Amy's This Week

2023.05

08
2023.05.08

5/1-7, 2023 Peace Out!なGWと、『ザ・ホエール』

今年もGWがやって来ました。が、今年は特別。何といってもマスク無し、声出しOK、どこも厳しい入場規制無しな、ようやくパンデミック前に戻ったようなGWだったからです。なのでテレビではあちこちの行楽地で楽しむ人たちの様子が日々映し出されていました。

GWなんてどこも混むし高いし…と半分負け惜しみのような思いを抱きながら他人事のように眺める私w そうか、コロナ前に戻ったんだ…と漠然と思いつつ、とにかく20年以上祝日には関係のない人生を送って来たので私にとっては他人事です。さらにようやく4月末で決算のまとめを終了したところに、今年は5/1発表でこれでしたもんw

何とも大々的な宣伝でしたね。凄くお金掛けてて。これはチケ代相当な高さになるだろうな、と早くも戦々恐々としておりましたw

ホント、日本でチケ代が1万超えたとか2万近いとか文句言ってるネット民よ。ちょっとエアロのチケ取りしてごらんなさいよw 日本円で2万円って今のレートなら約150ドル。はぁ?それって取扱手数料ですか?って感じwww 日本のチケ代は安過ぎるんです。別にそれに文句を言う気は全くないけれど、それを基準にしては絶対にイケナイということ。日本が物価安いんです。

本場では、今や手数料だけで1-2万円取られる時代です。忘れもしない、かつてAF1でチケットの取り扱い手数料を500円取ったら(この値段設定はアメリカ本社の決定でした)「ぼったくり」とか、「私腹を肥やしている」とか、私散々言われました。その頃の悔しさと言うか悲しさがもう一生忘れられず、出来る限りそうした人というか世界から離れたいと思いながら仕事を続けてきました。なのでその後AF1から離れてVIPクラブになったのは、本当に胃痛頭痛の原因から逃れられたようでした。

VIPクラブになるとエアロに対してはトラベル・パッケージ(TP)に専念するようになり、それも公式ファンクラブとかではなく私設のVIPクラブに参加ご希望の方々のみ対象になったので、本当にストレスフリーになりました。そんなこんないろいろあった道のりを経て先月ジョー様ソロに行ったところ、マネージャー氏に「ついに30年の付き合いになったな」と言われ私もびっくりw ちょっとしみじみしてしまいましたw

それからすぐにこの宣伝攻撃w う〜ん、3年ぶり?に胃がウリウリしました。あ〜これこれ!この感覚!あのいつもの感覚。こうしたことが一切無かったコロナ禍がいかに平和だったことかww 「一難去ってまた一難…」ってかつてエアロのマネージメント社長に愚痴ったことがあったのですが、その時言われたことが「That’s a life(それが人生)」でした。そんなことを思い出して、このウリウリ感を抱くことが私の人生なのか…と半ば諦めてw このGWに全然祝日ではないアメリカとやり取りしていたのでしたw

パンデミックを経て航空運賃は爆上がり。の割にはサービス低下で悲しいのですが、まあパンデミック中に潰れずにいてくれただけ有難いと思うしかないです。そしてあとは早くパンデミック前の状況(価格&サービス)に戻ることを願うのみ。私が元気なうちにそんな日が来れば良いけどねw

チケ代が1枚10万円とかフツーにするのであれば、VIP価格は推して知るべし。あくまでも私が知る範囲でですが、VIP=ミーグリが有料になり、そこそこの価格で販売され始めたのが2000年頃でKISSとエアロスミスでした。それを考えれば以来ずっとVIP最前線で販売され続けているこの2バンドは、本当に強いです。常にKISSの方が若干(?)高かったですけどね。最上位のVIPは日本円で50万円くらい。が今回エアロも40万円近くとなり、かなりKISSに迫ってきましたw

…なんて、お金の話ばかりするのは下品ですね。ごめんなさい(^^; かつて上司に言われました。「バンドには金額について言ってはいけない」と。チケットやVIPの金額を決めているのはバンドではないからです。またある意味金額=バンドの価値なので、マネージメントはより高く設定したいわけです。それは大リーグにおける大谷のギャラと同じ。あとは「それでも良い」というファンだけがついて行けば良いのです。

