Amy's This Week
2024.04
3/25-31, 2024 病院通いと、『オッペンハイマー』
年度末ですね。関係ない方もいらっしゃるとは思いますが、関係ある方は今が年に一度のめちゃ忙しい時だと思います。私の場合、もっと早くから準備しておけば…と思うこと20年以上w つまり私は準備など出来ない人間なのだ…と悟り、諦めをもって年度末&新年度を追われるように過ごしていますw
そんな時に限って、なぜかいろいろ用事が入るのがマーフィーの法則。この週は毎日病院通いしていたような気がしますw 親のMRI検査に付き添い、自分の耳鼻咽喉科の予約、そしてなぜか人間ドックの予約を入れてしまっていました。なんでこんな時に…と思ってももう遅いw 2日前からウ◯チ採って、前夜には尿も採って準備万端。いざ、3年ぶりの人間ドックでした。
持病がありそちらで定期検診しているので人間ドックは数年置き。それでも通算9回目でした。お陰様でそれなりに抱えている問題に大きな変化は無く「引き続き経過観察を」との結果。1日がかりの人間ドックは安心する為ということね…とため息つきつつ、それはとても有難いことなのだと思い直しました。
通算9回目の人間ドックと前述しましたが、その間他の人間ドックにも行きました。人間ドックの会場(診療所)はどこもかなり豪華な雰囲気があってまるでホテルのようw パンフレットなどを見るとついあちこち行ってみたくなるんですよねww さらに大体午前中に検診をして、ランチを挟んで午後結果を聞くパターンだと思うのですが、そのランチも様々。それでいくつか渡り歩きましたw
でもその結果、今の場所に落ち着きました。やはりたかが1日の人間ドックでそんな豪華なランチを求める必要は無いし、待合室のソファより検査内容を、検査内容が同じならよりリーズナブルな価格を見るべき…とようやく本質が分かった次第ですw 何事も真実の理解までには勉強代がかかる自分なのでしたw
そんな人間ドックが無事に終わる(まだ後日結果郵送の物もありますが)と思っている最中、なんと今度は蕁麻疹が出て来ましたorz もうどうしてこの忙しい時に!と呪いましたが、人間ドックの看護師さんに皮膚科へ行くように勧められ、次は皮膚科です。ああ!
そんな週の一本は、ついに日本公開。待っていました!の『オッペンハイマー』です。今週はこちらをたっぷり。
私の従姉妹が大好きなクリストファー・ノーラン監督。私は…なんかややこしい映画を作る人、というイメージですww 決して嫌いというわけではありません。『メメント』(2000)などのちのテレビ放映を足せば3回は観ました。主演のガイ・ピアース大好きだし。でも3回観ても完全なる理解には至っていないし、もう面倒になって「ややこしい映画」と結論して終わらせていますw
その後観た『インセプション』(2010)もややこしかったな〜ww アメリカでは大絶賛され興行的に大成功。レオナルド・ディカプリオ主演作品では過去最高のオープニング成績だそうです。つまり、『タイタニック』(1997)超えということですね。すごいな〜世間の人たちは皆これを理解したのかしら?と友人に話したら、「この分からなさがウケたのよ」との答えが印象的でしたw
私にとってはそんなクリストファー・ノーラン監督でしたが『ダンケルク』(2017)は2回観て大感動しましたよ!結局は戦争映画好きなのかもしれませんがw 今思えばこの時出ていたキリアン・マーフィーが今回オッペンハイマー役になりました。
『ダンケルク』で痺れるほど良い役だったケネス・ブラナーも『オッペンハイマー』に出ていましたね。 ケネス=シェークスピア俳優のイメージがあり、彼が出るだけでその作品の品格が増す気がします。
そんなわけで前置きが長くなりましたが、またもやクリストファー・ノーラン監督に挑むことにしました(大ゲサw)。『オッペンハイマー』は昨年の夏、世界公開された時に日本だけ公開延期になったいわくつき。やはり日本の夏では原爆を作った研究者の映画は刺激が強過ぎたということでしょうか。でもその後結局アカデミー賞を7冠獲ってからの日本公開になったんですから塞翁が馬。今や映画史に残る名作と認定されたようなものですね。
史実なのですからネタバレの心配はありませんね。ただ、映画の作りとしてはやはりノーラン監督で難解でした。時系列バラバラ、カラーと白黒が入り乱れ。最初カラーが現代(映画内の)、白黒が過去…と思っていたら大間違いで、カラーがオッペンハイマーの、白黒は天才オッペンハイマーを崇め嫉妬し利用しようとする政治家ストローズの視点だそうです。そうと分かったらやはりもう一度観たい!w
そのストローズ、ホント嫌な曲者でしたがそこがロバート・ダウニーJr.の素晴らしい演技、ということでしょう。主演と並んでアカデミー助演男優賞受賞です。髪を白髪にし、額を剃っておでこを広げての演技でした。最初誰か分からなかったw
