Amy's This Week

2016.12

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2016.12.03

11/28-12/4, 2016 安堵、マリー・アントワネットそして虚無感

まずはこの週、先週のCT検査の結果発表となり、ここ数ヶ月の「肺ガンかも?」という不安が無事一掃されました。ガンでもないし、肺炎でもないとのこと。ちょっとタチの悪い風邪ですね〜だって。え〜、アフラック契約したのに!w   まぁ、タチ悪かろうと何だろうと、単なる風邪と判明して気が楽になったのは確かです。だからといって急に咳が止まったわけではないんですけどね。気持ちが軽くなっただけで、咳も軽くなってきた気がしています。   この週は特に目玉トピックが無いので、少し前に友人と行った『マリー・アントワネット展』について。 早めに行っておいて良かったかな。「きっと、誤解に気がつく」「波乱の一生、そのすべて」などのキャッチコピーで宣伝され、たぶん日本では『ベルサイユのばら』効果で、世界史の様々なイベントの中でも最も知られている出来事トップ10に入るであろうフランス革命の悲劇のヒロインをテーマとした展覧会は、なんだか大人気らしいです。   もう20年以上前になりますが、生まれて初めてパリに行った時は、まるで『ベルはら』ロケ地巡りのようでした。ロケ地って映画じゃないけれどww  ベルサイユ宮殿はもちろんのこと、ここがコンシェルジュリー、最後にマリー・アントワネットが収監されたところ、ここがバスティーユ、革命勃発そしてオスカルが命を落とした地、ここがコンコルド広場、マリーが断頭台の露と消えたところ…と、フィクションとノンフィクション入り乱れてのベルばら観光をしたのでした。   そして今回のマリー・アントワネット展。当時唯一の通信手段としての手紙がありました。読めないながらも、マリー直筆の連なる細い文字に、自らの運命に覚悟を決めた凜とした潔さと、恐ろしさや哀しさを表すまいとするプライドが感じられたのでした。それにしても、こうした私的な手紙が宛名の人物以外の手に渡り、こうして200年以上経った今も他人の目にさらされるなんて、まるでゲス不倫のLINE流出と変わらくないですか?   他にも、着ていた下着や、脱げた片方のみの靴など…有名人であったからこそとはいえ、少しエゲツないのでは?なんて感想を抱いたのは私だけでしょうか。   「きっと、誤解に気がつく」というキャッチコピー通りということか、物凄くショックなこともありました。フェルゼンの肖像画です!なんてことかしら。フェルゼンってこんな顔していたのぉ??「ともに死ぬために戻ってまいりました。あなたの忠実な騎士にどうぞお手を…」ああ、こいつがこの顔で言ったの〜?見なきゃ良かった。ホントに。間違いだと思いたい。助けて、池田理代子さま〜! でもまあ、やっぱりフェルゼンよりアンドレなのよ。もちろん、オスカルもアンドレも実在していないということは知っています。でもいいの。やっぱり、フランス革命といったらオスカルとアンドレでしょ。ジャルジェ家がいてこそよ。まったく宝塚には興味の無い私が、人生で唯一観劇したのが『ベルサイユのばら:オスカルとアンドレ編』でした。ああ、マリー・アントワネット展の感想を書くつもりが、結局オスカルのこと書いちゃったww   そんなオスカル様が貧しい民衆の生活に気付き、アンドレへの真の愛に気付き、最後に苛まれた思いは、自らの無力さでした。全国のオスカル・ファンの皆様、自分をオスカル様と重ねてしまうことをどうかお許し下さい。今の私は…オスカル様同様に無力さに苛まれています。   この週、遂にスティーヴン・タイラーのソロ来日公演チケットが発売されました。現在私は一介のVIPコーディネーターなのでチケット販売とは関係ないながらも、同時にVIPも販売されたためその販売方法に対し、理想と現実の狭間で自らの無力さを大変申し訳なく思っております。