7/10-16, 2017 『アルチンボルド展』と人間ドック、そして『Tap – The Last Show』

美術展好きな私は、少しでも空いている時に行きたいので、なるべく開催されてすぐ行くように心がけています。会期後半になればなるほど、来場者が劇的に増えるからです。ネットの口コミや評判の結果なのでしょうね。それはそれで良いことなのですが。美術展が盛況になればなるほど、今後もより良い企画が出てくるでしょうからね。そんなわけで、ちょうどTPの週に始まった『アルチンボルド展』は、帰国後真っ先に行きたいところでした。



数回訪れたルーブルでは見た記憶すらないながら、ウィーン美術史美術館では「いや〜、キモイ!」と思い、わざとチラ見のみで素通りしてブリューゲルの方へ向かったことを鮮明に覚えていますww  その時は本当に気持ち悪いと思ったし、他に見たい作品が山のようにあったのですからごめんなさいww  その時チラ見した作品が、四大元素の『水』でした(^^;  ね、ちょっとキモイでしょw



国立西洋美術館の『アルチンボルド展』では、四大元素の『水』以外にも、『大地』『大気』『火』と、Earth, Wind & Fireが揃っています。さらに四季シリーズ『春』『夏』『秋』『冬』も揃って、一気見出来ます。こういうところが、美術展の醍醐味ですよね〜!世界中に散らばっているアルチンボルド作品を、今なら日本で一気に観ることが出来るわけです。ブラボー!   そして、一見グロテスクに見えるアルチンボルド作品を、単に興味本位から細部を何がどう構成しているのかと見るだけではなく、なぜ彼はこういった作品を書くようになったか、ということまで掘り下げて教えてくれるのが、さすが国立西洋美術館でした。   ミラノに生まれたアルチンボルドは、16世紀後半ウィーンとプラハのハプスブルク家宮廷のお抱え画家でした。ご主人様はフェルディナント一世からマクシミリアン二世やルドルフ二世など三代に渡ります。まあ、この時代の神聖ローマ帝国皇帝ともなればぶっちゃけ自慢屋なんですよね。自らの威厳を示すために、「こんな物も持ってるんだぞ〜」「こんな物も知っているんだぞ〜」とww  腕の良い画家ということで、アルチンボルドその人自身も主人にとっては自慢だったでしょう。その彼に描かせたのが一連のシリーズでした。   ネットはおろか、テレビもラジオも無い時代です。オーストリアもチェコも海の無い国なのですから、一般市民は一生海というものを見たことも聞いたこともないまま死んでいっていたかもしれません。そんな遠方にある海に、実際にこれほどの生物がいるということ、さらにサンゴや真珠というものが取れるということも知っていたとは、さすがな知識…というわけです。ほらね、やっぱり私って、日本に来てくれた時の方がきちんと鑑賞するんですよねww     今回初めて観てとても気に入ったのが『大地』でした。『水』とは打って変わり、それぞれが可愛い!北ヨーロッパにいるはずのない動物も多く含まれ、会場では様々な動物の細かい解説もあり、見入ってしまいました。一番大きくライオンと羊を描いているのは、どちらもハプスブルク家の象徴だからだそう。象の耳が人の耳に、開いた狼の口が人の目に。何時間でも鑑賞できそうです。



ちなみに、『大気』は鳥の大集合。そして『火』は、唯一の静物で構成され、火にちなんだ多くの物で構成されていました。そんな中「火器」と言うくらいなので、『火』の中には武器となる物も描かれていて、美術作品が何気に国の防衛として抑止力にもなったのかもしれないですね。   四季シリーズの方も、ここ上野で『春』『夏』『秋』『冬』を一気に観ることが出来ます。春から秋はそれぞれその時期の花や作物で構成されており、やはり北ヨーロッパにはない植物も多く含まれているそうです。何よりも飢餓が一番の恐怖であった時代に、これほど豊かであったことを示していたのでしょう。そして面白いのが冬です。



さすがに冬は何も取れないんだな、って思いますw  オーストリアの冬は寒いですからね。でも…下の方にみずみずしいレモンとオレンジが。これはイタリア産だそうで、要するに「そんな遠方からでも届くんだよ」という貿易力アピールになりますね。イタリア人のアルチンボルドとしても描いていて嬉しかったかも。そして私は…、カプリ島のレモン・グラニータを思い出して思わずニヤッとしました❤️   また今どきねと思ったのは、大きなモニターの前に立つと撮影され、瞬時にオリジナルのアルチンボルド作品風に仕上げてくれる仕掛けです!私はコレ。



