Amy's This Week
2025.05
5/12-18, 2025 朝ドラ『あんぱん』と、『パディントン 消えた黄金郷の秘密』
朝ドラって皆様ご覧になっていらっしゃるでしょうか。私は『カムカム』から朝ドラのファンになり、日々録画をして観ています。録画をするのは単に好きな時間に観たいから。観た後は即消去です。『虎に翼』も好きでしたね。でも、現在放映中の『あんぱん』はすでにエモさや愛おしさで私の中では朝ドラでダントツになりました!
前作『おむすび』は平成以降の現代が舞台だったからかあっさりと観終わり、続く『あんぱん』も特にアンパンマンに思いいれは無いし、ただ習慣として観始めただけでしたが、わりと早い段階でハマりました。やはり戦前という少し離れた時代設定が良いのかな。
昔は今ほど医療が進歩していなかったために早逝する人が少なくなかったと思うし、また専業主婦がデフォルトな世の中では夫を亡くしたら2人の子供を抱えて生きていくことが出来ない…と考える女性も少なくなかったでしょう。父を亡くした主人公の嵩(たかし)は母に連れられ高知の伯父宅へ引っ越します。が、母は程なくして出ていってしまいます。子供を置いて再婚したのです。なんと。
でも伯父も伯母も優しく、嵩とさらに幼い弟を大切に育ててくれるのですが…やはり幼い嵩は母に会いたくて母の再婚先(とは知らずに)まで1人で行きます。たぶん数キロの距離を歩いて。なのにようやく会えた母の一言目が「何しに来たの?」で泣きましたよーT T
嵩の子役ちゃん、めっちゃ可愛かったですね。実際のやなせたかしさん(壮年期しか知らない)が幼かった頃は本当にこんな感じだったのでは?なんて思っていました。
美しく冷たい母。例え生きるためとはいえ、子供や周囲に対してもっと他の言い方、態度があるのでは?と思います。
涙腺崩壊なシーン…T T
「これで何か食べていきなさい」と渡されたお金を振り払って走っていくタカシの後ろ姿…は涙に滲んでいました。この後母はクルッと家へ向き直り何食わぬ顔をして、いや笑顔で今の家族の元へ向かうんだろうな。
それでも傷心で帰宅した崇を優しく、何も訊かずに「ちょっとした冒険だったな」と迎えてくれた伯父さんと「心配したのよー」と泣きそうになる伯母さん。この2人が優しくて本当に良かった!(竹野内豊さんカッコ良いですねー❤️)
考えてみれば、嵩が幼い弟を大切に思うのと同じく、伯父さんも弟を思っていて、でもその弟を亡くしたのでその弟の子供達を大切に思っているんですね。世のお兄ちゃん達の愛が切ない!
そんな伯父さん伯母さん(やない家)のみならず、のぶちゃん一家(朝田家)、ヤムさん(美味しいパンを作るからYumさん?と思っていたら屋村さんの略でしたねw )他、嵩の周囲の人たちは皆優しいです。大人たちは皆身内を亡くす喪失感を抱いているので、お互いに支え合う愛があるのだと思いました。きっとヤムさんだって過去に何かある(それが解明されるであろう今後が楽しみ!)。そんなこんなでエモさにぐしゃぐしゃになっているうちに、子供時代は終わり子役ちゃんたちとはお別れとなりました(涙)。
次のクライマックスは、この週ではなくガンズの週でした。週報はガンズを書こうと決めていたので1週ズレです。日本は戦争まっしぐら。語弊があるかもしれないことを承知で書きますが、本当に日本は戦争に負けて良かったです。それも中国やロシアにではなくアメリカに。現代の感覚で見ると、近所の小さな子供たちが兵士になることを夢見て兵士ごっこをしているなんて、ニュースで見るISやアルカイダの子供たちと同じじゃないですか。狂ってるし恐ろしいです。
でも今ドラマの時代は戦争真っ只中。朝田家の見習いゴウちゃんにも召集令状が来てしまいました。ゴウちゃんを思う朝田家の次女蘭子が最後の夜にゴウちゃんに告白しようとするところです。河合優実ちゃん綺麗!
それでもなかなかハッキリといえずただ「必ず帰って来て」とだけ言うと、思いが伝わり…思いを受け止めたゴウちゃんの表情。
そして受け止めたのち自分から蘭子に、帰ってきたら嫁になって欲しいと言うゴウちゃん。
狼狽えつつも「ゴウちゃんのお嫁さんになるから帰ってきて」という蘭子。明日は出征という時に…切ない!!
