3/26-4/1, 2018 木島桜谷展と『シェイプ・オブ・ウォーター』

昨年から友人に「行こう」と言われていた、六本木にある泉谷博古館の木島桜谷展に行って来ました。何度聞いても覚えられなかった画家名&美術館名ですwww 何十年も島根県の位置が分からなかったり、岡山県と広島県がどっちが右でどっちが左かが分からなくなったりしていても、一度行くと覚えたものです。やはり実際にその地に行けば目から、耳から、様々な情報が入って来て知識が身につくですね。そんなわけで、実際に足を運んでみたら、やっと覚えることが出来ましたww せんおくはくこかんのこのしまおうこく展ですwww 長く弊社事務所のあった懐かしい六本木一丁目駅からエスカレーターを上がり、歩道橋から桜を愛でながら…。 明治から昭和にかけて活躍した京都の日本画家木島桜谷。彼の作品の中でも最も評価されたという、動物たちを描いた作品展です。日本画はまったく知識の無い私ながら、動物好きなので楽しみでした。 まずはいきなり足が止まった『猛鷲図』。この構図、スゴくないですか?一瞬、えっ?どうなってるの?と考え込みました。そして、おお〜っ、今まさに飛び立とうとしている瞬間?!ほんの、ほんの、めちゃくちゃわずかな一瞬の動きを、まるで映像をフリーズフレームした状態がそのまま絵画になっているわけで、ああ、これは見事です❤️ 『獅子虎図屏風』という作品があって、まあ野球的には私はライオンよりタイガーなんですがww 桜谷作品的には、右隻のライオンに目が止まりました。右の後ろ足ですよ。伸びています。今まさにのしのしと歩いて来たところで、ふと何かが目に止まり一瞬止まったところなんですね。ああ、この観察感。動物を見るのが好きなんだな〜❤️ そして、ポスターにもなっている狐ちゃん。いえ、タイトルは風情ある『寒月』です。 大きな屏風二隻を使った作品の中に、ポツンといる狐ちゃん。寒い夜空のもとで、トボトボ歩いて来た狐が一瞬「どっちに行こう?」と止まった瞬間のように見えます。これもまた、「瞬間」。 人が歩く時も、まっすぐ歩いているようで、出す足の動きに沿って左右に揺れるものです。この狐も、歩いているところ、そしてふと横を向いたところで、一瞬体がひねれていて、なぜか私はボッティチェッリの受胎告知のマリア様を連想しましたww これです。 とにかく動き続ける動物をずっと観察し、その一瞬を絵にしている桜谷。連写した写真の中から気に入った1枚を選んで、それを絵にしたのか?とも思いましたが、なんと500冊にも及ぶ写生帖があるとか。これはもう、ただひたすらに観察して、その動きの一つ一つを写し取って作品にしていたんですね。素晴らしい!!そんな写生帖からの、わんことニャンコもいました。 もうめちゃくちゃ可愛い❤️ そう、眠る猫もいろいろあっち向いたりこっち向いたりして寝ているんですよね❤️ 木島桜谷は日本画とはいえ、西洋絵画風な描き方を取り入れたと言われ評価が割れていたそうです。特に彼のライオンとか、確かにそうなのか?という感じですが、あまりに西洋絵画を見慣れている私には、むしろ本来の日本画風が分からないので、筆のタッチというか、彼の描き方に感動というのはありませんでした。だからこそか、彼の捉えた動物たちの一瞬、一瞬を楽しむことが出来たと思います。ひたすらの観察でこうした動きを絵にすることが出来たとは、木島桜谷、素晴らしい!!まるで馬鹿の一つ覚えのように、今後私は日本画家といえば木島桜谷を思い浮かべそうですwww そんな感動をした後は、六本木の桜めぐりをしながら国立新美術館へ。そのことについてはまた来週です。もうこの週末で最後だろうな…という六本木の桜たち❤️ さて、2017年度(弊社は3月決算ですw)最後の一本は、見事アカデミー作品賞を獲った『シェイプ・オブ・ウォーター』です。 せっかくなので、オープンしたてのTokyo Midtown Hibiya内TOHOシネマズ日比谷で観ようと、ジリジリこの日を待っていましたwww 何たってアメリカで2017年発表された作品中一番と評価されたわけですからね〜。期待たっぷりで挑みましたが…。 私が毎年超楽しみにしているアカデミー授賞式。今年はなんとなく、なんとなく、まあ良いんだけど…と、ちょっとだけ「う〜〜〜〜む」と違和感とゆーかなんとゆーか。とにかく100%諸手を挙げて「サイコー!!!!!」とはならなかったのと同じ気持ちになったわけです。政治色が強過ぎ。左翼的過ぎるというか、#MeTooを始めとした◯◯運動に、ちょっとそればかりでもね〜という気持ちかな…。そんな授賞式でトップの賞を獲った作品なのだから、当たり前なのかもしれませんけどね…。 いや、『シェイプ・オブ・ウォーター』良いんですよ。古き良き時代のアメリカは好きだし、ラストにはもちろん感動しました❤️ でもでも…デル・トロ作品としては『クリムゾン・ピーク』(2016)の方がずっと好きかな〜。やっぱり『シェイプ〜』はあまりにも時流に乗り過ぎている感があって…。つまり、身体にハンディキャップのある人(って言い方するのが時流でしょ)、ゲイ、有色人種などなど、被差別者のオンパレード。そこに半魚人ですからwww なんだろう、ものすごくポリティカル・コレクトネスしている感に、今年のアカデミー授賞式から私、ちょっと疲れちゃっているのです。そんなことを、クリント・イーストウッド監督もどこかで言っていましたよね。だって、確かに『シェイプ・オブ・ウォーター』に出てくるサイテーな白人(私だって殺してやりたい!って思いました)のような人もいるかもしれないけれど、ゲイだろうと、レズビアンであろうと、悪い奴らはいるはずだし、もちろん、有色人種で悪い奴らも沢山いますよ。それを言ったらデル・トロ監督!メキシコにだって、悪い人山のようにいるでしょ!!!って言いたくなっちゃうんですよねwww 去年は素直に『ムーンライト』に感動出来たのだけど、こう続くと、とにかく社会的弱者に焦点を当てればウケる的な昨今の風潮に、少しうんざりし始めてしまいました。ごめんなさい。ともあれ謝っておきます。m(_ _)m  あとは、ファンタジーというわりには、意外と性的に生々しいシーンがあったことに驚きました。あ〜、だからR15指定なのね、と納得ww でもこれもわざと、社会的弱者だって性欲はあるという主張をされているようで、う〜〜〜〜〜ん、純粋にファンタジーに徹して欲しかった感が拭えず。ま、大人のファンタジーということでしょうね。デル・トロ監督、取り敢えず頑張った結果として作品賞獲ったのだから、またシンプルな怪物映画とかを作って下さいwww

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