Amy's This Week

2022.04

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2022.04.12

4/4-10, 2022 グラミー賞 2022と、『アンビュランス』

月曜日、先週のアカデミー賞に続いて今度は第64回グラミー賞の授賞式が開催されました。場所は初めてVegasに移しての開催です。アカデミー賞同様、グラミー賞でも未だコロナ禍のためか式の短時間化を計っているようで、放映された式典では触れられてもいない部門もありましたが、まあそこは仕方ないと捉えるしかないでしょう。それでも私は今回のグラミー賞には大満足でした!

ではあくまでも私個人の感想による、良かった〜!と思えたハイライトを振り返りますね。とにかく今回は、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークのプロジェクト、シルク・ソニックに尽きました!

ラスヴェガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナを舞台としたグラミー2022。まずオープニングを飾ったのがシルク・ソニックです。『777』って、ヴェガスのためのような曲w ヒャッホ〜!!www ブルーノがギターを弾いています!ヴェガスに相応しく、オープニングから大いに盛り上がりました!

アンダーソン・パークが、すっかりお笑いの蛍ちゃんのようなヘアスタイルになっていたのにはびっくりwww

印象に残ったパフォーマンスを出演順に書いていこうと思います。その中で今回唯一残念に思ったパフォーマンスが、ラテン部門で私は知らないアーティストだったのですが、J.バルヴィン ft. マリア・べセラの『In da Getto』でのパフォーマンスでした。あれ?と見覚えあったのです。これ、思い切りパクっていますよね。

パクリ元が個人のアーティストではないので、誰にも文句は言われないのでしょうか。だって、元ネタはフランスはパリ市ですからね〜。昨年の東京パラリンピックの閉会式で、次の開催地であるパリのパフォーマンスでした。こちらでは全員が車椅子に乗っていて、腕の動きだけでの素晴らしいパフォーマンスで大感動したのでした。コチラです。

素晴らしかったから…ということでインスパイアされたのであれば、敬意を持ってそう言うべきでしょう。音楽とスポーツと、全く世界が異なるのですから、気づかない人が多いかもしれない中黙ってサラッとやってしまったら単なるパクリ。J.バルヴィンはコロンビアのアーティストということですが、ご本人は東京パラの閉会式を観ていなくて、アイデアを出した人(パクった人)の意見を鵜呑みにしたのでしょうか?仮にそうだとしても、これだけのプロダクションになるのであれば、誰か一人は気づいて進言してあげれば良かったのに…と、モヤモヤしました。

さて、ではあとは良かったことをw アカデミー賞も獲ったビリー・アイリッシュとお兄ちゃんw グラミーでは楽曲賞やレコード賞など、ノミネートされていた部門はシルク・ソニックに獲られてしまったけれど、凝ったセットでの『Happier Than Ever』良かったです。亡くなったフー・ファイターズのテイラー・ホーキンズのTシャツを着ていたことも、ビリーさすが。

足元が水に浸かって逆さまになった部屋の中…という不思議なセットでした。なんか水を張った床は、春馬くんの最初で最後となったMVを思い出してしまい、ついウルっときてしまいましたが。

その後屋根の上(逆さになった家だから屋根ではないけれど…w)に上がって、お兄ちゃんと並んでのパフォーマンス。最後は雨が降ってくるし、もうびしょ濡れですwww それでも、しっとりしたバラードが終盤は雨の中でメタル風になる歌い方は、やはりビリー・アイリッシュ。凄く良かったです。

さてまた小ネタその1。大好きなデュア・リパ(プラチナブロンドになっていた!)とミーガン・ジー・スタリオンがプレゼンターで登場しました。全身ヴェルサーチの同じドレス。これは1998年にMTVアウォードでウィットニー・ヒューストンとマライア・キャリーが同じドレスだった事件を再現したそうで、「あら、同じじゃない」「じゃあ、ドナテッラを呼びましょう」ということで、デザイナーのドナテッラ・ヴェルサーチが登場し、その場でカスタマイズしてそれぞれ違うスタイルにするというもの。ちょっとした小芝居でしたw