ロバート・ダウニーJr. といえばヘロヘロの薬中バカ息子を演じた『レス・ザン・ゼロ』(1987)を思い出します。この作品で初めてロバート・ダウニーJr.を知ったし、その後実際にプライベートでも薬中になっちゃったロバート。やがて更生施設に出たり入ったりしながらも俳優は続け、ついに『アイアンマン』(2008)で大成功してドラッグとも決別しての今ですよね。何よりもリアルライフで『レス・ザン・ゼロ』にならなくて良かった。そしてそんな彼の半生を皆知っているからなおさら、更生後の見事な復帰を賞賛しているのかもしれません。
ここで『レス・ザン・ゼロ』での悪役リップを演じたジェームズ・スペイダーに触れないわけにはいきません。とにかく美しかったんだから!ジェームズはボストン出身の超美形スターでした。大好きでした〜!と過去形なのには泣けますw これほど美しい悪役は他にはいないな〜。今の姿には触れませんよw
閑話休題。とにかくストーリーは史実として大まかに分かっているとはいえ、映画の作りが難解で会話が多く、登場人物も多くて、気づくと置いていかれているような気になりました。それでもキリアン・マーフィーとロバート・ダウニーJr.しかキャストを知らなかったので、出てくる俳優に映画ファンとしてウキウキでしたよw
何といってもまずはマット・デイモン。レズリー・グローヴスという軍人役で、ネットにあったご本人画像ではでっぷりした人だったので、マットも体を大きくしてこの役に挑んだのでしょう。貫禄ありました。そしてマット頑張っていましたw なんかそう笑ってしまうというか親しみを抱いてしまうのは、ジミー・キンメルにいじられる過去のアカデミー授賞式などを覚えているからですね。前にも書きましたが、今年の授賞式にはマット来ていなくて残念でした!
でっぷりと貫禄を作ったマットと対照的にガリガリなキリアン・マーフィー。役作りも大変ですね。
えっ?と思わず声が出そうになってしまったのはラミでした。真面目な科学者役が似合います。最初割とチョイ役?と思っていたら終盤また登場で嬉しかったです。
ジョシュ・ハーネットも科学者役で出ていました!ジョシュは『パールハーバー』(2001)にも出ていましたね。パールハーバーと原爆投下という太平洋戦争の始まりと終結両方の作品に出たことになりました。
その『パールハーバー』にはジョシュと共にベン・アフレックも出ていました。今回はマット・デイモンは出ていてもベンは出ていないのね、と思っていたら何と弟が出ていましたw ケイシー・アフレック。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)良かったな。
とにかく映画ファンとしては豪華な俳優陣を観るだけで楽しめる作品です。日本に原爆を投下してその恐ろしさに苦しむオッペンハイマーに対して「(日本に原爆を)投下させたのは私だ」というトルーマン大統領役がなんと!!これは一応事前には伏せられていたようなのでここでは書きません。が、もうニヤニヤしちゃいましたよ!
ノーラン監督作品とか、豪華な俳優陣とかは置いといて、日本への原爆投下の前に砂漠で原爆実験をする時が一番ドキドキしました。そして大成功して日本に投下するわけですが…やはり日米の差を感じずにはいられませんでしたね。日本は『一億玉砕』とか言っていたわけですよね。今の感覚だともうまじクレイジー。それをアメリカも知っていて、このままではキリが無い。とにかく戦争を終わらせなくてはいけない、と原爆投下に挑んだのをよく理解出来ました。
だから原爆を投下させる大統領は「我らのボーイズを家に帰らせよう」と言うし、原爆投下で日本が降伏したことを知るアメリカ人たちは皆「戦いに勝った!」と言うより「これで息子たちが戻ってくる」と大喜びするのです。祖国に戻るのは恥だと考えさせられていた日本とは大違い。1945年までの日本の考え方は、やはりどこかで誰かが止めなくては仕方なかったでしょう。それをしたのがひいてはオッペンハイマーとも言えるわけで、さらに彼のおかげでその後の日本、今の日本もあると言えるのかもしれません。
また前後しますが、原爆の研究・開発のためにニューメキシコ州ロスアラモスの広大な砂漠の中に一つの街を作ってしまうアメリカ。その底力に、なんでそんな強大な国相手に日本は戦争なんか挑んじゃったのかな〜と、今の私にはただただ不思議でしか無いのが実感でした。
とにかくもはや80年近くも前のこと。アメリカに行って「パールハーバー!」と言われたり、韓国に行って「秀吉!」と言われても我々は困惑するだけですよね。今は真摯に歴史の事実として『オッペンハイマー』に向き合い、共に平和の大切さを願うのが肝要と思ったのでした。
…と久しぶりに従姉妹と一緒に映画を観て感想を話し合い食事を楽しみました。従姉妹にお任せのレストランで「トマトサラダが美味しいのよ」と聞き、出てくるのを楽しみにしていたら…え?!これがトマトサラダ???!!!と衝撃だったのがこちら。もちろん、とても美味しかったですw
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