Amy's This Week

2021.11

01
2021.11.01

10/25-31, 2021 ポーラ美術館コレクション展甘美なるフランスと、『死霊館 悪魔のせいなら無罪』

今年もやってきましたハロウィーン!ってことは、私の誕生日ですwww 誕生日は29(ニクの日w)日ですが、毎年ハロウィーンな雰囲気の中でのことなのでw 今年はコロナ禍とはいえ、ちょうどこの週の月曜日に東京都で時短や飲酒が解禁となったタイミングだったため、なかなか楽しいお誕生日ウィークを過ごさせて頂けました❤️ 本当に感謝しかありません。

そんなわけで、会食の多い週だったので、美術展は少し前に行った渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムでの『ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス』(長い!w)についてです。

ポーラ美術館って箱根にあるんですね。行ったことはなく、また以前わざわざ岡田美術館に行って本当にがっかりし後悔した経験があって特にこのコロナ禍で箱根まで足を伸ばそうとは思えないので、渋谷で楽しむことが出来るなんて本当に有難いことです。そして結論から言えば、ポーラ美術館ならコロナが収束したら是非箱根まで行ってみたい!と思いました。

ポスターだけでも数種あり、そのどれもが魅力的!館内は撮影禁止ですが、入口前に「どうぞ」的なポスターがいくつかあったので、反射に気をつけながらパチリ。1枚目はデュフィの『パリ』。この1枚を間近に観れただけで「甘美なフランス」に浸れた気がしました。

2枚目はマティスの『襟巻の女』。『ダンス』のイメージが強いからかもしれませんが、マティスの作品は、観ただけでステップを踏みたくなりますw

そしてやはり甘美なフランスにぴったりなルノワール。『レースの帽子の少女』です。たっぷりのレースも、表情も、指先までもが甘美=スウィートです❤️

中世からフランスといえば十字軍や聖ヨハネ騎士団など、血気盛んで好戦的な人が多いイメージなのに、数百年後にはすっかり『甘美なフランス』とロマンチックにイメージ転換してそれが定着したのは、すべて芸術家たちの功績と言っても過言ではなさそうです。歴史における国のイメージの変遷を考えるのも面白いし、それほど視覚によるイメージ定着のパワーって強いものがあるのでしょうね。まさに百聞は一見にしかず、です。

以下の画像は全て公式サイトから。さて、やはりまずはモネの『睡蓮』です。いくつもある『睡蓮』。細かい違いはさて置いて、とにかく睡蓮の前ではしばらくボケーと眺めていたくなります。ああ、またオランジェリー美術館にも行きたいな〜。

ポスターでは反射が酷かったので、もう一度ルノワールの『レースの帽子の少女』です。全てがスウィートと前述しましたが、そんな甘いレースの帽子や少女の表情を引き立てているのが、このバックだと思いませんか?ルノワールは光を描くのに必死だったという話を思い出しました。少女がもたれているのは椅子の背?バックは壁?または野外?流れる空気、風、少女の顔を正面から照らす光…この空間の色合いが堪らない!と思えた作品でした。

そしてこちらは初めて観たゴッホの『ヴィゲラ運河にかかるグレース橋』です。赤が効果的に使われていて良い感じです!こんな素敵な作品が箱根にあったなんて。

セザンヌの『プロヴァンスの風景』。なんとなくセザンヌの代表作とも言える『サント・ヴィクトワール山』を思わせる雰囲気だと思いました。どちらも彼の愛する故郷プロヴァンスですもんね。彼の愛が溢れているようです。

次はゴーギャンの『白いテーブルクロス』です。ポーラ美術館では「ゴーガン」と言うんですね。これも初めて観ましたが、素朴ながら繊細さがあり好きです。後ろの壁の絵柄風にサインをしているのが小洒落でいるし、その下の文字も気になって調べたら、どうやら長期滞在していたこの下宿屋の名前『Pension Gloanec』のようです。1日3食付きで月75フラン。現在の価値で1泊あたり3食込みで約5,000円だそうで、なかなかリーズナブルです。このデカンタに入ったワインは別料金かな。

ところで、この美術展では気を利かせて?この作品をゴッホに並べていました。そういう展示をするところって多いんですよね。でも私は、わざと間にセザンヌを挟みましたw ゴーギャンが去って以降のゴッホの気持ちを考えたら、並べる方が残酷な気がするのですよね…。