それはそれで、ドナテッラを見れただけでも興味深かったですw そもそもこの二人だったら別にカブっても揉めないと思うんですけどね。まあ、マライヤは嫌がりそうかなww 女性って、ある意味二分化されると思うのです。偶然同じ服やバッグだった場合、「カブった」と嫌がるタイプと、「おソロね!」と喜ぶタイプww 私は断然後者ですよw 誰かの真似をしようと考えることはないですが、結果的に同じだったらシンパシーを感じるというのかな。同じ感性の人がいたと思って凄く嬉しいですけどねww

が、私がこのシーンで驚いたことはそんな事ではありません。ライティングのせいもあるかもしれませんが、この二人。肌の色がほとんど同じように見えませんか?ええ〜〜??すっごく不思議!ミーガンはわりとダークな方だったと思うから尚更です。デュア・リパが思い切り日焼けメークしたのでしょうか?何気にとても不思議なシーンでしたw

さて、感動的と言って良いのか…凄く心が揺り動かされたのが、ウクライナのゼレンスキー大統領のビデオ出演でした。彼の演説は、しっかりと音楽ファンに訴える的確な内容で、最後は国のフリーを訴えながら、ジョン・レジェンドの『フリー』の紹介に繋げるという素晴らしさ。大統領の出演はグラミー主催者のレコーディング・アカデミーが依頼したとの事なので、グラミー側と綿密に練った内容だったのでしょうが…本当に素晴らしいものでした。またわずかながら、ウクライナへ支援をさせて頂きました。

そんなゼレンスキー大統領に曲名紹介をされたジョン・レジェンドのパフォーマンス。よく見れば、パフォーマーの衣装も青と黄色でしたね。

さてここ何年も、私にとってグラミー賞で一番のお楽しみだったのが追悼コーナーでした。で、今年もそうなるはずだったようです。なぜならここでパフォーマンスするのはロック演奏・歌唱賞、ロック楽曲賞にノミネート(受賞しました)されていたフー・ファイターズの予定だったからです。が、テイラー・ホーキンズの不幸で急遽フー・ファイターズが出演辞退となり…涙。追悼コーナーの冒頭では、かなり長めにテイラー・ホーキンズの映像が流れました。R.I.P.…

小ネタその2は、久しぶりにアヴリル・ラヴィーンを見たことです。プレゼンターとしての登場でした。相変わらず元気そうで、声が可愛かった。ブロンドの毛先をオレンジにしていたのがエッジが効いて、とてもアヴリルらしかったです。

小ネタその3は、ポップ・デュオ/グループ賞を獲ったドージャ・キャット ft. シザの二人です。なぜか松葉杖を使っての登場だったシザですが、二人とも凄く綺麗なドレス。が、まるでお笑いコンビみたいにハッチャケたトークww(受賞スピーチなのにトークと思えてしまうwww)のちにシザの松葉杖の原因が「ベッドから落ちた」というのも、本当かネタなのか…ww とにかく明るく楽しい二人でした。受賞おめでとう!

終盤で圧巻のライヴを披露してくれたのが、お楽しみだったH.E.R.でした!なんと前半ではあの伝説のジミー・ジャム&テリー・ルイスとの共演です。うわ〜!二人ともパリッとしていて、30年前との違いが分かりません!素晴らしい!

そしてそして…H.E.R.がドレスをサッと脱ぐというか外して、同系色のパンツスタイルになると、ドラムス演奏を始めました。ヘッドに水を張っていて、その迫力たるや。ひゃ〜!サングラスしていて良かったね〜wwww

その後ドラム・ライザーを降りると、そこにはトラヴィス・バーカーが座り、H.E.R.はギターを抱え、レニクラ登場です!

ぎゃ〜!二人ともカッコ良い〜!!!!

この日のオープニングのシルク・ソニックに次いで、H.E.R.&レニクラ&トラヴィス・バーカーのライヴ。この2組のライヴだけで、私はもう大満足でしたよ!!

