Amy's This Week

2020.06

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2020.06.08

6/1-7, 2020 東京アラート!と、『復活の日』

緊急事態宣言解除が出て間もなく、結局は予想通りの大きな第二波に押し寄せられた東京は、この週ついに『東京アラート』が発令されました。レインボーブリッジと都庁が真っ赤。ラスボス感満載と話題になっていますが、確かに真っ赤な都庁は威圧感が半端ないw

緊急事態宣言解除はそのままなので、デパートもシアターもネイルサロンも営業しているけれど、やはりなんかまだまだ怖いです。先日、新宿の伊勢丹へ行ったら入口と出口が完全に分けられていて、どこから入ったら良いのか探すのが大変でしたw でやっと見つけたら、一人ずつ距離を置いて並び、手に除菌スプレーをかけてもらい、検温されてやっと入場。これなら安心とはいえ、ただでさえ営業時間を短縮しているのに、客数がプレコロナと同等になるには程遠そうです。なので、お目当の商品は無かったのですが、手ぶらで出るには忍びなくちょっとお菓子を買ってしまいましたw

その『東京アラート』という言葉に、「小池さんはカタカナ好きですねw」とテレビで池上さんも言っていました。私はまあ、結構いえかなり?自分も同じなので何とも言えないですがww でも「東京警報」とかにしてしまったら、もしかしたら「空襲警報」を想起してしまうお年寄りがいるかもしれないと配慮したのかも?なんて、やや好意的に受け止めています。

そんなアラート下にある東京なので、結局緊急事態宣言が解除される前とさほど変わらない日々です。もちろん、引き続き十分注意をするのにやぶさかではありませんが、むしろ営業再開したところへ足を運ぶようになった分、緊急事態時より怖さが増しています。Stay Homeって、安心そのものでしたね。なので、やはりなるべく出掛けるのは週1-2回に留めています。

そうしたコロナ禍にある状況は世界中変わらないはずなのに、アメリカではコロナどころではなくなってしまっているようで、残念というか悲しいというか、何とも切なく思っています。先週のジョージ・フロイド氏が白人警官(元)に殺害された事件から大きくなったBlack Lives Matter運動は、まさにUSアラートです。

もちろん、何人であっても命は大事です。絶対に。でも私自身は過去何度もアジア人として、つまり『イエロー』としての扱いを受けたことがあるので、Yellow Lives Matterでもあると思うし、昨年アンテロープ・キャニオンに行った時にはつくづく、ネイティヴ・アメリカンの人達、Red Lives Matterと思いました。それはジョニデが主演のみならず脚本・監督もした作品『ブレイブ』(1997)を観た時から思っていましたが。

3年ほど前、アメリカで某航空会社がオーバーブッキングをしたからといって、無理やりアジア人の乗客を引きずり下ろして怪我をさせた事件がありました。あれは本当に酷かった!その人は医師で、予定の手術があるためどうしてもそのフライトに乗る必要があったとか。が、航空会社はピンポイントでその人を下ろそうと実力行使をして流血させたわけです。しっかりと撮られたビデオは見るに耐えませんでした。本当に酷い話。その事件後は、他にも警官によるアジア人差別などもあるとデモがありました。

アメリカ人の私の親友はユダヤ系で、見た目は普通に白人ですが、ユダヤということで差別を受けたことがあるという話を聞いたことがありました。ジーン・シモンズが頑張れたのはそうしたことをバネとしたのかもしれないし、イタリア系はチビと言われるとか、アイリッシュ系は酒飲みや喧嘩っ早いと言われるとか、肌の色が同じでも差別はあります。ま、言葉だけなら流すことは出来ますよね。やはり暴力に訴えられたら黙ってはいられないということでしょう。その通りです。私も完全に同意します。が、だからといって同じ暴力で返したり略奪に至っては、アジア系、ネイティヴ系その他の人種では聞かないので複雑です…。

この週、ワシントンDCではホワイトハウスへとまっすぐ通じる大通りにBlack Lives Matterと大きく描かれ、その中心になる交差点をBlack Lives Matter Plazaと名付けました。素早い動きです。

繰り返しますが、もちろん、命は何よりも大事です。それが何人であっても。だから当然黒人であっても。けれどこの、自身もアフリカ系であるワシントンDC市長が一夜にして作り上げたこのデモ支持表明は、激しい略奪に遭ったNYCと同じになりたくないと、過激なデモ鎮圧を目的としている政治臭がすると感じるのは私だけでしょうか。いや、そもそもそういうものなの?

アメリカにはマイノリティに対する優遇措置が多くあります。大学の入学や大手企業への就職などで、マイノリティであれば一定の枠があるのです。が、そのマイノリティ枠にアジア人は入っていないんですよね。その理由はと言えば、アジア人は勤勉・真面目で、優遇しなくても大丈夫だからというもの。それってどうなんだろう?と思ったことがあります。実際、良く言えば認められていると言えますが、悪く言えばナメられている…とも言えなくもないのがアジア人への扱いな気がします。それでも、ナメられようがバカにされようが、略奪行為に発展することはありませんね。やはり略奪行為に至っては、本当に愚かだと思わざるを得ません。

そんな略奪行為の映像が多くオンエアされ、嫌でも見ることになる最近ですが、良く見れば略奪者の中には白人もいるじゃないですか。一体あれは何なんでしょう?もちろん黒人の命も大事、と白人が言っても良いわけですが、もう私にはワケが分かりません。…とまあいろいろ思ったので、SNSで回ってきた画像を真っ黒にしてBLMに同調する運動(?)には参加しませんでした。一緒に真っ黄色や真っ赤や茶色の画像も並べようか?とも思ったけれど、なおややこしくなるだけですもんね…。

