Amy's This Week

2018.12

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2018.12.30

12/24-30, 2018 ムンク展と年末、そして『ニューイヤーズ・イブ』

まずはやっと行けたムンク展。なかなか混んでいてこっちが叫びたいくらいだったけどw どうにか入場して作品を見ていくうちに、気持ちが高ぶるのではなく、どんどん沈静化されていくムンク作品でした。 場所はいつもの東京都美術館。トビカンというらしいですw ここと国立西洋美術館は、ポイントカード作って欲しいくらいですw まずは自画像です。ムンクはかなり自画像を描いていて、これはかなり若い時。なかなか美しいではないですか。さてはナル?と思いきや、そうではなさそう。ハタから見て美しいと思える人でも、意外とご本人は無頓着…というパターンもありますね。典型的な、自らの姿を喜べない暗い性格の持ち主のようで残念ですw この、ブロンドならではの光るまつ毛が素敵なのに。 なぜ暗いかというと…幼い時から愛する家族の死が続き、また生きていても父は精神を病んでしまい…と、周囲に明るさの乏しい成長期を経ての結果だったようです。 しかし、そういった人々は世の中いくらでもいます。そんな中、ムンクには絵を描くという情熱の向けどころがあったことが、救いでしたね。最近観たエリック・クラプトンの映画でも、クラプトンは音楽があったから不幸を乗り越えられたと言っていたっけ。ムンクも、同じですね。 でも…失った母からの愛、自分の母への愛を求めて次々と女性と付き合い、紆余曲折を経てやがて安らかな家族を得たクラプトンとは対照的に、ムンクは生涯独身のままでした。『怖い絵展』にもあったムンクの『マドンナ』。決して手の届かない世界にいる女性(亡くなってしまった母?)を恨めしく見つめる片隅に追いやられた未熟な胎児(自分)。底なしの暗さです。 でも私は暗い芸術家が好きです。孤高の人に憧れます。だから作品は素晴らしくても好きなのはラファエロよりミケランジェロ。ダヴィンチよりはカラヴァッジォ。単なる傍観者の誠に身勝手な言い分なのですが、暗い人、内省的な人の作品の方が奥深いと受け取れるのです。文章であれば行間が読めるように、絵画であれば筆跡の隙間や重ねられた絵の具の間に、画家の思いが込められている気がします。 そして『叫び』。 『叫び』は、この歪んだ人が叫んでいるわけではない…というのは有名なトリビアです。画家(ムンク)に聞こえた叫びを可視化したんですね。この叫びは、絶対に甲高い女性の叫び声という気がします。 この作品を見ていたら、映画『羊たちの沈黙』を思い出しました。レクター博士がクラリスに訊きます。「羊たちの悲鳴はまだ聞こえるのかい?」と。そして「羊たちの悲鳴が聞こえなくなったら教えてくれ」。つまり、レクター博士はクラリスの心の平安を願っていたのでした。 そんな風に、相手が極悪非道の殺人者であっても、自分の心の平安を願ってくれるなんて、ちょっと気持ちが揺さぶられますよね。『羊たちの沈黙』は、恐ろしい殺人事件やグロテスクな犯罪シーンに溢れる作品ながら、クラリスとレクター博士という恋愛に不器用な二人の、精神的な愛の物語でした。 …なんて、鑑賞しながら心がシーンとしてしまったムンク展でしたが、最後の物販コーナーで思わず明るく笑えましたよ!ここは撮影厳禁じゃないよね? ねぇ、このムンクの叫びTシャツ。どう見ても歌丸師匠じゃない?wwwww 今年亡くなってしまった歌丸師匠、安らかにお眠り下さい。 さて、無事にクリスマスも終え、今年もあと少し。今年はお陰様でかなり充実していました。すると、初詣も良いけど、お礼参りも大切よ!と聞き、これは年の締めくくりに行かねば!と、赤坂の豊川稲荷に行ってきました。なぜ赤坂かといえば、一緒に行った人に所縁があったから。でも神様は心が広いから、どこに行っても良いんですって❤️ これもご縁。初詣は地元で行きますから! うっかり写真撮るの忘れてしまいましたが、ちゃんとお酒とお供え物を買って、境内をお参りして回りました。このお作法(?)は全く知らなかったので、教えて下さった知人に感謝です。 そして、年の瀬らしい教えに思わずパチリ。来て良かった! ところで、この豊川稲荷は神様だと思っていたら、「オンマカキャラヤソワカ」なんて、仏教のご真言が書かれていたりしたので、あとで調べてみたら、豊川稲荷さんは立派な曹洞宗のお寺なんですね(^^; それを知っただけでも、行った甲斐ありましたw とにかくお礼参りなので、境内5ヶ所あれ6ヶ所だったかな?お供え物をしながら、お賽銭しながら、ついついお願い事をしそうになるのをグッと堪えてひたすら感謝のみ。頑張りましたw これでスッキリ年を越して、初詣ではいっぱいお願いごとしちゃうよ〜ww そんな年の瀬は、これはもう毎年のルーティーン。『ニューイヤーズ・イブ』です。 2011年のゲイリー・マーシャル監督作品。寒いニューヨーク・シティの大晦日に繰り広げられる決して特別ではない様々な人々の、様々なドラマを、暖かく、大切に、慈しむように描く名作です。毎年暮れに観るのですが、一年ぶりだからか毎年泣けちゃうw 今年はボン・ジョヴィのライヴを観たから、俳優ジョン・ボン・ジョヴィも良いし、頑固なロバート・デ・ニーロも良いし、職人のヘクター・エリゾンドさんも良いし、ニューヨークなんだからやっぱり!のサラ・ジェシカ・パーカー(の靴?w)も良いし、仕事を頑張るそれぞれの女性たちも良いし… …ということで、この映画を観たら、今年も終わり。今年はAmy’s VIP Club史上初のアイドルR5に始まり、セブ、フィフス・ハーモニー、Mr. Big、ST、イル・ディーヴォ、パープル、デフ・レパード、そしてジョー・ペリーに至ってはソロTP、ヴァンパイアTP、ソロ来日と一年に3回も!とても充実した1年でした。それぞれのVIPやTPに参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。心から感謝します。 皆様の新しい年が素晴らしい年となりますように。良いお年を!!!!!❤️