Amy's This Week
2009.07
7/6-12, 2009 週報
前週に、STはノースカロライナから戻ってくる。なぜなら……といろいろ勝手なことを書いた私ですが、すっかり予想が外れて落ち込んでいます。スミマセン。週が明けてみれば延期の追加に追加……。かつて『ロック・ジェット』でも書いたことがあるのですが、バンドがライヴの中止や延期を決定するのは、目安として、そのバンドの中心人物がライヴに出演出来ない場合、もしくは、その中心人物が「こいつがいないと出来ない」と判断した場合です。つまり、エアロの場合、STが出演出来なくなったら、あっさり中止か延期が決定します。
でもでも、中止ではなく延期、というのが、やる気が感じられて嬉しいじゃないですか。いえ、STの気合いの話をしているわけではありません。気合いなら、いつでも120%ありますからww 怪我の具合です。はっきりと骨折や、以前のようなじん帯裂傷などでしたら、今のように2公演ずつバラバラと延期発表……というのはあり得ないからです。噂では大腿筋を痛めたということで、骨は問題なく、筋挫傷ですね。でも、私も一度ふくらはぎの筋挫傷を経験したことがありますが、3日間は痛くて杖つきましたからね。それより大きい筋肉ですから、私なら1週間杖かも(汗)。
ただ、杖がいらなくなっても、単に「歩ける」というのと、1時間半ステージの上を走り回れるのとは話は変わってきますから。STは、気合いで走り回ろうとしているのでしょうが、それでは治るものも治りません。ここはじっくりと大人しくして、アイシングでもしていて欲しいところです。
こうして7公演、もしかしたら今後もう少し増えるのかもしれませんが、(続く南部3公演を延期にしちゃうと、次の西海岸ままで丸2週間休めるので、南部危うし!って感じですね〜汗)それは全て9月のツアー終了予定日以降に付け足されると思うので、これでツアー終了が約半月延びてしまったことになります。ツアーが終わり次第アルバム制作に戻る予定でしたから、これでまた少しだけ、新譜発売も延びてしまいました(涙)。
ま、エアロヘッズにしてみれば、何年も何年も待ってきたので、ここで半月や一ヶ月、なんともないことでしょうねww とにかくバンドが元気であれば、それで良しです。どうにか2月頃までにアルバムを出してもらって、3月頃に○○してもらえれば……というのが、内外関係者の思惑であったりもしますww どうなることやら。
映画は2本。まず久々チョー感動の『ザ・レスラー』!!あの、ミッキー・ロークですよ。我々ヘッズには『ナイン・ハーフ』での美しくセクシーな彼がなつかしい思い出になって記憶に残っていると思いますが(当時は、絶対ミッキー・ロークはリチャード・ギア路線だと信じていました)、その後ハリウッドで成功した彼は「自分のやりたいことをしたい」と慢心したと本人が後述するように、若い頃やっていたボクシングを再開したくなり、その結果、顔面の骨(鼻や頬)を陥没させ、その後整形手術の失敗を受け……と、すっかりグッドルッキングが変貌してしまいました。そのことでハリウッドと揉め、しばらく仕事をホサれた時期もありました。それでも、演技への情熱を失うことなく、彼に賭けてくれた監督の意気も感じて、今回この作品での名演技となったわけです。
元々スポーツ物映画が大好きな私ですが、昨今『ロッキー』にしろ『ゴール!』にしろシリーズになっていますから、ご新規さんの感動スポーツ物はトム・クルーズの『ザ・エージェント』以来?ってゆーくらい久々な気がします。いやあ、大感動しました。泣きましたよぉ〜〜〜!!!プロレスというスポーツ自体、スポーツと呼んで良いのか?という意見もあるようですが、本人が体を張って必死で練習を重ねて試合に挑むのは同じこと。ショウであることはわかった上ですが、逆に、だからこそ、他のショウではないスポーツほど、勝ったからと言って栄誉があるとは思えません。それでも彼らは命を賭けて続けている。なぜなら、彼らは本当に、本当に、プロレスというものが好きだからなのです。柔道やっていたから今度はK-1だとか、スケートやっていたから自転車だとか、スポーツすることが好きな人たちとは一線を画して、プロレスラーはプロレスしかしたくない、出来ない人たちなのです。
(以下、ちょっとネタバレ。嫌な人は読まないで下さい)映画を観ていて驚く(感動する?)のは、リング上では敵でも、控え室に入ると、お互いもの凄く仲が良いということ。それは最後に彼がリング上で言うのですが、リングの上が「家」、そこにいる人たちが「家族」だからです。さらに彼は言います。「俺は全身ボロボロだ。でも、俺にもうダメだ、引っ込め、と言えるのは、だれでもない。ここに観に来てくれているおまえ達だけなんだ!」と。それに対して観客は大声援を送るのです。既にそこへ至るストーリーに胸をわしづかみされているので、ここでもう涙がドバ〜ッと溢れ出るわけです。そしてその試合は、なんてこった……。ものすごい劇的な終わり方で、しばらく席から立てませんでした。
で、珍しくエンドロールが終わるまで座ったままスクリーンを観ていたら……なんと、最後に興味深い一行を発見しちゃいました。「Special thanks to Axel Rose.」みたいな!確かにこの作品では、80年代の音楽が満載で、会話の中でも、「モトリーやガンズは最高だ」などのセリフもあります。そして主人公は言います。「80年代は良かった。90年代はクソだ」とww テーマソングはブルース・スプリングスティーンで、挿入歌はガンズの他にもクワイエット・ライオット、ラット、アクセプト、ファイアーハウス、スコーピオンズ、シンデレラ、スローターなどなど……(涙!)私も一緒になって「80年代は良かった」って言いたくなってしまいます。ってなことで、多少流血シーンもありますが(だからR-15指定)プロレスに対する考えも変わります。ロックファンには超お薦め『ザ・レスラー』でした。
長くなりましたが、続いて2本目。『ノウイング』。まあ、ニコラス・ケイジなんで、お話は荒唐無稽の覚悟はしていました。でも私はCG好きだからねww VFXは『ハリポタ』シリーズを手掛けるスタジオが担当と知り、これは期待出来ると♪ 実際、都市崩壊シーンなどはキアヌの『地球が静止する日』より良かったと思います。あと、地下鉄のホームで脱線した車両が突っ込んでくるシーンの迫力もスゴかったんだけど、これ、どっかで見たことあるな〜って思ったら……ユニヴァーサル・スタジオのアトラクションでした!フロリダ州オーランドの同パークにある『ディザスター!』(大阪には無かったっけ?)というアトラクションとほとんど同じようで、あれがそのまんま映画になっちゃった〜!って感じですww お話は、むしろ事前に覚悟していたので、逆にそんなにつまらなくはないです。
以上、今週は長くなってしまいました。激ゆとり(日にち的に)で発表されたTPもやっと出発前1ヶ月半となり、ソニーさんのサイトでも紹介されたり、お申込者が増えてきたりで、なんとなく実感が沸いてきたこの頃。それ以外の仕事で激多忙ながら、すっかり声帯も治ったので、元気に頑張っていきたいと思います!
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