東京アラート下において、いろいろ考えつつ結果何もしなかった週。こういうのを「一周回って」というのかな。結局は無力です。ともあれ、私は早くまたアメリカに行きたいのに!お願いしますよ…(涙)。とか言って、そもそもはコロナが問題なんですよねorz

この週はついに、エアロスミスのこの夏のユーロ・ツアーが延期と発表されました。
KISSもほぼ同時期に同じヨーロッパツアーの日程が出ていたので、先にエアロの延期詳細日程が出たのは、エアロの方が本数が少ないために調整が早く出来たということでしょうか。いずれにしても、キャンセルではなく延期と決定されたのは、運営側、ファン側双方が取り敢えずはホッと一安心したはずです。私も、だからあとはアメリカだけが心配(^^;

特に人種問題やデモ・略奪もない日本でさえ、段階的に経済活動をプレコロナに戻そうとした途端、新規感染者が増えて東京アラートですよ。一体いつになったら『ポストコロナ』と言える時は来るのでしょうか。無力な自分はただ耐えて待つだけですね。少しでも前向きなことをしながら、過ごしていきたいと思っています…。

 

そんな6月の頭は、2ヶ月以上ぶりにシアターで映画を見ました。今週の一本の復活が、その名も『復活の日』ww

久しぶりに再開したシアターへ行くと、席がお隣との間に3席使用不可となっていて、もちろん前後も必ず1列空くように配席されていました。ああ、まさに今はコロナ禍にあるのだと実感しつつも、上映直前のワクワク感!「おお〜、これをどれほど待っていたか」と心底思いましたw

1980年の作品で、原作は1964年発表だそうです。小松左京作品は一冊も読んだことありませんでしたが、その時代にこんな作品を書いていたとは。映画の冒頭、タイトルが出た時に英題が『Virus』というのを、今だから付け加えたのかと思っていたら、最初からだったんですね。スゴイ。

ツッコミどころは満載ながら、細かいことは置いておいて、この時代に南極ロケまで敢行したのはさすが角川映画といったところでしょうか。にしても、ワシントンDCから南米最南端へ向かう途中にマチュピチュを通るというのだけは、あまりに遠回りな寄り道過ぎて頂けないですねww ただ単に、ロケ隊がマチュピチュ観光をしたかっただけでは?www

私ならではの感想として、登場した病院がなんと私の地元の大学病院だったことに驚き、ちょっと嬉しかったですw 現在の立派な建物になる前の古い建物は、子供の頃の記憶にかすかに残っています。また、病院名もまだ「医科」が付いていて、懐かしい〜!次回予約の時に、先生に教えてあげようと思いましたwww

草刈正雄が若い!てか、登場人物が皆若い!オリビア・ハッセー綺麗!それにしても、音楽がうるさ〜い!!w BGMなら良いのですが、この頃って、効果音としてオーケストラサウンドをガンガン使っていたんですねw これにはつくづく時代を感じました。家で観るなら良いのでしょうが、シアターで古い映画を観る時の弊害ですね〜(^^;

コロナ禍にある今だからこそ、映画の中ではウィルス蔓延で大変なのにきちんとマスクをしていないとか、ソーシャル・ディスタンシングしていないとかも気になってしまいました。そしてここまで切迫した人類存続の危機となると、女性は正に単なる子孫を残す道具でしかないんですね。う〜ん、面白かったのかどうだったのかと言えば、どうなんでしょう。ただ、一度も観たことがなかったので、この機会に観ることが出来て良かったです。

 

さて、最後にもう一本。私は再放送を録画して観ていたので今になってしまいましたが、NHKの土曜ドラマ『路(ルウ)〜台湾エキスプレス』全3話を観終えました。 いや〜、めちゃくちゃ感動しました!もともと新幹線大好きで、台湾に日本の新幹線が走るというニュースは知っていましたが、こうした開発苦労話とそこに絡まる様々な人間ドラマ…と、もう好きな要素しかありません。私は旅好きですが、台湾は未踏の地。俄然、行ってみたくなりました。そしてこの台湾新幹線に乗りた〜い!

ネット上では、3話完結だと端折った部分が多過ぎるとの評判だったので、原作を読んでみたくなりました。台湾はとにかく食べ物が美味しい、という感想を台湾へ行った友人たちが皆口を揃えて言っていて、食べ物だけだと私はそれほど興味を持てませんでした。でもこの作品では台湾の人々がとても魅力的!今はもう、どこでも良いからどこかへ旅したい!と思っているからかもしれないけれど、再び自由に旅が出来る時が来たら、絶対台湾にも行きたいです。

同じくNHKの大河『麒麟が来る』は、この週を最後に一旦休止になってしまい、改めてコロナのばか!という感じです。桶狭間で今川を討ち取り、やっと織田信長が「よっしゃ〜!」と勢いづきこれからという時だったのに。でも、「『麒麟が来る』までお待ち下さい」とか旨いこと言われてしまうと、待つしかありませんww とにかくいろいろ待つことだらけの日々です。1ヶ月待つもの、数ヶ月待つもの、1年以上待つもの…諸々混在ですが、One at a time. アラート下で出来る限り気をつけながら、元気に過ごしていきたいですね。