Amy's This Week

2025.06

24
2025.06.24

6/9-15, 2025 EXPO2025と、『メガロポリス』

この週ついに人生初の(そしてたぶん最後のw)万博に行ってきました!

前夜大阪入り。コンビニで買いだして夕食はホテルで軽く。全ては明日の万博のためで早く寝ます!とにかくこの万博はめちゃくちゃ事前の準備がありました。絶対に時間・日にちにゆとりのあるうちに計画を立てないととんでもない目に遭うと思います。並び5時間とかね。

10月まで開催されているので、まだまだこれから行く予定の方も多いと思います。そこで多少のヒントになれば幸いなので簡単に事前準備の流れから書きますね。チケットを購入したら万博アプリに登録します。最近はライヴでも電子チケットが増えてきたので同じような感じで、行く人それぞれに分配もしておきます。

登録したら自分たちの行く日時とゲートを予約。すでにいっぱいだとその時間帯は予約出来ないので、もちろん早め奨励です。そして問題はパビリオン予約。私たちは2ヶ月前予約で撃沈。次の7日前予約で『いのち冒険』だけ予約が取れました。私たちのプランは、私がイタリア館だけ、友人がいのち冒険館だけ行ければOKというもの。多くは望まずに挑むことにしていました。

そんなイタリア館は、万博が開幕すると日に日に評判が評判を呼び海外パビリオンでは一番人気になってしまいました。焦りましたが仕方ない。イタリア独自サイトでの予約も私が見た時点で早くも9月以降しか取れない状況だったので予約は諦め、とにかく朝イチで挑むことになりました。

そして当日のプランは…車のみの西ゲートにタクシーで7:30までに到着。開場(9:00)したら真っ直ぐイタリア館へ。予定(希望)では2時間程度で終えランチをして、14:15予約の『いのち冒険』へ行き、16:00予約の新大阪駅行きシャトルバスで帰る…というもの。さてさてうまくいくかしら…。

地下鉄大阪港駅で降りてタクシー乗車。すでにタクシーいました。大阪のタクシードライバーは本当に親切だし楽しく、この日は乗ってすぐ「お客さん、この時間ならいけまっせ!」と言われました❤️ 途中コンビニに寄ってもらい開場前に並びながら取る朝ごはんとドリンクを購入。そうして西ゲート前に7:20頃到着しました。おおー、もういるいる。すでに並んでいます!

タクシー降りてからもそこそこ歩きます。

雨降らなくて良かったです!この日のために折り畳みの小さな椅子も持参したので、予定通り7:30最後尾に着き椅子を出して座り込みますw

1時間くらい経つと「動きまーす!」と声が掛かり、最初は「横4人に!」次に「横8人に!」そして「右に旋回しまーす」「左に旋回しまーす」…などと巧みな誘導で横に広がりながら前に進みました。

すると…あれ?気づけば前から2番目w ゲートの横幅が広いからなんですね。誘導の方々はセコムの制服を着てらして、皆さんもう慣れた感じ。面白いほどスムーズに動いたのでした。ということで、キーワードは「大阪港駅からタクシー(3,400円でした)で西ゲートに7:30」です。これでほぼ一番に入場出来ました。この時点ですでに優勝ですwww

9:00開場の万博ですが10分繰り上げて開場してくれました。これって嬉しいですよね。なので私もVIPの受付を、受け入れの準備が出来ていればたとえ5分でもなるべく早めに時間を繰り上げて受付開始したいなーといつも思っています。

はい!8:59で大屋根リングの下に到着。うわー大成功!!

お目当てのイタリア館です。とにかく2時間以内に入場できれば良いつもりでいました。

古代ローマ遺跡の神殿を思わせるピラー(柱)の奥に、コロッセオのような作りになっていてこれだけでトキメキます!!

