Amy's This Week
2023.06
6/12-25, 2023 イスタンブル観光と、『探偵マーロウ』
先週に続きHollywood Vampires TP in Istanbul, Turkeyのレポで、今回は観光編です。
いつもここをご覧下さっている方々には毎度お馴染み、私は古代ローマヲタですww もちろん一番愛するのはユリウス・カエサルなので紀元前のことになりますが、彼の亡き後ローマ帝政時代が始まり、紀元後最大勢力を極めたのちやがて東西に分裂し、西暦476年西ローマ帝国は滅亡します。
その後も東ローマ帝国はおよそ1100年に渡り存続します。ギリシャ語を話し、ギリシャ正教の東ローマ帝国=ビザンチン帝国については全然よく分かっていない私でも唯一、本のおかげでその滅亡の時だけ詳しく知ったのがコンスタンティンノープル=今のイスタンブルです。なのでもう私にとっては切ないというか、センチメンタルというか…ここはつわものどもの夢の跡地。13年前の初トルコは周遊ツアーでイスタンブルは1日だけだったので、今回は待ちに待ったイスタンブルのみの旅でした。
というわけで心踊るイスタンブル。あ、そういうとほとんどの友人から『飛んでイスタンブール』か!と言われましたww 凄い売れた曲なんですね。てか、この曲のおかげで日本人は『イスタンブール』と「ブー」を伸ばす呼び方が刷り込まれてしまったのではないでしょうか。実際は伸ばしませんよw イスカンダルと同じ感じですw
最晩年のコンスタンティンノープルは、四方をオスマントルコ帝国に囲まれた目黒区の半分以下な小さな国でした。それでも都市が機能していたのは、海運国のヴェネチアとジェノバが交易で支えていたから(めちゃ大雑把な言い方ですw)。金角湾を挟んで南、まさにコンスタンティンノープルの中心地にヴェネチア人たちは住み、北側にジェノバ人地区がありました。でツアーで行くとイスタンブル市内観光でジェノバ人地区にあるガラタ塔には行かないんですよね。
そのため行ったことがなく、だからこそ今回どうしても行きたかったのです。実際に行ってみて、なぜツアーではスキップされるか分かりました。めちゃくちゃ混み入った狭い坂道が絡み合うような場所にあったからです。塔自体は67mですが、高い丘のてっぺんにあるので、遠くから見るとそびえ立って見えるし、塔からの見晴らしもめちゃ良かったです。
並ばずに入れるよう9:00のオープン5分前に到着!エレベーターで最上階へ行き、階段を下りながら展示を見るスタイルです。この塔から旧市街を眺めるのが夢でした!左にボスポラス海峡、右に伸びるのが金角湾です。感動!
金角湾は直訳で、英語でもGolden Horn。ボスポラスがギリシャ語で『牡牛の渡渉』という意味なので、ボスポラス海峡から生えたツノのような湾で、天然の良港を『金』と例えての命名だと今回の旅で知りました。この角度から見ると牡牛は逆さまですけどねw
この景色の左奥がアジア側、海峡のこちら側がビザンチン帝国でした。オスマントルコが攻めて来た時、ビザンチン側はこの金角湾の入口=旧市街とジェノバ人地区に鎖を渡して、トルコ軍の船が入るのを阻止したのでした。…と本で読んでいたので、この景色を見て「おお〜あそこに鎖を渡したのか〜」と感無量になっていました。
そして階段を下りていくと…おお〜!!!!これが、本物の鎖!!!おお〜!!本物だあ〜!!!一人で内心大騒ぎですww
ところ変わってこちらはトプカプ宮殿。私は以前も来たけれど結構忘れているので何度でも楽しめますw これは5世紀頃の東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の宮殿だった頃の貯水槽跡。おお〜!これだけで感動出来ちゃいますw
トプカプ宮殿の見ものは、何と言っても宝物殿のダイヤモンドです。名前は『スプーン屋のダイヤモンド』で86カラットあります!それを囲むダイヤモンドは49個。もう基準が分からなくなりますねww
これは『トプカプの短剣』で世界最大のエメラルドで重さが3kgあります!もう笑っちゃうwww
アヤ・ソフィアはかつてギリシャ正教の大本山で、ビザンチン帝国陥落後はモスクになり、今は博物館でもあります。
美しい内部。博物館になったと言っても、観光客とは隔てられたエリアにはお祈りする信者さんたちがいました。女性は髪を隠さなくてはならないので、私はパーカーのフードを被りましたw 便利w
アヤ・ソフィアの入口。ここで靴を脱がなくてはなりません。靴下の人々が通って削れている入口の大理石。
さてこちらは人気の地下宮殿。めちゃ長い列が出来ていました!そこにやって来た売り子さん(違うかw)「20ユーロでスキップ・ライン・チケットあるよ!」と。スキップ・ラインの大好きな私w それは公式?と尋ねるとちゃんとチケットを見せてくれました。そこで米ドルではダメ?と尋ねると米ドルでも20との答え。え?だったらドルのがお得じゃないw とその場で商談成立。一気に長い列を通り越しての入場が出来ました。
私は以前も来たんですが何度来ても感動的。古代ローマを感じられる場所でもあります。古代ローマの技術で作られた地下貯水池です。映画『インフェルノ』でもクライマックスで登場しました。奥の方には支柱に使用されているメデューザがあります。怖いけれど、お守りの意味もあるようです。お寺の門にある仁王像のような感じかな。
そして…買っちゃったw 最高!
