Amy's This Week
2024.07
7/22-28, 2024 Paris 2024 開会式!と、『メイ・ディセンバー』
暑い!暑過ぎる!もう38度とかってマジですか?平熱はおろか風邪ひいて発熱した時よりも高いんですけど。とか文句言ってごめんなさい。屋外で仕事されている方々にはもうひれ伏すしか出来ません。皆様どうか、くれぐれも体調には気を付けて下さいませ。
ライヴでは金曜深夜、私は録画して週末のお楽しみだったパリ・オリンピックが開幕しました。ショー好きとしては開会式にめちゃ期待をしていましたよ。
オリンピック史上初の屋外での開会式。セーヌ川両岸には観光名所がたくさんありますからね。とにかく楽しみでした。現地のお天気はあいにくの小雨模様。でも、この時期晴れたらパリも御多分に洩れず地獄の暑さ。これは恵みの雨だったかもしれませんね。
選手たちを乗せた船のスタート地点になったオステルリッツ橋には、まるで古代ギリシャのレリーフのようなオリンピックを象徴した模様が付いていました。昼間からだし動かないのでプロジェクションマッピングではないようで、意外とプリントされた布を掛けてあるというアナログな仕掛けかもw いずれにしても遠目にはとても素敵でした。
パリは上空からも映えます。
わりと早い段階でGAGA様降臨。小雨降る中階段を降りてくる時の足元が14cmはあろうかという超高ピンヒール!どうか転ばずに下まで降りれますようにと思わず祈りましたw でも、よく見ていたらポンポンで隠しつつ両側からがっしり男性ダンサーに支えられていましたね。そりゃそうだw
レディガガは堂々とフランス語で歌っていました。映画『アリー スター誕生』でもフランス語で歌うシーンがあったし、自身の曲『バッド・ロマンス』にもフランス語の歌詞が混ざっているので、ガガ様はフランス語がお好きなのでしょうね。発音もなかなかフランス語っぽかったですし(ってフランス語だものw)。とはいえなぜアメリカ人のガガ様が?という疑問は残りますが、まあ、フランス語で歌える人枠で採用されたのかな?
ショーの合間に選手入場ならぬ選手ボート・パレードがありました。唐突ですが、一番ユニフォームが好きだったのがバミューダでした。男性が短パンなのにフォーマルな着こなし&ピンクの短パンとタイが可愛かった!
選手団のボートがシテ島にかかり、痛ましい姿で、でも逞しく再生中のノートルダム大聖堂が映りました。私はここのベルタワーまで登りガーゴイルを目の当たりにした良い思い出があるので、ことさらあの火災はショックでした。
するとそこで働いている人々がダンサーで、高い足場の上で踊り出したかと思うと川辺のステージでも多くのリンクする衣装のダンサーたちが踊り出しました。衣装の色彩がまさに『ノートルダムの鐘』のカジモト風で結構私にはエモいパートでした。足元は靴がすっぽり埋もれるほどの浅いプールになっていて、晴れて暑ければ気持ち良かったでしょうね。ただ徐々に本降りの雨になっていいたので、長時間水の中に足を入れていて冷たくならないか心配になりました。ま、夏なので大丈夫かな…。
聖火を持つ人が飛び込んだ建物の中はヴィトンの工房でした。実際にはあんな場所には無いと思うけれど、やはりフランス人には誇りたいブランドなのでしょう。エルメスじゃないの?と思ったけどねw
その工房で巨大なタンスのようなヴィトンのトランクが作られました。何を入れるのかと思ったら…
メダルを入れて運ぶようです。
ここからがあまり意味が分からなかった演出。巨大ヴィトントランクがせっせと運ばれ、この後船に乗せられました。…で?以上?なんか船に乗せて終わりなの?うーん…ww
その頃少し離れた川辺の建物の屋上で、パリのオペラ座でエトワールとして踊るどなたか(スミマセン、お名前忘れました)が孤高のソロダンス。体幹がビシッとキマったその姿はバレエを理解しない私でも美しいと思いました。しかもめちゃ貴重なスニーカースタイルww これは雨が降ったからでしょうか。でもタイツも無しでソックスだから初めからの演出かな。その上でスカート?今回の開会式ショーで一貫して理解不能な両性具有演出でした。
そしてもう最悪と思ったのがコレ。ノートルダム大聖堂と向かい合うように建つコンシェルジュリーでの演出です。ここはマリー・アントワネットが投獄されていた場所です。ねえ、フランス人は敬意を払うという意識は無いのでしょうか?仮にも自国の王に嫁いできたぶっちゃけフランス王朝より強大なハプスブルク家の姫ですよ。せめて首チョンパは止めて欲しかった!
