Amy's This Week

2021.08

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2021.08.09

8/2-8, 2021 Tokyo 2020 閉会と、『イン・ザ・ハイツ』

コロナ禍のため、東京オリンピックは人生でもっともしっかりと観たオリンピックになりました。幸か不幸か。いえ、どんなシチュエーションにもある明るい面ということですね。とにかく、並々ならぬ努力を重ねてきた人たちの、全力を出す姿に魅了されました。おめでとうございます!素晴らしかったです。結果を出せた人も、出せなかった人も。

今大会で初めてという競技も多く、スポーツ・クライミングやスケートボードなど、とても楽しく観戦しました。それにしても空手も初めてだったの?超意外w 空手の形には、無観客だったからこそ聞くことの出来た空を切る音に、その迫力に、息を飲みました。突きの威力は700キロ、蹴りは1トンだそうです。凄い。喜友名選手、最終演技では一体何人を倒したのでしょう。

その喜友名選手、演技後に正座して天を仰いでから深く一礼しました。この姿がまた素晴らしかった。のちに聞いたのは、この時亡くなったお母様に報告したのだとか。もちろん、お母様も大喜びです。

ソフトボールも本当に良かったですね〜。13年越しの思いを「これが自分の背負っているもの」と言い切った上野選手。信じていれば、続けていれば必ず報われる…って、そんなコトはない場合も多いです。やはりそこは上野選手だったからこその努力と運でしょう。本当に良かった。もらい泣きしました。

体操にも泣いたし、兄妹で金の柔道、姉妹で金のレスリングには、もう両親、町内の人々の歓喜の声が聴こえるようで。本当におめでとう!!!そういえば、スケボーで金の四十住さくらさんは地元の時計屋さんや酒造会社がバックアップしてくれていたとか。みんなの応援を得て、期待を背負って、良い結果が出て本当に良かったですね。13歳の西谷椛ちゃんがトリックを決めると、実況が「決まった〜!13歳、真夏の大冒険!!」wwww 最高でした。

日本選手ではありませんが男子走り高跳びの決勝では、最後まで残った二人が同じ高さで失敗。イタリアのタンベリ選手とカタールのバーシム選手。「一位を決めるためにジャンプオフを続けるか」と審判に尋ねられ「二人とも金メダルをもらえないか?」と答え、「可能ですよ」と言われた瞬間、狂喜する二人。まさにUnited by Emotionな一瞬でした。 お互いに金メダルを掛け合う二人。「負けた方が夕食をおごる約束だったが、お互いに自分の分は払うことになった」と満面の笑顔でした。二人とも、おめでとう!

最終日を飾った男子マラソンも感動的でした。1位ケニアのキプチョゲ選手がゴールし、2位はオランダのナゲーエ選手が確実…となったシーン。ナゲーエ選手はそのままゴールするかと思いきや、後ろを振り返り僅差で4位を走っていたベルギーのアブディ選手に「早く来い!さあ、来い!」とばかりに何度も右手でカモンの仕草。それを見て最後の力を振り絞って3位になったアブティ選手。

後で分かったことに、今はオランダ、ベルギーと異なる国の代表ですが、二人とも元はソマリアの難民だったそう。多くの苦労を乗り越えての銀と銅だったんですね。2位を走っていたナゲーエ選手は後ろにいたアブディ選手が足を攣らせていたのに気づいていたとか。アブディ選手はナゲーエ選手の「カモン!」が無ければ4位のままだったのかもしれません。二人とも、心からおめでとうございます!

さて、そんな感動だらけの中でも私が最も感動したのは野球でした。ライトアップされたハマスタ、カッコ良い!

先発は森下投手。ほっぺを真っ赤にしての5回まで力投。よく頑張りました。余談ながら、カープに女子ファンが多い理由が分かった気がしましたw

侍ジャパンは継投のタイミングも良く、森下に続いて千賀、伊藤、岩崎、そして守護神と言われた栗林(守護神=藤川と思ってしまう私はもう古いですね〜w)で、完全にアメリカ打者を封じ込めました。(敬称略)

21歳村上のソロホームランは幸先の良さを感じさせパワーになったのはもちろんですが、盗塁(失敗だったけれど)あり、送りバントありの丁寧な侍野球。残塁も少なくない中これぞチームプレイで、地味ながら痺れるような展開でした。そして気づけば9回表で試合終了。ついに侍ジャパンが金メダルを獲ったのでした。

