Amy's This Week

2024.02

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2024.02.07

1/22-28, 2024 ネパール旅と『哀れなるものたち』

スリランカからネパールに飛びました。実を言うと私にとって今回のネパールはおまけw 年末、出発の1ヶ月前を切ってからのツアー参加希望だったので、すでにほぼ全ての1月出発スリランカツアーはキャンセル待ちだったのです。それも5人待ちとか7人待ちとかと聞き、これはもう無理だろうと諦めて、ネパール付きのツアーに決めてしまったのでした。こっちは空いていたので。なぜか?ということを考えれば自ずとネパールへの心構えが出来たと思うのですが、そこはとにかくこれでスリランカに行けるという喜びだけだったのでそこまで及ばなかったのが運の尽きでしたw

スリランカから3時間半でネパールです。大雑把に言えばインドの南側から北側へ。こちらはフツーに冬でした。取り敢えずネパール観光のハイライト(というかこれしか無いかもw)のヒマラヤ遊覧飛行です。

行き先は「マウンテン」ww 気流的に早朝が良いらしく、同じ時間でたくさんのフライトがあります。私たちはブッダ航空300便です。お天気が悪かった場合欠航となり翌日もう一度早起きする羽目になるところでしたが、守備良く予定通り飛び立つことが出来ました。うふふ、私は晴れ女w

飛んだら分かったことに、エヴェレストはこんなふうに単独でスッと立っているように見える山ではありませんでした。あくまでも高い山が連なる山脈の中の一つという感じ。このポスター、写真の撮り方ですね〜w とはいえエヴェレストが世界最高峰なのは事実で8,849m。富士山の二倍以上!低山専門の私にしてみれば、エヴェレストに登りたいという気持ちは理解不能ですww

この日は4時起きでした。いやあホントにこの日無事に飛べて良かった。4時起き連チャンは無理ですw もちろん安全なフライトの為なので文句は言いません。てかヒマラヤ上空のフライトはかなり不安だったので、思っていたよりずっと大きな飛行機で安心しましたw (ヴェガスからアンテロープキャニオンへ行くような、左右1人ずつの飛行機とか想像していたのでww)

こんな広い畿内です。左右窓側のみ使用。あ〜二席分料金とっているんだな、と即思ってしまったww まあとにかく全員にエヴェレストをしっかり観て欲しいんですね。その為のフライトですしね。何と言っても行き先「マウンテン」ですからw

そんなエヴェレストはネパール人にとってめちゃ自慢の財産のようでした。ツアーの現地ガイドさんはもとより、遊覧飛行の機内アナウンスもエヴェレストが近づいてくると正直うるさいと感じるほどの「あれがエヴェレスト!」主張ww こちらはすでに雪を頂いたヒマラヤ山脈に圧倒され、感動して、ゆっくりと7,000m以上の連なる山々を眺めているのに、「どこ見てるの!エヴェレストはあれあれ!!」的なwww

貰った山脈のイラストと見比べながらどれが何と同定しようと努力しました。がこれがなかなか難しいw それで結局諦めてただ眺めていましたw

雲海が見事でした(そこ!w)。7,000m、8,000mといった山々だと思えば物凄い景色なのでしょうが、雲海を無視すればこんな山々長野あたりでも見れるのでは?なんて、正直言ってイマイチピンと来ないのが困ったところ。だってソルトレイクシティでも見事に連なる雪を頂いた山脈見れたしね。たぶん気流の問題などでこれ以上ヒマラヤに近づくことは出来ないのだろうと思います。もし真上から見ることが出来たらめちゃ迫力あっただろうな〜なんて思いましたが、どうやら真上は危険で飛べないようでした。

ついにエヴェレストが見えてきました!機内は案内するFAさんや私たちの現地ガイドさんが大騒ぎww 流石の私にも分かりました。あのとんがったのがエヴェレストです。すぐ右隣の少し平らっぽいのがローツェ。他に私が唯一名前を覚えていたアンナプルナはエヴェレストからはだいぶ離れていて、むしろ空港を飛び立って割とすぐに見えました。