そして、最後には最優秀楽曲賞と、放映では省略されていましたがすでに最優秀R&B楽曲賞、最優秀R&Bパフォーマンス賞も獲っていたシルク・ソニックが、最優秀レコード賞も獲りました〜!二コール・キッドマンの夫であるキース・アーバンがプレゼンター!

「やったな」と感慨深く見つめ合い…

ハグしたかと思うと…

曲に合わせてパッと二人手を広げて、キャ〜と歓声が飛びました。いや〜、最高!かっちょ良い!

アンディ(アンダーソン・パーク)に花を持たせるかのように、ブルーノは興奮するアンディに話させました。「今、俺たちは必死で謙虚になろうと努力している。でも、こいつはこの業界で言うところの『総ナメ』ってヤツだぜ!今夜はシルク・ソニックの奢りだ。飲んでくれ!」wwwww

そして最後に「ブルーノも何か言えよ」と促すと、ブルーノは「God bless you all!! Good night!!!」とだけ言って締めましたwww いやもうホントに最高!最高!

昨年のグラミー賞授賞式では、発売がグラミーの審査対象ではない時期にも関わらず、世界初公開ライヴとして『Leave The Door Open』をパフォーマンスしたこの二人。それが功を奏したかどうかは分かりませんが、丸々1年間使って、満を辞しての『Leave The Door Open』が最優秀楽曲賞やレコード賞を獲ったのはさすがでした。さらに、驚くことにアルバム発売は2022年11月ということなので、この曲が収録されたアルバムは来年のグラミー賞の審査対象ですw 素晴らしい販売計画w きっと来年のグラミー賞でも、この二人を観ることが出来そうですねw

 

そんな大満足なグラミー賞があった週の一本は、これまた大満足の『アンビュランス』です。

お久しぶりのマイケル・ベイ監督。『トランスフォーマー』のマイケル・ベイ監督は、やっぱり期待を裏切りませんね!アメリカで『ベイヘム』という造語(マイケル・ベイ監督の『ベイ』と、破壊・混乱などを意味する『メイヘム』をくっつけた)が作られたほどで、まさにベイヘムの真骨頂!

お約束の壮絶なるカーチェイスは、なんと終いにはヘリコプターとも繰り広げられるし、もちろん激しいクラッシュは数えきれず。マシンガン搭載自動運転車が突っ込んでくるとか、もう笑ってしまいたくなる程の迫力の連続でした。

そして映画ファンとしてとても嬉しかったのが、過去の名作へのオマージュが散りばめられていたことです。ヘリに追われるのは『グッド・フェローズ』だし、ロサンゼルス川を疾走するのは『ターミネーター2』だし、LA市内での激しい銃撃戦といえば『ヒート』でしょ。全て名作で私の大好物でした。マイケル・ベイ監督も好きだったのね!と嬉しかった〜!

そもそもが『トランスフォーマー』の監督なのですから、細かいことを言ってはダメなのですw とにかくアクション映画への愛や情熱を感じながら、ひたすら楽しめばOKなエンタメ作品です。ドローンを使ったというカメラワークも最高でしたよ。ヒャッホ〜!

そして…アカデミー賞でのビンタ事件でウィル・スミスだけが処罰の対象となりクリス・ロックはお咎め無し…という結果に釈然としなかった私を、超スッキリさせてくれた締めくくり。「悪いことした人でも根は良い人だし、仕方なかったんだし…」的なまさに遠山の金さん裁きな結末にはありがとうしかありませんw マイケル・ベイ最高!だから映画って良いのよねwww

 

実は…、敢えて取り上げても特に書くことが無いなと思ったので最後に少しだけ。アカデミー作品賞を獲ったので、早速『Coda〜あいのうた』も観ました。ストーリーは全てが予想通りの展開でした。これは半年後にテレビで観ても良かったな〜w(あくまでも個人の感想デス)ただ、実際の聴覚障害を持つ俳優を何人も起用した制作過程を思えば、その努力は史上初の試みで、アカデミー賞受賞に値するのでしょうね。まそれを言ったら、マイケル・ベイの車とヘリの壮絶チェイスも史上初の試みだと思うのだけど…あははw スミマセン!www