アヤ・ソフィア前のヒッポドローム広場には3本のオペリスクが立っています。この広場は古代ローマの競技場(戦車競技など)跡で、競馬場のように細長い楕円形をしていた競技場の中央に並んで立っていた物です。この写真はテオドシウス1世のオべリスクで、エジプトのカルナック宮殿から運ばれたものです。地中深いところから生えているように見えますが、この下の部分が4世紀頃の地面の高さだったのです。
ちなみに、ヴェネチアにあるサン・マルコ大聖堂の正面屋上に飾られている4頭の馬は、元はこのヒッポドローム広場にあったものが持ち去られたのでした。
ここは中心から少し離れたイェデクレという要塞跡です。イェデクレとは『七つの塔』という意味で、ビザンチン帝国の地上側を囲む当時鉄壁の防御を誇ったというテオドシウス城壁の一番南、マルマラ海寄りにある門を中心とした要塞です。なんだかトルコ軍との戦いを生々しく想像出来る状態で保存されていて、今回の旅で一番感動したところでした。
手すりもガードも無い高い石段を登って城壁の上に出ることも出来、北に向かって伸びる城壁が見えたし、風が気持ち良かったです。
また塔の内部にも入ることが出来、兵たちが寝泊まりした部屋や、細い階段を上がって塔の上に出ることも出来ました。
ボスポラス海峡のディナークルーズにも行きました。その時に、私が見たかったトルコ軍がビザンチン帝国を攻める為(孤立させる為)、ボスポラス海峡を通るヴェネチアやジェノバの船を攻撃するためにわずか4ヶ月で造られた要塞=ルメリ・ヒサルを見ることが出来ました。この上から大砲を打ち込まれてはひとたまりもありません!それにしても…敵ながらあっぱれな美しい要塞です。
とまあ目的はHollywood Vampiresだったとはいえ、観光も思い切り楽しむことが出来たイスタンブル旅のハイライトを載せてみました。出来ればあと2日くらい長くいたかったですw 数年前にエアロスミスでフィレンツェに行った時も観光を楽しみました。やはりヨーロッパは良いですね。またこんな機会があると良いんですが。この翌週は地味な日常しかなかったので、周回遅れの帳尻合わせで今回は二週分としてしまったことご容赦下さいm(_ _)m
帰って来てから改めてこの本を読み返しています。一つの帝国が滅びたのだし、そこには多くの命が無残にも果てていったのに…いや〜面白いな〜(^^; もちろん私は滅ぼされたビザンチンの味方なので、襲って来たメフメト2世が憎らしいし、トルコ酷いよ!と思ってしまうわけです。そのためイスタンブル観光をしていてトルコの人が優しくしてくれても内心、「ビザンチンを滅ぼしたくせに!」とか思ってしまい「いけない、いけないw」と一人で苦笑していましたw
日本にも戦争をして酷いことをした過去があるわけで、でも現代の日本人はそんなことを忘れたように平和に生きたいと願っています。なのでトルコの人々もそうなのだと、時々自分に言いきかせながらのトルコ観光でしたw あ〜、帰って来たそばからもうまた行きたくなっていますw トルコの魅力恐るべし。なんかきっと又行く気がしていますww
そんな週の一本は、『探偵マーロウ』です。
リーアム・ニーソンの記念すべき出演100本目だそうです。リーアムおめでとう!!
読書は趣味の一つなのに私はレイモンド・チャンドラーがダメなんですよね〜。まあ全作品を読んでみたわけではないので、一概に「ダメ」というのは失礼だとは思いますが、どうも文体というか言葉使いが苦手でした。そのため、探偵フィリップ・マーロウのシリーズも読んでいません。
だからこそ、新鮮に一本の映画として楽しめるかなと思ったのですが…なんというか…。例えばリーアムのアクション物『96時間』シリーズなどとは比べ物にならないほど退屈でした。(ごめんなさい!)
なんででしょうね。この時代がダメなのか。どうも展開がまどろっこしいのか。チャンドラー作品は村上春樹の翻訳でも有名で、きっと物凄いファンがいると思います。まあどの分野にも「物凄いファン」というのはいるわけで、単に私はチャンドラーはダメということですね。失礼しました。
帰って来てからやっぱり食べたい!と思ったのはユーポー麺でしたw 刀削麺サイコーw 月に一度は、いや二回は食べたいですw
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