せっかくなので何枚か撮影しました。なんかもっと単独峰のイメージがあったので、これほど8,000m級の連なりだとは。迫力あり過ぎて迫力が分からなくなりましたw

やがて飛行機はUターンして、今度はヒマラヤ山脈を右に見てゆっくりカトマンズ空港へ戻って行きます。約5,000万年前頃にアジア大陸と衝突し始めたインド大陸。そのぶつかり合いでおよそ9,000mも土地が隆起したというのですから、地球の力恐るべし。そしてそのプレートのぶつかり合いは現在進行形でもあるので、今でも毎年0.2-3mm隆起し続けているそうです。だからネパールは地震が多いし、エヴェレストは単独峰ではなかったわけです。逆に富士山はプレートのぶつかり合いで出来たわけではなく火山だから単独峰になったんですね。やはり旅をするといろいろ学べることあります。

街中に戻ってお土産物屋さんへ。ここは三浦雄一郎さん御用達だとか。オーナーさんが日本語ペラペラなのです。なんなら私たちの現地ガイドさんよりずっと上手でしたwww

田部井淳子さんもネパールに来れば寄っていらしたとか。日本人には安心出来るお店なのでしょうね。

アンナプルナのカレンダー。他にもあって割と悩んだのですが買いませんでした。で帰国後の今、やっぱり買っておけば良かったと思っていますw やはり悩むなら買え!旅の鉄則ですね。

登山地図もたくさん。これはヘ〜と思いながら悩みもせずw 結局5,000万年以上前、隆起するまでは海の底だったヒマラヤならではのヒマラヤ岩塩を買いました。そういえばソルトレイクシティでも同じような理由で取れた塩を買ったっけw でも私が買ったヒマラヤ岩塩は紫岩塩といい硫黄が含まれているので温泉卵のような匂いがしました。後で調べたら、含有成分が強いので極少量を最後の仕上げに振りかけて食べるとサラダ、お料理、フルーツなんでも美味しいとか。まだ試していませんがw

街の広場には小さなお土産物屋さんがたくさん並んでいました。が、現地ガイドさん曰く、現地通過しか使えないし、英語も通じないとのことで眺めるだけ。ちゃっかり写真だけ撮っちゃった。

女の子の写真がありますが、あれはカトマンズの『生き神様』です。ちょうど観光中に拝謁時間と合ったので生き神様を拝むことが出来ました。が…なんか5-6歳の子供に偉そうに見下ろされて信仰心のない私たちは複雑な気分に。てか児童虐待じゃない?とかw だって4歳くらいから初潮が来るまで生き神として親から離れて寺院に暮らすって、楽しい子供時代を奪われるわけですよ。親からも離され友達もいなくて。挙句生理が来たからと一般人に戻されても、きっとお高く止まった性格悪い子に育っているんじゃあ?う〜ん、日本人には理解出来ないことですね〜。

各種寺院、博物館になっているものもあり、これも世界遺産ということで見学。入場料はツアー代金に含まれているので私たちはガイドさんがチケットを買うのを待っているだけなんですが、BIMSTECがその他の国の半額であることに気づきました。BIMSTECとはバングラディシュ、インド、ミャンマー、スリランカ、ネパール、ブータン、タイで、え?頭文字合わないじゃんと思ったら、こちらの略でしたw = Bay of Bengal Initiative for Multi-Sectoral Technical and Economic Cooperation。ベンガル湾周辺国の経済圏ですね。これなら半額になっても仕方ないか。

最初はへ〜と思って見学していましたが、信仰心が無いのでヒンズー教のお寺、仏教のお寺と徐々に混乱してきて飽きてきてしまいましたw

地震が来るたびに倒壊した寺院を再建するそうです。だったらしっかりと耐震設計にすれば良いのに。日本なんて1,300年以上前に建てられた法隆寺の五重塔がすでに完璧な耐震設計で未だ健在ですよ。ってネパールで内心奈良を自慢するアタシww

