6/7-13, 2010 週報

あっという間にヨーロッパツアーがスタートしました。出発直前のアメリカAF1のスタッフからは、南米が楽しかったこと、でもすごく寒かったことなどが、ボストンから入ってきました。「ボストンより寒かった!」って……ボストンは普通に6月、でも南米は南半球ですからね〜。6月ってことは真反対に考えればこちら(北半球)の12月ですよww そりゃボストンより寒いでしょうね〜ww

でも、この日曜日はドニントンでしたよね。ドニントンでのフェスティバルはかつて『モンスターズ・オヴ・ロック』と言われていましたが、今は『ダウンロード・フェスティバル』。なんか今風になりましたよね。ポスターによるとエアロがドニントンのフェスに出るのは16年ぶりとか。そっかー。もうあれから16年かぁ。あの時はマジ、極寒でした(涙)。

 

あれは1994年の6月で、日本のAF1からは第二弾のTPとしてドニントンに行っていました。いやマジ寒かったんですよ。そりゃあロンドンよりちょっと北だし、暑いとは思っていませんでしたけどね。Tシャツの上にパーカーなんかをはおって行ったわけですが……ドニントンへ向かう途中のSAでもう「マズイかも」と顔に縦線三本。会場に到着したとたんにマーチャン売り場へ直行です!すぐにTシャツとトレーナーを買って重ね着して……それでもまだ寒い寒い(涙)。そんな中、バックステージ(と言っても野外)に設営された大型テントの中で実施されるミート&グリートのために、日本から飛んだファンはずっと待たされたのです。

いつのミート&グリートもそこそこ待たされるものですが、この時は1時間近く待ちました。その待たされた理由は……?1993年から始まったGAGツアーはまず北米から始まり、翌94年4月のジャパンツアーを経て、このドニントンはその後のヨーロッパツアーの一環でした。ご記憶にあるかたも多いと思いますが、この時のジャパンツアー中、ブラッドのお父様が危篤状態になったのです。ブラッドは急遽帰国して、日本公演では一部ブラッドの代役が立てられました。そしてお父様の容態が安定したことを見届けたブラッドはトンボ帰りして、ボストンから東京公演へ、当時は武道館へ成田から真っすぐ来てくれたわけです。

そのブラッドのお父様ですが、結局ジャパンツアーが終わりヨーロッパツアーが始まったところで再び容態が急変して、遂に亡くなってしまいました。そこでブラッドはまたボストンへ戻り、お葬式に出たのでした。そしてこの日。ブラッドはボストンからヒースロー国際空港へ到着したその足で、まっすぐドニントンへかけつけることになっていたのです。ヒースローには無事到着したという連絡も入っていました。そんな状況でブラッドを待っていたスティーヴン(以下ST)は「ブラッドが到着したら、5人揃ってミート&グリートするから」ということだったのです。

「ファンに理由は言わなくて良い。ただ待たせろ」と言われました。もちろん、バンドに待たされてクレームするファンでないことは分かっているのですが、明白な理由があるのだから理由は伝えたほうが良いのでは?と返したところ、STは「余計な心配はさせるな」でした。なるほど。ファンは楽しみに来ているのだから、余計な気遣いをさせたくなかったのです。もしかしたら、単にわがままな人と思われるかもしれないのに……STはそれも承知で、自分がかぶる気で、ブラッドとファンを思いやっていたのでした。

やがてブラッドが到着し「お待たせしました〜!」と何もなかったようにミート&グリートが実施されました。ドニントンまで来るアメリカ人のファンは少なかったので、日本人としてはとても長時間の美味しいミート&グリートでした。それが終了してファンが客席(席はありませんがww)に戻ってから、私はそっとブラッドのそばへ行きました。「お父様のこと聞きました。ご冥福を祈ります」と。するとブラッドは少しだけつらそうな顔をして「サンキュー」と言いながらしばらく弱いハグをしてくれました。それからさっと顔を上げるとにこっとして、「今日は何かリクエストあるかい?」と聞いてくれたのです。

仕事モードに切り替わったブラッドに、私はすぐに「じゃあ『Kings & Queens』を!」と言いました。この日、今から16年前のドニントンで、ブラッドは『Kings & Queens』で渾身のソロを聴かせてくれたのでした。きっと天国のお父様に捧げる気持ちでプレイしてくれたのではないでしょうか。涙、涙……。すっかり夜になった極寒の野外会場では、ステージ脇から見下ろすとあちこちに高いたき火の炎が上がっていて、とても奇麗でした。←危険ですね〜〜(^^;

と、つい思い出に浸ってしまいましたが、この週、ついに我が家に新しい子がやってきました。スタッフBの家の猫が4月末4匹の子を産み、その中にマイケルにそっくりな子が生まれたので是非……とのことで写真を見せてもらったら「あらやだ…」これも運命かなと思いました。その名もマイケル・ジュニア。月曜日にやって来たジュニアは、金曜頃まで動けないヘタレだと思っていたら、ただ怖がっていただけで、週末も越し1週間も経ったら、家の中隅々大疾走を繰り広げています。しっかりトイレも覚え、久しぶりのちびっこ猫に翻弄されつつも、可愛さに癒されています。

そんなわけで、この週は映画は1本も観れず。ずっとジュニアにつきっきりでした。来週からはまた出掛けよーっと♪

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