3/28-4/3, 2016 花粉症とボッティチェッリとインフェルノ

この週は、仕事をしつつ病院に行くくらいでたいしたイベントは無いなぁと思っていました。病院と言っても薬をもらいに行くだけ。なんと、今年は未だにまったく花粉の症状が出ていないのですよ!いつもIl Divo Tour(1年おきにこの季節なんです)というと、花粉症で泣いていたのに。これはどうやら、昨年貰った点鼻薬のおかげのようです。 昨年は春の花粉の季節から夏を越え、9月になっても鼻づまりが治らず、耐えられなくなって耳鼻科に行ったのでした。それまでずっとアレルギー内科に通って、アレルギーの飲み薬をもらっていました。一年中飲むものと、季節が来たら飲むものとの二種類。昨年はついにそれでも効かなくなっていたのです。そんな時、たまたま見たテレビの健康情報番組で、アレルギーが目に出たら眼科、鼻なら耳鼻科の方が早い…ということを知り、それならばと耳鼻科へ行ったわけです。 とにかく両方の鼻が100%通っている時がなく、良い時で50%と30%くらい。酷いと30%と0%。もう常に口呼吸になるので喉もヒリヒリするし、何と言っても常に目と目の間の上の方がボーっとしてて、脳みそが溶けてしまいそうな感じだったんですよね。いろいろな検査の結果、やはり単なるアレルギー。そこで処方されたのが、鼻からシューっと吸い込む点鼻薬でした。これがもう、三日目くらいからめでたく両方開通!一ヶ月くらい続けて、薬を止めても開通したままだったので、安心して年を越した次第でした。 そして1月末頃。あれ?っと来たんですよね。鼻ムズムズ。くしゃみ&鼻水が。そこでまたその日からすぐ点鼻薬を再開。するともう今日に至るまで、まったく花粉知らずの日々なのです。今年自分に起きた良いことトップ3に入る出来事だな〜♪ これは欠かしてはいけないと、今週追加の点鼻薬をもらいに行ったのでした。   そんな週の終わり頃、ふと気付いて真っ青に。前売り券を買ってあるボッティチェッリ展が今週末まででした!   美術展は会期終わり頃になると混むので、絶対早めに行こうと心掛けていたのにすっかり忘れていたなんて。これは友達と約束していたわけではなく自分一人だったので、いつでも良いやと思っていたのが敗因です。もうあと土日しかないし、日曜日は終日用事があります。ということは3週のうちで一番混む土曜日しかないのだから、死ぬ気で(大げさw)朝イチで行こうと決意しました。 そんなわけで、上野駅到着朝の9時。それがなんということでしょう!上野駅公園口は既にものすごい人だかり。なんてこった。世間はこんなにも土曜の朝から活動しているのかと驚愕しながら東京都美術館へ向かうと…益々の人の山。旗を高く掲げるガイドさんらしき人の先導で移動する団体さんも多くいる様子です。交番が見えたあたりで左右に視野が開けると、なるほど〜!これが原因だったのね。上野公園満開の桜が両側に広がっていました。   きっと皆さん、土曜日で混むと考え朝から集まっていたのでしょう。あいにくの曇り空でしたが、なんと驚いたことに既に(いや、前日の金曜の夜から?)桜の木の下ではレジャーシートの上に座って飲食している人々もいました!それには本当にびっくりぽん。でもそんな人々を尻目に私は東京都美術館へ。15分ほど並んでいざボッティチェッリ展です。 30人ほど並んでいましたが、さすが朝イチ。ほぼガラガラな感覚で、今回のポスターにもなっている初来日の『書物の聖母』とご対面。ボッティチェッリの描く女性達は皆、ちょっとくねっとしているんですよね。ビーナスも。プリマベーラも。少し弱々しい感じで、中心にいても強く主張しない。そんな脱力した美しさが堪らないのです。やっぱり大好きだわ〜❤️ そして『書斎の聖アウグスティヌス』。かつてフィレンツェのオニサンティ教会で見た壁画が日本まで来てまた見ることが出来たなんて、本当に有難いことです。日通の輸送技術に深く感謝しなくては。       ボッティチェッリといえばフィレンツェです。私が古代ローマを好きになる前に、最初に好きになったイタリアの街はフィレンツェでした。このボッティチェッリを始めとしたルネッサンス芸術を好きなったからです。ローマは屋根の無い博物館。対してフィレンツェは屋根の無い美術館…とはよく言ったものです。フィレンツェ…ローマとは違い適度にこじんまりした美しい街は、どこを歩いてもどこかしらにメディチ家の紋章があり、その最盛期の栄華を偲ぶことが出来ます。ちょうどこの週、ダン・ブラウンの『インフェルノ』を読み終わったところだったので、私のフィレンツェへの思いは何度目かのピークに達しました。     ダン・ブラウンは『ダ・ビンチ・コード』でハマってパリの子午線を検証したくてパリへ行き、その後読んだ『天使と地獄』(今でも一番好き!)で再びローマへベルニーニの作品確認の旅へ行ったのでした。ダン・ブラウンの作品って、非常に旅情を掻き立てられるんですよね。特に私のような旅と美術の両方を愛する者には堪らないw  となると今回『インフェルノ』を読んだので絶対にまたフィレンツェに行きたくなるところなのですが、いや、フィレンツェはいつだって行きたい所なのだけれど、今回に限っては驚くことに目新しく感じる所が一つもありませんでした。幸運にも、バザーリの回廊や地下宮殿も入ったことがあったし…。 面白く読み進んだにも関わらず、読後なんとなくいつもほど興奮しなかったのは、そんな理由かな?と思いつつ、ふと気付いたのは、似たようなストーリーを読んだことがあったということでした。最近お気に入りのシグマ・フォース・シリーズの『ケルトの封印』です。     切り口は全然別ながら、テーマは同じ。果たしてどちらが先に書かれたのだろう?と、ちょっと調べてみたくなるほどでしたが、逆に考えれば、同じ題材をテーマにしてもこれほど違うストーリーにしてしまうのは、さすが作家の力というものですね。片やフィレンツェ、ヴェネチア、イスタンブール。片やイングランドの湖水地方、ウェールズ、北極圏、フランス…と、どちらも行きたくなるところばかり。ああ、旅をしたい!! ところで、写真を載せましたが最近の文庫本って表紙が楽しいです。つい並べて写真撮りたくなります。音楽とは違い、本の世界はまだまだフィジカルが主流なのでしょうか。 電子版にすれば物が増えずに済むとは思いつつ、どうしても本は本で読みたいと思ってしまうのでした。さ、ダン・ブラウンは今秋の映画を待つとして、またシグマ・フォース・シリーズに戻ります。こっちも早く映画化されないかな。  

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