入場するとコロッセオのアーチの中がそれぞれイタリアの伝統工芸を見せるようなブースになっており、その一つにイタリアちゃんがいました。こんにちは、イタリアちゃん❤️ ん?今9:20です。なんと、20分で入場でしました。ブラボー!そしてカーテンの奥へ。

そこでちょっとしたムービーを見たら…ついに9:29目の前にファルネーゼのアトラスが❤️ 西暦150年頃に制作されました。古代ローマ皇帝アントニヌス・ピウスの時代。やはり政治が安定している時期に文化の花が咲くのは古今東西同じかもしれません。作者は不明。てかこの時代は街の装飾、貴族の屋敷の装飾などでとにかくやたら彫刻が作成されたと思うので、無名の彫刻師が数多く存在したでしょう。その一つが、およそ1900年経つ今もこうして見れるのが素晴らしです。ナポリの国立考古学博物館からようこそ。日本を含めアジア初の展示だそうです。ありがた山です!これで私の万博1/3は完了w

いろんな角度から撮ってみる。これが正面?

これが一番カッコいいかな。

ここのフロアにはいろいろ展示がありかなりゆったり見て回ることが出来ます。が、私はミケランジェロにまっしぐら。『キリストの復活』です。キリストに対して失礼なのは百も承知ですが恐れながら言ってしまいます。なに、この色気!!

美しい!!

よく見れば…顔の左側に鼻に沿って縦に黒い筋が見えますね。大理石を掘っているうちにこの黒い縦筋が出てきてしまい(天然の大理石ならでは)ミケランジェロはそれに頭来て制作の手を止めたそうです。ははw ミケランジェロらしいw 結局ミケランジェロが制作を放棄していたところ、のちにベルニーニが引き継いで仕上げたそう。あのローマを芸術で埋め尽くしたベルニーニ!つまりこれはフィレンツェのミケランジェロとローマのベルニーニの合作とも言えますよね。なんてゴージャスなんでしょう。そりゃあ色気も出ますねw

いやー私はミケランジェロの彫刻の中では、メディチ家礼拝堂と並んで最高に好きです!アカデミア美術館のダビデ像より、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会のモーゼ像より好き。なぜならダントツの色気を感じるからです。あーこの色気はベルニーニだからかなぁ。大好きなローマのサンタマリア・デッラ・ヴィットーリア教会の『聖テレジアの法悦』。この表情、この快感にキュッと力の入った指先とつま先!ベルニーニの色気は指先に宿ります!

こちらはサン・ピエトロ大聖堂にあるミケランジェロの『ピエタ』。指先、つま先が脱力していますよね。もちろん、亡くなっているキリストだからですが…そうか。ベルニーニの生きた人の指先、つま先だからこその色気なのかな。(*聖テレジアもピエタも、万博には来ていません)

…などとミケランジェロの前でしばらくいろいろ考えたり感じたりしました。イタリア館への入場には確かに並びますが、それは人気なせいプラスかなり入場制限をしているからでもあります。入ってしまえばこんなにゆったり鑑賞することが出来るのです。日本の美術展はもっと入れるだけ入れてしまうから、中が大混雑ということは少なくありませんよね。このゆったりさは嬉しいイタリア方式でした。これで私の万博2/3終了w

そして…ついに隣のお部屋、バチカンに進みます。我が最愛のカラヴァッジョとの再会!!バチカン絵画館の『キリストの埋葬』です!私が30年前初めてこの作品が上野に来た時に大衝撃を受けた作品です。この作品で初めてカラヴァッジョの名前を覚え、イタリアへ行こう!と決意もしました。本当に大感動をしたんです。

その後ローマで3回観て、今回が5回目。生きている間にあと何回観れるかしら。この絵画の衝撃の大きさ、手前に迫り出したたぶん石棺の蓋(?)の迫力、そしてニコデモの力強い足!全てが衝撃的で、この画家(カラヴァッジョ)は怒っているのか?と思いました。(たぶんそれもありそうw)

光の反射があるので、様々な角度から撮ってみますw

んーどうしてもライトが映り込んでしまいますね。このほかにもめっちゃたくさん撮りましたw とにかくこの絵の前にいたいだけいれる(たぶん長く居過ぎたら注意されると思うけどw)ゆとりがありました。万博万歳w

