Amy's This Week

2022.03

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2022.03.29

3/21-27, 2022 Il Divo 東京国際フォーラム公演と、『ナイル殺人事件』

週末、私にとってついにコロナ禍初の海外アーティスト来日公演に行きました。3人となったIl Divo東京初日公演です。

今でもカルロスの早世は信じられないことですが、当然私以上にショックを受けたデイヴィッド、セバスチャン、ウルスが頑張っているのですから、応援の気持ちを込めて観なくてはね。今回VIPはありません。私としてはもちろん残念ではありますが、VIPなしでも今来てくれたことに意味があるし、皮肉にも仕事ではないので、客席で最初から最後までじっくりとショウを堪能することが出来ました。

登場した3人は、それぞれの個性を表すかのような、それぞれが僅かに異なる装いでした。ロングタイを締めてジャケットの前はオープンにしたセブ、蝶ネクタイをしてジャケットもボタンを留めた最もかっちりスタイルのウルス、逆に蝶ネクタイをタイ解きスタイルにしてジャケットもオープンなデイヴィッド。三者三様カッコ良いなと思いながらも、カルロスがいたらどんなスタイルにしただろう?と思わず考えてしまいました。

3人それぞれの、カルロスとの思い出MCを挟みながらショウは進みました。セブはカルロスがIl Divoのオーディションに誘ってくれたという逸話。カルロスがいなかったら今の僕はないと。それにしても、セブは過去イチたくさん日本語で話しましたね!すごく練習したんだろうな〜。

ウルスは潔く英語w カルロスはいつも自分たちのショウにダンサーが欲しいと言っていたけど僕はいつも「No!」。が、ついにラテンアルバム『アモール&パシオン』をリリースしそのツアーで起用したダンサーの一人がレティシア・マーティンで、半年後彼女はレティシア・ブーラーになっていた…と。(ここでウルスがニヤっw)

セブもウルスもカルロスのおかげで人生が変わったわけですよね。そしてデイヴィッドは…「カルロスがディズニーランドで結婚式をしたのは知ってる?」観客は皆YESの拍手。じゃあ…と、この後言ったことにはへ〜と思ったのに、ごめんなさい!忘れてしまいました(^^;

ライヴ写真は公式より。カルロスの代わりにバリトンを担当したスティーヴンは「とにかく若いんだよw」と皆が笑いながら暖かく迎えていました。もちろん実力はお墨付き。ただ、当たり前だけれど、カルロスの声とはちょっと違うな〜なんて思ってしまいました。そんな喪失感は、誰が代役を勤めてもファン、メンバー、関係者、誰もが今後一生抱き続けるのでしょうね。

中盤では、数多くのカヴァーを聴いた中で最も力強い『Smile』に圧倒された後、最新アルバム『フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ』からの曲が続きました。その山場となったのが『Ain’t No Mountain High Enough』。えっ?誰々?と、めちゃくちゃファンキーでカッコ良い第五の声が重なりながら、観客総立ちの盛り上がり。デイヴィッドが嬉しそうに客席の写真を撮っていましたねw

私はダイアナ・ロスの曲だと思っていたけれど、オリジナルはマーヴィン・ゲイでした。そして…アルバムでもフューチャリング・マーヴィン・ゲイです。ライヴでの第五の声は、マーヴィン・ゲイだったんですね!そりゃあファンキーでカッコ良いに決まっていましたwww ニュージャージー州での同曲ライヴ映像があったので貼っておきますね。この日の東京国際フォーラムも、ニュージャージーに負けない大盛り上がりでしたよ。
https://youtu.be/5Y0iOnR9e5s

その後は、セブがちょうどこの日にお婆様が亡くなったとのことで、涙を堪えながらの『I Will Always Love You』。そしてステージに4脚のチェアが並べられて『ハレルヤ』でした。

まずはセバスチャン。フランス人らしく『ハレルヤ』が『アレルヤ』になるのが素敵なところw そして続くは…!なんと、カルロスの声が流れました。左から二番目の空席にスポットライトが当たり…。いやもう、ベタな演出だと思いながらも涙腺崩壊ですよね。カルロスの声が会場に響き渡る中バッグの中をまさぐり、テイッシュ!ティッシュ!