まあ何もかもその国の考え方、やり方、文化、習慣があるので、決して批判する気はありません。世界はあらゆる文化、国の集合体、組み合わせで成り立っているのですから。ただやはり文化の違いで、日本人としての倫理的、衛生的観念では受け入れ難い事、物をたくさん見ました。ここではめちゃ省略していますが。

あ、それらとは別に、宗教施設における性的表現があっけらかんとしているのがインド同様だなと思いました。これは何?とガイドさんに訊いたら神様の使いだとか。ふ〜む、男子なのねw

他にも緻密な木彫りをよく見るとあらやだ。とても写真を載せることは出来ませんw 私も大人なので澄ました顔でふ〜んと流していましたが、これらが宗教施設なのは奥ゆかしい日本人には理解不能でしたw

理解不能といえば、もうやはりどうしても書かずにはいられないのがワンコの扱いです。カトマンズ市内にはあちこちで犬を見ることが出来ます。これは、全然驚くことではありません。スリランカでも、カンボジアでも、トルコでも、モロッコでも、ギリシャでも、飼われているのか野良なのか分からない犬があちこちにいる国はたくさんあります。なんなら渋谷のハチ公だって、当時はフラフラ1人でご主人の博士を駅まで迎えに行っていたわけですよね。少し前の日本だって自由にしている犬は珍しくなかったんです。ただ…私がカトマンズで気になったのは、なんか犬たちが幸せそうではなかったことでした。

英語では「犬のように眠る」「犬のように疲れる」「犬のように働く」など、現代の私たちにはあまりピンとこない言い回しがあります。が、つまり英語圏でも過去には実際犬にとってこんな時代があったということに他ならないのでしょう。でも!でも現在は違いますよね。

お土産物屋さんが並ぶところである犬がまるで猫のように手で顔をしきりに擦っていました。ん?まるで猫みたいと思って見ていたら、そばにいた男がタバコの煙をその犬の顔に吹きかけていたのです。なんてこと!私は反射的にツカツカとその男に近づき、思わず彼を小突いて「ノー!何してんの!」と英語で言ってしまいました。するとその男は…なんとニヤニヤしたんです(爆)。これが人種の違いかと愕然としました。でもその犬はきっと男から何かしら食べる物をもらえるのかそばを離れないんですよね。めちゃ動物虐待なのに、私には何も出来ることがありません。最悪な気持ちでその場を離れたのでした。涙

見渡せばそこかしこに犬はいても、みんなどこか諦めたような、惨めな佇まい。まさに英語の「犬のように眠る」状態でした。全然幸せそうには見えません。哀し過ぎる!!

もちろん幸せにそうに見えないというのは日本人の価値観でしかないし、とにかく私に出来ることは何も無いし、人と同じように犬にとってもその地に生まれた運命があり、私には惨めに見える姿も彼らにとってはそれが日常なのかもしれません。とにかく国が違う。文化が違う。だから私がとやかく言うことではありません。もちろん、とやかく言う気もありません。ただただ、私には辛かったと言うだけです。早く日本に帰りたいと思いました。

世界各地を旅するのが好きなのは、日本とは異なる文化を見るのが楽しいからです。まさに「世界が広がる」経験が出来るからで、見聞を広めることは私の人間形成にも役立っていると思います。が、ネパールではもうそんなことどうでも良い。早く日本に帰りたい、としか思えませんでした。お食事もそうです。何を食べても辛いばかりで、辛いもの嫌いではない私がもう本当に嫌になりました。

そういえば外国人旅行者対象のそこそこ高級なホテルやレストランでも、お料理がサービスされるのは必ず男性から。女性の方が手前にいても奥の男性に先に出します。階段で重いスーツケースに難儀している私を見てもホテルマンは知らんぷり。むしろ同じツアーの方が助けてくれました。男尊女卑はヒンズー教だから?民度が低いから?理由は分からないけれど、こんな思い他のアジアの国々では味わったことありませんでした。ネパールまじ恐るべし。

