5/7-13, 2018 プーシキン展&名作誕生展と『アイ・トーニャ』

GWも終わって、Mr. Big TP出発まであと2週間ほどとなったこの週。頭の中はLAどっぷりです。LAは初めてという方も少なくない今TPでは、もちろんライヴやお墓参りなどでパットへの思いを悔いなく届けて頂きつつ、安全かつ思い切りLAを堪能出来る楽しい旅をして頂くよう奮闘しています。とか言いつつ、やっぱりロックなので滞在はハリウッドにしてしまい、治安的には自業自得の不安がある中…それも頑張り甲斐があるとゆーものです! とゆーことで、週末はしばしLAを忘れてロシアに思いを飛ばしました。東京都美術館の『プーシキン展』です。 モスクワにあるプーシキン美術館から、風景画に特化して集めた展覧会でした。プーシキン美術館って、所蔵品の数では世界第2位を誇るんですって。第1位はサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館。なんと、1位も2位もロシアじゃないですか!ロシア旅行した時に感じたのですが、やはりヨーロッパへのコンプレックスの成せる技でしょうね〜。 ロベール、クールべ、ロランなど、私ですら風景と言えばこの人!と思える画家の作品をたっぷり味わいつつ、若き日のモネの描いた『 草上の昼食』には最初戸惑い(だって、そのタイトルは有名なマネの作品があるじゃない!)、しかしそれがマネの作品にインスパイアされて、オマージュ的な作品だと知って納得しました。モネ26歳の作品だそうですが、木々の葉っぱあたりが既にしっかりとモネらしいタッチじゃないですか。それにしても一人も裸婦を描かなかったのは、モネは保守的な若者だったのでしょうかw ポスターにもなっているのが、アンリ・ルソーの『馬を襲うジャガー』。ルソーの絵って、私はそれほど好みではありません。でもこうしてフューチャーされていると、やはりじっくりと観るわけですw するとこれがなんだか、とても面白くなってしまいました。だって、どう見てもコレ、馬がジャガーを襲っていますよねwww どうしてもそうとしか見えないww 実際にはこうした熱帯の植物もジャガーなどの動物も見たことがなく、すべて想像力で描いたというルソーですが、馬が草食だということは知っていたはずですよねwww やっぱり単に絵が下手なのかしらww じっくり観ると、そんなところもいわゆるヘタウマ作品という感じで楽しくなりましたww 私は旅好きなのであちこちの美術館に行きましたが、ロシアはビザ取得などが面倒なのでどうしてもツアー参加になってしまい、プーシキンは行程に含まれていませんでした。なかなか無いと思います。エルミタージュに行くツアーは沢山あるんですけどね。だから、こうしてプーシキン美術館の作品を一気に観ることが出来るのは、とても有難いことです。東京都美術館で7/8まで。ぜひどうぞ。 http://pushkin2018.jp そして今週は、少し前に行ったのに書き損ねていたもう一つの展覧会について。東京国立博物館の『名作誕生』展です。 近年やっと日本美術に目覚めた私としては、名作なら見ておかなくちゃ…くらいの感じでした。前半は1000年以上前の仏像が続き、それらを彫刻として楽しみ、やがて絵画です。それまでこんな日本に疎い私でも名前だけは知っていた『若冲』。今更ながらなのは十分承知の上ながら、なぜ若冲がそれほど有名・人気なのか、いやあ、思い切り納得したのです。この鶴で。若冲の『白鶴図』です。 若冲と言えば鶏のイメージですが(鶏もありました)、私はこの鶴にめちゃくちゃ感動して、鶴の前から動くことが出来なくなりました(その後先に進みましたが、空いていたのでまた戻ってもう一度堪能したくらいです)。 この『名作誕生展』は、芸術の変遷というか、同じモチーフが中国から日本に渡り、そして日本でもリスペクトした人がオマージュのように伝えていく…という流れを、作品を並べて見せてくれるという、非常に興味深いものでした。古今東西芸術の広がり方には同じパターンがあるようですね。そして、若冲の鶴も鶏も、元になる絵画があり、本人自身も何度も描くことでセルフ模倣が重ねられ…そうして名作が現代に伝えられているわけです。 とにかく、この鶴の美しかったこと!!透けるような日本画独特の地色を生かした白い羽部分に対し、黒い尾羽はまるでビロードのよう。さらに立つ鶴の足元にある小さな花は、まるで油絵のように立体感があり…、残念なことにこれらの美しさはどうしてもネット上の画像では分かりませんでした。この白鶴図は「個人蔵」だそうです。い〜な〜w 誰が持っているのかな〜w もう一度ホンモノを見たいです。 こちらは5/27(日)まで。 http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1889#top さて、この週の一本は『アイ、トーニャ』です。 『史上最大のスキャンダル』というダサ過ぎるサブタイトルは思い切り無視ww ‘92年のアルベールビルと’94年のリレハンメルという、それまでオリンピックは夏も冬も同じ年に開催されていたのに、2年置きの代わり番こにしよう!と誰かが決めたために、たまたまこの二回だけ冬季オリンピックが中2年となったわけです。つまりオリンピック選手としては、トーニャはめちゃくちゃ運を持っていたのに。 やはり教育というものは必要ですね。でも、日本にもかなり貧しい家庭はあると思うけれど、ここまでガラ悪くなりますか?「人に迷惑を掛けないように」とか「みっともないことはしないように」「恥ずかしい」などという日本的な考え方が、実はとても社会規範の崩れに歯止めとなっていると気づかされた気がします。アメリカは個人主義だからね。伸びる人はものすごく伸びるけれど、ダメな人々はとことん落ちてしまう…。 ドラマ『ザ・ホワイトハウス』で報道官のCJ(シージェイ)を演じていたアリソン・ジャネイが、まったく正反対の役を演じていて、さすがアカデミー賞を獲っただけのことある演技です。怖いったらありゃしないww こんな人には関わらない人生を送りたいな〜。 技能は誰よりもあるのに認めてもらえないのは、トーニャを思えば確かに可哀想だと思うけれど、日本でいうお相撲の横綱に品格を求めるのと同じですよね。勝てば良いというわけではない。やはりユズくんみたいに、技能も品格も備えて欲しいのですよ。ファンも、協会も。 にしても、お金が無いために一生懸命自分の衣装を縫うトーニャには涙が出そうになりました。必死でスケートの練習をしていたのは確かなのだから。それでも、認めてもらうために殊勝な態度をとることが出来ず、ついつい短気になってぶつかってしまう。どうしても、自らの損得すら考えて行動が出来ない哀しさがありました。 映画の中で、バカ過ぎて冗談でしょ?wwと思っていた人も、エンディングでは本人登場で、本当にバカそのものでww もうどうしようもないのです。繰り返しますが、教育は重要ですね。別に速度の計算や化学式の暗記が大人になるのに必要なわけではなくても、答えを出すためにじっくり考える習慣を持つということが重要なのだと、つくづく思いました。そしてこうした人々も内包するアメリカの白人社会。だからトランプが大統領になってしまうんだな〜と、妙に納得してしまいました。何はともあれ、とってもアメリカンな作品でした。 さて、いよいよ1週間後にMr. Big TPの出発となりました。いつもなら今頃は全ての手配を終え、出発を待つばかりの時期なのですが、いやあ本日もバタバタしておりますorz どうか無事に出発出来ますように!!!!!

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