そして続くは本編ラストの『My Heart Will Go On』です。もう完全にカルロス・トリビュート・ストーリーになっていました。頭の中ではもう、沈んでいくディカプリオに向かってローズが言う「ジャック!カンバック!」の声が蘇り、それが瞬時にカルロス!カンバック!と変換されてまたまた涙。ハァ〜…。

が、涙にくれる暇もない程素早くジャケットを着替えてアンコールに再登場した4人が、『Somewhere』『故郷』と、悲嘆する我々観客を慰めるかのように包み込み、ラストの『Time to Say Goodbye』でした。いつもならライヴの終わりを告げるこの曲が、この夜はカルロスとの日々に別れを告げ未来に向かおうと聞こえました。誰よりも辛いであろう3人を応援したくて行ったショウだったはずなのに、3人に慰められ、カルロスの為にも、カルロスの分も、これから先に進んで行かねばならないパワーを頂いたようでした。

私は十代からずっとロックファンだったし、その次に好きなジャンルはファンクです。が、仕事を通じ人となりを知ってウィットニー・ヒューストンの大ファンになってしまったのと同じく、今やかなり友人たちに愛を自慢出来るほどのIl Divoファンになってしまいましたw 彼らと喪失感を共にし、共に乗り越えるパワーを与え合う会場を埋めるファンの一人として、この日参加出来たことを光栄に思いました。そして、お会いすることは叶いませんでしたが、その中にいらしたであろう多くのいつものVIPファンの皆様と、思いや感動を共に出来たことを、本当に嬉しく思いました。皆さん、私の頭の中にも「マダマダゲンキ〜!」の声が蘇りましたよ!

ツアーは現在進行形。4月には大阪の後再び東京公演があります。会場のコロナ対策は万全ですから心配ご無用。ステージ、客席が一体となってカルロスを想い、偲び、互いに慰め合い、励まし合うこの素晴らしい機会に、一人でも多くの人に参加して頂きたいと想いました。チケットはこちら。
https://udo.jp/concert/IlDivo2022

 

そんな週の一本は、『ナイル殺人事件』です。

今、ノリにノッているケネス・ブラナーが名探偵ポアロ役。2017年のオリエント急行殺人事件に続いて、ポアロ・シリーズ第二弾です。今回も私はオリジナル作品を観ていないので、新鮮に謎解きを楽しみました。

原作はアガサ・クリスティーですから、時代背景はもちろん、テーマもかなりノスタルジックな感じです。愛ゆえに…とか言っても、現代ならここまでまどろっこしいことは誰もしないだろうな〜ww それでも、ポアロのヒゲの謎(?)が解けただけでも面白かったです!

…とストーリーはともあれ、ケネス・ブラナーのポアロ作品はとにかくキャストが魅力的です。オリエント急行ではジョニデだったし、今回は私の大好きなアーミー・ハマーでした!やっぱりカッコ良いわ!が彼ったら、昨年変態DMが暴露され事務所契約が解除となり、いくつか仕事を降板したというニュースがあったので、これがアーミー・ハマーを観ることが出来る最後の作品にならないことを願うばかりです…。

あと、ラッセル・ブランドが真面目な役で出ていて嬉しびっくりww どこかで尻尾を出すのでは?と思って期待しながら観ていたのに、最後まで真面目なままでしたwww まあ、ケネス・ブラナー作品ですからね〜ww 『ロック・オブ・エイジス』(2012)はもちろん、めちゃB級いやC級な邦題ですが『伝説のロックスター再生計画!』(2010)なんて最高なので、機会あればぜひ皆様、観てみて下さい!!!

 

さて、この週は今年初めて知った安行桜=大寒桜が素晴らしいと聞き、埼玉の北浅羽桜堤公園へ行きました。フツーよく見る桜とは異なり、まさに桜の女王と呼ぶにふさわしい豪華な桜でした。ソメイヨシノより早めに咲く安行桜は今真っ盛り。素晴らしくゴージャスだったので、お裾分けです。安行桜をお楽しみ下さい!