改めて考えると、日本で関ヶ原の戦いをしていた時にカラヴァッジョはこの作品を描いていたんですね。なんか西洋の油彩文化凄い。そして…はぁ、これで私の万博ほぼ完了しましたw

でもまだ展示は続きます。次の見ものはダヴィンチのアトランティック・コードです。略せばダ・ヴィンチ・コード?ww ダヴィンチ手書きの本物です。ただ…B4サイズくらいの手稿が展示されているだけなので、ここは少し混みました。本物でなくても良いので拡大したものをでーんと展示してくれたらよく見えるのに。まあ、そこはやはり本物に意味があるのでしょうね。

イタリア館終盤にはフェラーリコーナーがありました。これはフェラーリのブレーキです。私には見ても全然その凄さが分かりませんが、取り敢えずフェラーリということでありがた山ですww

…というわけで、念願のイタリア館にあっという間に入れてしまい、時間にめちゃゆとりが出たので、ここはジェラートを頂きましょう。うーん、私はブラッドオレンジ&トマトと、いちごのダブルにしました。

これで880円。万博価格ですが、おまけのビスコッティが美味しかったです。もちろんジェラートも美味しかった。いちごは予想通り。ブラッドオレンジ&トマトは、しっかりオレンジの味がしたかと思うと後味にトマトがきて、めっちゃ感動的でしたw

さて、まだ10:00になったばかり。遠いから無理と思っていたドイツに行くゆとりがたっぷりあります。大屋根リングを通って、ドイツに向かいます。(その前に、イタリアのお隣だったベルギーに入ってみたらまぁ〜つまらなかった!www)

大屋根リングで注意したいのは、一旦登るとなかなか希望通りのところで降りられませんww 私たちは上からドイツを見つけましたがそばに降りれないw 結局かなり大屋根リングを戻って、階段で降りました。それにしても、大屋根リングが二重になっているなんて、行って初めて知りました!

上から見たスペイン館。太陽だ!

サウジアラビア館は砂漠のオアシスのようですね。上から建物を見ているだけで楽しいです。

アゼルバイジャン館は綺麗!でも…アゼルバイジャンってどこ?w

ドイツを目指していたので大屋根リングから降りました。ゾウさんがいっぱいいたのはタイでした。屋根が片方だけあって、鏡で両方の屋根があるように見える仕掛けで面白い。

オーストラリア館の前にいたカンガルー。

エミューもいました。

万博開幕にパビリオン完成が間に合わなかったと話題のインド館。今は開いていますよ。

上から見ていたドイツ館。ここで早めのランチにしたいのです。

ビールとソーセージに並ぶと前の人のネイルが可愛くて「写真撮っても良いですか?」と尋ねたら快く見せてくれました。やはり関西の人たちって気さくでおしゃべりが楽しいです!関東とは万博に対する熱量が全然違いますね。全身万博コスプレの人なんかもちらほらいました。にしてもみゃくみゃくネイル可愛い!

並んだのは15分くらいでしょうか。先頭に到着!!ビール1500円はやはり万博価格。でももう良いんですw

めっちゃ大雑把に自ら食パンで挟んだソーセージ。これで1300円ですwww でもすごく肉肉しくてすっかりお腹いっぱいになりました。(写真撮るためにビールは下に置いていますw)とにかく希望していたドイツでビールとソーセージを楽しめて大満足でした。

さて、予定外に時間が余ってしまったので、通りすがりでトルコが好きなので入ってみることに。

あ、カッパドキアだ!トルコ館は、可もなく不可もなく…な内容でしたがショップがヤバかったですw

元々好きだからか、もう欲しいものだらけww 取り合えずはバクラヴァを買うことにしました。これ大好きなんです。3,000円って高いかも…?と後になれば思いつつも、その場ではもう万博価格に麻痺していたので迷わず大きい方を買いましたw

さらにお守りナザールボンジュー(目玉)のブレスレットも。たまたまネイルとカラーがマッチしたので買っちゃったw

次にエジプトに入ってみることにしました。エジプトの誇る6,000年前からの世界遺産と、現代、そして未来のエジプトを描いた映像が見事でした!