誰にって、もちろん、スティーヴンにです。そしてファンの皆様にも。   VIPって…そもそもどういった目的があって始まったかご存知でしょうか?アメリカで2000年頃から急激に広まったシステムで、本音から言えば1にセキュリティー、2にダフ屋対策です。もちろん、熱心なファンに対するより多くの選択肢やより楽しめるイベントの提供ということが一丁目一番地(小池さん風)なので、一石二鳥どころか、三鳥四鳥のアイデアで、あっという間に広まったわけです。 現場(ライヴ会場)では、VIPのスタッフはセキュリティー・スタッフと組んで働きます。事実、バックステージにおける控え室もVIPとセキュリティーは一緒です。ミート&グリートとなれば、ファンの皆様をアーティストと至近距離で会わせるわけですし、サウンドチェック・パーティーだけでも、軽く物を投げたら当たる距離にファンの皆様を入れますよね。もちろん、そのアーティストを愛するファンが集まるのですが、アメリカでのセキュリティーの合言葉は「ジョン・レノンはファンに殺されたんだ」です。パンテラのダイムバックも同じく。だから、必ず事前に住所、氏名、生年月日、電話番号その他の個人情報を収集し、リストを作成して、当日は厳格なIDチェックでリストと照らし合わせて、入場して頂きます。VIPスタッフって、兼セキュリティースタッフみたいなものなんですよ。   なので、ダフ屋対策というのもそもそもダフ屋は違法行為(日本では迷惑防止条例違反行為。アメリカでは買った方もバレたら罰金)なわけですが、要するに買った人ではない人が来る、誰が来るか分からないという状況になること自体、セキュリティー上避けたいことなのです。つまり、結論から言えばダフ屋対策も結果的にはセキュリティー対策になっている、というわけです。 ところが…元々VIP発祥の地アメリカではこういった理念がはっきりしているものの、後追いの日本では「良い席を高く設定してVIP席にする」「ミート&グリートを実施してVIPイベントとして高く取る」などの表面的なこと、金銭面の事ばかりが浸透し、肝心の理念が理解されていない状況がそこかしこに見受けられます。そこが、 アメリカでVIPを学んだ私には歯がゆい…どころか、自らの無力さにイラつき虚無感に落ち込むところとなります…。   最近の体調の悪さも、精神面の影響もあったのではないか…とも思ったりします。火曜日、やっと「単なる風邪」と判明して少し元気になった気がしましたが、金曜日に発売直後にすでにVIPアップグレードが出品されていることを聞き…また具合が悪くなりそうです。 アーティストによりますが、また例外となる都市や会場もありますが、エアロスミスの場合は基本的にミート&グリートの定員数は50名でした。なので、私がハンドルしていた時の販売は厳格にお一人様一枚のみにしていました。それがもしお一人様4枚まで…となったら、全国でわずか12-3名しか買えなくなるということですよね。簡単な計算です。STは全国にコアなファンが13名程度しかいないと思われたのでしょうか?私には理解出来ません。   もちろん、私が全てにおいて正しいわけではないですし、世の中私の知らない事の方が多いです。でもSTソロはまだまだ先の話。なので、これからでも出来る事を模索して精一杯の努力をしていきたいと、どっぷり虚無感に浸りながら改めて思っている次第です。頑張れ自分!か?ww   VIP Voicesにお寄せ頂いたお声から、思うところもあり今週はこんな事を書きました。他の皆様からのお声もお待ちしています。Amy’s VIP Clubは受け身じゃダメですよ!「会費取ってくれても良い」なんていう有難い(?)お声もお聞きしたことがありますが、有料にしたら「受け身じゃダメですよ!」なんて言えなくなるので、絶対に取りませんww これからも、どうぞよろしくお願いします❤️   * 後半、VIP関連の写真は、実際の内容とは無関係です。文章だらけになるのを避ける為に、テキトーにVIP関連の写真を入れましたw