街でガイドさんがさらっと「これ鶏肉屋ね」と案内したお店です。思い切り排ガスを浴びた常温保存の鶏肉たち。これ見たらもうネパールでは鶏肉食べたくなくなりましたね。

こちら衝撃的な羊肉屋さん。まさにブッチャーだ。元々私は羊肉食べないから良いけれど。初めてバルセロナのボケリア市場で羊肉屋さんに遭った時、その衝撃的な色に驚いたものでした。あそこでウサギがぶら下がっていたのも衝撃的でした。でも、あちらは少なくとも屋根のある市場の中だし、冷蔵ケースの中でした。そこなんですよ。

とにかくあらゆる衝撃的シーンに溢れたカトマンズ市内で、私は二度とネパールに来ることは無いなと思ったのでした。そんなツアー客の気持ちを浄化するためか?ツアー最終日はチャンドラギリ・リゾートというケーブルカーで2,500m以上登ったリゾートホテルに泊まりました。さぞや景色が良いかと思ったらすっかり靄の中。寒いし、歩くだけでハアハアと息切れして、そんなに楽しくはなかったですw

こうして、私の冬旅は頭でっかち尻つぼみで終わりました。やっぱりスリランカだけの旅に行けたら良かったのに。でもこれでまた一つ世界を知ったと思えば良いのかな。今回ほど、日本に帰ってきて嬉しかった思いは過去無かったかもしれません。ありがとうジャパン。自分が日本人であることに深く感謝します。帰ってきた〜!嬉し〜!涙 帰宅後はいつも以上に我が家の猫を可愛がったのはいうまでもありません。

 

そんな週の一本は、『哀れなるものたち』です。

いや〜ヨルゴス・ランティモス監督なんですよ。これはめちゃ楽しみにしていました。『ロブスター』『聖なる鹿殺し』『女王陛下のお気に入り』あの不気味な雰囲気。完全に現実離れしたファンタジーなのに妙に現実的でw 「ゾッとするほど奇妙で魅力的」と評された『ロブスター』以降私はランティモス監督のファンです。

主演のエマ・ストーンはさすがな女優魂だなと思いました。女優なのにファンデーションをつけていないような(それほどナチュラルに見えるファンデーションなのかもしれないけれどw)風貌で、文字通り体当たりな演技だし、私の大好きな正義の味方マーク・ラファロがこれほど愚劣な男役をやっちゃうとか、名優ウィレム・デフォーに至ってはもうおかしな特殊メイクが楽しくて仕方ないような…とにかく全てがヨルゴス・ランティモス・ワールドでした。

このポスター、幼児の知能な女性が雑にお化粧した風貌ですが、よく見ると両瞼と唇にそれぞれ関わる3人の男たちの姿が現れています。面白いな〜w セックスシーンが多いと下世話な評判がありますが、18禁作品でこちらは大人なのだから全然騒ぐことではありません。てかヨルゴス・ランティモス監督にかかると、セックスシーンも全然エロティックではないんですよね。そこがとても面白い。

こちらのポスターは、大人の体に小さな胎児の脳…を表していて、これまた奇妙に美しいです。まさにこの不可思議さがヨルゴス・ランティモス・ワールドなのですよ。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、私は好き。帰国して最初のシアターで文明に浸れる歓びもあって、あっという間の2時間21分でした。

 

ホント良い悪いではないながら私にはいろいろ辛かったネパール。でもお札の裏にユキヒョウちゃんがいたのが嬉しかったです❤️ ずっとマッカー(Macユーザー)の私。MacOSの呼び名がレパードの次にスノーレパード(ユキヒョウ)が出た時は、へ〜ユキヒョウっているんだ〜と思ったものでした。1ネパールルピーも持ち帰る気は無かったので(最後有り金全部チップですw)ユキヒョウちゃんの写真を撮っておきました。ユキヒョウちゃん可愛いw ヒマラヤに野生でいるそうです。街に降りてこないで生きていけるなら、それが一番幸せね。