3/14-20, 2016 愛と情熱とカラヴァッジョ展

いつも「まだ大丈夫」と思っているうちに閉会間際になってオロオロする美術展で、今回は珍しく開会して間も無い『カラヴァッジョ展』に行ってきました。一緒に行った小学校からの幼馴染の友人は「カラヴァッジョが一番好きな画家」と断言しており、去年から楽しみにしていた美術展です。私もカラヴァッジョは絵のみならず、人生そのものにもとても惹かれています。なんか、生き様がロックしているから。せっかく才能があったのに、裕福な家庭で育った苦労知らずの荒くれ者。飲んで騒いで喧嘩して、逮捕されては逃げ、転々とした先で様々な作品を残していくという人生は、最後逃亡先にてわずか 38歳で病に倒れ閉じてしまいます。     あくまでも私の私見ですが、ダンテ・ゲイブリル・ロセッティが描くとどの女性も同じ形の唇になるように、カラヴァッジョが少年を描くと全部同じ眉と眼になります。ああ、こういう目元が好みなのだな〜と思います。そしてこの果物&植物の美しさといったら!逃亡する先々で許しや保護を得るための見返りとして献上するには宗教画が一番ウケたので、どうしても宗教的な絵が多くなったのだと思いますが、もしもカラヴァッジョが真面目で好きな題材を自由に描けていたなら、もっと静物画を描いたのではないでしょうか。あり得ないことですが、もっと彼の静物画を見たかった…。   とはいえ、私が初めてカラヴァッジョを知ったのはコテコテの宗教画『キリストの埋葬』でした。1989年に同じく上野の国立西洋美術館で開催された『バチカン展』で観た迫力には圧倒されて、足が動かなくなったのを覚えています。縦3メートル、横2メートルの大きな作品で、目の前で踏ん張るニコデモの力強い足はバロックそのもの。観ている我々は墓穴から彼らを見上げるような構図に、カラヴァッジョ…スゴイ…と脳にインプットされたのでした。     それほど出会いが強烈で、その後知った彼の人生も凄まじい。カラヴァッジョという強烈なバロックの魅力にファンとなったのですが、今その上で改めて他の作品を観ると、人を懐柔する巧みなテクニックを駆使して保護してもらうためのウケ狙い作品よりも、画家として独立する前の初期に、たぶん純粋に「描きたい」と思って描いていた花と果実、そして少年の作品の方がのちに彼が見失った純粋さ、本来の彼の魅力が伝わってくる気がします。そう、同じ画家の作品でも、自分の年齢で好みが変わってくるのですね。   今回は、なんと世界初公開となった作品もありました。2014年に発見されたばかりの『法悦のマグダラのマリア』。個人蔵ということなので、この機会を逃すともう観ることが出来ないかもしれない貴重な作品です。「法悦」と言えば、ベルニーニ(彫刻です)の『聖テレジアの法悦』が有名ですが、いずれも要するにイッた時の表情。しかし片やテレジアは表情のみならず全身で、特に白く伸びる手と足の指先で深い快感を表しているのに対して、カラヴァッジョの鮮烈に浮かび上がる表情は文字通り「逝った」とも見え、まるで死んでしまったかのよう。それほど気持ち良かったということ?いかにもカラヴァッジョな「法悦」です。     この作品は、彼が逃亡先で憤死した際に持っていた荷物の中にあった作品だそう。ダ・ヴィンチにとっての『モナリザ』と同じですね。でも『モナリザ』にはダ・ヴィンチの愛を感じることが出来るのに、『法悦のマグダラのマリア』の中にカラヴァッジョの愛を感じることは出来ません。そう思ってみると、どの作品でもカラヴァッジョの情熱は感じても、愛を見つけることが出来るのは前述した初期のわずか数点のみのような気がしました。愛が消え情熱のみになっても、彼は素晴らしい作品を残しました。しかし、愛と情熱が両立しなかったために、荒れた日々となり結果として早世してしまったのかもしれません…。   そんな『愛と情熱』と言えば、イル・ディーヴォの今年のツアー・タイトルが『アモール&パシオン』でした︎❤️ 先週書いたイル・ディーヴォ2016ツアーのVIP初日(=公演初日)があと1ヶ月を切った今週、VIP参加者へのご案内メールが配信されました。日本にVIPの運営が委託された場合、必ず1ヶ月前には配信されるよう準備します。なぜって、数日前では間に合わないことがいっぱいあるかもしれませんからね。初めての場合はもしIDを何も持っていなければ住基カードや今ならマイナンバーカードの取得が必要になりますし、もしかしたらじっくりカードを書きたいかもしれないし、出来る人はそのカードを手作りしたいかもしれないし、人によっては何かプレゼントを手作りしたいかもしれないし…。え〜、渡してくれるんですか〜?って後で分かっても、数日では間に合わないかもしれませんからね。     ご案内メールが配信されるということは、イコールお問い合わせの受付開始でもあります。そこにお問い合わせ先のメールアドレスが載るからです。イル・ディーヴォの場合、既に日本でのVIP実施も3回目ということで、今のところあまり多くのお問い合わせはありません。でも常に初めての人ウェルカムなので、なんでも気軽にメールして頂けたら嬉しいです。嬉しいと言えば、質問ではなく久しぶりの再会を楽しみにしている…というご連絡も何件か頂いたことでした︎❤️ とても嬉しいです!!今年もまた、最高の一時をお過ごし下さい。最高の愛と情熱の交換会となりますように!   そう、VIPイベントはアーティストとファンのまさに愛と情熱の交換会です。そんなイベントになるよう、スタッフも愛と情熱で挑んでいます。私はカラヴァッジョのように後世に名も作品も残しませんが、愛と情熱が共存した仕事をしていられるのはずっと幸せなことかもしれませんね。   日付は前後しますが、週の頭には友人とその奥さんと三人でメキシコ料理で盛り上がりました。振り返れば早20年以上前からの付き合いで、私は相変わらずながら彼はその間離婚し再婚しw  その再婚相手は結婚前から紹介されていたので、今ではすっかり奥さんと二人で会うことの方が多いくらい仲良しで、むしろ三人で会うのはとても久しぶりでした。     その彼も昔から洋楽が大好きで、長年来日アーティストのローカルクルーとして働いています。2010年の埼スパでのウィットニー・ヒューストン公演ではバックステージでバッタリ会い、随分長く立ち話をしたものでした(^^;  そんな彼は今ステージマネージャーをしており、昨年は初めて邦楽の仕事をして、随分苦労をしたそうです。ライヴの現場も、洋楽と邦楽では随分違うみたいですね。お疲れ様でした。   どんなことも一長一短でしょうが、どれほど嫌なことでも愛があれば結構耐えられるもの。逆に言えば…愛が薄いといつも以上に辛くなってしまうのかもしれません。それでも最後まで頑張ったのは意地だったとか。こういう意地は本当に大事ですね。意地とは要するに彼の仕事への情熱でしょう。これからもお互い頑張ろう!と言い合って、ファフィータをパクパク頂いた雨の夜でした。私も、愛と情熱を持ってお仕事頑張っていきます!  

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