライアンのピアノも!)に目を奪われて、感嘆と至福の2時間を過ごせば良いのです❤️    遥か昔のハリウッド・ミュージカル映画を好きだというアーティストが多く(主にスティーヴン・タイラーですがww)、その影響で『オズの魔法使い』などもDVD買って何度か観たけれど、良いものは良いし永遠なのは分かりつつも、やはりどうしても古臭さが払拭出来ませんでしたw それが2017年の今、新たにハリウッド・ミュージカル映画が上書きされ、これが今後10年も20年も50年も先まで残る、二十一世紀を代表するミュージカル映画になったのは確実です。そんな試金石となる作品を、リアルタイムで体験することが出来たことに深い感慨と感動を得ました。音楽ファンなら理屈抜きで是非! そして絶対に1回は大きなスクリーンで観ることをオススメします!!   と、やっと公開された『La La Land』を観てすっきりしたところで、今週も仕事頑張ろっとww  VIPメンバーの皆様にはメールにてお知らせしましたが、Amy’s VIP Club Website ぷちリニューアルされました。Your VIP Galleryのギターやお爪、シュラインは皆様が作っていくコンテンツとなりますので、是非お写真送って下さいね〜!!楽しみにしています❤

最新記事