Amy's This Week
2025.08
7/21-27, 2025 ゴッホ展:家族がつないだ画家の夢と、『DROP』
この週は三連休を含め特記すべきことのない『嵐の後の静けさ』な日々でした。そこで大阪で行ったゴッホ展について。
サラツアーに出る前から前売り券を買って楽しみにしていました。大阪の後は東京に来ると知ってはいたのですが、大阪市美術館に行ってみたかったのもありました。天王寺公園という広い公園の中に動物園やこの美術館があって、プチ上野公園的な素敵なところでした。暑かったけどww
ポール・マッカートニーのDriving Rain Tour(2001)の時、ネットで欧州ツアーのスケジュールを見ていて、オランダなら日程的に行けるなーと思いながらサイトを見ていて、チケットを取ろうかとも思ったのだけど何しろ表記がオランダ語のみだったので、テキトーにいじった後諦めていたら…ある日家に海外から郵便が。開けてみるとなんとポールのチケットが入っていたんです!あの時はめっちゃ驚いたww 慌ててアムス行きのチケットを取ったのでしたw 今ではあり得ない楽しい思い出ですw
前置きが長くなりましたが、そうしてアムスへ飛び、目的地はアーネムでのライヴ。とはいえアーネムでは2泊しライヴとクレラーミューラー美術館に行って後はアムス観光をして帰ってきました。その時にマウリッツハイス美術館、国立美術館も行ったのにゴッホ美術館には行かなかったんですよねー。一生の不覚。そして人は変わる。私も2001年にはゴッホそれほどでもなかったんでしょうね。「あちこちで見たからもういいや」なんて考えていた記憶がありますw せっかくゴッホ漬けになるチャンスだったのに!
そんなこんなで行かずに後悔しているゴッホ美術館からの出品なので、もう24年ぶりの雪辱を果たす時ww 大阪で行けると思い早々に前売りを買って楽しみにしていました。
館内では作品の撮影はNGで残念でした。最後のコーナー、これがイマーシブ?ここだけ撮影OKだったので撮りました。37歳で亡くなったヴィンセント。この写真が何歳の時かはわかりませんが、「100年後に生きる人々にも自分の作品を見てもらいたい」という若い画家の情熱が、今実現していることを必死に伝えたい衝動に駆られました。
弟の子供の誕生日プレゼントとして描いたといわれる『花咲くアーモンドの枝』。この作品は大好きですでに小さな額絵を我が家では飾っていたのですが、この日イマーシブに洗脳されてw ファイルホルダー、チケットホルダー、ブックマーカー、ブックカバーなど、花咲くアーモンドの枝グッズを山ほど買ってしまいましたww
イマーシブ楽しかったです。しかし動くのよ!ww 落ち着いて撮れなくてw
これも良かったなー。『カラスのいる麦畑』。私は年齢を重ねるにつれ、ヴィンセント(この呼び方好き。英語読みです)が亡くなる頃の画風が好きになりました。昔はむしろこの筆跡のうねりが嫌いだったのにw
よく美術展には『顔』となる作品が選ばれてポスターになりますが、今回はまさにこの顔!
さて、以降は私が良かったな〜❤️と思った作品を公式サイトから。『グラジオラスとエゾギクを生けた花瓶』(1886) 新しい色使いの習得のために描いたといわれているように、ゴッホ的に鮮やかで爽やかな色合いが珍しく楽しい作品です。そして私がゴッホ作品に制作年を入れるのは1890年に没するまでの間、年ごとに画風に変化があるので納得するために描いた年を知りたくなるからです。この作品のように1886年となれば、かなり落ち着いて鑑賞していられますw
『モンマルトルの菜園』(1887) 一瞬スーラの点描のようですが、手前の道にゴッホらしさが出ていますね。
『モンマルトル:風車と菜園』(1887) パリで身につけたといわれる点描画法で軽やかに、でもまだ肌寒い早春のモンマルトル。都会のパリの中でも長閑な景色を求めてモンマルトルを描いたそうです。この時代のモンマルトルは言われなければとてもパリとは思えない農村ぶり。絵の具は圧倒的に「白」を多用したゴッホらしい色合いが、長閑で静かな空気感を現しているように思えました。
『オリーブ園』(1889) 段々筆使いが人生の終盤に向かっていきます。ゴッホはオリーブが南仏を代表する木と捉えオリーブの木だけで15点くらい描いたそう。我が家にはオリーブの花の作品が飾られていますw この作品のうねる木の幹や地面の雰囲気が好きです。
『麦の穂』(1890) 終焉の地オーヴェール=シュル=オワーズに着いた時、敬愛する画家たちが表現した「麦の声」が聞こえたそう。それで麦をたくさん描きながらも、ゴーガンへの手紙(未送付)で「うまく描けない」と書いてあったとか。そう書いて、でも送らなかったゴッホの思いが切ないです。
『農家』(1890) この年の5月20日にサン=レミからオーヴェールに移り、到着の二日後に描き始めた作品。私は今回最も惹かれた作品が二つあって、こちらがその一つでした。家屋が歪んでいるようで体幹がどっしりして安定しています。そしてこの鮮やかなミントグリーン!青と黄色が白を加えあらゆる組み合わせで使われていて、これホント好き。
