Amy's This Week
2022.08
7/25-31, 2022 箱根ポーラ美術館と、『グレイマン』
異例の早さで梅雨が明けた後、戻り梅雨なんてズルい(笑)言葉で説明されていた連日の雨。結局梅雨はまだ明けていなかったんじゃないの?なんて疑念を抱いていたら、そんな声を吹き飛ばす勢いで晴れまくったこの週。雨も嫌だけど酷暑はもっと嫌ですね〜。
週末には久しぶりにプチ遠出しました。前から行きたかった箱根です。以前渋谷でポーラ美術館展がありとても良かったので、以来ずっと本家に行きたかったのです。箱根ってかなり範囲広いですよね。調べてみたら、ポーラ美術館へは新宿バスタからの高速バスでも行けるようだったので、初めてバスタを利用して箱根に向かいました。
森の中の美術館は、その存在をあまり主張しない佇まいが周囲に溶け込んでいて、とても自然で素敵な雰囲気でした。ポーラ美術館開館20周年記念という『モネからリヒターへ』展が開催中。ちょうど最近リヒターを知ったところで良いタイミングでした。
ポーラ美術館というその名もズバリなバス停で降りた4-5名が、全員この入口の写真を撮っていましたw 皆さん、遠くからやっとここに来れて嬉しいんだろうな〜。もちろん私もです!
日本庭園や日本家屋には『借景』という造園用語がありますが、まさにここもそんな感じ。森の緑を背景にしたガラス張りの建物は、これ以上自然に馴染む人工物は無いといった雰囲気でした。これは紅葉の時期や、雪が降ったりしたらまた素晴らしい雰囲気でしょうね〜。さすが化粧品会社の美術館だと、展示作品を観る前から感動してしまいましたw
ここでは一部作品のみ撮影OKということで、撮影OKな割合は50%くらいはあったでしょうか。かなり満足でした。いつものように、順不同でいいなと思った作品を挙げますね。まずは今回の美術展の顔になっているルノアールの『レースの帽子の少女』です。ポスターになるに相応しい作品ですね。
これは初めて観たベルト・モリゾの『ベランダにて』。結果的に今回観た中で、一番好きかもしれません。今回の『モネからリヒターへ展』は、メイン・テーマが『光』だそうです。なるほど。どの作品も光が見えて素敵です。
こちらは、チラッと最初見た時に「傘をさす女性?」と思ったので、そのタイトルを見て大感動!ロベール・ドローネーの『傘をさす女性、またはパリジェンヌ』です。改めて正面からじっくり観るとだんだん分からなくなってきますがw 少し離れたところから目を細めて見たりすると、やはり傘をさす女性に見えるんですよね〜w
テーマが光となれば、もちろんこの作品は欠かせないでしょうね。言うまでもないモネの『睡蓮』です。やはりこのくらいの蓮具合が良いですね。鎌倉は密過ぎでしたw
おお〜珍しくバックの壁紙が無地です。ポール・セザンヌの『ラム酒の瓶のある静物』。セザンヌはゴッホと並んで、私学生の頃にはあまり好きではなかったのに、年齢と共にどんどん好きになった人ですw なぜかな。
あ〜!これも今回勝手に1、2を争う好きになった作品。アンリ・マティスの『オリーヴの木のある散歩道』です。以前にも書いたけれど、マティスといえばダンスでした。でもこんなカラフルな風景画もあったなんて。楽しい!オリーブの木陰でピクニックの準備をして待っていた男性が、日傘をさしてやってきた女性に両手を広げて「わ〜い!来た来た!こっちこっち!」と言っているようです。雰囲気も楽しい。
さて、日本人画家コーナーでは佐伯祐三の『リュ・デュ・シャトー』。お城通りってことだと思うので、どこかのお城に通じる道なのでしょうか。薄暗い佐伯祐三の作品は、しかしどっしりしているというより、むしろ軽やかな雰囲気があります。思わず制作年を調べたら亡くなる前の年。日本にいる家族が体調を心配したので一旦帰国していたのに、再度渡仏した年でした。その時すでにもう日本には帰らない覚悟だったのかもしれません。そして翌年パリで31歳となり、病を受け入れ、覚悟して、自ら夭逝した画家の、描いている時だけが全てを忘れられる…という気持ちで描いた作品のよう。いやもう完全に私の勝手な想像なんですけどねw そんな事を思いながら鑑賞してしまいました。
これは誰もが知っている岸田劉生の『麗子像』ではなく、『麗子坐像』です。オルタナティヴ麗子w 好きというよりは、「あ、こんな麗子も!」というミーハー心からつい写真を撮りましたw
さてお楽しみのリヒターは、これまた目がクラクラするヤツww 印象派の作品とは全く異なる画風ですが、数メートル離れて観たり、超接近して筆使いを見てみたりと、作品の前で何度も前後したくなるのが印象派と同じです。
さて、ロビーにはポーラ美術館の目玉作品を使った面白いアートがありました。こちらから見ると、新収蔵品だというフェルナンド・レジェの『鏡を持つ女性』です。
こちらから見ると…
面白かったので、ちょうど真ん中から、混ぜこぜアートw
はぁ〜大満足で展示室から出れば、箱根の青い空。この美術館は、またぜひ違う季節に訪れなくてはなりませんね。
外に出ると、あんなところに!
