Amy's This Week

2020.05

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2020.05.05

4/27-5/3, 2020 Stay HomeなGWと、ドラマ『レ・ミゼラブル』

Stay Homeな日々となって、割と苦ではない私はそもそもが引きこもりOK。旅好きな引きこもりでしたww そう旅は大好きなので、GWは大事だったんですよね。国内はどこへ行っても高いし混むけれど、年末年始や夏休み(6〜8月)シーズンと違ってGWは日本だけのもの。海外に出てしまえばどこも混んでいません。GWくらいしか連休が取れない方々にとっては、年に一度のこのチャンスがStay Homeになってしまった今年は、ホントにツライですね(涙)。一緒に乗り越えましょうね。

長く生きていれば、新型ウィルスに蹂躙されて世界各国が鎖国状態になる世が来ることもあるんですね。若者たちは、人生早めに「こんなこともあるんだ」という経験をして、いざという時に備える生き方を考える機会になっているかもしれません。とにかく生きていれば。姉妹のような一つ違いの従姉妹が言ってくれて、とても力になりました。「とにかく生きていれば」。

先週書いた日曜日の『サンジャポ』のBGMのことでは反響があったので、昨日のハイライトについて。二つありました!思わず声を上げて大喜びしてしまいましたよ。まずはホリエモンの話題で『Live And Let Die』。ポールではなくガンズのカバー・ヴァージョンでした!なんてコアな選択w

そしてもうこちらはマジテレビの前で手を叩いてウケてしまいました。コロナ禍で苦労している歌舞伎町のホストさんの話題で、なんとLuna Seaの『End of Sorrow』!しかも、許諾が取れなかったのか、はたまたハナから許諾を取らずに使用しているので、邦楽の場合楽曲無断使用がバレたら面倒で?の歌無しカバーヴァージョンでしたwww さすが『サンジャポ』やるな〜www とにかく早くみんなのSorrowがEndしますように!

 

ということで、この週は早速好きな美術館の第二弾について書くつもりだったのですが、この週末、NHKでやっていたドラマ『レ・ミゼラブル』が最終回でした。あの『レミゼ』のBBC版です。観ましたか〜?良かったよぉ〜(泣)大感動したので美術館は来週にします(^^;

昨年はAXNミステリーで放映していたんですね。数年前にチャンネルを整理してしまったので、知りませんでした。なので、今回NHKで観れて良かった!

『レミゼ』はもともと舞台のミュージカル。以前、日本版の舞台『レミゼ』を観た後輩が、「ミュージカルを観て、人生で一番泣いた」と言っていました。こういう群像劇、群像ミュージカルって、やはり劇場でナマで大勢の歌声を聴くと、その迫力が堪らないんですよね!残念ながら、私は観たことないんです。ブロードウェイではタイミングが合わず、日本版は観たくなくて。来日があれば良いんですが、噂では日本版を上演している間は来日させないとか。ホントなの?

2012年にはジャン・バルジャン役がヒュー・ジャックマンで映画にもなりました。およそのストーリーは知っていてもステージを観ていない私にとって初めての『レミゼ』。リピ観しました〜。でも実は、すごく期待していたけれどヒューのジャン・バルジャンには、意外とあまり感動出来ず残念に思った記憶があります。なんかあまりにも重苦しくて。そういうストーリーだから仕方ないんですけどねw 彼のイメージにあまり泥臭さが無いので、お金持ちになってからのパリッとした姿をしているところは良いんですが、汚れ役にリアリティが無いように思えました。ミュージカルなので、歌える俳優ということで適役だったのでしょうが。 対するジャベール役のラッセル・クロウは驚きでした。なんたってラッセル・クロウが歌ったんだもの!ww 人間、いえラッセルもやれば出来るんですねw 歌うのも意外なら、それが結構ウマかったのも意外w あとマリウス役のエディ・レッドメインが大好きだったので、とても嬉しかったです。

圧巻といえばファンティーヌ役のアン・ハサウェイでしたね〜。スーザン・ボイルがBritain Got A Talentで世に出た時に歌った『I Dreamed A Dream(夢やぶれて)』。もちろん楽曲自体がとても素晴らしいのだけど、さすがの演技力。しっかりと体重を落として、ガリガリになってファンティーヌになりきっていました。女優さんてやっぱりスゴイですね。

…と、つい映画の方を語ってしまいましたが、今回NHKで観たBBC制作のドラマの方でした。こちらはミュージカルではありません。普通のドラマ。なので、『夢やぶれて』『One Day More』『民衆の歌』『On My Own』などの名曲の数々が一切ないまま、どんな感じになるのかな?と思っていたんです。そしたら…全くの杞憂でしたね〜。

