Amy's This Week
2021.06
6/7-13, 2021 『あのときキスしておけば』と、クールベと海展、そして『ジェントルメン』
先週、今毎週とても楽しみなドラマが2本ある…と書きました。今回はその2本目。テレ朝金曜ナイトドラマの『あのときキスしておけば』です。 夜11:15からなんて、なぜ観始めたのか、今になれば謎ですww でも、今クールが始まる時に、一通りドラマの1回目を観ようと思い、片っ端から録画してww 2週目から徐々に面白いと思うモノ、そうでないモノを選別して絞っていき、3週目以降残ったのが、『リコカツ』とこの『あのキス』でした。
う〜ん、入れ替わりモノってホント沢山あるので、「またぁ?」くらいに思っていたんですけどねw 主人公の桃地(松坂桃李)はスーパーで働く地味な漫画オタク。そこに大好きな漫画の美人作家先生(の奥さん+と最初は思っていたw)巴(ともえ)と偶然出逢い…、なんだかんだあって、結局まだキスもしないうちに、事故に遭って先生の体は亡くなり魂がおじさんと入れ替わってしまった…。それに気付いたところから、桃地と巴おじさんの奇妙で可笑しくも切ない生活が始まります。
とにかく、ポンコツ過ぎるももち(松坂桃李)が良過ぎてwww 先生が好きになるのも分かります。もう毎週、そのあまりにあり得ないダサダサファッションも楽しみでしかありませんww
これは、ももちの服を巴になった田中まさお(井浦新)が着ているところ。PRADAがPANDAになってるwwwww このシーン、ももちはなんでこんなにオシャレしてるんだっけ?www
このシー&サーのパーカーもどうよwww こんな服、お金出して自分で買うのかしらwww
井浦新さんが演じる、巴(ともえ)が入ったおじさんの演技が、ホントにもう巴にしか見えませんw 時々、本物の巴に映像が入れ替わるのも、桃地にはこう見えているんだな、と思えてすごく良いんですよね。この、時々中の人格がビジュアルに表現される手法は今までなかったので、すごく嬉しいです。
こうして見ると、ただイケメン3人が揃っている絵ですが…中央の彼女(?)を巡って、今カレと元オットが対峙しているシーンですww 元夫の三浦翔平も真面目な人の役ながらコミカルでしかなく、そこがまた彼の新境地で、深く観ればこの3人の役者の演技バトルでもあります。いつも言ってしまいますが、ホント、役者さんってスゴイですね〜!!!
また、このドラマの主題歌が良いのです。スーパー・ビーバー。ごめんなさい!私、知りませんでした(^^; ヴォーカルが長髪って、あら、シーンは一周回って戻ってきたのかしら❤️ ベースラインも私の超好みです!
ドラマ主題歌になった『愛しい人』は、先に曲が出来ていて、それがドラマにぴったりということで主題歌に抜擢されたようです。だから『リコカツ』の主題歌『Pale Blue』ほど計算づくではないところが好感持てます(とはいえ『Pale Blue』はやはりさすがな出来で、最高ですけどねww)。PVは男女の恋愛として作成されていても、曲の内容はもっと大きな『愛』を歌っているようでもあり、それは家族(わんにゃん含む)にでも友人にでも当てはめることが出来ます。もちろん、恋愛でも男女に限らず。これが、ドラマの中の良いところで「あ〜、パッと一言じゃ〜言い表せないのが、愛だぁ〜!」と流れてくるタイミング!最高です。
https://youtu.be/HEeW5xdH-cI
ということで、この『あのキス』もあと1話になってしまいました(涙)。巴の体はもう荼毘に付されてしまったのですから、シンプルに元に戻るということは出来ないはず(泣)。桃地!ラストは私も一緒に泣くよ!!今度の金曜日は、『リコカツ』とその後の『あのキス』で、忙しいな自分(^^;
さて、そんな週に、これもこの週で終わるという汐留の『クールベと海』展に行ってきました。
緊急事態宣言の中、美術館が軒並みクローズとなり、そして6月1日から再開されて…ここもその時すぐに日時予約したのでした。クールベってそれほど好きとか考えたことがなかったので、緊急事態宣言がなければ行かなかったはずw さて、クールベの海、楽しめるかな?