しかもフランスのメタルバンド(ゴジラという名だそう)との共演って、メタル=ロックのイメージまでも悪くなってしまいそうです。ホント悪趣味。品が無い。下劣。フランスにクロワッサンを持ち込んだのは彼女なのに!
コンシェルジュリーも内部に入って観光しました。私なんてめちゃライトなレベルのファンだけど、それでも聖地巡礼に欠かせない場所です。まあ便利な立地という理由もありますが、マリー・アントワネットを偲んで足を運んだ観光客は多かったと思うし、これからも後を絶たないと思います。でももう今後は行くたびに窓を見上げて「あそこに首チョンパが…」と思ってしまいそう!
次に聖火を持った人が入ったのは出ました!フランスの至宝ルーブル美術館です(ナポレオンの略奪品陳列所とも言うww)。ビーナスよりもサモトラケのニケ像に足を止めたのはオリンピックらしくて好感度アップ。そして絵画のシーンではこれ!ときめく私w マラーがいない!
原画はこちら。ジャック=ルイ・ダヴィッドの『マラーの死』です。私はルーブルではモナリザよりずっと長い時間ダヴィッドの『ナポレオンの戴冠式』(正しくは『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠』です)を眺めます。まあ大きさが全然違うので誰もが同じかもしれませんが、本当に見飽きることが無い大作ですよね。でもこの『マラーの死』も有名です。なぜならマラーがフランス革命の指導者だったから。それが同じ革命運動に身を投じていた若い女性にあっさり殺されてしまったのだから大事件。王政派に殺されたのならまだしも派閥は違えど同じ革命運動のいわば内輪揉めなのに、マラーが英雄視されるのって少し男性優位なジェンダー問題が垣間見えるのは私だけでしょうか。
もう一つ人々が絵画から抜け出してしまった作品がありました。これぞ私がルーブルで一番好きな作品です!ジェリコーの『メドュース号の筏』。『ナポレオンの戴冠式』と同じ巨大作品のお部屋にあります(たぶん今も)。
でもちょっと待って。これも超有名な作品なのでフランス人なら皆知っていると思うのだけど、「絵の中の人たちが逃げた」って、この絵の中には死んだ人もいるんですけどw どちらもフランスが誇って良い画家だし、確かに素晴らしい作品なのだけど、なぜこの2点をオリンピック開会式ショーにピックアップしたかは謎ですねぇ。血を見せたり死体を見せたり。もっと美しい作品がいくらでもあるのに…ねぇww
そして…モナリザが盗まれ、潜水艦にいるミニオンたちの大騒ぎがあり(このシーン好きw)、結局潜水艦は浸水してセーヌ川にミニオンたちは投げ出され、一緒にえ?モナリザ?
やがてセーヌ川の水面に漂うモナリザ。あたかも「めでたしめでたし」的にこれでモナリザに関しては終わりっぽいのだけど、ねえ、モナリザを大腸菌ウヨウヨの川にぶっ込む?イタリア作品に対して何この失礼な対応は。この為にルーブル行く人だって少なくないはず。もっと敬意を表するべきじゃない?もちろん、当然、本物の『モナリザ』ではないけれど、それでもこの扱いはいかがなものでしょう。
やがてまたまた訳わからない豪勢なおかまショー(ってコンプライアンス的にダメ?)ですか?多様性も過ぎる気がするんですけれど。とにかくお品が…。
そしてこのシーン、一瞬『最後の晩餐』のパロディって思いました。まあでも人数多いかw と思っていたら…
あらやっぱりそうでした。なんかキリスト教への冒涜だと大問題になっている。ていうか、モナリザに続いて、私はダ・ヴィンチに対する冒涜だと思うんですけどね。ホント、隣国にはやりたい放題だな。
そんな中でも『レミゼ』のワンシーンに飛び込んだ時はエモかったです!にしてもフランスはやっぱり革命が好きなのね。
このステージは凄く素敵だと思いました。エッフェル塔って4本足が開いているから絵になりますね。ここでオリンピック旗の掲揚です。
これがもう致命的な「やっちまったな!」でした。なんでやねん。ギャグかいな。まさかのオリンピック旗逆さ掲揚…orz
この場では直すわけにもいかないし、誰も気付かないのか?ってそんなことはあるわけありませんよね。でも皆さん澄ました顔でセレモニーは続きます。プロのミュージシャンは「間違った時に間違ったと思わせない」と聞いたことがあります。でもここはそうはいかないでしょ。間違ったと思わせないって見えてるわけだし。バッハ会長のお言葉もなんか哀れに聞こえてしまいました。
こうして見ると素晴らしい絵ですけどね。あまり風が無く、オリンピック旗が萎んでいたのがせめてもの救いでした。
EU連合の旗を模したドローンは見事でした。でも…これはエッフェル塔とのコラボだから素敵に見えたけれど、ドローン単体だったら、東京五輪の時の方が見事だったと思ったのは私だけ?