ジャン・バルジャン役が私の大好きなドミニク・ウエストだし!2001年の映画『ロック・スター』で大ファンになっていたんです。ロック・ファンなら皆大好きな映画『ロック・スター』ですよね。この中のスティール・ドラゴンというバンドがもうスゴくて。ヴォーカルは主人公のマーク・ウォールバーグですが、ドラムスがジェイソン・ボーナム,ベースが元ドッケンのジェフ・ピルソン、リードギターがザック・ワイルド!そんなスーパー・バンドの中で、リーダーでありリズムギターがマークに続いて俳優本業のドミニク・ウエストでした。 でもさすが演技が本職の俳優さん。ドミニク・ウエストのギタリストもめちゃカッコ良く、またリーダーなので出番やセリフも多い中、この人ホント80年代に絶対いたよね?と思えるロックスターぶりww あ〜、また観たくなっちゃいましたw ちなみに、このスティール・ドラゴンというプロ・バンド(映画の中でね)に対して、そのスティール・ドラゴンのトリビュート・バンドであるアマチュア・バンドの方でドラムスやっているのが、元スローターのブラス・イライアスでしたw ブラス可愛いwww 友達が大ファンだったな〜ww

ドミニク・ウエストは体が大きいので、映画『300』でもカッコ良かったです。悪役だったけどw 割と最近では、意外にも『アフェア』というメロドラマに出ていて、久しぶりに観て嬉しく思っていました。本当にメロドラマだし、作家兼学校教師の役だったので元々の彼のイメージとは真逆。年齢を重ねて芸の幅が広がりましたね。

閑話休題。そんなドミニク・ウエストのジャン・バルジャンは、オープニングの徒刑場シーンからヒューよりずっと良かったです!歌は歌えなくても俳優の本領発揮。目ヂカラが素晴らしかった!あの19年間伸ばしっ放しのおヒゲはホンモノ?

ファンティーヌ役のリリー・コリンズは、映画版のアン・ハサウェイと比べてさらに線が細く華奢で、とても良かったです。『白雪姫』もぴったりだったしね。音楽ファンなら、あのフィルコリがお父さんですよ!スティーヴン・タイラーと並んで、娘が女優で実力成功した好例ですね。

また、映画版ではテナルディエ夫人がヘレナ・ボーナム・カーターで、嫌いじゃないんだけどどうしてもコメディ感が出てしまうので、シリアス・ドラマにはどうかな〜?と思っていたんですが、ドラマ版では『女王陛下のお気に入り』のオリビア・コールマンでした。女王様!さすが英国BBCです。嫌な人の役だけど、グッと良かったです。

ジャベール役がBBC版ではデヴィッド・オイェロウォ(この苗字言いにく〜い!!w)。最初、英国でも今はキャストに一人はアフリカ系を入れなくてはいけなくなったのね、なんて勝手に思っていましたが、この人はドラマ『MI-5 英国機密諜報部』にずっと出ていた人だし、今回はドミニクと並んで制作総指揮に名を連ねているので、トップ2として当然の配役だったんですね。ネチっこく、融通の効かないカタブツであり権威主義者のジャベールは本当に嫌いなタイプだけれど、19世紀初頭という時代を思えば、ただひたすら真面目な人だったのでしょうね。この人も、結果的にはとても切ないです〜(涙)

で、このBBC『レミゼ』は全8話(本国BBC放映では全6話)なので、映画や舞台と比べると時間が長いです。そのため、より細かい描写があって(それでもハショリ感のある部分は多々ありました。もっと長くしても良かったのに!)、第1話では、徒刑場でのドロドロ&髭もじゃジャン・バルジャンのしんどいシーンと真逆に、ファンティーヌの楽しい青春な日々が描かれていました。これは『レミゼ』史上初めてですよね。のちの運命を思うと、ファンティーヌにもこれほど楽しい時があったのだと知れて嬉しいと思うか、だからなおさら哀しい末路が強調されると思うか…?

上の画面、ルノアールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』を彷彿させませんか?同じパリですしね。

さらに、あまりにも酷く呆気にとられたのが、そのファンティーヌの捨てられ方でした!これも『レミゼ』史上初めてですよね。いや〜酷過ぎる!まさに「ああ無情」そのもの。無情って「情」が無いってことですもんね。ホントにホントに、愛はおろか、一切の情も無い、女性を、貴族ではない一般人を(ファンティーヌたちはそのダブル)あまりにもバカにしきった去り方で、もう観ていて唖然!ふつふつと怒りが湧いてくるまで少し時間が必要でした(泣)。

…と、コゼットが生まれる前を知ることが出来ただけでも、BBCドラマ『レミゼ』良かったです。もちろん、オープニングのワーテルローの戦いが終わった直後の壮絶な場面描写から息を飲んだし、19世紀前半の、パリの劣悪な環境には身の毛もよだつ思いでした。今からちょうど200年ほど前のパリの様子を覗き見るような感じ。貧富の差、身分の差が、同じ時代(江戸時代)でも日本の方がずっと良かったのではないでしょうか。最底辺における清潔感が断然違いますよね。日本にはお風呂文化があって良かったw

ちょっとググってみたら、ヒュー・ジャックマンのミュージカル映画以外に、リーアム・ニーソンがジャンを演じたドラマ映画もあったんですね!1998年作品。うわ〜知らなかったわ〜!早速これも見なくては。

こんな風に、録画したドラマを見直したり、映画を観ていたら、GWもあっという間に終わってしまいそうです。まあGW自体、私には全然関係ないんですけどね。少し片付けもしなくちゃと思っています。Stay Homeな日々、しっかりと「だからこそ出来ること」をしなくちゃね!それでは来週こそ、好きな美術館を❤️