結論から言うと、この美術展で私が惹かれたトップ2が、クールベ以外でした(^^; ごめんね、クールベ! まずは、この砂浜に目が釘付けになって、名前を見たらシスレーでした!シスレーを好き!と思えた自分が嬉しかったです。『レディース・コーヴ、ラングランド湾、ウェールズ』です。 シスレーは、ピサロに『最も印象派らしい画家』と言われながら、世界でも、印象派好きな日本でも、ルノワールやモネなどに比べると知名度がないのが可哀想なところです。その理由は、シスレーが英国人だったから…と言われていて、印象派=フランス人という、ステレオタイプな感覚の犠牲者だと言えそうです。
何度フランス国籍取得申請をしても却下され、晩年は貧しく、妻を癌で亡くした数ヶ月後に、自らも癌で亡くなりました。作品が評価され売れたのは死後のこと。こうした生涯を知ると、ゴッホ同様、その作品を愛おしく思ってしまうのは私のエモいところですw
この『レディース・コーヴ、ラングランド湾、ウェールズ』も、詳しく知ると泣けてきます。シスレーは父の仕事の関係でパリ生まれです。フランスの小学校、中学、高校と学び、18歳で故郷イギリスに戻ったそうです。が、絵を描きたくて4年後にパリに戻ります。裕福な父の支援を受けて絵を描き続けますが、30歳で戦争により全財産を失い、父も破産して支援を受けられなくなり、その後亡くなる59歳まで、貧しいままでした。その最晩年、後になれば夫婦共にすでに癌に侵され、最後のイギリス旅行をした時に描かれた作品の中の1枚が、この『レディース・コーヴ、ラングランド湾、ウェールズ』なのです。
今でいう帰国子女の悲劇でしょうか。血は英国人、でも育ちも好みもフランス。しかしそのフランスには受け入れてもらえず、それでもフランスの芸術を愛し、死後、『最も典型的な印象派』と言われたシスレー。もうドラマが作れそうじゃないですか。日本にも多くの作品があるシスレー。私も、企画展ばかりではなく国内の美術館の常設展を観に行かなきゃな…と思ったのでした。
そして目が釘付けになったもう1点はこちら。『アヴァルの門』モネでした!初めて観ました! 島根県立美術館所蔵ですって。パリ生まれながら5歳からノルマンディーのル・アーブルで過ごしたというモネにとって、ノルマンディーの海は故郷といえるでしょうね。ゴツゴツした岸壁にもどこか柔らかさを感じるのは、彼の故郷愛を感じるからかもしれません。
こちら、実際のノルマンディー地方エトルタの風景です。全然、印象が違いますね!
…と、クールベ以外に感動してしまったクールベ展ww 申し訳ないので、敢えて1作品、選んでみました(^^; クールベの『波』。 こちらもノルマンディーの海だそうですが、綺麗なんだけどどこか怖いというか…。クールベはフランスの内陸地で生まれ育ったので、22歳で初めて海を見たそうです。その日、その時が、晴れて穏やかな波ではなかったのかもしれません。海への畏敬の念が描かれているような気がします。そして恐れながらも惹かれて、海を多く描いたのかも。あ!その恐れや波の強さが、私の好みではなかったのかも(^^;
ところで、会場のパナソニック美術館は、東京リノベーション・ミュージアム・パナソニック東京汐留ビルの中にあります。そこのLovewallという壁が映えスポットらしいので、取り敢えず撮っておきましたww 確かに綺麗❤️
そんな週の一本は、『ジェントルメン』です。
ガイ・リッチー監督の作り方は独特で、私はわりと苦手だったんだけど…マシュー・マコノヒー、コリン・ファレル、ヒュー・グラント?あ、ヘンリー・ゴールディングも?こりゃあ、観ないわけには行かないでしょww
…という理由で観たので、なかなか満足でした!タイトルはもちろん、不良少年集団をトドラーズと呼んだり…と、英国人らしいサーカスティックさが満載で、カッコつければつける程笑えるという…ww ガイ・リッチー作品の中でも一番好きになったかもしれません。『キングスマン』より、ずっとこっちの方が好きです!
凝りに凝った作りながら気軽に観れて、気軽に楽しむことが出来ます。でも、やはりその凝った作りの伏線回収が楽しい。それにしても、ヘンリー・ゴールディングスはワル役でもカッコ良かったわ!ww
久しぶりのザ・イギリスな作品。たっぷりのホットミルクを入れた紅茶に、ウォーカーのビスケット(クッキーと呼ぶと「チッ!アメリカ人め!」と舌打ちされますwww)を食べながら観たい作品でした。
さて、6年前にモスクワとサンクトペテルブルグへ一緒に行った友人と、銀座に出来たロシア食品輸入店に行きました。モスクワのスーパーで買ったブルーベリーのムース蜂蜜が忘れられなかったので、あるかな〜?と期待して行ったら、ブルーベリーは無かったけれど、クランベリーとオレンジのがありました!両方入っていて、これは混ざっても美味しそう!早速買ってきたら、クランベリーはプチプチ入り、オレンジはピール入りで、これがもうマジ最高に美味しい!その時によって各種入荷するそうなので、今後も要チェックなお店になりました❤️
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