4/7-13, 2008 週報

3月24日、ギリシャのオリンピアで採火式が行われた北京五輪の聖火。4ヶ月に渡って世界五大陸をリレーするそうだが、日々、世界各地での混乱のニュースが聞こえて来る。チベット問題に抗議するデモや、そこから予想される混乱を避ける為にリレーを中断したパリ、ルートを変更をしたサンフランシスコ等々。反面、オリンピックとは無関係に日頃西欧諸国から見れば人権問題と目されるトラブルを内包しているであろうアフリカでは、何ごとも無く無事聖火リレーは終了したり。そこで思い出したのが、かつてニューヨーク市長だった時にルディ・ジュリアーニ氏が掲げた『割れたガラス理論(Broken Glass Theory)』だ。窓ガラスが割れたまま放置されたビルの存在に平気になると、どんどん割れガラスのビルが増え、連鎖的に治安は悪化していくという考えだ。それは正しい。

東京ディズニー・リゾートが綺麗なのは、落ちたゴミを即座に片付けることが徹底されているからだ。ゴミが落ちていない所にポイ捨てをすることは普通出来ない。が逆に、そこがゴミだらけの所なら、ディズニーランドでゴミを捨てることが出来なかった同じ人間が、全くためらい無くポイ捨て出来るだろう。ゴミ捨てと人権問題を一緒にするのは安易過ぎると思うが、始めからその問題が既に自国に存在しているような所では、遠い他の国で似たような問題が存在していると知っても、問題意識の感覚が麻痺していると言えるのではないか。つまり私が言いたいのは、その地域・国によって文化の土壌、レベルが異なるわけで、それを押し並べて一律の価値観で問うことは大変難しいということだ。

インドではレストランで喫煙しても何も言われないが、ニューヨークでやったら即座に通報されて逮捕される。アメリカでのライヴなら最前列でバシャバシャ写真を撮っても何も言われないが、日本でやったら確実に注意される。夏、湘南の海岸でビールをあおるのは気持ち良いが、ロサンゼルスのビーチでそれをやったらこれも又即座に通報され御用となる。要するに郷に入れば郷に従えということ。で、ギリシャという西欧発祥のオリンピックに参加するのであれば、参加各国は西欧文化に倣う必要があるのだ。

北京五輪開催が決定した2001年、当時の北京市長は「五輪開催までにあらゆる分野で国際標準化を図る」と誓っている。五輪憲章に基づき、国際社会に受け入れられる大会にすると宣言していたわけだ。そこまで言われたら信用したくなるのは責められない。準備期間が7年もあったのだし。が、今さら仕方無いとは言え、今国際オリンピック委員会(IOC)はもとより西欧諸国がぶっちゃけ思っているのは、北京を承認しなきゃヨカッタ、だろう。後悔先に立たず。

4000年の歴史を持つ国を動かそうとするのは至難の技だ。しかし、元々オリンピックが最も重視する理念は『人権』であり、現実に多数の死傷者を出しているチベットでの人権抑圧問題は、決して容認出来ることではあるまい。民主主義の根幹である『言論の自由』をもって、暴力的でなければ抗議行動継続は必要なことだろう。北京を承認してしまった自己責任として、人権重視の各国はどうしたらあと4ヶ月程で中国を動かせるのか、必死の思いでいる。政治介入ではない。正に五輪精神の徹底を理解して欲しいのだ。

日本も参加する一人権重視国として、もっともっと問題視しても良いのではないか。怪しい中国の聖火警備隊の実力行使は一切認めないと明言した長野市は立派。チベットの人権を守る為に出来ることを、さらにより前向きに努力して欲しい。開会式参加のボイコット等を検討するのは、まだまだ今の時点では時期尚早だろう。

で、いきなりくだけるが、そもそも星野・田淵・山本のゴールデン・トリオ率いるジャパン・チームの野球を見ることの出来る最後のチャンスなのだ。・・・と書いて、ふと思った。いや、待てよ。オリンピックでなくなったら、WBCでやってもらうって手もあるんじゃないか?そうだな。やっぱ、自分の好みだけで人権問題を軽んじてはいけませんね。それ言い出したら、競技の数だけ、参加選手の数だけ、参加選手の友達・関係者の数だけ、そしてスポンサーの数だけ「人権問題なんてしょーがないじゃん」っていう意見が噴出してしまうからね。

で話題がコッチに戻って来たところで、遂にこの週出ました。アニキの2000本安打。弟分の新井1000本安打と同じ日でおめでたさも二倍。日本野球界で史上37番目に達成した記録は絶対的に凄いことだが、アニキの凄さはそれだけではない。過去名打者達が年間ヒット数のピークを迎えたのが当たり前のように二十代であったのに対して、金本選手の場合はなんとそのピークは37才だったのだ。そして今40才となり、まだまだいける。人間我慢と努力でここまで出来るという証拠、いや、証人だ。本当に素晴らしい。いよっ!大人の希望の星!せめてその精神のひとかけらでも、分けて頂きたいと思う。今後益々の記録更新が楽しみである。

そんな大記録の出た直後の翌日、極寒のハマスタに行ってきた。なんともタイミングが悪くて残念。あまりの寒さにハマスタ名物のみかん氷にも手を出せず。後半はもうひたすら「早く終わって!」と祈りながらの観戦だった。ま、勝ったからね。ありがと。ほなさようなら。とそそくさ寒いスタジアムを後にした。それにしても今やすっかり八木の後を継いで『代打の神様』となったひ〜やん。この日もキメてくれて嬉しい限り。なんたって現在打率6割!なんてこった!ご機嫌だ。でもでもまだ4月。全国の同胞よ、いい気になっちゃイケマセン。先は長いデス。謙虚に慎重にいきましょう。

映画は1本。『クローバーフィールド』。徹底してニューヨークの町を破壊する正体を明かさない戦略で公開されているが、私はその正体を知ってガッカリもしなかったし、それが宇宙人だろうと、怪物だろうと、ロボットだろうと、何でも良かった。それよりも、昔ウルトラマン・シリーズを見て、確かにウルトラマンは正義の味方だろうけど、いくら悪い怪獣を倒してくれても、人間の住む町をぐちゃぐちゃに踏み付けているのは怪獣と一緒じゃん、って思っていた。子供心に、ゴジラが東京タワーを倒した時には、あと10歩南下されたらウチは潰される!なんて焦っていたりもした。そんな、ヤツらの足下で実際に人間達がどう対処するか、どう逃げまどうかを初めて実際に見せてくれた映画で、なんかすっきりした。そうだよね、こうだよね、って感じ。ま、それだけ、って言えばそれだけの作品だけどね。

来週の入稿予定を控えて、必死でAF1 Newsの原稿を仕上げた。GWを挟むので、その前にお届け出来るように頑張りマス。そしてジョーへのカード受付けも締め切った。アソコは夫婦でカードを楽しみにしていると言っていた。皆さん、送ってくれましたか?仲良し夫婦が肩寄せ合って日本からのカードの数々に見入る姿が今から目に浮かびます。私は今夜書くっ!!!

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