Amy's This Week

2023.05

16
2023.05.16

5/8-14, 2023 今週の一本、『MEMORY』

この週は、ずっとMacの前に座っていたGWを引きずってしまい出掛けたのは歯医者さんくらい。週末は久しぶりの友人に会えましたが、それだけで満足し夢中で喋っていたのでせっかくのお食事も一切写真を撮っていませんでしたw なので、いつもであれば「今週の一本」として最後に書く映画のことをメインに、映画ファンの徒然を書いていこうと思います。

そんなわけで今週の一本はこちら。『MEMORY/メモリー』です。

リーアム・ニーソンならもう私はなんでも観ることにしていますw 『96時間』の大ヒット以降、「大人しそうなおじさんの大アクション物」とだいぶマンネリ化していることは否めませんが、それでもやっぱり観るのがファンというものw そう、私はリーアムが大好きだからw

さらにこの『MEMORY』では、なんとガイ・ピアースにモニカ・ベルッチが出ているんですよ!!これがもうめちゃ見モノです!!!何といってもあの美しいガイ・ピアースがまるでメキシコ系のように見えて、もちろんそれを狙っての演技なのでしょうが、俳優魂の凄みを見せてもらった気がしました。これがあの美しい白人のガイ・ピアースなんですよ。

もう1枚。

テキサス州エル・パソと国境を挟んだメキシコのシウダド・ファレスとを行き来するストーリーなので、メキシコ系アメリカ人が全然珍しくないエリアです。実際最初は私もこの人がガイ・ピアースとは分かりませんでした。せっかくなので、過去の美しいガイ・ピアースをご覧下さいw

余談になりますが、このメキシコのシウダド・ファレスというのはめちゃ危険な街で、日々街のどこかに死体が転がっていると言われています。それほど残虐なメキシコ・マフィアが横行する街なんですね。な〜んてことを知る前に、私は行っちゃったんですw エル・パソを起点にして、ニュー・メキシコ州のカールスバッド国立公園に行った時です。メキシコのシウダド・ファレスはエル・パソから本当に車で10分くらいで行けてしまうので、ちょっとメキシコを覗いてみようと思ったんです。アメリカ側からは簡単に行けるので。

国境のアメリカ側に車を止めて、徒歩で国境を超えました。そしてシウダド・ファレスに入った瞬間、「これはマズい」とすぐ思いました。何というか、平日の昼間だというのに固まって喋ったり、壁の無いバーで飲んでいる男たちがジーッと私たちを見ていたのです。「立ち止まっちゃダメ!」「横を向いちゃダメ!」とひたすら正面を向いたまま歩き続け、次の角を右、その次の角も右、その次も右…と歩き続け、Uターンしてノンストップで国境に戻りました。無事にアメリカに戻れた時は死ぬほどホッとしたっけ。あの怖さはなんとも言い表せないのですが、あれこそ肌で感じた恐ろしさでした。その後シウダド・ファレスの実情を知り、なんて無茶なことをしたのかと反省しましたw どこでも事前情報を仕入れるのは重要だと、この時学んだのでした。

閑話休題。もう一人の見ものはあのモニカ・ベルッチですよ!『イタリアの宝石』と称されるモニカ・ベルッチも現在58歳。フランスのカトリーヌ・ドヌーヴもそうですが、ヨーロッパの女優さんはとても美しく年齢を重ねていきますね。一切のサイボーグっぽさがなく自然ww とても憧れます。知性がにじみ出るんですね。今回は悪役で登場。光を放っていました。

モニカ・ベルッチはあのヴァンサン・カッセルと結婚していました。二人とも大好きなので、二人の結婚はとても嬉しく思っていました。でもその頃に共演した話題作『アレックス』はあまりにも強烈で、よくモニカが出演OKしたな〜と当時思ったものです。ヴァンサンへの愛があったからか、シンプルに役者魂だったのか。本当に不快で不愉快な『アレックス』。当時は納得したくて二回観ましたが、その後はもう二度と観たいとは思いません。仲が良かった頃の二人の写真がこちら。とっくに別れてしまいましたけどね。きっとヴァンサンがバカなことしたんだろうな〜w

というわけで話を主演のリーアム・ニーソンに戻します。私がこの人を知ったのは、1993年スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』でした。日本公開は1994年。エアロスミスが来日した年だw アカデミー賞12部門でノミネートされ、そのうち作品賞、監督賞を含む7部門で受賞しました。素晴らしい作品。全世界の人が見るべきだと思います。

リーアムの運命を変えたと言っても過言ではないのが『96時間』(2008)です。めちゃくちゃ面白くて、映画も大ヒット。この大ヒットのせいで、その後のリーアム作品の黄金パターンが出来上がりましたw またこの作品のおかげで、絶対に10代の子供(娘)だけでパリになんて行かせてはダメだと学んだ親も多いでしょうw 原題は『Taken』で、このままにしてくれても良かったな〜と思いましたが『96時間』もさほど悪くはないので妥協出来ましたw この後『96時間/リベンジ』(2012『Taken 2』)と『96時間/レクイエム』(2014『Taken 3』)と続き、『2』もかなり面白かったです!