さらに泣かされたのは、そこに駆けつけたお母さんが…
これ着替え。今夜は帰ってこなくて良いから、と。
「ちゃんと花嫁衣装用意出来なくてごめんね」とお母さん。優し過ぎて…涙腺崩壊。
涙で霞む初めて繋いだ2人の手。
優実ちゃん可愛いなー。
この絵サイコー。初期の昭和が溢れていてロマンスがあり余る…あ、こんな時に不謹慎な!w
哀しくて泣くのではなく嬉しいというか、まさにあり余るロマンに泣いたのでこの涙は苦くない。でも…明日の出征を思えば、やはり十分切なくて哀しいです…。ゴウちゃん!絶対に帰ってきてね!!
今これを書いているのは火曜日です。もう今週こそ月曜日にアップしよう!と思っていたのに、必ずと言って良いほどそんな週末や月曜日に他の仕事が入ります…なんて愚痴を言ってスミマセン。てかエクスキューズなんです。だって週報の範囲を超えて火曜日まで『あんぱん』を観てしまったことを書きたいからw
嘘でしょ!!!何やら通知が配達され、何だろ?と思っていたら配達員から「ご愁傷様です」と渡されました。え??絞るように「ご苦労様です」とだけ口にした鎌じい。
それを見ていたお母さん。
そして配達員が去った途端に「ゴウやー!!!!!」と慟哭です。こちらも嘘嘘嘘嘘嘘…と思いながら涙が溢れます。
慟哭といえば『ゴッドファーザーIII』オペラ座でのラストシーンが思い浮かびます。アル・パチーノは顔を上げたまま慟哭しました。鎌じいは俯いて。そこに日本人とイタリア人の違いを感じるな…なんてボーっと考えたりして。
どれだけ泣かされるんだこのドラマには。この時代、当然国も混乱していたので、死亡通知が来ても本人が生きてひょっこり帰ってきた、なんて話はよくあったといいますよね。きっとそうでありますように。いえ、絶対そうでありますように!!!
ここに書いたいくつかの回は録画を消せずにいます。何度も観て、今後も観るたびに泣くんだろうな。どうかどうか、ゴウちゃん帰って来て下さいねっ🙏
そんな週の一本は、『パディントン 消えた黄金郷の秘密』です。
実はパディントンを観るのは初めてでした。ちょうど良い時間の上映がこれしか無かったんですw そんな私でもいきなりシリーズ3を観て楽しめるのか?と一抹の不安を胸に鑑賞…。
結論は、大丈夫楽しめました!パディントン素人としては、まずパディントンの声がベン・ウィショーだということにびっくりしましたよw ベン・ウィショーの顔を思い浮かべたら変な感じw 007のQ大好きです!
キャストがバンデラスにオリヴィア・コールマンとめちゃ豪華で、大人気シリーズなんだなぁと実感しました。それにしてもパディントンがペルーからやって来たとは知らなかったな。ロンドンのパディントン駅にいたところを拾われたって、これはもしかしたら20世紀の移民物語なのかもしれないなと思ったりしました。冒頭でパディントンがイギリスの市民権を得てイギリスのパスポートを取得して喜んでいたので。
この作品で特に面白かったところは、ペルーに帰ったところでペルーの有名な観光地マチュピチュが舞台になったこと。私は実際には行かないと思うので、上から観たり、遺跡の中を走り回ったりする様子を観れてとても面白かったです。
当たり前ですが登場人物たちは当然イギリスのアクセントなので(バンデラスはペルー人なのでスペイン語訛りの英語がハマっていました!)イギリスに想いを馳せました。90年代頃はめちゃくちゃ行ったのでいつでもロンドン市内観光のガイドが出来る!と思っていましたが、もはやかれこれ20年以上行っていません(最後に言ったのは2002年だった)。これだけ行っていないと、何度も行ったところへ改めて全部もう一度行きたくなりますねー。ナショナル・ギャラリー、ロンドン・タワー…いけないいけない。キリが無いわw 旅心に火を点けられてしまったパディントンでしたw
再び『あんぱん』ですw エモくて切なくて泣いてばかりかといえばそうでもなく、もちろん笑うところ楽しいところもたくさんあります。私が最近笑ったのは朝田家の長女ノブが初めてお見合いをするところ。この人!!中島歩さんですが、これでもう『ふてほど』のキャストが3人揃いました!!阿部サダヲ親子、いや、実際の親子ではなく『ふてほど』での親子ねw 阿部サダヲと娘役だった河合優実ちゃんです。今後吉田羊さんとか出てこないかなww
あと…音楽ファンとしては、この番組で初めてRADWIMPSを聴きました。主題歌の『賜物』を聴いてめっちゃ良い!と思ったので早速 Apple Musicで『はじめてのRadwimps』を聴いたのですが…あまりに多くのスローソングがあって驚き。私はスロー苦手なんですよ。早い曲はかなり好きなんですが、そうでない曲は飛ばしたい。なので…『賜物』だけヘヴィロテして私のヘヴィロテミックスにこれだけ入るように持っていこうと画策していますww
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