え〜、髪がボブじゃない!と思ったけれど、この日は髪を後ろでまとめていたのでしたww  私のおでこはトマトか〜ww  なかなか面白いので、並ぶ価値あると思います。もちろん無料!(入場料に込みです)   数年前には「キモい」の一言で片付けてしまっていた作品も、きちんと掘り下げれば「なるほど〜」と深く感心し、感動出来るのですから、国立西洋美術館には感謝の気持ちでいっぱいです。6/20(火)から9/24(日)までです。早速アルチンボルド特集の芸術新潮をAmazonしよう❤️   週の終わりには、年に一度の人間ドックに行ってきました。イタリアTP中に亡くなってしまった真央ちゃんが、海老蔵さんと一番最初に行った人間ドックが同じところだったと何かの報道で知りました。近年、改修工事が終わり、とても綺麗になりました。



誰もいないところで呼ばれるのを待っている時にパチリw  後日結果郵送のものはまだこれからですが、その日中に判明する範囲では取り敢えず今年もOKでした。他の施設に浮気したこともあるのですが、結局ここに戻ってきて定着したのは、この施設がチェックする内容を細かく選べることにあります。最近は毎年行っているので、今年はもう骨密度や肝炎系、クラミジア、ピロリ菌などは調べなくてもいいや…と思い、じゃあそれらの代わりに…と、初めてメタボリックシンドロームのチェック(内蔵脂肪CT検査)をしてもらいましたw   ちょうどおへそのところで胴体を輪切りにしたCT画像を見せてもらえます。初めて見るので、これが良いのか悪いのか分からないながら、標準的な画像と比較しながら説明をしてくれました。まず意外にも褒めて頂けたのは、内臓脂肪がかなり少なかったこと。あら、嬉しいww  でも…「内臓脂肪が少ないのに、全体でこれだけ脂肪があるってことは、全部皮下脂肪ですよ」だって。あちゃ〜〜〜!!!(^^;      取り敢えずメタボ的には問題無かったし、皮下脂肪は即病気に繋がるわけではないので良しとされましたが、全然良しじゃないです!!!う〜む、皮下脂肪はどうしたら取れるんだろうか…。今年後半の最大の課題になったかもしれませんww   そんな週の一本は、珍しく邦画『Tap - The Last Show』です。水谷豊監督主演作品。



水谷豊さんが40年温めていたアイデアをついに映像化したそうで、水谷さんがそれほどタップ・ダンスを愛していたとは知りませんでした。本場ブロードウェイの『コーラス・ライン』や『42nd Street』など、タップ・ダンスをフューチャーした王道ミュージカルが大好きだったので、ちょっと期待して行きました。するとその期待は裏切られず、水谷さんがタップ好きなのもとてもよく分かりました。   どれほどタップの上手な人が一人で演技を見せてくれても、実際にはタップってやはりマンパワーの迫力が魅力なんですよね。むしろスターはいらないのです。終盤の集団演技は涙が溢れるほど感動的でした。が、きっと水谷さんが一番のジレンマだったのは、芝居が出来る人はタップがイマイチ、タップの出来る人は芝居がイマイチ…ということだったのでは?   『コーラス・ライン』は映画化され、私は先に映画を観て感動したのちに本場の舞台を観たのですが…実は結構ルックスにがっかりした感が否めなかったんですよね。こんなことを書くのは大変失礼なのを承知で書いてしまいますが、だって映画の方はそれほど出演者が皆綺麗だったりカッコ良かったりしたのに、舞台ではそれほどではなかったから。でも、映画ならいくらでも編集出来るけれど、舞台ともなれば歌って踊ってノンストップ。本当に歌と踊りの実力がなければ出演することが出来ないのですから、ルックス優先は出来ませんよね。   この水谷作品でも、お芝居としては結構素人臭さが滲んでしまっていたような気がします。つまり水谷さんは、タップの実力でキャスティングしたんですね。そして手堅い俳優陣が踊らない役で支えていました。六平直政さんが良かった!ぜひともいつか、実際に舞台化して欲しいです。   というわけで、7月中に週報の帳尻合わせをすべく書き続けていきたいと思っております。今年の夏は北海道も猛暑だとか。どうか皆様、上手にクーラーを使って健康に夏を乗り切って下さいね!!!    

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