そんな『96時間』より前ですが、私は『キングダム・オブ・ヘヴン』(2005)がめちゃお気に入りです。ちょうど塩野七生さんの『十字軍物語』も読んでいたので、この作品に合致する部分をもう一度読み直したりして、繰り返し観るためにDVDも購入しましたw 何と言っても監督がリドリー・スコットですからね!かなりしっかりと歴史に沿った内容で、日本人的には馴染みの薄い十字軍の物語を、見事にビジュアル化して興味深く教えてもらえました。

またここから西欧のキリスト教社会と中東のイスラム教社会の戦いに興味を持ち、最終的にマルタに行こう!となったのでしたw ヨーロッパの歴史に興味を持つと、本当にキリがないですww

リドリー・スコット監督の歴史ものといえば、チャンピオン的存在が『グラディエーター』(2000)でしょう。古代ローマ好きとしては堪らない作品です。ラッセル・クロウはあまり好きではないんですが、やはりこの作品では良いですよね。また、これで私はホアキン・フェニックスが大嫌いになりましたw アカデミー作品賞を見事獲ったので、ご覧になっていない方はぜひ!!

この後のリドリー・スコット監督は破竹の勢いで凄い作品を叩き出し続けました。戦争映画好きの私にとって、未だに最も迫力があったというか怖いと思った作品が、リドリーの『ブラック・ホーク・ダウン』(2001)です。日本ではあまり知られていない(と思う)1993年ソマリアでの民族紛争に米軍が派兵されての戦いなのですが、その迫力がもう!あまりに緊張の連続で観ているだけで疲れ果ててしまったので、例えば『プライベート・ライアン』(1998)などはDVDも買って本当に何度も観たんですが、『ブラック・ホーク・ダウン』はもう二度と観たいとは思いませんw それほど「凄かった」とかしか言えない作品です。

そして続くリドリー作品は「ハンニバル』(2001)ですよ。思わず顔がニヤけてしまうw それほど大好きw 『羊たちの沈黙』(1991)の続編ですが、内容を知って主演のジュディ・フォスターは降りたというのが話題になりました。そんなジュディの代わりにクラリス役を引き継いだのがジュリアン・ムーアで、ここで私は一気にジュリアン・ムーアが大好きになったのでした。

またもう一人大好きなレイ・リオッタがまあ嫌な役で最高www 舞台はこれまた大好きなフィレンツェに飛ぶし、あのベッキオ宮殿からあんな事を…www ああ!もう一度観たくなってきました!

リドリーはこの後も精力的に作品を送り出し続けますが、その中でまたまた忘れられないのが『悪の法則』(2013)でした。これはまさに今週の一本『メモリー』に登場する残酷なメキシコ・マフィアのお話。マイケル・ファスベンダーも良かったし、ハビエル・バルテムも、ブラッド・ピットもとても良かった。が一番はキャメロン・ディアスで、この人はこんな悪い女の方が絶対良いと思いました。後味の悪さは、まさにリドリー作品の真骨頂ですw

私としてはリドリー・スコット監督には歴史モノをもっとやって欲しいのですが(『最後の決闘裁判』(2021)も面白かった!)、並行しての『エイリアン』シリーズもきっと監督のライフワークになっているんでしょうね。『エイリアン』(1979)以降はリドリーではありませんがもちろん『2』(1986)、『3』(1992)、『4』(1997)と全て観ました。またリドリー作品の『プロメテウス』(2012)と『エイリアン:コヴェナント』(2017)も当然です。そんな中でも『プロメテウス』は特に面白かったかな。その『プロメテウス』を観て、しっかり内容を覚えていないと『コヴェナント』は意味が分かりませんw この辺は本当に真面目に入り込まないと結構ツラくなってしまいます。まそれがSF作品というものでしょうね。

というわけで、きりがなくなるのでこの辺で。リーアム・ニーソンからエイリアンに飛んでしまいましたねww 次週こそは、久しぶりに美術展にも行きたいです。これから梅雨に入り、その後の酷暑を思うと、梅雨前の今のうちにお出掛けをたくさん楽しんでおきたいと思います。それではまた!