Amy's This Week

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2010.12.19

12/13-19, 2010 週報

一足早く冬休みを戴いて、ボストンに行ってきました。といってもかなり郊外なのでボストン市内には入っていないのですが。2年前から来るように言われていた友人の娘(私の姪ということになっている)の『バット・ミツヴァー』というユダヤの成人式に参加するためでした。日本では男女共に20歳で成人式ですが、ユダヤでは男子13歳、女子12歳で成人式を行ないます。彼女が生まれたばかりの頃、私もおむつを換えてあげていたので、もう成人式とは感無量でした。

まずは午前9時からのシナゴーグでの式典です。日本の成人式とは違って、まったくその個人のために行なわれるので、その日はシナゴーグの前にあるその日の予定の看板に『○○のバット・ミツヴァー』と出され、一人の12歳の少女のために約3時間の式典が行なわれます。始まる前に本人と親(私の友人)、そしてなぜか私の3人がラバイに挨拶し、5分ほど最後の確認などをして、「オッケー、レッツ・ロール!」とハーシーのキス・チョコを1個ずつ手渡され、チョコレートを口にしながら式場に入りました。キリスト教ではオルガンに合わせて賛美歌が歌われますが、ユダヤ教ではラバイがギター(アンプに通したアコギ)を手にして歌います。事前に「非常に退屈」と聞いていたので、意外にも予想以上に興味深く楽しく参加することが出来ました。

またこのラバイがあだ名『ロックンロール・ラバイ』と言われているそうで、後半ある賛美歌の時にはなんとイントロを『天国への階段』をそのまま使ったりして、思わず色めき立ってしまいました!ラバイ、最高!そのまま賛美歌が始まるのですが、歌が終わるとまた『天国への階段』です。ああ、12歳の子には分からないのだろうなぁ〜(^^;

賛美歌の内容やヘブライ語の言葉は何一つ理解出来ませんでしたが、もちろん子供に話しかける言葉は英語でした。この日=イングリッシュ・カレンダーでは2010年12月11日、ユダヤ・カレンダーでは5771年( ! )10月4日=から彼女は『特権(privilege)と責任(responsibility)』を手することになるのだそう。なるほど〜と思いました。が、権利(right)ではなく特権。どう違うのだろうと思って早速あとで調べてみたら、権利とは人にとって本源的なもので多数決でも奪われることのないもの。特権とは便宜上付与されるもので多数決によって与えたりなくしたり出来るものだそうです。するどい!英語ではこうしてrightとprivilegeをきちんと使い分けているのですね。これなら間違った権利の主張をすることが少ないかも。日本語ももっと権利と特権の違いを明確に教えるべきだと思いました。

さらに続いたラバイのお話で、なにはともあれこの言葉を一つ、決して忘れることのないように……というのが『enough』でした。あちゃ〜〜〜!!って思いましたよ。ですよね。宗教関係なく、老子の言葉にも「足るを知る」というのがありました。まして今やエコの時代。「Enough」ですよ。大事なのは。はぁ〜、12歳の子供への教えで、これほどまでもいろいろ学ぶとは。ロックンロール・ラバイ、ありがとうございました。

そしてその後はシナゴークの大広間でランチパーティーがあってから一旦帰宅。軽くリラックスして、カジュアルに着替えてから、夕方からお楽しみのパーティーです。あくまでも子供たちが中心のパーティーで、みんなが楽しめるようにと、なんとあのブラッド・ウィットフォードがオーナーに名を連ねる『F1ボストン』が会場でした。9時のディナータイムまでは、子供達(一部の大人も!)はカートレースを楽しみ、その後はディナーを楽しみながらのダンスタイムです。DJとそのアシスタント(?)のお姉さん二人がダンスフロアを盛り上げるのですが、この二人のお姉さんは超キュートなダンサーたち。へそピアスを見せ、まるでKARAのメンバーのように踊るのですが、曲によっては振り付けを見せ、子供たちを先導して楽しませてくれるダンサー兼保母さんのような存在。おかげで大人たちは安心して自分たちだけでおしゃべりに興じることが出来るのです。さすが子供のパーティーに慣れたお国柄ですね。

私も美味しいディナーに舌鼓を打ち、チョコレート・ファウンテンを楽しみ、踊る子供達を感慨深く眺めながら、友人と、その親、親戚たちと楽しい時を過ごしました。

こうして数年越しの義理を果たしてから、アムトラックで南下してニューヨークへ。またまたブロードウェイのミュージカル『Rock of Ages』を楽しんできました。この夜は粉雪が舞い落ち、翌日もとてもよく晴れていましたが気温はマイナス7度ほど。帰ってきてからの日本ではつい同じような格好をして、汗だくになっていますww 帰りの便はその日の朝航空会社からのメールでキャンセルになったと知り、せっかくそのつもりで朝早く起きていたのでそのまま空港に行き、振替便の交渉をしたら、ラッキーなことにその日のお昼の便で帰れることになりました。元々ニューアークからデトロイト経由で帰る予定だったのですが、JFKからの直行便、そのJFKまでの1時間近いタクシー代も出て、しかもビジネス♪超ラッキー! キャンセルの理由はテクニカルなものでしきりに申し訳ないと言われましたが、いえいえ、結構ですよぉ〜ww

と、義理を果たし、貴重な経験もさせてもらい、ついでにクリスマス・ショッピングもほとんど済ませ、ミュージカルも楽しみと、早々に冬休みを堪能させて戴きました。とゆーことで、年内残りの日々、そして新しい年と、また頑張って働いてゆきたいと思います。皆様の暮れの忙しい時に失礼致しました。皆様、風邪にはお気を付けて、楽しいクリスマスをお迎え下さい!!