Amy's This Week
2021.12
12/13-19, 2021 カルロス・マリンに捧ぐ…と、『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』
世間は神田沙也加ちゃんの訃報で沈んでいます。もちろん、美しく才能のある若い女性が亡くなるなんて、取り立ててファンというわけではなかった私でも悲しく思います。が、この週明けに何よりもショックを受けたのはカルロスの訃報でした。嘘でしょ?!なんてこと!!あの弾ける笑顔を、もう二度と直接見ることが出来ないなんて。
12月7日(火)に体調を崩し、その後PCR検査の結果新型コロナ陽性と判明。翌週(先週です)にはマンチェスターの病院に入院したそうです。やがて症状が悪化して人工心肺機能が装着されたにも関わらず、昏睡状態になり、そのまま亡くなってしまったのが19日…と、その経過はあまりにも早い。早過ぎます。
ワクチン接種はメキシコで済ませていたとのことですが、それがいつで、何回か、どのワクチンかは現時点では不明です。メキシコでは複数のワクチンが使用されており、メインはアストラゼネカとファイザーながら、中国製とロシア製も使用されているとか。カルロスが接種したのはどのワクチンだったのでしょうか。
体調を崩す12月7日の前夜、最後のステージとなった12月6日のバース公演の様子がこちらです。この時はカルロス自身を含む4人とも、まさか12日後にこんな悲劇が訪れるとは思ってもいなかったはずです…涙。
Il Divoで4回、カルロスのソロで1回、ジャパンツアーを共に回りました。バックステージでもカルロスはイメージ通り。いつも賑やかで、にこやかでした。会えばいつも「ハロー・レイディ!」と言ってくれ、私の名前を覚えていないからかな〜wとも思いましたが、ニヤッとして言われると毎回こちらは照れてしまうのでした。
2017年の初の来日ソロ・ツアーでのVIPステージ写真をいくつか。長年ソロで活躍してきたシンガーのようなゆとりと貫禄のあるステージで、VIPステージは観客席中央に2-3列ファンがいるだけなのに数万人を前にしたような熱唱を繰り広げたと思えば、目の前のファン一人一人に微笑みかけるようにも歌い、話して、その魅力を振りまいてくれました。
Il DivoのVIPでは、もちろんコロナ以前のことですが、ハグは禁止でした。すでにステージ衣装になっているので…という理由でしたが、実は私は勝手にそれはカルロスが嫌なのかな?と長年思っていました。なぜなら、スタジオでの写真撮影の際、一番衣装のシワや影を気にするのがカルロスだと聞いていたからです。意外でしたが、本当に神経質なくらいに気にする人で、時にはシワが出ないように背中側を洗濯バサミでつまんで撮影したこともあったそうですw
そんな経緯から、ソロのVIPでももちろんハグは禁止かと思っていたら、なんとカルロスのソロVIPではハグOKとなったのです。え?いいの?って感じでしたw それを聞いた VIPの皆様も驚きでしたよね。そしてせっかくOKとなったのに、緊張したり、日頃の癖で?ハグしない方も少なくありませんでした(^^;
ミート&グリートでも最初から最後まで笑顔を絶やさず優しく接してくれたカルロス。ここではVIPファンの皆様のお顔が見えない写真をランダムに載せますね。もし貴女だったら…あの時の感動を思い出して下さい。
この時の様子を書いた週報はこちらです。
https://amysvipclub.com/amy_s_this_week/6-5-11-carlos-marin-vipと『ゴールド』/
これはステージでの熱唱の後、VIPファンの質問に答えるカルロスと、ステージ下で通訳する私です。Il Divoの時は、いつも一人可笑しなこと(特に下ネタ系ww)を言って笑いを誘っていたカルロスでしたが、ソロになるとかなり真面目に答えてくれたのが印象的でした。4人の時は、そうした話題でファンを笑わせることが自分の役目と思っていたのでしょうね。実は物凄く気を遣う人でした。
働くのが大好きだと言っていたカルロス。自分をワーカホリックと言っていました。こんな自らの最盛期で突然仕事が出来なくなってしまったなんて…どれほど無念なことでしょうか。デイヴィッド、セバスチャン、ウルスの3人も、まだまだ現実を受け止めることが出来ないに違いありません。突然過ぎます。なぜ、なぜ、なぜ…。答えは永遠に出ないでしょう。
今週はいつものように、友人と行った美術展について書く予定でした。それは来週に回します。とにかく、カルロスが旅立ってしまったこと、カルロスと会う機会が金輪際失くなってしまったこと、二度とあの響く低音で「ハロ〜」と言う声を聞くことがなくなってしまったこと…に衝撃を受け、コロナへの憎しみを新たにしました。IL DIVOのメンバーはもちろん、カルロスの身近にいた人々、家族、友人たちに、心から哀悼の意を捧げます。カルロス…どうか、安らかに…。そしてカルロスのファンの皆様、共にカルロスの思い出をずっと大切に胸に抱いていきましょう…。
そんな週の一本は、『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』です。
『サルバトール・ムンディ』というレオナルド・ダ・ヴィンチ作と言われる作品が、当初の約6,700円から510億円にまで釣り上がっていく謎めいた美術界の裏側ドキュメンタリーです。音楽界もそこそこお金に汚い人やズルい人がいたりしますが、美術界よりはずっとずっとマシ…と思わせてくれましたwww
投資するなら現代美術が一番!という話も聞いたことがあります。当たらなければそれまでですが、当たれば株や投資信託の比ではない何百倍、何千倍、何万倍、何億倍になるのだから…というわけです。なんだか恐ろしい話ですよね。
現在はフランスのルーブル美術館が初の暖簾わけをしたアブダビ・ルーブルが所蔵しているという『サルバトール・ムンディ』。いつか観に行くことは出来るかな?
というわけで、まだまだカルロス・ロスは尾を引きそうそうです。コロナはどれだけ尊い命を奪えば気が済むのでしょうか。諦めと怒りの入り混じった感情で迎える2021年クリスマスとなりそうです(涙)。
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