私がイタリア一択だったのと同じように友人が一択していた『いのちめぐる冒険』館は予約が取れていて14:15からでした。そこでそれまでの時間調整で万博会場の中央にある森に行ってみました。本当に森でした!

人工でこれほどの森が出来ているなんて驚きでした。涼しいし、とても気持ち良くお散歩が出来ました。ちなみに…EXPO2025では、ちょっと休みたい時の座るところにはほとんど困らないほどあちこちにベンチとか、休める場所がありました。座れる場所とお手洗いがとてもたくさんある印象。これ重要ですよね。

ようやく予約時間になり『いのちめぐる冒険』に入りました。ここはシグネチャーパビリオンで、有名なアニメーション監督の河森正治さんがプロデュースしていて、床が動き、音楽と映像が自分たちの動きと共に動くので(うまく説明出来ませんw)全然写真を撮るとかのゆとりはなく、必死に対応していたら終わってしまった感じでしたww なんだかよく分からないけれど凄かったですw

…ということで、見事に私たちのミッション・アコンプリッシュト。帰りの新大阪駅行きシャトルバスの予約が16:00なのでまた1時間近くゆとりがありとにかく「かき氷食べたい!!!」となり、探したらすぐそばでまっしぐら。早い!ケータイからオーダーするシステムで、いちごミルクシロップがたっぷり別についたかき氷。たまたまお席がカウンターになり、大屋根リングを眺めながらの最高のお席でした。

帰りのバスも西ゲートで15:45バス乗り場に向かいました。その途中にいたみゃくみゃく。初めて見た時は気持ち悪いくらいに思ったのに、今となればむしろ可愛く見えてるから不思議なものですw しっかり自分たちもみゃくみゃくと記念撮影をして、私たちの万博は大満足で終われました。本当に楽しく、行って良かったです!!とにかく朝イチ勝負をするのとはっきりと目的を決めて行けば、万博観光は大成功すると思いますよ。

 

そんな週の一本は、『メガロポリス』です。

本当なら『国宝』について書くつもりだったのですが、あまりに熱くなり長くなる懸念があり今週は万博で長くなったので『国宝』は次週にしますねw

『メガロポリス』は久しぶりの巨匠コッポラ監督作品。映画ファンとしてはやはり観ないわけにはいきませんでした。嫌な予感はしていたんですけどねw 嫌な予感とは…もともとコッポラ監督作品にはめっちゃ当たり外れがあるからですww 『ゴッドファーザー』1, 2, 3を始め『地獄の黙示録』などは大々大好きだし、映画史に残る名作だと思います。が…それ以外はどうでしょう。

結局、「やはりつまらない」ということを確認しただけでした。それでも…さすがなコッポラ監督らしい贅沢な予算での豪華なセットや衣装、そしてキャスティングには感嘆しました。ダスティン・ホフマンなんて何年振りに観たでしょうか!コッポラ作品レギュラーのタリア・シャイアも観れたしね。

リピーターはほぼゼロでしょうがw 取り敢えずコッポラ作品なら一度は観る映画ファンがいるから(私もねww)こうして予算もつくんでしょうね。大当たり作品が数本あればあとは生涯好きな事をして生きていける好例かもww コッポラ監督86歳だそう。イーストウッド監督はおじいちゃんになっても名作を連発しましたけどね。どこが違うのかなw

 

江戸っ子ハーフとしてはもっぱらうどんより蕎麦派ながら、この週初めて丸亀製麺に入りました。どれにしようかメニューを見ると『トマたまカレーうどん』ですって?カレーもトマトも好きなので、さらにレンコン天ぷらトッピングもつけて頂きました。もちろん私はこれに七味をガンガン振りかけますが…w 美味しかった!なんですかこれは!今後の外食ランチの選択が増えました。