Amy's This Week
2021.12
12/20-26, 2021 青天を衝いた!と、『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』
毎年クリスマスといえば恒例だったLuna Seaライヴや先輩宅での晩餐…が、今年は諸事情によりありませんでした。そのため、久しぶりにKFCのクリスマス・バーレルを予約して(またお皿が増えるw)、叔父やカルロスのこともあったし、自宅で静かに過ごすことに。すると友人や親戚から多くの物が送られてきて、人の暖かさが沁み入る正にクリスマスらしいクリスマスを送ることが出来ました。
そして週末26日にはついに、NHK大河ドラマ『青天を衝け』が最終回を迎えました。大感動、大満足でまたまた泣きましたよ〜。
自分だけではなく、皆が嬉しいことを。一貫してその信念を貫いた渋沢栄一は、まさに日本の最高額紙幣の顔になるにふさわしい人でしたね。遅いくらいでした。放送前にはこれっぽっちも期待しておらず、ただ惰性で見始めたドラマでしたが、これほど素晴らしく感動的だったとは。本当にNHKありがとう!いくつかの感動シーンを振り返ります。
若かりし頃、青天を衝けと青空を仰いだ印象的なシーンは素敵でした。放映時にはCGか?との声もあったほどの美しい映像は、俳優さんやスタッフさんの苦労の賜物だったんですね。
そんな苦労してロケするNHKロケ隊の写真がありましたw お疲れ様でした!
最終回が近づいてきてからは、もうほぼ毎週泣いていました。晩年、従兄弟の渋沢喜作と兄い(尾高惇忠)に「慶喜様と会ってみるか」と、栄一がその場をセッテイングするシーン。
新撰組土方歳三らと共に北海道まで行って戦い、その後東京に戻って栄一を助けながら国に尽くした喜作に続き、栄一の人生最初の師である兄いに対して…さすが慶喜は事前に調べていたのでしょう。「長く生きて国に尽くされ、言葉もない。残され、生き続けることが、どれほど苦であったことか…。私はねぎらう立場にないが、尊いことと感服している」
それが全てです、上様!兄いと共に私も泣けました。残され、生き続けることがどれほど苦であったことか…それは上様ご自身がもっとも感じられたことだったでしょう。なんと…なんと…(涙)。
そしてその後栄一が重い病に倒れた時のこと。慶喜が栄一に言うシーン。「そなただけはどうか、尽未来際、生きてくれ」と言うのです。「尽未来際、お供つかまつります」とは、平岡様が慶喜に言っていた言葉でした。なのに平岡様は暗殺されてしまい…。
雨の中の慟哭シーン(涙)。
続いてもう一人の腹心だった原市之進も暗殺されてしまいました。本当に上様は信頼出来る周囲の者を皆亡くしていたのです。だからこそ、ここでの「そなただけは」にはグッと込み上げてくるものがありました。そして、この時上様は栄一に全て話すと約束してくれたのでした。
これをきっかけにみるみる回復した栄一。上様に「尽未来際」なんて言われてしまったら…栄一は当然、元気になりますよねw 泣きながらも笑わせる…それが栄一の魅力でもありました。またもちろん、上様が「話す」と言ってくれたのも大きかったでしょう。徳川慶喜公伝執筆という目的を与えれば元気になる…と、上様は理解していたのかもしれませんね。
アメリカで日本人移民排斥が広まってくると、民間外交として渡米。するとその最中に友だった伊藤博文が暗殺されたことを知ります。スピーチの最初は用意していた原稿を読んでいましたが、途中でそれを止めます。そして、長年の友が最近殺害されたと告白し、相手を知ろうとすれば悲劇は避けられるはずではないかと説くのです。そして叫ぶがごとくの「No war! No war!」
感動で震えました。その場でも万雷の拍手喝采で迎えられました。それでも…結局日本は戦争に突き進んで行くんですけどね…。ラストで跡取りの敬三さんが栄一の人生について言ったセリフ。「全力を尽くしても、その成果は棒のほど願って、針のほど叶うばかり」でした。それでも平和を願って諦めない姿勢が、栄一の素晴らしいところでしょう。
その栄一を尊敬し跡を継いだ孫の敬三さんが、ラスト故郷血洗島で青天を衝くシーン。ここに繋がったか…。
その時の敬三さんに見えたのが、若かりし頃の栄一が故郷血洗島で農業に励む姿でした。この、爽やかに一心に励む姿勢を生涯貫いた渋沢栄一。一生青春。とても良い終わり方でした。
またこのドラマで秀逸だったのが、「こんばんは、徳川家康です」と言って登場する東照大権現様家康公でした。彼から始まった徳川の時代。それを最小限の犠牲で終わらせ、近代日本に繋いだ徳川慶喜と栄一を始めとするその家臣たち。「私と共に見守りましょう」と家康様は言っていましたが、しかと見守り、ドラマが終わったところで、ハッとしました。
最終回の東照大権現様は、こう言いました。「皆さんに感じていただきたいことがある。彼らの切り開いた道の先を歩んでいるのは、あなた方ということを…」と。そうか。このドラマは渋沢栄一を真ん中に置いて、徳川家康公から私たちを繋いだドラマだったのでした。若くして亡くなった平九郎や長七郎、新撰組の面々、平沢様、原様、伊藤博文そのほか多くの人々の無念の死を無駄にしないよう、そして生き残って苦しみながらも日本のために尽力した喜作、兄い、上様、もちろん栄一…たちの努力も無駄にしないよう、私も励まねばなりませんね…。
くどいようですが繰り返してしまいます。本当に良いドラマでした。NHKさん、ありがとうございました。
最終回の再放送:2021年12月29日(水)13:05〜
総集編放送:2022年1月3日(月)8:15〜11:49(第一部〜第4部まで)
そんなジワリまくりなクリスマス週の一本は、『ラストナイト・イン・ソーホー』です。
全くの前知識なしで観たために、ソーホーってニューヨークが舞台だと思っていたら、ロンドンだったのがまずはびっくりでしたw そう、舞台は英国です。
可愛らしい主人公の青春モノかと思えば、やたらファッショナブルなのに、え?サスペンス?え?ホラー?え?なになに??って感じでグイグイと引き込まれながら展開していきます。なんだかとても不思議な、でも魅力溢れる作品でした。
60年代のロンドンにワープ(?)するのですが、その60年代のファッションや音楽が楽しいったら。中でも秀逸だったのが、バリー・ライアンの『エロイーズ』。この映画の主人公と同じ名前なので覚えられましたw すごく良いです❤️ 見て見て!
https://youtu.be/LhsuV1immQI
当時は日本でもヒットしたのでしょうか?英国でこの時代で、オーケストラバックで…私にはビートルズが重なってしまいます。後半のシャウトとかポール・マッカートニー風だし。で、バリー・ライアンをググって見たら…なんと今年、2021年9月28日に亡くなっていたんですね。びっくり。この映画の公開で、リバイバルヒットしたでしょうに…。
こうして今年もあと5日となりました。2021年…まさかカルロスが亡くなった年となるなんて。未だに受け止めきれません。とはいえ…受け止めるしかないのであれば、来年のグラミー(2022年1月31日だそう)授賞式でのトリビュートコーナーに期待したいです。
上様がじっと耐えた周囲の人々の死。本当に辛いものです。が、なおさら、存命の人々への感謝を忘れずにいたいと思い直しました。今年も贈って頂いた先輩の手作りクリスマスお菓子。最高に美味しいんですよ!亡くなった人々を惜しみながら、今いる人々を大切にしていきましょう!
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