秋にはピカソ展があるようです。また来るのがとても楽しみになりました。
そんな充実の週の一本は、『グレイマン』です。
ネトフリ作品ですが、映画館でも公開されたので。余談ながら、映画館のことを「劇場」というのはなんか腑に落ちないですよねww 今や劇する場ではないんだから。なんだか粉じゃないのに日本語だと歯磨き粉と言う古い習慣と同じ感覚のようww ましてススんでいそうなネトフリが劇場と過去の習慣で呼んでいることが、さらに面白いですwww
閑話休題。ものすご〜い予算を使った豪華なスパイ作品で、めちゃくちゃ面白かったです。これほどのアクションやスケールは絶対大きなスクリーンで観た方が良いです!
3回も観に行き涙した『007 No Time To Die』で最高にカッコ良く可愛かったアナ・デ・アルマスちゃんが、さらにパワーアップし、たっぷり見ることが出来て大満足でした。またキャプテン・アメリカを観ていない私には、ただただ嫌な奴だったクリス・エヴァンスww ホントに嫌だったww そしてロス・ハルフィン氏ともお友達なビリー・ボブ・ソーントンが、歳を重ねたらやたらカッコ良いジイさんになっててびっくりしましたwww
ライアン・ゴスリング扮するシエラ・シックスの不死身っぷりは堪らなく、007、ジェイソン・ボーン、イーサン・ハントに続いて、今後シリーズになったら全部観ようと堅く決意w やっぱりスパイ物は面白いです!
スパイ物ならではの飛びっぷりで、バンコック、プラハ、チェンマイ、ロンドン、クロアチア…まあ楽しいです。そして、『ミッション・インポッシブル』でのプラハのカレル橋脇にあるレストラン水槽爆破シーン、『007 スカイフォール』でのロンドンMI6本部ビル爆破シーン…などに並ぶ名シーンになるであろうウィーンでのトラム銃撃アクション!いやもう、どうやって撮影したのでしょww
元々ネトフリはハリウッドに対してオルタナ系、アート系な作品が多い気がしていましたが、契約数の伸びが鈍くなったため収益性重視になってきたとの噂。そのため今後ますます大物ハリウッドスターを使い、派手な大型作品を作る傾向にあるそうです。それで映画館でも公開されるようなら、大型スクリーン・ファンには嬉しい流れ。さらにハリウッド側もそのうち自ら配信するようになったら…数年後にはMGM、ワーナー、ソニー、ネトフリ…全て映像制作・配信会社として同列になっているかもですね。
この週、『徹子の部屋』で追悼特集があり、カルロスも登場しました。カルロス貫禄があったのでとても40歳には見えないのですがww そんな若くて元気いっぱいなカルロスが見れて、またまた録画が消せませんww こうして思い出に浸りつつも、頑張るKISSのまさかのアンコール来日が発表されたりと、まさに人生はゆく年くる年の繰り返しなんですね。コロナ、酷暑、頑張って乗り越えましょうね!
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