Amy's This Week
2020.03
3/2-8,2020 日曜劇場『テセウスの船』と、『ミッドサマー』
この週は、想定外とは言えないながらもなんとホワイトスネイクが二度目の公演延期と発表されました(爆)。どこかの知事じゃないけれど私も叫びたい。「コロナのバカ〜!!!!」涙
そんなわけで、まだまだ大人しくおうちにいる日々が続きそうですね。なので久しぶりにTVドラマのことを。今シーズン毎週楽しみにしているのがTBS日曜劇場『テセウスの船』です。
私はこのワクのドラマはかなり好き…と書きつつキムタクは観ていなかったしな(^^; で気づきました。私は池井戸潤さんのドラマが好きなのでしたw
そう気付くと今回の『テセウスの船』は異例ですが、池井戸潤ドラマの準レギュラーとも言える竹内涼真さんが出てるしねw あと、タイトルが良いです!ギリシャ神話と聞くだけで、私はときめいてしまいますww
原作はコミックということで、過去と未来を行ったり来たりするストーリーは荒唐無稽ですが、そこはフィクションとして楽しむとして、過去の出来事が変わったら現在は変わってしまうのか?という、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』(すでに35年も前です!!)と同じというか、古代ギリシャからなのですから、たぶんこれは永遠のテーマなのでしょうね。
まず第一話で「これ誰?」と思った人が、後から榮倉奈々さんとわかりました。アカデミー賞受賞者で日本大嫌いなカズ・ヒロさんも真っ青な老けメイク!(いえ、きっとカズ・ヒロさんは真っ青になりませんww)さらに鈴木亮平さんも。こちらはすぐに誰と分かりましたがw 二人とも単に老けたのではなく、しっかり「散々苦労を重ねた末に老けた人」のメイクになっていて、日本にもカズ・ヒロさん並の、いえもしかしたらそれ以上のメイクアップ・アーティストはいるんだな、と思わせてくれました。
現在へ戻ると、俳優さんたちが普通なのでホッとしますw その中でホッと出来ないのが、主人公の姉役が貫地谷しほりさん。私はこの人苦手です〜ww 嫌いというわけではなく、むしろこの人の演技が上手いからなのですが、観ていてイラつく女を演じさせたらピカイチ!ww NHK大河『女城主直虎』で井伊直親の妻しの役で、もう散々イライラしましたwww 以来、優柔不断なくせに嫉妬深く気が強く我を張る…と、とにかく面倒臭い女を演じさせたら最高な人ですww 実際の周囲にはいて欲しくないですね〜w
さらに、最近凄みが出てきた麻生祐未さん。元宝塚で、50過ぎてもとても綺麗な人ですよね。でも、近年かなり怖い役を演じることが増えてきました。こういうのを、演技の幅を広げる…と言うんでしょうね。もうこの人が出てくると、その笑顔の裏を勘ぐってしまうようになりましたww
とまあ、演じる人々を見ているだけでも面白い上に、ストーリー展開も全然読めません!TVドラマは原作のコミックとは違う結果になると言われているので、原作を知っている人でも展開が読めないわけですよね。最近はだいぶ犯人に近づいてきたようですが、果たして今後はどうなる?最終的にはどうなる?とても楽しみです。
さて、冒頭で「ギリシャ神話と聞いただけでときめく」と書きましたが、ギリシャ神話の『テセウスの船』というお話、全く知りませんでした。(てか、世の中ギリシャ神話を全て知っている人はいるのか?w)これがとても興味深いのです。
古代ギリシャの英雄テセウスが、クレタ島の怪物ミノタウルスを倒してアテネに戻った時の船。これを人々が英雄の記念に残そう、ということで、ボロボロになった船体や櫂、帆などを新しい物に交換。すると、やがて全てが新しい素材で出来た船となり、果たしてこれが元々のテセウスの船と言えるのか?というお話です。
これは大変奥深いテーマです。確かに、はっきりと目に見える物体の場合、全てを交換してしてしまったらもうダメですよね〜ww ギザの三大ピラミッドの脇に埋められていた太陽の船があります。あれは朽ち果ててボロボロの状態だから有り難く「古代の船だ〜」と感動するわけですからw
ん、でも伊勢神宮などは20年ごとに新しくしても有り難さは変わりません。それは外観は変わっても、大切なのは中の(目に見えない)神様だから…ということでしょう。であれば、そう。『僕のワンダフル・ジャーニー』のベイリーも同じですね!どんな犬になってもベイリーはベイリー!ああ、思い出すだけで涙、涙ですwww
ではバンドで考えてみたらどうでしょう?Queenは、フレディーがいなければQueenではない、と言って辞めたのはジョン・ディーコン。でもブライアンとロジャーはフレディーがいなくてもQueenとして活動していますね。
ボーイズIIメンは、私が仕事をしていた頃はまだ4人組でしたが、現在はマイクが抜けて三人組でボーイズIIメンとして活動中。ウォレントは、今でもウォレントとして活動しているようですが、ジェイニーのいないウォレントはウォレントではありません(私見ながら断言)。
KISSは、ジーンとポールが残っていればKISSです。オリジナル・メンバーが半分になってしまったわけですが、それはむしろ「KISSを存続させるため」だったとジーンは言っていたし、昨年末の来日も含め現在進行中のツアーを見ても、それは大正解だったことが分かります。
ではエアロスミスはどうでしょう。ブラッドがいない時、トムがいない時、ジョーイがいない時、臨時プレイヤーを迎えエアロはエアロとして、特に返金受付もしないまま普通にライヴを、ツアーを続行しました。かつてトムが自嘲的に「僕らは『L3』だから」と言っていたのを思い出します。L3とは、Less Interested(あまり興味を持たれない)な3人…ということです。そ、そんな!