あ、少し前後するかもしれませんがもう一つ大きな疑問だったのがコレ。今やオリンピックでのデフォルトになった『イマジン』。平和を願う曲で世界が一つになるのは素晴らしい。でもなぜピアノを燃やす?平和を祈ってピアノに火を点けますか?ピアノへの冒涜だし、平和への冒涜じゃない?なぜ隣国人(ジョンは後半アメリカに住んでいたけどイギリス出身だから)に敬意を払わないの?ここへ来て薔薇戦争か?w
うーん、いろいろモヤモヤするのに全てはエッフェル塔に持っていかれます…ww
そしてついに聖火点火ですよ。「球体の上ではなく土台に点けるのは珍しい…」と実況が言っているそばで浮かび上がり、なんと気球でした。この聖火台(?)があるチュイルリー公園は世界初の熱気球が上げられた場所でもあり…と出たフランスの一番自慢w でも画期的なアイデアだし面白いとは思います。絵にもなりますね。ただこれ火のように見える光を当てた水蒸気で『エコな聖火』だそうで、え?じゃあ何のためにアテネから持って来たの?今まで繋いだ人々ってただのポーズに加担させられていたの???
がそんなところにセリーヌですよ。病を押しての鮮やかな復活劇。声も素晴らしかったです。
いや〜もうご自身泣きそうになっていて、見ているこちらまで泣きそうでした。まあ今回のオリンピック開会式には魅力的なパリということで期待していただけに、華麗なる裏切りに遭ったような気分にもなりましたが、もうこのセリーヌで全て許しちゃおう!という気分になりましたね。あ、セリーヌはカナダ人ですけどね。まあフランス語を話すから良いのか。ガガと同じねw 隣国には辛辣だけど遠い国でフランス語を話す人には優しいフランスというのが見えましたw
ショー好きな私としては次の興味はもう閉会式なのだけどw 競技もいくつかは観れたらいいなと思っています。頑張れNIPPON!!!
そんな週の一本は、『メイ・ディセンバー』です。
内容なんて何も知らないままに、とにかくジュリアン・ムーアにナタリー・ポートマンだもの。これは観なくちゃと行って来ました。
5月と12月って離れていますよね。それを言ったらなぜ6月と12月じゃないんだろ?と思ったけれど、そこはジューンよりメイの方が語感が良いからでしょうか。一番離れているということで年齢差の大きいカップルをそう呼ぶそうです。知りませんでした。面白い。
実話ベースで、36歳の女性が13歳の少年と恋愛をし(本人談。実際は女性は結婚していたので不倫)、発覚後に当然逮捕され、なんと獄中出産をして、出所後結婚。現在56歳と36歳で3人の子供を持つ普通(?)の夫婦なドキュメンタリー映画制作にあたり、演じる女優が取材に来るというストーリーです。ここまではポスターにもあるくらいなのでネタバレではありませんw
やはりどこかいっちゃってる、と思わせる年上妻を演じるジュリアン・ムーアの、しゃあしゃあとした(江戸っ子は『いけしゃあしゃあとしてる』と言いますw)優雅さがさすがジュリアンでした。元々悪いことをしたという自覚が無いんですよね。もちろん刑期を満了したのだから法的禊は済んだわけですが。
別に卑屈になる必要はないのです。ただ謙虚さがあるとそれが優美さや品になるところ、あまりにイケイケだとこれはヤバイ人だと思ってしまうw ところがですよ、実際にヤバイのはどっち?的な怖さがジワジワ。そうよね、ブラック・スワンだもの。さすがナタリー・ポートマン。違う意味でいっちゃっていましたw それぞれぶっ飛び女を演じる二大俳優対決というところでしょうか。ストーリーは大したフックもない(失礼!)作品かもしれませんが、映画ファンとしては二大俳優対決がめちゃ面白かったです。
軍配は…うーん、貫禄のナタリー、ゆとりのジュリアン。それぞれ怖いくらい見事にいっちゃっているのでイーブンかな。でも私はジュリアン・ムーアのファンですよw
年に一度入るかどうかなマック(単に混んでいるところが多いから)。久しぶりに空いていたのでテレビCMで気になっていたガーリック・シュリンプ・セットを頂きました。ねえ、ガーリック・シュリンプってハワイアンなの?全米どこでもあると思うんですけどw お味は大満足!てか私は濃い味好きだから良いけれど、一般的にはしょっぱいとか言われていないのかしらww シュリンプパティはロッテリアの方がエビ感強い気が。でも味はマック。9月上旬までですか。もう一回食べたいな。
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