これはイマーシブで撮影した作品。『木の根と幹』(1890) めちゃ気になって、『農家』と共に今回最も惹かれた作品でした。が、後になって出品目録を見たら載っていない。え?あれ?作品の展示は無くイマーシブだけだったのかしら?なんだかめちゃくちゃクネって歪んで、どれが根でどれが幹か分かりません。調べれば、この作品が生涯最後の作品だったとか。自らの胸を銃で撃ってしまった(私はアクシデントだったと信じています)数時間前まで描いていた作品と知り、何やらゴッホの無念に引き寄せられたのかもしれません。すごく不思議。あ〜これは実際に展示されていたのか確かめに、結局東京展にも行くことになりそうです(^^;
公式ではなくこのゴッホ展を紹介するサイトからの画像です。もう大好きなファイルホルダーがいっぱいww 私は水色の『花咲くアーモンドの木の花』を書いましたが、こうして見るとグラジオラスも欲しくなってきましたww そういえば今回のサラツアーでは過去に買っていたゴッホ展のファイルホルダーを使っていたらVIPの方に「なぜゴッホ?w」と笑われましたw いえ、ウケたということでww
今週の一本は、あの大好き『ハッピー・デス・デイ』の監督とブラムハウス制作のこちら。これは観なくちゃ!!!『DROP』です。
マッチングアプリで知り合った人との初めてのデート。素敵な夜景の見えるレストランで楽しいお食事…と思っていたらエアドロ(AirDrop)でいきなりメッセージが。そしてそこに留守宅の映像なども送られ脅迫されます。え?エアドロ?ということはめっちゃ近くに送ってくる人がいるってことじゃないですか。
そう、ポスターにもあるように「半径15m以内」で、ずっと見張られているわけです。あーだからエアドロは必要な時以外は切っておかなきゃダメなのよ!!なんて思いながらめっちゃドキドキ。
ストーリーは分かりやすく、犯人は意外性があり、最後は…と途中かなりヤキモキさせられながらも期待通りの面白さでした!さすがブラムハウス!さすがHappy Death Day!!! ww そういえばハッピー・デス・デイ(1と2がありました)の『3』も制作されるという噂があります。実現して欲しいです!!
さて、この週なんとオジーが亡くなったというニュースがありました。なんてこった。
私はサバスはよく知らないしファンでもないけれど、とにかくソロになってからのオジーが大好きです。ソロになってからの方が好きというのはポールと同じw まあとにかく昔からよくある「無人島に持っていく1枚」を訊かれれば、それは迷わずオジーの『ブリザード』なのです。エアロは1枚だけって選べないからw
『ブリザード』は何回聴いたことか。『ミスター・クローリー』の最後のランディのソロはフェイドアウトしてしまうんですよ。まだまだランディは弾いているのに!なので最後の方になると完全に音が消えるまでボリュームを上げながら聴いていたっけ。ステレオのあのひねるボリュームつまみだから出来たことですよねwww 懐かしい❤️
やがて『トリビュート・アルバム』(1987)が出た時はリアルタイムで買いました。このアルバムで『ミスター・クローリー』を最後まで聴けたんです!長年の悩みが解決w あー、やっぱり「無人島の1枚」はこっちかな〜?ww
初めてオジーのライヴを観たのは武道館でギターはジェイクEリーでした。1986年のこと。武道館の2階席で、『バーク・アット・ザ・ムーン』で武道館いっぱいのファンがオジーと一緒に吠えたシーンが、その時の興奮が、今も鮮やかに蘇ります。なんてカッコ良いんだろう!オジーが、てかオジーの音楽が!wwwって思ったんですよねwww
以来ザックは何度も観たし、ジョン・ホームズも観ました。ガスGもラウパーを神戸まで観に行きました。行っておいて良かったです。その後のオズフェスはサバスはパスしたし次はタイミングが合わず。この後ふともう観れないかもしれない!と焦り、ラスベガスのチケットを取ったんです。行く気満々で。でもその公演はキャンセルになってしまい…結局2010年のラウパーが最後でした。
オジーがビートルズのファンというのは有名な話。だからかヘヴィなんだけどメロディアスなんですよね。ポールファンの私にはめちゃ刺さったんです。もちろんランディのギターは最高。ブラッド・ギルスで来日してたのにその時まだ知らなかったのは残念過ぎです。がとにかく、何度も「引退する」と騙されて、その度にファンは皆「引退詐欺!」と言いながら大喜びしてウェルカムして…なんか憎めないおじさんでしたよね。みんなに愛された。
ナイト・レンジャーは毎回アンコールで『クレイジー・トレイン』を演ってくれます。それが一番盛り上がったりしてw
私が感じたのはブラッドのプライドなんです。「あの」英国のオジーバンドにいた、というのは。それを会場中のロックファンたちが讃えブラッドと共に盛り上がるわけで、『クレイジー・トレイン』はロックファンの讃歌になるんです。ホント最高だ!!今年10月のナイレンの来日では、それを味わうのも最後になるのでしょうか。なんかもう、年月が過ぎていくというのは、本当に哀しいことすね…。涙 R.I.P. Ozzy❤️
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