40歳以上の野球ファンなら、2008年北京オリンピックの悔しさ、驚愕の結果を、誰もが口にせずとも決して忘れることはありませんよね。特に阪神ファンであれば、闘将星野さんのファンであれば、あの時のことはもはや触れたくない、触れられたくないタブーになっていました。だからこそ、今回の侍ジャパンの金メダルにはようやく長年の秘めた思いに垂れ込めていた雲が晴れたのです。まさに『悲願』の金。天にいる星野さん、ついにやりましたよ! そんな北京オリンピックで外野手だった稲葉監督の涙にもグッときましたし、テレビで解説していた和田さんが、涙を堪えて言葉を詰まらせたのには、マジ泣けました。和田さん、思いは皆同じです!本当に良かったです!!!涙涙涙…

ところで、大感動の侍ジャパンでは正直言うと特にパリーグの選手を本当に知らなかったので、キャッチャーの甲斐選手を初めて見て、「ん?元木?んなわけないし…???」とあまりに元木にそっくりでオロオロしましたwwww

決着がついてから、ラグビーのノーサイドのように日米の選手たちが互いに労い合った光景が素敵でした。また後から知ったことですが、アメリカチームが練習で使用していた大田スタジアムで選手が去る時に現れた電光掲示板に、アメリカチームが感動したとSNSにアップしていたのが感動的でした。私の地元城南のスタジアムです!ww

閉会式は、冒頭に挙げた光の粒が美しかったくらいで、結局マツケンサンバは無かったし(笑)、開会式同様、派手さには欠ける気がしましたが、あくまでも主人公は選手たちですからね。私は東京音頭が嬉しかったです。冒頭のお祭り太鼓、ドンドンドンカラカッカ、ドドンドドンカラカッカ…を聞いただけで、子供の頃小学校の校庭で行われていた盆踊り大会を思い出しましたw 踊りの振り付けも覚えていましたよw

そして次回はもう3年後。パリですね。その頃には再び、世界中どこでもマスクなしで行けてるはず。まさにコロナフリーな大会が繰り広げられるでしょう。その時になって、2021年のTokyo 2020よくやった、と改めて評価されればと願っています。参加した世界中の選手たち、大活躍した日本人選手たち、関わった全ての関係者、好評価だらけのボランティアの皆様…お疲れ様でした!ありがとうございました!

 

そんな週の一本は、『イン・ザ・ハイツ』です。 2015年、アメリカで大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』を生み出したリン・マニュエル・ミランダが、『ハミルトン』の前、一番最初に作り出し主演もしていたのが『イン・ザ・ハイツ』だったんですね。全然知らなくてごめんなさいw

後からそう知り、主人公のウスナヴィを当初ステージではリン・マニュエル・ミランダ自身が演じていたと知り、それだとまた少しイメージが変わるな、と思ったのが正直なところです。もちろん、リン・マニュエル・ミランダがオリジナルなんですけどねww

ミュージカルの映画化は、もともとミュージカルも大好きなのでオリジナルと映画両方観ることが多いですが、大体において映画の方が役者のイメージが良い気がします(あくまでも個人の意見ですw)。『コーラス・ライン』、『レント』、『ジャージー・ボーイズ』など…。それはやはり、歌って踊って演技して…の実力で選ばれるステージと比べて、映画は切って繋げることが出来るので、やはりルックス優先で選ばれるのかな。あ、『ロック・オブ・エイジス』はステージの方が良かったです。やはりトム・クルーズだと、結局トム・クルーズ作品になってしまうからwww

映画のウスナヴィを演じたアンソニー・ラモス、とても可愛かったですw お父さんがアメリカの大きな船を見て、その名前を付けた…というUSNavyって名前も可愛いwww ドミニカにいたお父さん、全く英語が分からなかった証拠ですね。ドミニカ以外でもキューバ、プエルトリコ…とニューヨークに住むラテン系移民だけしか登場しない、ラティーノ作品。明るさ全開で、でも彼らのツラさも分かり、良い作品でした。

アメリカのラテン作品というと『リメンバー・ミー』が浮かびますが(大泣きしました!)、あの舞台はメキシコ。移民ではありませんでした。移民のラティーノといえばすぐJ.Loやリアーナが浮かびますよね。J.Loなんて、若かったら絶対出演したかっただろうな〜なんて思いながら観ていたら、元夫マーク・アンソニーが登場して、思わず笑いそうになってしまいましたwwww

とにかく観ていて元気が出る作品です。ラテン系って本当に明るいですね。ツラいこともたくさんあるでしょうに、ん、だからこそ明るいのかもしれません。素晴らしいです。良い作品でした。

 

さて、東京オリンピックが終わり、ふと現実を見れば東京のコロナ新規感染者は過去最大数、台風も来ています。踏んだり蹴ったりの夏ですが、引き続きの手洗い・消毒、三密を避ける、早めの避難、川や海を見に行かない…など、自分で出来ることはしっかりやって、災いが最小で済むように頑張っていきましょう。頑張れニッポン!