でもジョーイがいなかった昨年のライヴでは、私はむしろ音が良くて臨時プレイヤーJDのサウンドに大喜びしてしまいました。ごめんなさい(^^; それでも忠実なる世間のエアロヘッズからは、ジョーイを待ち望む声が溢れました。そこで今年の社長の決断。エアロヘッズだらけではないグラミー授賞式ライヴでは音の良いJDを使い、ヘッズだらけのヴェガスのレジデンシー公演にはジョーイを迎え入れ…さすがです。
閑話休題。過去STが歌えない時は公演をキャンセルしていました。ではSTさえいればエアロスミスなのか?といえば、ジョーがプレイ出来なくなっても、多分同じでしょう。なぜならSTが嫌だろうし、実際過去一度もジョー抜きエアロ・ライヴはありませんから。途中で倒れた…はありましたが(^^;
本人たちがはっきりと決めていて、それをファンも受け入れていれば、テセウスの船的パラドックスには陥っていないのでしょうね。が、例えば現在も活動中のセバスチャン・バックのいないスキッド・ロウは?未だテセウスの船問題を抱えていると言えそうです。
とまあ話は広がりましたが、未だ先の見えないコロナ騒ぎの続く日々の中、ドラマ『テセウスの船』の先も全く見えないまま。あと3週間でどうまとまるのか、楽しみで仕方ありません。コロナ収束もあと3週間!などと、ケツカッチンだったら良いのにね。
そんな週の一本は、『ミッドサマー』です。
本当は『ミッドソマー』ですけどね。なんならスウェーデン語で『ミッドソンマル』=夏至祭のことだそうです。
夏至祭そのものは実際にあるそうですが、この映画の中の夏至祭は、スウェーデンのどこかにいるカルト集団のモノ。いや〜、思いの外グログロでした〜www
私は動物が痛めつけられる映像は本当に見ることが出来ないのですが、人間は全然平気w その肉体が破壊される場面も全くOK!だって、100%ホンモノではないと確信を持って見ることが出来るから。むしろ、どう作っているのだろう?と、マジマジと見たくなる方ですww
そんな自分なので、これもしDVDや録画なら、画面を止めてよ〜く見たいシーンがいくつもありましたwww それほど、よく出来ていて、いやもうぐしゃぐしゃで大変!(^^; 15歳以下鑑賞禁止は分かりますw こんな映画観たら、夜眠れなくなっちゃうねww
カルト集団=一種の新興宗教が、どうやって新たな信者を集めるのかがよく分かりました。不幸な時に慰めてくれる人に要注意です。でも、そうして入信した本人が幸せなら、他人がとやかく言うことではないのかもしれません。この作品でも、壮絶なラストでの主人公、かなり幸せそうで不気味でした。
おどろおどろしい出来事が24時間煌々と太陽が照らす白夜の下で繰り広げられ、赤い血の不気味さが赤やピンクなど色とりどりの花と同化して見えてしまう。その明暗対比が、さらにカルトな不気味さを醸し出していました。2時間18分という上映時間も全く苦にならずあっという間でした。
初めて観た『血の鷲』(ブラッド・イーグル)。生きたまま背中の皮を開いて肋骨を折り、肺を引っ張り出して鷲の羽に見立てて折った肋骨に突き刺す…というバイキング時代の処刑方法だとか。え?じゃあまだ息はあったの?やだ、やっぱりこれはもう一度観なくてはw
来月に公開予定だった『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』がコロナのおかげで(「世界的な映画興行市場の状況を査定し、じっくりと考慮した結果」ですって)なんと11月に公開延期になったり、実際最近のシアターは結構ガラガラなんだけど、2時間50分というディレクターズ・カットも上映されるそうで、これは人気のある証拠。美しく恐ろしい『ミッド・サマー』プチブレイクしていますw 白夜を扱ったこんな作品が、実際にちょっと映画界を明るく照らしてくれたようで良かったです。さ、ディレクターズ・カットも観に行こう!
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