というわけで、爆上がりのエア&ホテル、そしてチケ代、VIP代でもこれが最後とばかりに決意した人は、半年以上も前に早くもチケを押さえて今頃はホッとしていますね。私もリクエスト下さった方々の分を押さえました。これでしばらくウリウリから解放されますw

コロナ禍を経て、それ以前には世界一のファンなくらいの勢いだった人たちがひっそりしてしまったのは少し寂しく思いました。でも逆に、こうした試練を経ても情熱が変わらなかった人が浮かび上がりましたよね。私も自分にびっくりですw

個人で渡米する人もたくさんいらっしゃると思います。日本からだけに止まらず、世界中から渡米するファンがたくさんいれば良いな〜と思っています。KISSもエアロも、奇しくも同じような時期でついに最後を迎えるのはどちらのファンも今まで幸せだったということでしょうね。最後の最後まで、ファンもバンドも健康に突っ走って欲しいです!

そんなわけで相変わらず連休もバタバタしていましたが、やっと最後の週末に山に行ってきました。1ヶ月ぶりの山の中は、とっても気持ち良かったです。

 

そんな週の一本は、『ザ・ホエール』です。

お久しぶりのブレンダン・フレイザーが、毎日4時間かけて特殊メイクをして撮影したという話題作。かつて恋に落ちて身勝手な行動をとってしまった人物が、その後そんな過去を悔いて、自らを罰するかのように過食した結果の超肥満体。血圧上が238下が134ってもう意味が分かりませんが、その結果としてうっ血性心不全で死に瀕している…というお話です。

身勝手な過去を悔いて…とは言っても、それは恋人が亡くなってしまったからであり、もしも恋人が健康で今も楽しく二人で暮らしていたら、そもそも肥満になることはなかったでしょうが悔いることもなかったでしょう。つまりは何れにしても身勝手な人なのです。

離婚した奥さんの気持ちや残された娘の気持ちが痛いほど分かります。肥満になったのだって自己責任でしょう。とはいえ、死に瀕して反省するようなことを言われたら許すしかないですよね。ズルい…。苦笑

看護師の友人の気持ちが一番伝わったかな。物凄く優しい人で、それは亡くした弟への贖罪的な意味もある優しさだったのかもしれません。とにかく暗い作品なんですが、登場人物全員の、それぞれの「仕方ない」という思いが伝わって切ない作品でした。そう、「悲しい」ではなく「切ない」です。さすがなA24作品でした。

そんな作品でアカデミー賞主演男優賞を獲ったブレンダン・フレイザー、おめでとう!「今回の特殊メイクに比べたら、若い頃砂漠の中を走り回ったことなんて全く大したことなかったよw」と言っていたそうですw 『ハムナプトラ』シリーズ、大好きでした。

『ハムナプトラ』で一世を風靡した感ありましたけどね。なぜブレンダン・フレイザーがお久しぶりだったかといえば、彼自身いろいろあったようです。体は大きいのにメンタルが繊細な人なんですね。実はそんな人なのかな?と思った作品がありました。

『愛の落日』(2002)って、めちゃメロドラマなタイトルで気恥ずかしくなりますが、原題はグッと素敵な『A Quiet American』(静かなるアメリカ人)。ブレンダンが『ハムナプトラ』からは想像もつかないほどタイトル通り寡黙な人物を演じていました。その時はブレンダンには意外な配役と思えましたが、物凄く良かったんですよね!きっとブレンダン的には、ずっとこちらの方が馴染んで演じ易い役だったのでしょう。

成人して、社会人として過ごしてずいぶん年月が経っても、ずっと忘れることのできない嫌な出来事というのは誰にでもあると思います。その嫌なことをした本人は結構忘れてケロッとしているんですが苦笑。ただその忘れられないことに囚われるか、それはそれとして今を生きるかで人生変わってくるのでしょうね。ブレンダンも、今回久しぶりに天職に戻れて、その結果が評価されて、本当に良かったです。

 

先日駅で見守られているツバメの巣がありました。

そこにちょうどツバメのパパとママ(たぶんw)がいて、おしゃべりしていたのがとても可愛かったです。電車に乗る必要がなければ、1時間くらいボ〜ッと眺めていたかったですw