これはユトリロの『シャップ通り』です。誰が描いてもパリの街はそれこそ絵になるのですが、ユトリロにとってはこのモンマルトルがこれぞ故郷でもあります。サクレ・クール寺院へ向かうシャップ通りは途中から階段になります。今も昔も、息を切らして登った誰もが、サクレ・クール寺院を目の当たりにした時、長い階段を登った甲斐があったと思うのでしょう。

これはボナールの『地中海の庭』です。ピエール・ボナール大好きなのですが、これには隅々まで鑑賞してちょっとがっかり。だってどこにも猫がいなかったからww いや、やっぱりどこかに隠れてる?w う〜ん、やっぱりいなさそうw まるで間違い探しをしているようですwww それにしてもこの温かみのある色彩。スイスの富豪や実業家がボナールの作品コレクターだったというのがとてもよく分かる気がします。こんな作品を飾るだけで、部屋が暖まる気がしますよね。

モディリアーニを二点。黒目無しとありをw なしは『ルネ』。若き日のリンゴ・スターかと思いましたww 黒目ありは『婦人像(C.D.夫人)』です。モディリアーニといえば黒目無しのイメージが強い中、こうして両方を見比べることが出来たのは面白かったです。

やはりポスターにもなっていたマティスの『襟巻の女』です。絵画鑑賞の癖として、ついこうした作品に対しては「なぜ?」と思って観てしまいます。バックが真ん中で二色に分かれていること。バックやスカートが格子柄なのに、主役の襟巻はストライプなこと。そして、意味など無いと気づくのですw ステップを踏みたくなると前述しましたが、やはり感じるのはリズムでした。マティスが思うままに描いてみたら生まれたリズム感。それもまた野獣派の魅力なのかもしれません。

最後にピックアップしたのは、シャガールの『オペラ座の人々』。パリのオペラ座の天井がシャガール作というのは有名な話で、この作品の左下にちょこっと覗く男性の顔がシャガールの自画像だそうです。ちょっと自慢げ?ww かつて稲垣潤一の曲の中で「コピーのシャガール…」という歌詞があり、初めて知ったシャガールの名ww 当時作品を見てその洒落た雰囲気が稲垣潤一にぴったりだと思ったことを思い出し、久しぶりにYouTubeで稲垣潤一を観てしまいましたw そしたら最近でも声が全く変わっていないことにびっくり!これは絶対一度はライヴ行った方が良いな〜なんて、思いましたw シャガールからの決意ですww

…とまあ、期待以上に楽しんだポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランスでした。本当に甘美だったな〜w これを箱根まで行かずに渋谷で楽しめたことはとても贅沢でした。ありがとう、Bunkamura! 11/23まで開催しています。
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_pola/

 

そんなハロウィーン週の一本はハロウィーンらしく、『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』です。

大人気『死霊館ユニヴァース』と言われる死霊館/アナベルシリーズ第8作目です。デビューしてすぐの2004年『アラモ』のトラヴィス大佐で心を掴まれた大好きなパトリック・ウィルソンも、今やすっかり死霊館シリーズの顔になっていますw まだまだシリーズは続きそうなので、当たり役となりましたね。

良かったところと残念なところがありました。良かったのは、とにかく今回は怖さだけではなく、謎解きも面白かったこと!まるで『ダ・ヴィンチ・コード』のようと言ったら言い過ぎ?ww すごく納得も出来たし、面白かったです。

残念だったのは、前作『アナベル 死霊博物館』では1973年頃が舞台ということで、エンディングにはその時代の音楽が流れ、キング・ハーヴェストの『Dancing In The Moonlight』という最高の曲を知ったのに(その後しばらくリピ聴きしていましたw )。が、今回の舞台は1980年頃でその頃の曲が流れるのかと思ったら、特に印象に残る挿入歌はありませんでした。残念。

それでもとにかく安定の面白さな死霊館ユニヴァース。今回は実話ベースということで、アメリカ人の信心深さに改めて驚きました。乱暴に言ってしまうと、日本であれば「心神喪失状態にあった」というところが「悪魔のせい」になっちゃうわけでw またこれを真剣にやっているわけでw いやいや笑ってはいけません。ごめんなさい。文化の違いですね。そんなところも面白かったです。

 

というわけで、今年もまた無事に一つ歳を重ねました〜。ランチ、ディナーと、お祝いしてくれた友人たちには感謝しかありません!私は本当に恵まれています(涙)。会えない友人たちからもメッセージやカードを頂き、本当に嬉しかったです。これをパワーに、また新たな1年頑張りたいと思います!Thank you!! I love you all❤️